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天井リフォームの費用っていくら?室内事例交換目安、工事の種類を押さえておこう!


この人に聞きましたHarmony Life

英国認定(ARB)建築士 インテリア、建築、都市デザインを学びながら現地企業で10年修行し、培った主婦目線のきめ細やかな提案を心がけています。自身のYouTubeチャンネル 「London Harmony Life」では、古い佇まいのある建物やアンティークマーケット、英国のガーデンショー、手作りで楽しむ暮らしといったワクワクする情報を配信中。

「天井についたシミが気になる」「天井の色や材料を変えて、部屋の雰囲気をガラッと変えたい」など、天井のリフォームを検討していませんか?当記事では、天井リフォームの費用や注意点をリフォーム方法別に紹介します。この記事を参考に、天井リフォームを検討してみてください!

目次

天井リフォームの目的と天井リフォームの種類

天井をリフォームしたい理由は、人それぞれありますよね。「建物の老朽化を直したい」「見た目を手軽にリフレッシュしたい」「雨漏りの部分をリフォームしたい」など、目的はさまざまです。

そこでここでは、天井リフォームの種類について紹介します。以下の目的と種類を参考に、天井のリフォームを検討してみてください。

リフォームの目的

リフォームの種類

見た目をリフレッシュさせたい

天井クロスの張替え

見た目をリフレッシュさせたい

天井の塗装

雨漏りなど天井板の老朽化を改善したい

天井板の取替

天井に解放感を与えたい

天井の高さを変える

住み心地を良くしたい

天井の断熱


天井リフォームを検討するタイミング

天井リフォームを考える時期の目安は人それぞれですが、一般的には見た目の改善のために天井リフォームを検討する方が多いのではないでしょうか。

それ以外にもさまざまな原因や不調からリフォームの目安を見極められます。ここから解説する2つの原因が現状の住宅にないかを確認しながら見ていきましょう。

天井の見た目の老朽化

天井クロスや塗装の変色、汚れ、剥がれなどが気になった場合、仕上げ材の交換やリフォーム工事を検討する時期といえるでしょう。

屋根の老朽化により、雨漏りが見つかった時

天井にシミを見つけた場合は、雨漏りで天井裏が傷んでいる可能性が高いので注意が必要です。すぐに専門家に見てもらい、適切な雨漏り処置と天井仕上げ材の修繕や交換リフォームが必要になります。

また、屋根の老朽化によって雨漏りが見つかった場合も、屋根のリフォームと一緒に天井も交換リフォームすることが一般的です。

ではここからは具体的なリフォームの種類をあげて、基本的な情報を確認していきましょう。

天井クロスの張替えリフォーム

①どのようなリフォーム?

天井クロスの張替えは、一般的に行われるリフォーム工事です。既存のクロスがシミ、黄ばみなどで老朽化し張り替えたい場合に行います。既存のクロスをはがして、新しいクロスを専用の糊で天井に貼る工事となります。

②メリット

このリフォームのメリットは、低予算で工期も1日~2日(6~12畳)で終わるので、お手軽に室内をリフレッシュできます。

③素材

スタンダードクロス

一般的に使用されるビニルクロス全般を指します。

既存の天井クロスを剥がし、天井下地を平らになるよう処理してクロスを貼ります。クロスが薄手のものや、下地処理の段階で下地が平らになっていないと下地の凹凸を拾ってしまい、全体的に綺麗な仕上がりにならないため注意が必要です。

このような部分は、プロに依頼するのが安全といえます。クロスは、厚めでエンボス加工(表面に凹凸)のある種類が一般的で仕上がりも綺麗ですよ。

機能付きハイグレードクロス

機能付きハイグレードクロスは、「防音効果」「消臭効果」「吸湿性」のあるクロスです。また、キズに強く、汚れも拭き取りやすいので衛生的でもあります。

スタンダードクロスと比較するとデザインのバラエティーや種類は豊富ですが、費用が高めになっています。機能と言っても、「防音効果」「消臭効果」「吸湿性」などがありますので、どんな機能が必要かを専門家に相談してみましょう。

④クロス張替え費用の目安

一般的に工事費用の目安は、施工する部屋の天井面積やクロスの種類、施工会社によって変わります。

部屋の天井面積

スタンダードクロス

(単価:1000円~1200円/㎡)

機能付きハイグレードクロス(単価:1400円~1600円/㎡)

下地の交換(下地の老朽化が激しい場合)

6畳(10㎡)

約4万円

約4.5~5万円

7万円~

12畳(20㎡)

約5~6万円

約6~6.5万

10万円~

⑤ポイント・注意点

下地プラスターボードの交換も視野に入れておく

天井クロスに発生したカビが下地に到達している場合、下地プラスターボードの交換工事が必要です。そのため、天井クロスの費用プラス下地の交換費用がかかる場合があります。築年数が古い場合は注意しましょう。

天井の塗装リフォーム

①どのようなリフォーム?

天井の塗装も、一般的に行われるリフォームとして人気です。現在塗装で仕上げてある天井にシミや汚れが目立ってきた際に、市販の塗料を使って塗りかえるリフォームになります。

②メリット

天井塗装のメリットは、低予算で工期も1日~2日(6~12畳)で終わる点です。手軽に室内の見た目をリフレッシュでき、脚立があれば1人でDIYも可能ですよ。

③素材

エマルション塗料

室内塗装で最も多く使われるエマルション塗料は、色が豊富で水で薄めることができる扱いやすい塗料です。コンクリート、モルタル、プラスターボードなどいろいろな下地に塗ることができます。

機能性塗料

防カビ機能、サビ防止、消臭機能といった機能性塗料は、エマルション塗料と比べて1.5倍程度の費用が掛かりますが、その分耐久性も高いです。

④リフォーム費用の目安

一般的に、工事費用の目安は施工する部屋の天井面積や塗料の種類、施工会社によって変わります。

部屋の天井面積

エマルション塗料

(単価:800円~1700円/㎡)

機能性塗料

(単価:1900円~3000円/㎡)

下地の交換(下地の老朽化が激しい場合)

6畳(10㎡)

約3.5~4.5万

約5~6万円

7万円~

12畳(20㎡)

約6~8万円

約8~10万円

10万円~

⑤ポイント・注意点

塗装工事中は換気をよくする

塗装工事は、養生、素地調整、下塗り、上塗りと一連の塗装にかかわる作業を指しますが、その間は窓をあけ、換気を充分にしましょう。換気をしっかりすると、塗料の乾きも早くなります。

下地の交換も視野に入れておく

費用の相場は、もともと塗装されていた天井を塗り直した場合になります。既存天井材が木材やクロスといった異素材の場合には、下地処理費が必要になり、下地の老朽化が激しい場合には、下地の交換も視野に入れておきましょう。


天井板の張り替えリフォーム

①どのようなリフォーム?

天井クロスの張替えは、一般的に行われるリフォーム工事です。既存のクロスがシミ、黄ばみなどで老朽化し張り替えたい場合に行います。既存のクロスをはがして、新しいクロスを専用の糊で天井に貼る工事となります。

②メリット

このリフォームのメリットは、低予算で工期も1日~2日(6~12畳)で終わるので、お手軽に室内をリフレッシュできます。

③素材

プリント合板

合板の上にプリントされた木目柄を貼った合板です。予算は取れないが、木目の風合いが欲しい場合に選ばれる素材です。

天然木化粧合板

無垢材を薄くスライスしたものを合板の上に貼り合わせたもので、無垢のような天然素材の趣がありながらも、乾燥に対しての安定性があります。

無垢木材

日本の伝統的な和室で長年親しまれている無垢材は、高温多湿な日本の気候に合う優れた調湿力が魅力です。無垢材は室内の湿度が高いと吸湿し、乾燥していれば潤いを与えてくれます。

④リフォーム費用の目安

一般的に、工事費用の目安は施工する部屋の天井面積、天井板の種類、施工会社によって変わります。

部屋の天井面積

プリント合板

(単価:1,000~1万円/㎡)

天然木化粧合板

(単価:2,800~2.5万円/㎡)

無垢木材

(単価:8,900~4万円/㎡)

6畳(10㎡)

約6~15万円

約8~30万円

約14~45万円

12畳(20㎡)

約8~26万円

約12~56万円

約24~86万円

⑤ポイント・注意点

床より明るい色がお勧め

天井に貼る木材の色は、暗めの色にすると圧迫感が出て天井が低く見えてしまいます。床の色より明るい色にすると開放感が出るでしょう。

天然木化粧合板とプリント合板の注意点

天然木化粧合板もプリント合板も、一旦キズがつくと下に貼り合わせてある合板が見えてしまいます。傷をつけないように注意しましょう。

無垢材の注意点

無垢素材は、全てがその木でできているため、キズがついても風合いとしてとらえることができます。ただ、乾燥しすぎると反りや割れてしまうこともあるので注意が必要です。冬は加湿器などで、乾燥を防ぎましょう。

天井を高くするリフォーム

①どのようなリフォーム?

既存の天井高が低く圧迫感がある、などお悩みの方にはおすすめのリフォームです。天井を高くするまたは天井板を抜くことで部屋の印象を大きく変え、開放感を出したいときに使われます。

②メリット

天井を高くするメリットとしては、空間が広がり開放感が得られることです。壁が増えるので、窓を大きくしたり、窓の数を増やしたりすれば、自然光をより多く取り入れることも可能になります。

壁の面積が増えるので、背の高い家具を置いたり絵を掛けたり、お洒落なペンダントライトやシーリングファンを取り付けたりなど、インテリアの可能性が広がりますよ。

③リフォームの種類

天井の高さを変えるだけの場合

一般的な木造住宅の1階の天井と2階の床の間には、天井懐スペースといって通常高さ40cm~60cmの空間があります。その空間を狭くして1階の天井を高くするリフォームのことをいいます。

天井仕上げ材を抜くだけの場合

2階建ての2階の天井の仕上げ材を抜くことにより、屋根裏ならびに梁を見せるといったリフォームです。

吹き抜けにする工事

1階の天井と2階の床を抜くことで、吹き抜け空間をつくるリフォームです。その上2階の天井材まで取り除けば、1階から屋根裏まで見渡せる開放的な空間となります。

④リフォーム費用の目安

一般的に、工事費用の目安は施工する部屋の天井面積や高さを変えるリフォームの種類、施工会社によって変わります。

天井の高さを変えるだけの場合

天井仕上げ材を抜くだけの場合

吹き抜けにする場合

約15~35万円

約6~9万円

約100万円~250万円

⑤天井の高さを変えるリフォームの注意点

天井の高さを変えるだけの場合

天井懐スペースを狭くして、天井高を上げた場合に見えてくるのが、既存の天井懐部分は仕上がっていない場合もあることです。よって壁紙や塗装仕上げが必要になるため、もし壁の仕上げ工事も予定しているのであれば、一緒にやってしまうと効率が良くなります。

天井仕上げ材を抜くだけの場合

2階建ての2階の天井の仕上げ材を抜くことにより、屋根裏ならびに梁を見せるといったリフォームができますが、屋根裏の壁は仕上がっていない場合もあるので、壁紙や塗装仕上げの費用が別途かかることを覚えておきましょう。また天井材を抜くことで、配線や配管が露出します。配管配線の見栄えを良くする施工が必要になることも覚えておきましょう。

吹き抜けにする工事

吹き抜けにする工事は大掛かりになるため、一般的には家全体のリフォーム工事に組み込む形になります。吹き抜けを作ることにより断熱効果も下がるため、暖房設備を追加するなど、計画段階から注意が必要です。

マンションや2×4の建物の場合

お住まいのマンションにもともと天井懐スペースがない場合は、天井の高さを上げることはできません。また建物が2×4の場合、壁·床·天井と面で支える構造となっているため、天井を抜くリフォームは困難です。


天井の断熱リフォーム

①どのようなリフォーム?

古い住宅など天井に断熱材がない場合、室温が高くなったり低くなったり、エアコンの電気代もかさんでしまいます。対策として、天井裏に断熱材を入れる断熱リフォームがおすすめです。

②メリット

天井の断熱リフォームのメリットとして、冷暖房費を抑えられることです。これは、夏は屋根にあたる直射日光による熱を天井の断熱材で遮断し、家の中が極端に熱くなるのを防ぎます。冬は断熱材によって屋根から暖かい空気が逃げるのを防げます。よって、冷暖房を強く効かせなくても快適な室内環境となり、光熱費を抑えられるのです。

③天井の断熱リフォームの種類

天井裏に敷き込み工法

繊維系の断熱材(グラスウール)を使用することが多く、天井の裏に断熱材を敷き込む工法です。

屋根裏空間に湿気がたまりやすくなります。すると、結露を誘発し、屋根裏の劣化につながりかねません。屋根裏の換気対策は欠かせなく、一緒に換気口の設置工事を行うことをお勧めします。換気口設置は、5万円程度~です。

室内から内張り断熱工法

天井板を外さずに断熱工事ができる方法として、断熱材入りのプラスターボードを室内から天井に貼る工法です。

天井板を外さずに断熱工事ができるため、ひと部屋単位の工事も可能です。ただし、天井裏に断熱材を敷いたときよりも効果は低めということを覚えておきましょう。

④リフォーム費用の目安

一般的に、工事費用の目安は施工する部屋の天井面積や断熱リフォームの種類別、施工会社によって変わります。

部屋の天井面積

天井裏に敷き込み工法

(単価:4,000~8,000円/㎡)

室内から内張り断熱工法   (単価:6,000~7,300円/㎡前後)

6畳(10㎡)

約4~8万円

約6~7.3万円前後

12畳(20㎡)

約8~16万円

約12~14.6万円前後

⑤リフォームの注意点

天井板を外す場合は高額になる

天井裏スペースに職人が入れる空間がない場合、既存の天井板を外して断熱材を入れることになります。外してまた取り付ける、またはこれを機に天井の仕上げを変えるなどケースバイケースですが、費用は20万円~になると思っておいた方が良いでしょう。

どの天井リフォームでも共通する注意点

部屋全体の雰囲気を考慮する

白系のクロスはお部屋を広く見せることができ、ダークカラーは落ち着いた印象のお部屋になります。しかし、ダークカラーの色によっては圧迫感を得てしまうこともあります。そのため、豊富な種類から天井材を選ぶ場合、床だけでなく家具や建具との調和も考えながら選びましょう。

天井下地や天井裏の状態をチェック 

築年数が古くなると、「既存クロスを剥がしたら天井の下地も傷んでいた…」という事例もあるので注意が必要です。このような想定外の事態を避けられるよう、事前に現場調査を業者に依頼して見積もりを出してもらうことが大切です。

マンションの場合は管理規約もチェック

マンションの場合、リフォーム可能な種類や内容を管理規約で事前に確認しておきましょう。クロスの張替えや塗り替えなど、表層の交換リフォームであればリフォーム可能な場合が多いです。しかし、建物の主要な構造部分に触れるリフォームはできないため、注意しましょう。

天井リフォーム事例

【事例1】 築30年、空間を最大限活かすために天井を解体し、ロフトを新設

Before

After

施工会社:ナサホーム

事例URL:https://nasahome.co.jp/works/w_other/20210716lofti

マンションの最上階という好条件を生かして天井を解体し、明るく開放感のあるLDKとなりました。吹き抜けの1部にロフトを作り、家族が本を読んだり、リビングを見下ろしながら会話が弾んだり、そこにいるだけで楽しくなるような生活空間になった成功事例です。LDKにロフトを作ってみたい方は是非参考にしてみてくださいね。

【事例2】 天井を上げ、梁を生かした開放感のある空間

Before

After 

施工会社:ナサホーム

事例URL:https://nasahome.co.jp/works/w_total/full-renovation-wa-modern.html

古民家ならではの風情のある梁を再利用、デザインとして梁を見せたことにより、明るく開放感のある空間に生まれ変わった成功事例です。

2階にはご夫婦それぞれのお部屋があり、ここも天井を取り払い、梁見せ天井とすることで開放感のある心地よい空間になりました。

古民家改装をお考えの方は、特に参考になる事例ですね。

天井リフォームで心地よい空間を手にいれよう

天井リフォームといっても、クロスの交換や塗装、天井高の変更、断熱工事など天井のリフォームにはさまざまな種類があります。今回ご紹介した内容や事例を参考に、理想の暮らしに合った天井リフォームを検討してみてください。

もし、天井のリフォームでお悩みの際は、専門家が揃っているショールームに訪れてみましょう。経験豊富なプロの視点であなたのプランをサポートしてくれますよ!ぜひ足を運んでみてくださいね。


※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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