日常で何気なく使用しているコンセントですが、赤ちゃんが怪我をする危険性があります。赤ちゃんをコンセントによる事故から守るためには、コンセントカバーの使用がおすすめです。今回はコンセントカバーの選び方やおすすめアイテムを紹介します。
目次
赤ちゃんがいるお家にはコンセントカバーが必要
赤ちゃんにとってコンセントは怪我や感電の危険性があるものです。コンセントカバーが必要な理由を確認しましょう。
赤ちゃんに危険な高さのコンセント
一般的なコンセントの位置は、床から約25cmと赤ちゃんの目線と同じ程度の高さに設置されていることが多くなっています。
大人にとっては低い位置ですが、体の小さな赤ちゃんにとっては手を伸ばしやすい高さです。そのため指や異物を入れたり、コンセントを抜き差ししたりして遊んでしまい、怪我や事故につながるケースが毎年一定数発生しています。
また、小さな赤ちゃんは指しゃぶりをすることも多く、よだれで指がぬれていることも少なくありません。ぬれた手でコンセントに触ってしまうと感電してしまう可能性があり危険です。
感電だけでなく火災も起きる
コンセントのトラブルで感電とともに起こりうる事故が、ショートによる火災です。コンセントがショートするときに流れる電流は、大きな熱量を持っているため出火する可能性も少なくありません。
コンセントのショートは、差し込み口に異物が混入していたり、差し込みが浅かったりする場合に起こります。
実際、過去には中途半端に刺さったコンセントとプラグの間にキーホルダーの金属部分が触れて出火したケースや、コンセントとプラグの間にヘアピンを差し込み、火災に発展したケースが報告されています。
このように赤ちゃんがコンセントで遊んでしまうと、怪我や火災につながる可能性があり危険です。思わぬ事故を防ぐためにも、コンセントカバーが必要といえるでしょう。
感電の危険性を教えることも大切
コンセントカバーを使うのに加えて、赤ちゃんにコンセントの危険性を教えることも大切です。なぜコンセントで遊んではだめなのか、どんな危険性があるのかを真剣に教え続ければ、言葉の理解が難しい赤ちゃんにもしっかりと伝わります。
赤ちゃんがコンセントで遊ぶ可能性が減れば、怪我や火災につながるリスクも抑えられます。まずは大人がコンセントの危険性をしっかりと理解した上で、赤ちゃんにも伝えるようにしましょう。
コンセントカバーを選ぶポイント
(出典) photo-ac.com
コンセントカバーは、コンセントの位置やプラグを抜き差しする頻度などに合わせて選びましょう。コンセントカバーを選ぶ際のコツを具体的に紹介します。
コンセントの位置で種類を選ぶ
コンセントカバーにはフルカバータイプとキャップタイプがあります。コンセントカバーを使用する場所を明確にし、使用頻度や高さを確認することで最適なコンセントカバーを選べます。
フルカバータイプのコンセントカバーはコンセントを刺した状態で利用できるのがメリットです。ただしコンセントを頻繁に抜き差しする場所では、使いにくく感じることもあるでしょう。
キャップタイプは、コンセントの差し込み口に直接取り付けて使います。個別になっているため、コンセントの数が多くても取り付け可能です。ただし中には赤ちゃんの力で引き抜けてしまうものもあるため、赤ちゃんの手が届かない位置か確認しましょう。
個数やデザイン性で選ぶ
使用場所や頻度だけでなく、個数やデザインも重要なポイントです。例えば延長コードを使用する家庭ではコンセントの穴の数が多いため、まとまった個数が入ったキャップタイプが向いています。
フルカバータイプのコンセントで壁面から出っ張る見た目のものは、目立ってしまい逆に赤ちゃんの目に付きやすくなる可能性があります。すっきりとまとめたい場合は、スリムタイプのコンセントカバーがおすすめです。
より安全なものを選ぶ
コンセントカバーは、思わぬ事故を防ぐためにもより安全性の高いものを選びましょう。
キャップタイプはコンパクトなサイズが多いことから、赤ちゃんが間違えて飲み込んでしまう危険性があります。誤飲を防ぐためには、赤ちゃんの口に入りにくい4cm以上のサイズを選ぶようにしましょう。また、赤ちゃんの手が届く場所での使用はなるべく避けることも大切です。
ロック機能が付いたフルカバータイプは、赤ちゃんがふたを開けてしまうリスクを軽減できます。大人は簡単に解除できる仕様がほとんどなので、使い勝手で不便に感じることは少ないでしょう。
また、色やデザインはなるべくシンプルなものがおすすめです。かわいいデザインが赤ちゃんの目に付いてしまうと、逆にいたずらされやすくなる可能性があります。
いたずら防止に役立つフルカバーのコンセントカバー
(出典) pexels.com
フルカバータイプのコンセントカバーはコンセントを抜いてしまういたずらや、穴に指を入れてしまういたずらを防げます。フルカバータイプのアイテムを四つ紹介します。
山崎実業 コンセントガード ウッディ ホワイト
家庭用の便利アイテムを取り扱う山崎実業のコンセントカバーです。対応するコンセントは1〜3口までの縦長タイプで、プラグを挿したまま使えます。
赤ちゃんが開けにくいよう作られているため、いたずら防止にも便利です。
カバー部分が木目調になっており、リビングや客間など目に付きやすい場所にもなじみやすく、デザイン性に優れています。粘着テープで簡単に取り付けられるのもうれしいポイントです。
山崎実業 「コンセントガード ウッディ ホワイト」
リッチェル ベビーガード コンセントフルカバー R
ベビー用品を数多く販売するリッチェルのコンセントカバーです。
赤ちゃんには簡単に開けられない作りで、いたずら対策が可能です。設置方法はさっと付けられる粘着テープと、がっちり固定できるネジ止めから選べます。
対応しているコンセントは1〜3口までの縦長タイプです。シンプルなデザインで、どんなインテリアにもなじみやすいでしょう。
リッチェル 「ベビーガード コンセントフルカバー R」
アクロース コンセントカバー
『アクロース コンセントカバー』は、うさぎの柄と柔らかな色合いが特徴です。対応コンセントは1〜3口までの縦長タイプに対応します。4個で1セットなので、同じデザインで数をそろえたい人にもおすすめです。
サイドを押しながらでなければ開かないため、赤ちゃんには簡単に開けられない作りになっています。粘着テープとネジ止めの両方で取り付けでき、自宅のコンセントに合わせて設置可能です。
アクロース「コンセントカバー」
まるき コンセントカバー 2口コンセント専用 ハローベビー
フルカバータイプでありながら、スリムなデザインが特徴のアイテムです。差し込み口ごとに窓が付いているため、使っているコンセントと使っていないコンセントを同時にカバーできます。
また、差し込み口のふたは下から開ける構造となっているため、赤ちゃんが簡単に開けることができません。安全性の高いコンセントカバーといえるでしょう。
取り付けが粘着テープ式となっているため、手軽に設置できるのもポイントです。
まるき 「コンセントカバー 2口コンセント専用 ハローベビー」
スリムなフルカバーのコンセントカバー
(出典) unsplash.com
スリムタイプのコンセントカバーは、使わないコンセントを覆うのに便利です。鍵付きのものやネジでしっかり固定できるアイテムを紹介します。
サンワサプライ 鍵付きセキュリティスリムコンセントカバー TAP-KJCV1 ホワイト
ネジ止めで固定するフルカバーのコンセントカバーです。1〜3口までの縦長タイプのコンセントに対応しています。
ネジでしっかり固定できる上に、使わないときは鍵をかけられるため、赤ちゃんに開けられる心配はありません。ふた付きのコンセントカバーを開けられるようになってしまった子どもの、いたずら防止にも役立ちます。
見た目や色もシンプルなため、部屋になじみやすいデザインです。
サンワサプライ「鍵付きセキュリティスリムコンセントカバー TAP-KJCV1ホワイト」
パナソニック フルカラーモダンカバープレート W/P WN6091WP
『フルカラーモダンカバープレート』は、大手家電メーカーのパナソニックが販売するフルカバーのコンセントカバーです。サイズは縦18×横9×厚さ7cmです。購入前に自宅のコンセントのサイズに合うか確認しましょう。
ネジ式でしっかり固定できるため、使わないコンセントを塞ぎたいときや赤ちゃんのいたずら防止に役立ちます。壁から出っ張らず見た目もシンプルなので、部屋の雰囲気を壊さずなじみやすいでしょう。
パナソニック フルカラーモダンカバープレート 「W/P WN6091WP」
デザイン重視のキャップタイプコンセントカバー
(出典) pexels.com
キャップタイプのコンセントカバーは、挿すだけで対策できる便利なアイテムです。今回はデザイン性に優れるキャップタイプのコンセントカバーを紹介します。
エレコム コンセントキャップ カバー T-CAPKAKU2
うさぎの形をしたピンク色がかわいいコンセントカバーです。折り紙で折ったような角のあるデザインが特徴です。
一般的にかわいいデザインのコンセントカバーは、赤ちゃんの興味を引きやすいため、いたずら対策には不向きとされます。しかし、『コンセントキャップ カバー T-CAPKAKU2』は簡単に外れないように作られているため、安全性にも優れています。
また個別になっているため、延長ケーブルなどに使いやすいのもポイントです。うさぎのほかに、カバ・ゾウ・ゴリラのデザインがあります。
エレコム「コンセントキャップ カバー T-CAPKAKU2」
ニトムズ コンセントキャップ 6個入り
遠目からでは目立ちにくいデザインが特徴のコンセントキャップです。透明なポリカーボネート素材で作られており、部屋の雰囲気を壊しません。
外した際はプラグコードに取り付けできるため、紛失しにくくなっています。6個セットになっているため、コンセントカバーを統一したい人にもおすすめです。
ニトムズ 「コンセントキャップ 6個入り」
大容量なキャップタイプのコンセントカバー
(出典) pexels.com
コンセントの数が多い家庭では、たくさんのコンセントカバーが必要です。大容量タイプのコンセントカバーを選べば、一度に対策でき統一感も生まれるでしょう。大容量のコンセントカバーを二つ紹介します。
サンワサプライ コンセント安全キャップ 2P対応 50個入 ホコリ等の侵入防止 TAP-CAP2P50
コンセントの数が多い家庭や延長コードを使用する場合、対策をするのに非常に多くのコンセントキャップが必要になります。サンワサプライの『TAP-CAP2P50』は1セット50個入りで、一度に多くのコンセントをカバーできます。
また、他のコンセントキャップと比べコンパクトなため、コンセントの間隔が狭いタコ足タップもカバーしやすいでしょう。ただし、赤ちゃんが誤飲しないよう使用場所には注意が必要です。
サンワサプライ 「コンセント安全キャップ TAP-CAP2P50」
パステル 安心 コンセント キャップ
取っ手付きで使い勝手がよいコンセントキャップです。プラグの抜き挿しが多いコンセントの対策に向いています。赤ちゃんのいたずら防止以外にも、ほこりや毛が入り込むのを防ぎます。
1セット24個入りで、AC先端用のキャップが5個付いてくるのもうれしいポイントです。赤ちゃんがプラグを咥えて怪我をする危険性を減らせます。
パステル 「安心コンセントキャップ」
コンセントから赤ちゃんを守ろう
(出典) pexels.com
コンセントは電化製品を使用する際に欠かせないものです。普段何気なく使用していますが、体が小さくコンセントの危険性を知らない赤ちゃんは、指を入れたりイタズラをしたりすることが少なくありません。場合によっては火災や怪我につながる危険性があります。
コンセントによる事故から赤ちゃんを守るためにも、コンセントカバーは必要不可欠です。今回はコンセントカバーの選び方やおすすめのアイテムを紹介しました。家庭に合うアイテムを選び、思わぬ事故を防ぎましょう。