インテリアコーディネーター インテリア商社勤務中にインテリアコーディネーター、カラーコーディネーター3級、福祉住環境コーディネーター2級を取得し、ショールームでの接客やセミナー講師などを経験。主婦の立場から、簡単に取り入れやすいインテリアのコツをご提案していきます。
部屋の印象を大きく左右する窓周りのインテリア装飾品は、カーテンやブラインド、ロールカーテンなどさまざまなアイテムがあります。当記事では、カーテンの中でもレースカーテンについて付ける意味や役割を紹介!おしゃれで万能なレースカーテンをつけて、快適に暮らしましょう。
目次
レースカーテンって必要なの?
カーテンは住宅を新築したときやマンションに引っ越しするときなど、入居にあたってまず必要となるインテリアの一つです。カーテンによって部屋全体の雰囲気も変わるので、しっかりと選びたいインテリアともいえるでしょう。
今までに、なんとなくドレープカーテン(厚手生地のカーテン)とレースカーテンを使用していた方は、「本当に両方いるの?」「レースカーテンはいらないかな」と必要性や意味に疑問を持っている方もいるかと思います。
そこで今回は、レースカーテンの意味や役割、最近人気の機能性レースカーテンについて紹介していきます。「レースカーテンは必要ないかな」「何のためにレースカーテンは必要なの?」と思っている方は、ぜひ当記事でレースカーテンの意味について理解しましょう。
HDC神戸のインテリア特設ページをチェック!
HDC大阪のインテリア特設ページをチェック!
レースカーテンをつける意味と役割
視線対策、プライバシーの保護
レースカーテンが必要な意味として一番重要視されているのは、周りからの視線対策です。夜間を除き、外の明るい光を取り入れながら周りからの視線を遮り、プライバシーを保護することがレースカーテンに求められる最も重要な意味であり、必要な役割でしょう。
特に、道路に面した窓や隣接した家から近い窓など、レースカーテンがない場合は外から丸見えになってしまいます。そのため、視線が気になる場所にレースカーテンを付ける場合には、透過性の低いもの(透けにくいもの)を選ぶか、ミラー調レース、遮像レースを選ぶといいでしょう。
また、周りの視線だけでなく防犯の対策でもレースカーテンは活用できます。中の様子が外から見えにくいレースカーテンは、安全性を高める役割があるのです。
女性の一人暮らしの場合、防犯の対策としてもより視線を遮れる厚手タイプのレースカーテンがおすすめです。インテリアとしてもおしゃれな種類のカーテンがあるので、ぜひ探してみてください。
室内から外の様子を見られる
レースカーテンは、透過性(太陽などの光がカーテン生地を通り抜ける度合いを示すもの)があるため、カーテンを閉めていても外の景色や様子を把握できます。そのため、部屋の中から庭の緑やベランダで遊ぶ子どもの様子を確認できるのも魅力のひとつです。
また、レースカーテンであればカーテンを閉めていても外の景色とつながり、開放感を得られるでしょう。ただし、ドレープカーテンを閉めてしまうと閉塞感が出てしまうため、昼間はレースカーテン、夜間はドレープカーテンというように使い分ける方法がおすすめです。
室内に自然光や風をほどよく取り入れる
ドレープカーテンを閉めると採光しにくいですが、レースカーテンであれば閉めていても室内に自然光をほどよく取り入れられます。レース越しの光は直射日光ではないため目にも優しく、白いレースカーテンを選ぶと室内全体を明るくする効果もあるのがメリットです。
また、レースカーテンは風を取り入れたい場合も邪魔になりません。春や秋の風通しのいい時期や定期的な換気対策が必要な昨今は、網戸+レースカーテンでほどよく外気を取り込み、外からの視線をシャットアウトしながら室内換気できます。
室内の冷暖房効率をアップさせる
レースカーテンは生地も薄いため、あまり冷暖房効率の役割は果たしていないと思っている方もいるでしょう。しかし、冬は外の冷気から守りながらも室内に太陽光を取り入れ部屋全体を暖かくし、夏は室内に直射日光が入り込むのを防いで冷房効果を上げてくれます。
また、冬の夜間はレースカーテンとドレープカーテンを二重で閉めることで空気の層ができ、室内に外の冷気が侵入するのを和らげる効果もあります。レースカーテンにはドレープカーテンだけでは果たせない、レースカーテンならではの役割があるのです。
部屋の雰囲気を柔らかくする
布地がもつ柔らかな雰囲気は、インテリアとして室内全体をやわらかい印象へと導きます。透け感のある明るい色のレースカーテンは、インテリアとしても窓ガラスのもつ無機質な雰囲気を和らげてくれる役割もありますよ。
優美で繊細な繊維で織られたレースカーテンが風になびく様子は爽やかな風を感じさせ、厚手の生地で作られたドレープカーテンとはまた一味違うインテリア性を体感できます。
また、最近人気のデザイン性のあるレースカーテンやカラーレースカーテンは、一枚でも存在感を放ちます。そのため、室内の印象を変えるインテリアとして効果を発揮できますよ。大きい窓であれば、大胆な花柄や草木柄のレースカーテンも人気の高いインテリア商品です。
さらに、柄のあるレースカーテンを昼間も夜間も楽しみたい方は、レースカーテンを室内側に施工する方法で夜間もインテリアとして楽しむことができます。
HDC神戸のインテリア特設ページをチェック!
HDC大阪のインテリア特設ページをチェック!
レースカーテンの機能
レースカーテンの人気の8つの機能
レースカーテンは、先述したようにレースカーテン全般に共通する一般的な意味や役割の他にも、最近ではさまざまな種類の機能をもつレースカーテンが販売されています。ここからは、最近特に人気のあるレースカーテンの機能について8種類の機能性を解説していきますよ。
住宅環境や部屋の役割によって必要となる機能は異なるので、その場所に合ったレースカーテンの機能をぜひ確認してみてくださいね。
UVカット、日焼け防止
「家の中にいるから、紫外線も入ってこないし日焼けもしないだろう」と思っている方もいるでしょう。しかし、室内でも単板ガラスであれば紫外線の約70%が透過するといわれています。そこで、肌や家具などの日焼け対策に必要なのが、UVカット機能のついたレースカーテンです。
肌の日焼けだけでなく、フローリングや家具などの日焼けは劣化や色褪せの原因になります。そのため、紫外線対策は家具などのインテリア用品やフローリングにとっても必要なのです。陽当たりのいい場所であれば、UVカット機能のついたレースカーテンを常に閉めておきましょう。
また、UVカットレースカーテンも商品によってUVカット率が異なり、一般的にUVカット率が上がるとレースカーテンの生地が少し厚手になります。陽当たりの程度や方角など環境に合わせて、上手に肌や家具、インテリア用品などの日焼け対策を行う必要があるでしょう。
ウォッシャブル
ウォッシャブル機能は、ほとんどのレースカーテンについている機能で清潔を保つために必要不可欠です。特殊生地や繊細な刺繍が施されているものなど、家庭用の洗濯機で洗濯できないレースカーテンもあるので、購入の際には確認が必要です。
レースカーテンは綺麗に見えても、外気の汚れや手垢などで意外と汚れています。そのため、ドレープカーテンは年に1回、レースカーテンは年に2回は洗濯することが理想です。洗濯表示方法に従って洗濯し、室内を快適な空間にしましょう。
また、陽当たりが悪くて結露しやすい環境では、知らないうちにカーテンにカビが生えているケースもあります。部屋全体にカビ菌をまき散らすことになり兼ねないので、部屋全体の清潔を保つ意味でもウォッシャブル機能のあるタイプを選び、定期的にお手入れしましょう。
遮熱・断熱
遮熱効果のあるレースカーテンは、ジリジリとした熱の侵入を防いで部屋の温度上昇を抑え、部屋の涼しい空気をキープする効果があります。
また、冬場であれば断熱効果のあるレースカーテンがおすすめです。部屋で暖められた空気の約50%は窓から流出します。そこで、断熱機能をもつレースカーテンを付けると、外からの冷気の侵入を抑えてくれて部屋の暖かい空気の流出を防げますよ。
さらに、夜間はドレープカーテンと二重で閉めることで空気層ができ、より暖かさをキープできるでしょう。これらの機能をもつレースカーテンを使うことで、環境にもお財布にも優しい暮らしが手に入ります。
HDC神戸のインテリア特設ページをチェック!
HDC大阪のインテリア特設ページをチェック!
ミラーレース
レースカーテンの種類には、ミラーレース機能をもつレースカーテンも販売されています。ミラーレースカーテンは、生地に特殊素材の繊維を織り込むことで光を反射し、室内が透けないような加工がされています。通常のレースカーテンと比べても、より視線を遮る効果が期待できますよ。
一般的なレースカーテンでも、距離があれば外からはほとんど見えません。しかし、道路沿いの窓や室内の明かりをつけた場合、レースカーテンをしていても外からの視線が気になることもあるでしょう。
そのため、隣の家と近い場合や道路沿いの窓、女性の一人暮らしなど、できるだけ外からの視線を避けたい方は、ミラーレース機能をもつレースカーテンをうまく活用して視線対策をしましょう。
遮像
ミラーレースカーテンは、太陽光の反射によって外からの視線を遮る効果があるので、太陽光のない夜間は少し透けてしまいます。夜間にドレープカーテンを閉める方は問題ありませんが、ドレープカーテンを付けたくない場合は遮像カーテンで対策することもおすすめですよ。
遮像カーテンはミラーレースカーテンと違い、昼間だけでなく夜間も透けにくいのが特徴です。通常のレースカーテンに比べても織りの密度が高いため、視線対策だけでなく熱を遮ったり冷暖房効率を上げたりと、快適に過ごせます。
ただし、通常のレースカーテンに比べると厚手になってしまうため、見た目の軽やかさは減ってしまいます。しかし、視線を遮る効果は高いので、夜間に電気を点けて過ごす部屋や人通りが多い道沿いにある部屋のレースカーテンにおすすめです。
花粉・ハウスダストキャッチ
春になると花粉症対策に頭を悩ませている方も多いでしょう。このような場合は、花粉キャッチの役割があるレースカーテンを利用するのもおすすめです。
花粉・ハウスダストキャッチ機能がついたレースカーテンは、アレルギーの原因となる花粉やハウスダストをキャッチして、部屋への侵入・浮遊を防ぎます。洗濯することで花粉などを取り除き、繰り返し使用することも可能です。花粉症の方にとっては、とても嬉しい効果のあるカーテンとなっています。
消臭
レースカーテンの種類には、消臭効果があるものもあります。部屋の臭いは部屋の中にいると気付きにくいですが、あらゆる生活臭が混じり合って悪臭を生む原因を作っています。
消臭機能のついたレースカーテンは表面に特殊な加工がされていて、ペット・たばこ・部屋干し臭などの悪臭原因物質を吸着し、安全に分解してくれます。洗濯しても効果は持続されるものが多く、手軽に部屋を快適にする方法としても人気です。
防炎
万が一の火災の場合、火の広がりを抑えてくれる効果のある防炎加工レースカーテンもあります。防炎レースカーテンは、通常のレースカーテンに比べて約5~10分ほど延焼を遅らせる効果があるため、避難時間の確保に役立つ機能です。
キッチン周りの窓にレースカーテンを選ぶ際は、防炎加工の施されているレースカーテンにすると、万が一の場合の対策として有効でしょう。
また、11階建て以上(31メートル以上)の高層マンションなど、消防法で指定をうけた場所には防炎認可生地を使ったカーテンを使用することが義務付けられています。該当する場合は、条件を満たすカーテンの中から選ぶ必要があるので、購入前に確認しておきましょう。
レースカーテンをつけて快適な暮らしを!
記事で紹介したように、レースカーテンは暮らしを快適にする方法としてとても役立っています。今までインテリアとしてだけ使用していた方も、レースカーテンをつける意味をしっかりと理解できたのではないでしょうか。
レースカーテンはインテリアの一部としてだけでなく、視線対策・肌や家具、インテリア用品の日焼け対策・室内の快適な温度調整・太陽光の調整など、私たちの生活に欠かせない大切な意味を成しています。
当記事を参考に、お部屋にあったレースカーテンを見つけて快適な暮らしを手に入れてくださいね。
HDC神戸のインテリア特設ページをチェック!
HDC大阪のインテリア特設ページをチェック!