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部屋の雰囲気がグッと変わる!リビング照明の色やライト種類の選び方を徹底解説!

この人に聞きましたmashley

インテリア家具コンシェルジュ 最適な家具を提案する家具コンシェルジュでさまざまな媒体にインテリア・ライフスタイル記事を寄稿するライター。ブログ「北欧ミッドセンチュリーの家づくり」ではデザインの小話や家づくり・暮らしに役立つ情報を発信中。椅子コレクターで、現在26脚の椅子とともに楽しく暮らす。最近空き家付きの山林を購入し、セルフリノベーションやアウトドアも満喫中。

家の中心であるリビングの照明には特にこだわりたいところですが、種類が多いため選び方に迷いますよね。そこで今回はリビングの照明の選び方について徹底解説します。ライトの種類や照明の色について詳しく知り、雰囲気を変えて過ごしやすいリビングにしましょう。

リビングにはどんな照明が合う?

リビングは家族が集まってくつろいだり来客をもてなしたりする部屋なので、一般的には落ち着く雰囲気になる照明が好まれます。また、インテリアとマッチする照明器具にすることも選び方のポイントです。リビングに統一感が出ると、心地よく過ごせる部屋になります。

リビングで使われる照明器具の種類

リビングの照明器具は、大きく分けて2つの種類があります。「部屋の天井などに設置するメインの照明」と「床や壁に設置して特定の場所を照らすサブの照明」です。

リビングのメイン照明:シーリングライト

シーリングライトは、天井に直接設置する照明です。部屋全体を明るく照らす特徴があり、リビングの照明に向いています。手頃な価格が多いので住宅でよく使われる照明です。一般的な形状は薄くてフラットなため、圧迫感がなく部屋のインテリアを邪魔しません。

フラットでないデザインのシーリングライトも人気

シーリングライトには、実例のようなスポットライト型もあります。一般的なシーリングライトよりもデザイン性が高いため、インテリアにアクセントをつけたい方におすすめです。また、ファン付きのタイプも人気で、部屋の空気を循環しながら照明の役割も果たしてくれます。

LEDシーリングライトを選ぶ際の注意点

電球交換ができない種類もあるので注意が必要です。特に薄型はLEDが内部に組み込まれた一体型が多く、寿命が来たら照明器具ごと交換になります。ただしLEDは蛍光灯より寿命が長くて消費電力も少ないため、コストや手間を考えるとそれほどコスパは低くありません。

リビングのメイン照明:ダウンライト

ダウンライトは、天井に埋め込む照明器具です。圧迫感がなくリビングがすっきりすることや、ホコリが溜まらないので手入れが楽なことがメリットです。デザインの種類は多くありませんが、特定の場所だけ数を増やすなど個数や場所を調節して細かい照明計画を立てられます。

光を使って立体的でおしゃれな演出ができる

部屋全体を照らすシーリングライトと違ってダウンライトは真下を照らすので、複数設置すると立体的な光を演出できます。実例のリビングではソファ側に3灯、テレビ側に3灯を設置しており、壁に光の陰影がついてスタイリッシュでおしゃれな部屋になっていますね。

リビング照明にダウンライトを選ぶ際の注意点

製品のほとんどは電球のみの交換ができないため、寿命が来たら器具ごと交換になります。LEDの寿命は約4万時間で、1日10時間程度使うと約10年で交換時期を迎えます。また、リビングに設置する場合はある程度の数が必要となるため、たくさんつけるとコストが上がります。

リビングのメイン照明:ペンダントライト

ペンダントライトは、チェーンやコードで天井から吊るす照明器具です。素材やデザインの種類が多いため、インテリアのアクセントになります。また、コードの長さを変えて自由に高さ調節できるため、模様替えもしやすいです。

高い天井のリビングにはシャンデリアもおすすめ

実例のようにやや高めの天井なら、ボリュームがあるシャンデリアを飾っても圧迫感が出ません。シャンデリアは華やかなデザインが多いペンダントライトですが、この照明は黒くてモダンな雰囲気です。シックでおしゃれなアンティーク風インテリアにマッチしていますね。

リビング照明にペンダントライトを選ぶ際の注意点①

ペンダントライトの選び方で注意するのはサイズです。大型のものは広範囲に光が広がりますが、狭いリビングでは圧迫感が出ることもあるのがデメリットです。逆に小型のものは明るさが足りないことがあります。小型を選ぶ場合は、このように壁にサブ照明を設置するなど複数の照明を組み合わせましょう。

リビング照明にペンダントライトを選ぶ際の注意点②

もう一つ注意したいのが形状です。ホーローやガラスでできた傘型のペンダントライトはレトロ感があっておしゃれですが、光が部屋全体に広がりにくいのでリビングが暗く感じることもあります。その場合もサブ照明を設置して程よい明るさに調節しましょう。

リビングのメイン照明:ダクトレール照明

ダクトレールとは、照明器具を取り付けるバー状の部品のことです。内側に電流が流れるため、レール上ならどこに照明を設置しても点灯します。自由に配置を変えられるので、リビングを模様替えしたい場合や部屋での過ごし方に合わせて照明の位置を変えたい場合に便利です。

光の向きを調節したいならスポットライトがおすすめ

ダクトレールにはペンダントライトも取り付け可能ですが、光の向きを自由に調節したいならスポットライトがおすすめです。実例のリビングでは吹き抜け天井にダクトレールを取り付け、そこに設置したスポットライトの位置をさまざまな方向に変えています。

ダクトレールは植物のハンギングも楽しめる

ダクトレールは、植物を吊るすハンギングスペースにもなります。専用フックを取り付けるだけなのでとても簡単です。植物を置くスペースがないリビングにおすすめですよ。実例のようにおしゃれな模様に編み込んだロープに植物を吊るすなど、さまざまな飾り方を楽しめます。

リビングにダクトレール照明を取り入れる際の注意点

レールに取り付ける照明器具の種類は豊富ですが、ダクトレール自体のデザインは少なく、色の種類も白と黒に限られています。白や薄い色の天井に黒いレールをつけると目立つので、思っていたのとは違う印象になることも。部屋の配色にこだわる方は注意して選びましょう。

リビングのメイン照明:間接照明

間接照明とは、壁や天井に反射した光で部屋を明るくする照明のことです。サブの照明と思われがちですが、部屋の明るさを確保するために使われるのでメインの照明に含まれます。実例の右上にある間接照明のように光源が見えない施工が多く、落ち着いたリビングになります。

間接照明は光が部屋のアクセントになる

間接照明は光そのものがインテリアデザインになり、部屋のアクセントとして使えます。これは私の自宅リビングで、サイドボードのある壁の上に間接照明を取り入れています。ダウンライトもありますが、間接照明の光が綺麗なので夜はこれだけで過ごすことがほとんどです。

リビングに間接照明を取り入れる際の注意点

間接照明はリビングを落ち着いた雰囲気にしてくれますが、メインの照明の中でも暗めです。明るさの好みが分かれますし、設置にあたってはリビングの広さや明るさを十分考慮した綿密な照明の計画が必要です。場合によっては間接照明以外にも複数の照明を設置しましょう。

リビングのサブ照明:ブラケットライト

ブラケットライトとは、壁面に取り付ける照明のことです。装飾性が高いためリビングインテリアのアクセントになります。デザインの種類が多くリビングの雰囲気に合わせた選び方が可能です。

部屋の角に設置して視覚効果で部屋を広く見せる

実例は、部屋の角の壁にブラケットライトを設置しています。光を放つブラケットライトは、壁に飾るアートよりも目を引きます。リビングの角に設置することで視線が遠くを見るように部屋の角へ向かい、リビングが実際よりも広く感じられます。

リビングにブラケットライトを取り入れる際の注意点

ブラケットライトの設置は、資格を持った電気工事士による施工が必要です。シーリングライトのように気軽な取り付けや取り外しはできません。リビングに取り付ける場合は新築やリフォームに限られており、取り付け位置や照明器具を打ち合わせで決定する必要があります。

リビングのサブ照明:フロアライト

フロアライトは床に設置する部分照明です。天井照明やブラケットライトと違ってコンセントに挿すだけで使えるため、リビングの模様替えで移動させたい時や読書中に明るさが欲しくなった時に便利です。種類やサイズが豊富で、大型のものもあります。

フロアライトの選び方のコツは用途を考えること

フロアライトは読書の際に手元を明るく照らす背の高いものや、実例のように背が低くてほのかな光でリビングをムーディーに演出するものがあります。明るさや種類が豊富なので、用途を決めてから設置するのが選び方のコツです。また装飾性が高いのでリビングとの相性も考えましょう。

リビングにフロアライトを取り入れる際の注意点

フロアライトは床置きして使うため、選び方によっては邪魔になることがあります。リビングの動線上に大きなフロアライトを置くと生活の妨げになるので、設置場所とサイズを検討してから購入しましょう。設置場所は、ソファ横などのデッドスペースを活用するのがおすすめです。

 

照明器具の選び方のポイント

選び方のポイントは、リビングの使い方に合った種類を選ぶことです。例えばメイン照明を選ぶ場合、リビングで仕事や家事などをこなして活動的に過ごすなら部屋の広範囲を照らすシーリングライトがおすすめです。やや暗めのリビングで落ち着いて過ごしたいなら小型ペンダントライトや間接照明のほうが向いています。

多灯照明を視野に入れた選び方がおすすめ

メインとサブの照明を複数組み合わせて設置することを多灯照明と言います。空間にメリハリが生まれ、来客時はメインの照明で明るく、くつろぎたい時は部分照明だけで暗くするなど自由度の高い使い方が可能です。多灯照明を視野に入れて照明計画を立てましょう。

リビングに最適な光の色とは?

光の色は部屋での過ごし方に影響を与える

光の色を変えると、部屋の雰囲気が変わるだけでなくそこでの過ごし方に影響を与えます。例えば穏やかなオレンジ色だとくつろぐ気分になり、白っぽい光は人を活動的にします。

電球や蛍光灯の光の色の種類

電球や蛍光灯の光には色を表す「色温度」があります。一般的な住宅の照明に使われるのは4種類で、オレンジ色の「電球色」、やや黄色で温かみのある「温白色」、太陽の光に近い「昼白色」、青みがかった「昼光色」です。

リビング照明に適した光の色は3種類

リビング向きの照明は電球色、温白色、昼白色です。それぞれ特徴があり、色の選び方でリビングでの過ごし方も変わります。選び方のポイントは、リビングでの過ごし方をイメージすることです。穏やかに過ごすなら電球色や温白色、活動的に過ごすなら昼白色がおすすめといえます。

光の色の変化を画像で比較

ここでは、光の色を変えると実際にどう変わるのかを見てみましょう。これは、私が昔住んでいた部屋部屋です。照明の色は変えられませんがこの実例画像の色調を変えてみますので、違いと変化をイメージしてみましょう。

リラックスできる暖色系の電球色

オレンジ色で温かみのある電球色は、落ち着きをもたらします。目が疲れにくくリラックスした気分になるので、穏やかなリビングを作りたい方におすすめの選び方です。一方作業には適さないため、リビングで勉強や読書をしたい場合はサブ照明が必要です。

電球色と昼白色の中間の穏やかで柔らかい温白色

温白色は昼白色と電球色の中間色で、穏やかで柔らかい光です。電球色だと暗く感じる場合や昼白色の冷たい感じが好きではない方におすすめします。デメリットはLED電球が少ないことで、手持ちの照明器具に合う温白色のLED電球が見つからないこともあります。

すっきりとして爽やかな寒色系の昼白色

昼白色は、昼間の太陽のような色の光です。爽やかで明るい色なので、人の作業や活動を促します。まったりと過ごすよりもリモートワークや簡単な運動もこなせるリビングにしたい方におすすめです。一方明るすぎると感じる場合は、サブ照明を取り入れて上手に使い分けましょう。

昼光色はどんなお部屋に向いている?

昼光色はリビングには不向きです。白っぽく青みがかった寒色系の昼光色は字が読みやすく集中力を高める効果があるため、リビングよりも勉強部屋やワークスペースに適しています。

リビングに最適な照明の明るさ

LED照明の明るさの選び方のポイント

現在はLEDが主流ですので、LED照明の明るさ選びについて紹介します。カタログから選ぶ場合は、一般財団法人日本照明工業会が定める「適用畳数」をチェックします。ネットでLEDシーリングライトを買う場合は「◯畳用」「〜◯畳」と書かれた部分を見ましょう。

LED照明の適用畳数の表示がない場合は?

適用畳数の表示がない場合は、明るさの単位「ルーメン(lm)」を見ます。これは光源から放たれるエネルギーのうち目が光と認識する量のことで、LED電球の明るさの単位として使われます。以下の表に適用畳数とルーメンについてまとめたので参考にしてくださいね。なお、2畳増えるごとに+約6,000lm必要と覚えておくと簡単に計算できます。例えば16畳なら14畳の明るさ+6,000lm、18畳なら14畳の明るさ+12,000lm必要です。

LEDシーリングライトの適用畳数の表示基準

適用畳数

明るさ(lm)

〜8畳

3,300~4,299lm

〜10畳

3,900~4,899lm

〜12畳

4,500~5,499lm

〜14畳

5,100lm~6,099lm

LEDペンダントライトの適用畳数の表示基準

適用畳数

明るさ(lm)

〜8畳

2,970〜3,869lm

〜10畳

3,510〜4,409lm

〜12畳

4,050〜4,949lm

〜14畳

4,590〜5,489lm

https://www.jlma.or.jp/led-navi/contents/cont22_LEDCeiling.htm

明るさは照明器具の選び方で変わる

適用畳数通りの電球を選んで設置しても、照明器具の形状によってリビングが暗く感じることがあります。例えば電球を覆う傘型は光が下へ向かうため、電球がむき出しの照明よりも暗く感じます。一方リビングを明るくしたい場合は、光を遮らない形状の照明がおすすめです。

海外の照明をそのまま使うのは注意

欧米では日本よりも暗い灯りが好まれ、基本的に多灯照明です。一方、日本では明るい照明が好まれ、部屋全体を照らす照明1灯を天井に設置する傾向があります。日本の明るさの感覚で海外の照明をデザインだけで選ぶと、イメージと違う明るさになることもありますので注意しましょう。

リビングでの過ごし方に合った照明を選ぼう

リビングの照明として、最適な光の色や器具の種類はある程度決まっていますが、その中からどう選ぶかはリビングでの過ごし方次第です。照明を選ぶ際は、デザインだけでなくどんな暮らしにしたいのかを家族と話し合ってイメージしましょう。 

 

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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