同棲カップルにおすすめの家具レイアウト術!空間を活用して二人の理想の部屋にしよう

この人に聞きましたcaramel

インテリアコーディネーター インテリア商社勤務中にインテリアコーディネーター、カラーコーディネーター3級、福祉住環境コーディネーター2級を取得し、ショールームでの接客やセミナー講師などを経験。主婦の立場から、簡単に取り入れやすいインテリアのコツをご提案していきます。

生活スタイルや考え方の違う2人でする同棲生活。良い面も悪い面も見える同棲生活だからこそ、少しでもストレスを減らしたいものですよね。そこで今回は、同棲カップルにおすすめの家具の選び方やレイアウト、空間の活用方法などをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!

同棲カップルにぴったりの間取りとは?

テレワークが浸透してきた今、職場との距離を気にしなくなったり人と会話する時間が減ったりした方も多いのではないでしょうか。また、なかなか会えないカップルが同棲に踏み切るケースが増えているようです。

同棲生活はお金を貯めたり家事を分担したりと、メリットもたくさんありますよね。

同棲カップルが選ぶ住まいは予算や立地条件にもよりますが、最も人気のあるレイアウトは寝室を分けられる1LDKです。その他にも、コンパクトな1DKや個室が二つ持てる2DK・2LDK、結婚を見据えた同棲カップルにおすすめな3LDKなどが人気の間取りとなっています。

今回は、同棲するにあたって考えておくべきポイントをふまえながら、同棲カップルにおすすめな家具の選び方やレイアウト方法、空間の活用方法について紹介していきますので参考にしてみましょう。

同棲する前に考えておくべきポイント

同棲する前に考えておくべきポイント①生活時間帯

生活スタイルの違うカップルが同棲生活を行う際に、まず大切になるのがお互いの生活時間帯の把握です。朝型タイプか夜型タイプかに加え、睡眠時間の確保や食事の取り方など、毎日一緒に住むからこそあまりに生活時間帯が違い過ぎるとお互いストレスになってしまいます。

朝はきちんと朝食を食べたいタイプと、ギリギリまで寝ていたいタイプであれば、寝室とキッチンが離れている間取りを選択すると良いでしょう。同棲を始める前段階から話し合えると、実際に住んでみたときのイメージとのギャップを減らすことができ、ストレスを軽減できます。

同棲する前に考えておくべきポイント②個室の必要性

同棲する家の間取りを決めるうえで、個室が必要かどうかも大切なポイントです。テレワークなどで集中して作業をする必要がある場合や、友達や家族と電話する頻度が高い場合など人それぞれですよね。

そのため、同棲するうえの絶対条件として、個室が必要かどうかも生活をイメージしながら話し合うと良いでしょう。

同棲生活の初期費用の平均は、敷金・礼金・家賃・家電・家具・引っ越し代などを含めて60~100万円といわれています。実際に同棲し始めてから「やっぱり個室が欲しかったから引っ越そう…」とはなりにくいですよね。

現在はカップルの時間を大切にしながらも、1人の時間を大切にしたいという方が増えています。同棲によるストレスを溜めないためにも、間取りを決める段階で個室の有無は必要な話し合いです。個室が増えると当然家賃が上がるので、譲れない条件の優先順位を事前に決めておきましょう。

同棲カップルに人気の間取り

次に、同棲カップルに人気の間取りにおける、おすすめの家具やレイアウトのコツについてご紹介していきます。「同棲して住みたい部屋のイメージは決まったけど、レイアウトが難しそう…」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみましょう。

①1DK(個室1部屋+ダイニング・キッチン)

1DKの間取りは、「ダイニング・キッチン+個室1部屋」の間取りです。主に個室1部屋を寝室にして、ダイニングキッチンで食事やテレビなど、リラックスする時間を過ごすイメージのレイアウトとなるでしょう。

一般的に聞かれるLDKとの違いは部屋のサイズで「キッチンのある部屋のサイズが4.5〜8畳の場合DK」、「キッチンのある部屋が8畳以上の場合はLDK」となっていて少しコンパクトな部屋作りが特徴です。

1DKのメリットは家賃を抑えられる点や、空間が限られているため一緒にいる時間が増えることです。一方、空間が狭いため1人の時間を確保しにくいことや、収納が少ないことがデメリットになるでしょう。また、限られた空間を快適にするためには、家具のレイアウトが重要になります。

1DKはリビングがなく、ソファをレイアウトするスペースやラグをレイアウトしてゆったりと座るスペースが作りにくい間取りです。そのため、ダイニングソファ(ダイニングテーブル+ソファ)やラグ+リビングテーブルでゆっくりと過ごせる空間を家具でレイアウトすると良いでしょう。

ソファをレイアウトしたい場合は、キッチンカウンターにスツールをレイアウトすると良いでしょう。また、ダイニングスペースに小さめのソファ+リビングテーブルをレイアウトして、食事をとることもおすすめです。

また寝具については折り畳みベッドやマットレスなどをレイアウトすることもおすすめです。部屋数が少ない同棲生活の場合には、時間帯によって部屋の役割を変えられると便利です。

②1LDK(個室1部屋+リビング・ダイニング・キッチン)

同棲生活で、一番人気の間取りは1LDKです。1人暮らしの家賃2人分よりも同棲生活の方が住居費を抑えることができます。また、1人暮らしの部屋の設備に比べ、少しグレードアップしたものが多いという点でも、同棲生活を始めるメリットがたくさんあります。

一方、1LDKは個室が2部屋ないため、2人分の洋服や荷物などを収納するスペースが少ない点がデメリットです。その分家賃を抑えられる点は大きなメリットですが、お互いに持ち込む荷物の量を減らすなどして対応する必要があります。

1LDKは1DKでの同棲生活に比べ、リビングを確保することで食事スペースとリラックススペースを分けることができます。リビングの面積にもよりますが、ソファ+リビングテーブルをレイアウトしたり、こだわりのインテリアコーディネートも可能です。

また、1DKと同様に、寝室には折りたためるベッドやマットレスなどをレイアウトして、就寝時間以外は個室として使用できる工夫もおすすめです。日中はワークスペースに、夜は寝室にと部屋を最大限に活用できるのも大きな魅力といえます。

③2DK(個室2部屋+ダイニング・キッチン)

個室が2部屋欲しい場合、2DKもおすすめです。2つの個室の使い方は「2人の寝室+ワークスペース」もしくは「それぞれの個室」とフレキシブルに対応できます。生活時間帯がずれる場合は、あらかじめ寝室を別々にしておけるのも2部屋あるメリットでしょう。

その他にも、テレワークが必要な場合に個室を確保できるのはメリットです。しかし、個室が2部屋になるので電気代なども高くなる点はデメリットとして考えておきましょう。部屋数が増えると全体的なランニングコストは上がるため、広い部屋で同棲する際に考えておきたいポイントです。

④2LDK(個室2部屋+リビング・ダイニング・キッチン)

予算に少し余裕がある場合、個室が2部屋ある2LDKも人気の間取りです。メリットとしてはそれぞれ個室を持ちながら、リビングでは2人の時間も過ごせたりと、お互いストレスを溜めることなく良い距離感を保つことができる点でしょう。

また、インテリアの趣味が違う場合や趣味で集めているものが多い場合、個室が2部屋あると便利です。それぞれの個室で荷物や趣味を管理できるので、1人暮らしと2人暮らしの良いとこどりで同棲生活を始められます。

デメリットは、2LDKの間取りになると家族を想定した間取りが多いため、リビングなども広くなり、家賃や電気代などのランニングコストが上がる点でしょう。必要以上のコストがかかっていないかも判断材料に入れておくことが同棲生活を始める上で必要なポイントといえます。

⑤3LDK(個室3部屋+リビング・ダイニング・キッチン)

予算に余裕があるカップルや結婚の見通しが立っているカップルには、3LDKの間取りもおすすめです。「寝室+それぞれの個室」を基本に、ワークスペースや趣味の部屋、収納部屋など3つの個室でさまざまな使い方ができます。

3LDKであれば、家族が増えた場合にも長く住み続けられるのでメリットでしょう。その反面、住宅設備の充実はもちろん、専有面積や浴室なども広く、電気代や水道代などランニングコストが上がります。

3LDKの部屋で同棲をする場合、ライニングコストで予算オーバーにならないかの検討も必要です。また、結婚を視野に入れた同棲カップルの場合は、2人暮らしを想定した小さめの家具をレイアウトするのではなく、今後の暮らしも視野に入れた家具のレイアウトを心がけましょう。

同棲カップルのための家具のおすすめレイアウト実例集

同棲カップルのための家具のおすすめレイアウト実例①

こちらは1DKのダイニングキッチンの実例です。2人掛けのコンパクトでおしゃれなタイプのダイニングテーブルセットをキッチン寄りにレイアウトし、ダイニングスペースにソファとリビングテーブルをレイアウトしています。

空間は限られているけれど、食事するスペースとリラックスする空間を分けたい場合におすすめのスタイルです。のんびりと2人の時間を共有できるソファがマストな方にはいいですね。

実例では、家具のレイアウト時に片側に寄せて動線を長く確保しているので、部屋をよりスッキリと見せられています。空間が限られている場合、インテリアのレイアウト変更でできるだけ床が見える部分を増やし、視覚的にも広がりを感じられる工夫をしましょう。

またダイニングテーブルセットは、脚が華奢なデザインのものをレイアウトすることで、スタイリッシュに圧迫感のない空間になっています。また、ソファやリビングテーブルもロータイプをレイアウトし、全体的に統一感のあるインテリアにまとまっているのが特徴です。

ホワイト・グレー・ブラックのシンプルなモノトーンインテリアをレイアウトしながらも、デザイン性のあるラグやおしゃれな照明などでアクセントをつけており、スタイリッシュモダンなイメージを感じさせます。

同棲カップルのための家具のおすすめレイアウト実例②

寝る時間がバラバラの場合や、2人ではどうしてもぐっすりと眠れないというカップルには寝室を別にするスタイルがおすすめです。寝室を別にする場合には、ベッドとワークスペースを同じ空間に確保する必要も出てきます。

そのような場合、実例のように収納家具でワークスペースとベッドスペースをゆるくゾーニングするレイアウト方法もおすすめです。使う収納家具は、窓からの光を部屋全体に取り込める実例のようなオープンタイプの収納のレイアウトにすると、圧迫感も少ないでしょう。

オープン収納の良い点は、部屋の中央にレイアウトすることで取り出しが簡単になることです。しかし、オープン収納は中に入っているものが全て見えてしまうため、おしゃれでスッキリとしたイメージを保つのが難しい家具ともいえます。

おしゃれなインテリアにするためには、少し空間に余裕を持たせて「おしゃれに飾るイメージ」でレイアウトすると良いでしょう。また、ベッド周りに収納家具をレイアウトする場合は、小物などが落ちてこないように耐震対策をすることも大切です。

同棲カップルのための家具のおすすめレイアウト実例③

同棲生活のように空間がコンパクトな場合の家具の選び方は、脚付きの家具や脚が華奢な家具、抜け感のある家具(向こうが見えるオープン収納など)、折りたたみ可能な家具をレイアウトすると良いでしょう。フローリングや壁が見える面積が増え、よりスッキリとしたおしゃれなイメージに仕上がります。

投稿者:moca______03

こちらの実例では、上記の条件が揃ったおしゃれなインテリアをレイアウトしているため、しっかりと壁や床が見え、実際の家具の多さよりも、視覚的にスッキリとしたおしゃれなインテリアになっているのが特徴です。

どっしりと重厚感のあるソファーなどは、高級感もありインテリアとしては素敵ですが圧迫感が出てしまいます。そのため、空間が限られている場合にはあまりおすすめできません。ガラス天板のテーブルや、テレビボードを必要としない壁掛けのテレビなどもおすすめです。

その他、実例のような折りたたみができる机を使えば、くつろぐときには飲み物を置いたり、机を片付けて筋トレやヨガスペースを作ったり、それぞれの時間を過ごすこともできます。

家具のレイアウト術を学んで、同棲生活の快適空間を作ろう!

ここ数年、人と会えない時間が増えて、人間関係の在り方を見直した方も多いのではないでしょうか。生活スタイルの違う2人が一緒に生活をしていくことは、お互いが思いやりを持って過ごしていかなければ成り立ちません。

住まいは知らず知らずのうちに物理的にも心理的にも、人の心の在り方に影響を与え、プラスの影響にもマイナスの影響にもなり得ます。

当記事を参考にお部屋のイメージを固めて、お互いが心地よい距離感を保てるよう、間取りの選択や家具のレイアウトなどを工夫して、理想の同棲生活を過ごしましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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