暗い部屋を明るく見せる方法5つ!インテリアや照明を活用したアイデアをご紹介


この人に聞きましたmashley

インテリア家具コンシェルジュ 最適な家具を提案する家具コンシェルジュでさまざまな媒体にインテリア・ライフスタイル記事を寄稿するライター。ブログ「北欧ミッドセンチュリーの家づくり」ではデザインの小話や家づくり・暮らしに役立つ情報を発信中。椅子コレクターで、現在26脚の椅子とともに楽しく暮らす。最近空き家付きの山林を購入し、セルフリノベーションやアウトドアも満喫中。

「日当たりが悪くて部屋が暗い」「窓が小さくて光が入らない」と悩んでいませんか?この場合、インテリアや照明を活用することで暗い部屋が明るい印象になりますよ。そこで今回は、部屋を明るく見せるコツを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!

 

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暗い部屋での暮らし

暗い部屋はコーディネート次第でムーディーで落ち着く雰囲気になり、日差しが少ないことで室内が暑くなりにくいというメリットがあります。しかし、生活費や健康の面でデメリットがあることも事実です。

それでは一体、暗い部屋で暮らし続けると具体的にどのような影響があるのでしょうか。ここからは、暗い部屋で暮らすデメリットについて紹介していきます。

暗い部屋で暮らすデメリット①光熱費が高くなる

暗い部屋では日中でも照明をつけたまま過ごすため、明るい部屋よりも電気代がかかります。また、日当たりが悪いと夏は涼しく過ごせますが、冬は寒いため暖房費がかさみます。一般的なエアコンの消費電力は冷房より暖房のほうが大きく、冬の電気代が高くなることもありますよ。

暗い部屋で暮らすデメリット②カビが発生しやすくなる

カビの発生は主に、①高い湿度 ②0〜40度までの温度 ③ホコリや髪の毛などの栄養 ④酸素の4つが原因とされています。日当たりや風通しの悪い暗い部屋は室内で発生した水分が乾きにくく、湿気がこもってカビになるのです。特に、洗濯物を部屋干しする場合は注意しましょう。

暗い部屋で暮らすデメリット③生活リズムが崩れる

生物には24時間周期で生体リズムを調整する「体内時計」があり、人間は朝日を浴びると体内時計を早め、夜に体内時計を遅らせる性質があります。暗い部屋は朝や日中の光が入りにくく、昼と夜の変化を感じにくいため生活リズムが崩れてしまう可能性が高いのです。

 

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暗い部屋になる原因

部屋が暗くなる原因として考えられるパターンは2つあります。そこでここからは、暗い部屋になる原因を深堀りして改善するための解決策を紹介していきます。部屋が暗いなと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみましょう。

家や部屋の仕様が原因で暗くなるパターン

まず、建物が建っている向きや室内の壁の色など、建築・施工上の理由で暗い部屋になるパターンを紹介します。部屋の場所や壁の色は容易に変えられるものではないため、このパターンでは部屋を明るくするためにさまざまな工夫が必要となります。

原因①部屋が日当たりの悪い位置にある

マンション・アパートの北側の部屋や、密集地の戸建ての家は日当たりが悪いことが多く、暗い部屋になりがちです。また、建物が日当たりのよい場所にあっても、窓のすぐ外に大きな樹木や塀があると自然光が入りづらくなり、暗い部屋になってしまう場合があります。

原因②窓が小さいor少ないため室内への採光が少ない

日中の部屋の明るさは、光を入れる窓の面積と位置で変わります。そのため、窓が小さかったり少なかったりすると暗い部屋になってしまいがちです。建築基準法には、窓などの開口部は居室の床面積の7分の1以上とする決まりがありますが、方角規制はないため北向きの部屋は暗くなります。

原因③壁や天井に暗い色を使っている

壁や天井が暗い色だと、部屋の雰囲気自体も暗くなってしまうことがあります。窓が大きい場合はたくさんの光を取り込めますが、窓の周囲だけが明るくて部屋の奥は暗く見えてしまうためです。

特定のモノが原因で後発的に暗い部屋になるパターン

次に紹介するのは、家具の配置や照明の選び方など後発的な理由で暗い部屋になるパターンです。こちらは家具や照明の選択が主な原因で部屋が暗くなっているため、レイアウトの見直しやちょっとした工夫で改善できますよ。

原因①家具や雑貨が窓を塞いでいる

背の高い家具を窓とかぶるように配置したり、窓際に置いた棚の上に大きな家電や雑貨をのせたりすると、窓から入る光の量が減って暗い部屋になることがあります。特に、日当たりが悪い部屋の場合、少しでも窓が塞がると部屋の明るさが大きく変わります。

原因②窓に厚手や暗い色のカーテンを設置している

夏の暑さや日光を和らげるのに便利な厚手のカーテンは、日差しが多く入る部屋に有効です。しかし、日当たりの悪い部屋に使用すると部屋が暗くなる原因となります。

また、部屋の明るさを考慮せずにインテリアの好みだけで黒やグレーなどの暗い色のカーテンを選ぶと、部屋が暗い印象になってしまうので注意しましょう。

原因③暗い照明を設置している

照明は、シェードの形や電球の色によって明るさが変わります。暗い照明はムードのある空間作りに最適ですが、暗い部屋を明るくしたい場合は不向きです。インテリアとしてのおしゃれさで照明を選ぶと、理想とする明るさの部屋にならない場合がありますよ。

 

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暗い部屋を明るく見せる3つのコツ

これまでに部屋が暗くなる原因を解説していきましたが、暗い部屋になる原因は一体どのようにしたら取り除けるのでしょうか。具体的な方法を紹介する前に、ここでは暗い部屋を明るくするためにおすすめな3つのコツを紹介します。

明るく見せるコツ①光を遮らない

暗い部屋を明るく見せる基本は、窓から入る光を遮らないことです。窓の周りにあまりモノを置かないようにして、できるだけ採光を確保しましょう。

自然光を取り込む工夫で暗い部屋のデメリット解消に

照明を変えることで暗い部屋が明るくなりますが、先述した光熱費や生活リズムの観点から考えると、照明に頼らず自然光を取り入れる工夫が必要です。太陽の光で過ごす時間が増えると節電にもなり、朝日が入りやすくなれば体内時計が整いやすくなるでしょう。

明るく見せるコツ②白を積極的に取り入れる

色は種類によって光の吸収量が異なります。黒はほとんどの光を吸収して暗く見えますが、白は多くの光を反射するため部屋を明るく見せる効果を期待できますよ。そのため、暗い部屋を少しでも明るくしたい場合は、インテリアや壁に白を使うと良いでしょう。

黄色を暗い部屋に使うのはどうなの?

黄色は気分を明るくする色ですが、光の反射よって明るく見せる効果は白のほうが高くなります。これは、黄色が特定の色の光を吸収または反射するのに対して、白はほとんど全ての色の光を反射するためです。光の反射による明るさ効果を高めたい場合は、白がおすすめですよ。

明るく見せるコツ③モノを少なくする

窓から入った光は、室内で反射して部屋を明るくします。特に、光沢のある床や白い床は光を反射しやすくなります。しかし、窓が家具で塞がれると光量が減り、床にモノが散らばっていると光が反射しづらくなりますよ。

そのため、部屋を明るくしたい場合は、部屋のモノを少なくして窓際や床に置くモノを減らすと良いでしょう。

モノを少なくすることで心理的効果も期待できる

部屋の中のモノが少なくなると、光の反射効果で実際に部屋が明るく見えること以外にもメリットがあります。部屋の中のモノを片付けることによって圧迫感がなくなり、気分も明るくなる心理的効果が期待できますよ。

また、モノを減らすと管理しやすくなり、部屋を明るくするための模様替えもスムーズになるでしょう。

 

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暗い部屋をインテリアや照明の工夫で明るく見せる方法

ここからは、暗い部屋を明るくする具体的な方法を解説します。今回紹介するのは、間取りの変更や窓の移設などの大規模なリフォームを伴わず、インテリアや照明の工夫による暗さ対策です。大規模なリフォームより簡単ですので、ぜひトライしてみましょう。

方法①家具の選び方や配置を工夫する

暗い部屋を明るくするためには、白い家具や光沢のある家具を選んで光を反射させましょう。また、家具の高さも大切です。背の高い家具を窓際に配置すると光を遮り、濃い色の背の高い家具は白い壁を覆います。そのため、背の低い家具を選んで暗い印象を明るい印象へと変えましょう。

光を通すデザインの家具を選ぶのもおすすめ

ガラスやアクリルは、光を通す割合「光透過率」が高い素材です。光透過率の高いクリアな家具を使うと光が遮断されないため、暗い部屋が明るい印象になりますよ。事例の部屋では、クリアなダイニングテーブルや椅子を配置し、窓から遠い場所でも光をできるだけ通しています。

方法②空間を広く照らす照明に変える

暗い部屋を少しでも明るくしたい場合、空間を広く照らすタイプの照明がおすすめです。代表的なものはシーリングライトですが、ペンダントライトを選ぶ際は電球をあまり覆わないデザインにしましょう。具体的な照明の選び方は以下の記事も参考にしてみましょう。

電球の光の色にもこだわってみよう

部屋の明るさは、電球の光の色でも変わります。橙色の光は温かみがありますが、暗い部屋には不向きです。また、文字が読みやすい青白い光の色は、落ち着く雰囲気ではないため勉強部屋向きです。

光の色の向き不向きをしっかりと理解し、リビングを明るくしたい場合は落ち着きと明るさのバランスがよい白い光を選びましょう。また、以下の記事ではリビング照明の色やライトの選び方を解説しています。こちらの記事も併せてチェックしてみましょう。

部屋の隅を照らして多灯照明の空間にする方法もおすすめ

メインの天井照明だけでは暗い場合や、窓からの光量が少ないときは部屋の隅に部分照明を配置しましょう。スタンドライトや間接照明を設置することで多灯照明の空間になり、部屋が明るくなりますよ。

特に、光が届きにくい四隅に部分照明を追加することで、明るく見える面積が増えて空間全体が明るい印象になります。

方法③カーテンを変えて室内に光を取り入れる

カーテンは空間の中で目に入りやすい位置にあり、面積も広いため部屋の印象を大きく左右します。黒や厚手のカーテンは暗い部屋を一層暗く見せますが、白や薄手のカーテンに変えることで光が入りやすくなって暗い部屋が明るくなりますよ。

光を調節できる白いブラインドもおすすめ

しかし、白や薄手のカーテンは暗い部屋を明るくするのに役立ちますが、部屋の立地や季節によって光を取り込み過ぎてしまい、室内が暑くなることもあります。

その場合は、光の量を調節できるブラインドがおすすめです。白いブラインドであれば、閉じている時も部屋が暗い印象にならずに済みます。

方法④壁に鏡を設置して光を反射させる

鏡は窓から入った光や照明の光を反射し、暗い部屋を明るく見せるのに役立ちます。できるだけ多くの光を反射するために、大きな鏡を選んで壁に設置しましょう。また、部屋や外の様子を映し出すことで奥行きも表現できるため、狭い部屋を広く見せる効果も期待できます。

窓際にサンキャッチャーを飾る

鏡と同じように光を反射するアイテムとして、サンキャッチャーもおすすめです。窓際に飾ると多角形にカットされた部分が太陽の光を反射し、暗い部屋に光を取り込みます。極端に暗い部屋の場合は、複数のサンキャッチャーを吊るして多くの光を反射させてみましょう。

壁に白いアートを飾る

鏡と同様に、壁を使った工夫として白いアートを飾る方法もおすすめです。濃いグレーや黒い壁紙のある暗い部屋に白いアートを飾ることで、光を反射する面積が増えて明るく見えます。

大きなアートを飾ったり複数のアートを飾ったりと、飾り方も工夫できるのでインテリア選びも楽しめますよ。

方法⑤DIYで暗い部屋を明るく見せる

間取りや窓の位置の変更などの大規模なリフォームでなくても、DIYで暗い部屋を明るくできます。

例えば、貼ってはがせるタイプの白い壁紙を使うことで、賃貸の部屋でも原状回復可能なDIYができますよ。家具や照明の工夫で暗さを改善できなかった方におすすめです。

DIYで白い床に変えて光を反射させる方法も

窓から入る光は床で反射するため、床を白に変えるDIYもおすすめです。画像は私のDIY例で、元々は濃い茶色のクッションフロアがある日当たりの悪い暗い部屋でした。白く塗装した廃材を上から貼ることで、窓からの光が反射して明るく見える部屋になりました。

 

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屋外に工夫を施して暗い部屋へ光を取り込む方法

ここまでは、室内のインテリアや照明を工夫して暗い部屋を明るくする方法を紹介しましたが、ベランダや庭に工夫を施して光を取り込む方法もあります。ここからは屋外から光を取り込む工夫を紹介していくので、室内の工夫しても明るさが不十分に感じた方はぜひ参考にしてください。

工夫①ベランダの床に白いデッキパネルを敷いて光を取り込む

投稿者:mashley.1203

多くのベランダの床にはFRPという素材が使われており、グレーなどの濃い色が一般的です。そこで、ジョイントタイプの白いデッキパネルを敷き詰めると、自然光が反射してベランダから室内へ光が入り、暗い部屋が明るく見えますよ。

工夫②庭に白い玉砂利を敷いて暗い部屋へ光を取り込む

庭のある戸建ての家では、白い玉砂利を敷くことがおすすめです。庭に白い玉砂利を敷くと太陽の光が反射し、その光が暗い部屋に入って明るくしてくれます。また、玉砂利を敷くことで雑草も生えにくくなり、庭の手入れが楽になるメリットもありますよ。

インテリアを工夫して暗い部屋を明るくしてみよう

家具の配置や照明の選び方、白の活用など、少しの工夫で暗い部屋が明るい部屋に変わります。「元々日当たりが悪い」「立地上暗い部屋になるのは仕方ない」と諦めず、今回紹介した方法を試してみてくださいね。

暗い部屋をインテリアやDIYの工夫で明るくし、日々の生活をさらに快適なものにしましょう。

 

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※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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