おもてなし用のおしゃれな料理としても、日々の常備菜としても優秀なマリネ。しかし、ちょっと特別な感じがしてしまって、「家庭で作ったことはないかも…」という人も多いかもしれません。そもそもマリネの定義はどうなっているのか、イメージがつきにくいですよね。
そこで今回は、家でもおしゃれに作れるマリネのレシピや、失敗しない便利なマリネ液の作り方をご紹介します。コツを押さえれば、いろいろな食材に応用できるのがマリネの強みです。これを機に、美味しいマリネの作り方をぜひマスターしてみてくださいね♪
目次
あともう一品欲しいときはマリネ一択!
マリネは野菜や魚といった比較的さっぱりした食材と相性のいい料理です。そのため、メインのボリュームが足りないときや、栄養に偏りを感じたときの「あともう一品!」に役立ちます。
調理の手間が少ないこともマリネの嬉しいポイントです。マリネ液を調合すれば、あとは好みの具材を漬けておくだけで完成します。マリネ液のレシピは酢を含むものが多いため、冷蔵庫の中で日持ちさせやすいメリットもあります。
デパ地下やレストランで目にする機会が多く、外食の印象が強いマリネですが、家庭での作り置きもそう難しくありません。洋風のおしゃれな常備菜がほしいときは、ぜひマリネレシピを試してみてくださいね。
まるでデパ地下♪絶品マリネ液のレシピ5選
まずは調理の基本となる、マリネ液の作り方のレシピを5選ご紹介します。王道の洋風マリネ液はもちろん、香辛料の効いたエスニック風、しょうゆベースの和風、オイスターソース香る中華風、カレー粉を使ったアジア風のレシピをお届けします。
マリネ液の作り方をマスターすれば、どんな食材を使ってもデパ地下やレストランで食べる本格的な味わいに。旬の食材やシーンによって使い分けてみてくださいね。
王道の洋風マリネ液
出典:Nadia
オリーブオイルと白ワインビネガー(お酢)をベースに、塩とこしょうで味を整えた洋風マリネ液です。初めてマリネを作るときや、味付けに迷うときはとりあえずこれ!
パプリカの代わりにきのこを使ったり、ハーブや香辛料を入れたりするアレンジも自由自在です。マリネの基本としてマスターしておきましょう。
香辛料香るエスニックマリネ液
出典:Nadia
オリーブオイルとライム汁をベースに、コリアンダーやカイエンペッパーをアクセントに加えたエスニック風マリネ液です。魚介や野菜のマリネにおすすめです。
欧州よりも南米系の異国感を出したいときには使用する香辛料にこだわってみましょう。お酢をメインにしたスタンダードなレシピとは一風変わった、独特の旨みが楽しめますよ。
酢粒マスタードを使った和風マリネ液
出典:Nadia
ベースはポン酢としょうゆ、アクセントに粒マスタードを加えたマリネ液です。魚、薄切り肉、きのこなどのさっぱり楽しみたい食材によく合います。
マリネ液の調合は火は使わずに混ぜるだけ。ポン酢や醤油でそのまま食べても良いけど、ちょっとアレンジしたくなったときに試してみてくださいね。
子どもも食べやすい甘辛中華風マリネ
出典:Nadia
しょうゆとオイスターソースーをベースに、ニンニクや唐辛子でピリッと辛く、はちみつや水飴でほんのり甘く仕上げた中華風マリネ液です。どんな料理にも合う万能の味。
お酢を使わず、よく使う調味料だけで作るので、子どもに喜ばれやすい味付けです。和えるだけも良いですが、漬け込むと味が染み込んでより美味しくいただけますよ。
お肉に合うアジア風カレーマリネ液
出典:Nadia
オリーブオイルとケチャップにカレー粉を加えたソースをベースにして、チリパウダーやターメリックなどのスパイスを効かせたアジア風カレーマリネ液です。ヨーグルトを混ぜ合わせてピリ辛ながらもクリーミーに。がっつりしたお肉と合わせてどうぞ。
仕上げに追いヨーグルトをすると、トルコやギリシアのような地中海風の見栄えに。ちょっと特別な日に試してみたいレシピです。
鉄板!魚介(サーモン・茹でタコ・白身魚・お刺身)を使ったマリネレシピ10選
マリネと言えば、魚介類を使ったレシピを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。マリネはオリーブオイルやお酢でさっぱりと仕上げるものが多く、魚介との相性が良いことも頷けます。
そこでまず最初は、絶対に美味しい!魚介を使ったマリネレシピをたっぷり10選お届けします。ちょっとしたお祝いで作るときは、飲み合わせの白ワインやブドウジュースのご用意もお忘れなく。
ほうれん草とマグロの和風マリネ
出典:DAIGOも台所
DAIGOも台所でも紹介された、「ほうれん草とマグロの和風マリネ」。
普段家でよく使う材料だけを使った、ほうれん草とマグロぶつの和風マリネです。ほうれん草を茹でる間、マグロは調味料に浸しておくとよく味が染み込みます。
マグロのお刺身が残ってしまい、少し鮮度が落ちてしまったときの応急処置としてもおすすめです。冷蔵しておけば次の日の朝やお昼に食べられますよ。
焼きサバのマリネ
出典:DAIGOも台所
DAIGOも台所でも紹介された、「焼きサバのマリネ」。
カリッと焼いた塩サバに、野菜たっぷりのマリネ液を和えたあっさり冷菜です。ガラス皿に盛ると彩もキレイに仕上がります。
サバは生から焼くのがおすすめですが、面倒なときはサバ缶(水煮)を使ってもOK。しっかりとした肉厚のサバに、爽やかなマリネソースをたっぷり絡めていただきましょう。
あじとピーマンのマリネ
出典:DAIGOも台所
DAIGOも台所でも紹介された、「あじとピーマンのマリネ」。
アジとしょうがの和風な鉄板組み合わせに、アンチョビやオリーブオイルを加えた和洋折衷なマリネレシピです。ピーマンのほろ苦さが全体のアクセントに。
レストランのような香り高い仕上がりにするなら、マリネ液に使用するお酢は白ワインビネガーがおすすめです。食欲のない日でもモリモリお箸が進む一品です。
デパ地下超え!おもてなしにもぴったりな魚介のマリネサラダ
出典:Nadia
イカとホタテをふんだんに使ったボリュームたっぷりな贅沢マリネです。エビや白身魚を追加してももちろんOK。
マリネ液に使うお酢は、香りの高い白ワインビネガーがおすすめ。魚介などちょっと贅沢な食材を使うときにはお酢の種類にもこだわってみましょう。
アボカドと魚介のオレンジマリネ
出典:Nadia
えびとアボカドのカクテルサラダを、マヨネーズではなくマリネの味付けでいただくおしゃれなレシピです。えびとアボカドの柔らかい食感もポイントです。
オレンジはレモンより酸味が抑えめで、ほのかに甘みも感じられる上品なアクセントに。スッキリな味わいなので白ワインのおつまみにおすすめです。
ツナ缶のタルタル風
出典:Nadia
ナスのマリネとツナを合体させたセルクルレシピです。見映えが抜群なのでパーティーメニューにぜひ使いたい1品。
仕上げにバルサミコ酢を振りかけると、マリネ液の中の白ワインビネガーの風味がいっそう引き立ちます。時間のあるときにチャレンジしてみてくださいね。
いかとパプリカのマリネ
出典:週末の作り置きレシピ
おもてなし料理にもおすすめな、イカとパプリカを粒マスタードでマリネしたレシピです。きゅうりやオリーブを加えるとより彩り鮮やかに。
出来立てでも美味しくいただけますが、ゲストに振る舞うときには2時間ほど冷蔵庫で寝かせるのがおすすめ。ワインなどの洋酒にぴったりな素敵な前菜になりますよ。
えびのエスカベッシュ風
出典:週末の作り置きレシピ
ぷりぷりエビの食感がクセになる洋風マリネです。エスカベッシュとは、野菜をたっぷり使ったマリネ液と魚介類を絡めた料理のことです。
複数の野菜を使うので、栄養もバッチリ。育ち盛りの子どもも、健康がちょっと気になる大人も家族みんなで楽しめます。
さば缶とキャベツのマリネサラダ
出典:週末の作り置きレシピ
余ってしまったキャベツを消費するときに役立つ、サバ缶を使ったマリネレシピです。レモンとお酢の酸味を効かせた味付けで、お箸がどんどん進みます。
茹で終わった後のキャベツを液につける前に、キュッと水を絞っておくのがポイント。マリネ液が絡みやすくなり、まんべんなく味が染み渡ります。
かじきのマリネソテー
出典:榎本美沙の季節料理
タンパクな味のかじきに、マリネ液を加えてあっさりと仕上げたレシピです。ひと手間かけて、食材を前日から塩を振って冷蔵庫で寝かしておくと下味をしっかりつけることができます。
焼き上がりの少し前に梅干しを加えると、梅干しの香りと酸味が料理の良いアクセントになります。カロリーや糖質の少ないヘルシーレシピとして重宝しますよ。
たくさん食べられる!野菜がメインのマリネレシピ10選
マリネはほどよい酸味、甘み、しょっぱさを含み、苦味のある野菜を食べるときの助けになります。野菜嫌いの子どもでも、マリネの味付けにした野菜なら食べることができる可能性も。ドレッシングを使うよりヘルシーになる点もポイントです。
野菜を使ったマリネのコツは、加熱調理したものをすぐに食べずに冷蔵庫で少し寝かせること。味がよく染み込んでより食べやすくなりますよ。
パプリカの彩りマリネ
出典:DAIGOも台所
DAIGOも台所でも紹介された、「パプリカの彩りマリネ」。
彩り鮮やかなパプリカを贅沢に使ったマリネです。そのままのパプリカに軽く味付けをし、まずはレンジで加熱しましょう。
パプリカが温かいうちにマリネ液によく浸すと、味しみしみのマリネに仕上がります。あっさりとした鶏むね肉を添えればおかずとしても成り立ちます。
ミニトマトのマリネ
出典:Nadia
普段のトマトにひと工夫!簡単おしゃれなトマトと玉ねぎのマリネレシピです。さっぱりやみつきな美味しさがクセになりますよ。
隠し味としてニンニクを少しだけ加えると、暑さの残る日でも食べやすい前菜やおつまみに。少し甘みのあるトマトを使って、レモンを絞って食べるのがおすすめです。
ズッキーニときくらげのレモンマリネ
出典:Nadia
ズッキーニときくらげを使った、不思議な食感のさっぱりマリネです。ズッキーニの肉厚感ときくらげのコリコリ感を同時に楽しめます。
マリネ液はオリーブオイルとレモンだけで極力シンプルに仕込みます。シロップで少しだけ味を整えて、お好みで黒胡椒を挽いて召し上がれ。
冷凍野菜で超時短!揚げナスのアジアンマリネ
出典:Nadia
スイートチリソースにお酢を合わせたマリネ液で揚げなすをトロトロに。しょうゆやポン酢の味付けに飽きてきたときに試したいマリネです。
揚げなすは冷凍のものを使ってもOK!染み込みまでの時間が短くなり、準備作業の時短にもつながります。
なすの浅漬け風マリネ
出典:週末の作り置きレシピ
浅漬けと同じような作り方でできる、なすを使ったマリネレシピです。ゴロッとしたナスはまるでフルーツのようなみずみずしさ。
火を使わずに切って揉むだけなので、子どものお手伝いにもぴったりです。主菜を用意している間、家族にモミモミしてもらいましょう。
しめじのマリネ
出典:週末の作り置きレシピ
ぶなしめじだけを使った定番きのこのマリネです。炒め物やお味噌汁に使う分が余ってしまったらマリネにするのがおすすめ。
夕食後の晩酌のアテにもなりますし、次の日のお弁当にも使えます。お好みでニンニクや唐辛子などを入れても美味しくいただけますよ。
ゴーヤとグレープフルーツのマリネ
出典:週末の作り置きレシピ
ゴーヤとグレープフルーツという、少し珍しい組み合わせのマリネです。2つの食材のほろ苦さがいい感じにマッチしたマイルドな味わいです。
味付けは塩とオリーブオイルだけでシンプルに。素材の旨みをとことん楽しむためのワザありレシピです。
アスパラとスナップエンドウのレモンマリネ
出典:榎本美沙の季節料理
緑色がお皿に映える、アスパラとスナップエンドウを使ったマリネです。漬けたり冷やしたりせずに出来立てを楽しめる温菜レシピです。
その場で食べる分と保存する分を分けて、別の日に冷菜として楽しむのもおすすめ。冷蔵庫で3〜4日ほど日持ちします。
うどと柑橘のマリネ
出典:榎本美沙の季節料理
ちょっと珍しい山菜の”うど”を使ったあっさりマリネです。しっかりとした味付けで食べることの多いうどですが、伊予柑とさっぱりいただくのもアリなんです!
伊予柑が見つからないときは他の柑橘を使ってもOKです。うどが手に入ったときはぜひ試してみたい一品です。
夏野菜の焼きマリネ
出典:榎本美沙の季節料理
ズッキーニとパプリカを使った色鮮やかなマリネレシピです。1つ1つの粒が大きいので、見た目もお腹も大満足ですね。
マリネ液につける前に、フライパンでじっくりゆっくり焼いておくのがポイント。ラカントという甘味料を加えてほんのり甘く仕上げます。
すぐ作れる!常備菜・作り置きにおすすめのマリネ5選
食材をオイル漬けや酢漬けにするマリネは、常備菜や作り置きレシピとの相性も良いです。極端に腐りやすい食材でなければ、マリネ液に漬け込んでおくことで4日〜1週間程度日持ちするものがほとんどです。
副菜としてそのまま楽しんでも良いですし、お弁当に入れるのもアリ。幅広い食材で使える調理法なので、バッチリマスターしておきましょう。
沢山きのこがあったら保存「きのこのオイル漬け」
出典:Nadia
長期保存向けのマッシュルームのマリネです。冷蔵で約2週間ほど日持ちします。煮沸消毒した瓶を使えば1ヶ月ほどの保存も可能です。
副菜として役立つのはもちろん、サラダに乗せたりパスタに和えて楽しむこともできます。スーパーで安売りされているときはぜひ作り置きしてみてくださいね。
じゃがいもの粒マスタードマリネ
出典:週末の作り置きレシピ
じゃがいもを薄く冷やし、マリネ液に浸して冷やしたレシピです。冷蔵で5日ほど日持ちします。
出来立てよりも、30分程度冷蔵庫で寝かせてから食べるのがおすすめ。味が馴染んでマスタードのからさもマイルドに落ち着きます。
コーンのツナ和え
出典:週末の作り置きレシピ
ツナの缶汁をマリネ液代わりにして、容器で混ぜ合わせるだけの常備菜です。冷蔵で5日ほど日持ちします。とにかく簡単ですぐ作れる点がポイント。
洋風マリネ風にしたいときは、お好みの野菜を和えながらお酢を小さじ2だけ加えます。レシピ説明の下にアレンジレシピが掲載されているので、参考にしてみてくださいね。
紫玉ねぎのマリネ
出典:榎本美沙の季節料理
紫玉ねぎを酢漬けにしたマリネです。味付けは塩と砂糖のみでシンプルに。冷蔵庫で3〜4日ほど日持ちします。
箸休めにする、肉料理の付け合わせにする、お魚料理に上から盛る、など使い方はさまざま。どんな場面にでも合う使いやすい常備菜です。
紫キャベツのマリネ
出典:榎本美沙の季節料理
紫キャベツを白ワインビネガーに漬けたマリネです。はちみつを加えると苦味が抜けて食べやすくなります。日持ちは冷蔵庫で3〜4日ほど。
余ってしまったキャベツのアレンジレシピとしても活躍します。紫キャベツは色鮮やかで使いやすいメリットがありますが、普通のキャベツを使っても問題ありません。
マリネに使う酢は何がいい?
一言で「酢」といっても、酢にはいろいろな種類があります。初めてマリネを作るときは、「どの酢を使えばいいんだろう?」とお酢売り場の前で迷ってしまうほどです。そこで最後に、マリネに使用するときにおすすめの3種類をご紹介します。
スタンダードな穀物酢でも美味しく作れる
穀物酢とは、いわゆる一般的な”お酢”です。レシピで酢を使うとき、ほとんどの人が無意識に使っている種類です。
穀物酢のポイントは、何といっても安くて手軽なところです。家族で楽しむカジュアルなマリネレシピであれば、穀物酢でも十分美味しく作ることができます。とりあえず試しに作ってみたいときは、家にある穀物酢を使うのが良いでしょう。
食材の良さを引き立てるなら白ワインビネガーで
旬盛りの新鮮な魚や、オーガニックの野菜など、希少な食材や高級感のある食材でマリネを作るときは、白ワインビネガーがおすすめです。白ワインの風味が素材の深みをより引き立ててくれます。
穀物酢に比べると、白ワインビネガーは少し割高な点がネックです。いい食材が手に入ったときや、おもてなしをするときなど、「ここぞ!」というときに使いましょう。
バルサミコ酢を使うと独特な風味が出る
マリネにバルサミコ酢を少量加えると、ほのかな甘さを感じるような独特の風味を出すことができます。お酒のアテなど、マリネ自体にしっかりした味を出したいときに役立ちます。
バルサミコ酢も白ワインビネガーと同様、比較的高価な点がネックです。また、バルサミコ酢の風味が強すぎて、食材本来の旨みを消してしまうことがあるので注意しましょう。味よりも食感を楽しむ食材に使うのがおすすめです。
まとめ
今回は、初めての人でも簡単に美味しく作れるマリネレシピを30選ご紹介しました。マリネは奥が深い料理ですが、まずはシンプルなものからチャレンジしてみてください。思っていたよりも簡単で、身近に感じられると思います。
常備菜にしておけば、ちょっと1品足したいときにも大活躍します。「メインは洋風なのに、作り置きが和風っぽいものしかない」といったお悩みも解決してくれますよ。
使うお酢はまずは穀物酢からで問題ありません。慣れてきたら、少しリッチな食材を使って白ワインビネガーやバルサミコ酢を試してみるのもおすすめです。おしゃれなマリネレシピを、今日から献立のレパートリーに追加しちゃいましょう♪