窓やサッシ窓のリフォーム費用はどのくらい?目的別で見る事例や注意点を解説 – Onnela[オンネラ]|おうちのなかを、もっとしあわせに。  

窓やサッシ窓のリフォーム費用はどのくらい?目的別で見る事例や注意点を解説

この人に聞きましたHarmony Life

英国認定(ARB)建築士 インテリア、建築、都市デザインを学びながら現地企業で10年修行し、培った主婦目線のきめ細やかな提案を心がけています。自身のYouTubeチャンネル 「London Harmony Life」では、古い佇まいのある建物やアンティークマーケット、英国のガーデンショー、手作りで楽しむ暮らしといったワクワクする情報を配信中。

日の光を浴びて風を感じ、景色を愛でる。私たちが健康を保つためには、窓から外と繋がる事は重要です。しかし、そんな窓も古いものは断熱性が悪く、すき間風や結露など悩みの原因になることもあります。今回は、住まいを心地よくする窓リフォームを目的別に考え、費用の目安や事例、注意点を解説します。

住まいの機能を高め、住み心地を良くする窓リフォーム

窓は、建物の中でも一番薄い部分で、熱や冷気のほとんどが窓から出ていきます。例えば夏はおよそ70%、冬は50%~60%の熱や冷気が窓から出入りします。ちなみに屋根からは4%、床からは4~10%、外壁や換気扇からは6~20%程度なので、どれだけ窓によって気密性や断熱性が失われているか分かりますね。

それでは、窓にまつわるお悩み別でリフォームの内容と相場をご紹介します。

断熱性を上げ結露を防止する

樹脂製か木製のサッシと複層ガラスを使うのがポイント

一般的に古い住宅の窓は、アルミサッシの単層ガラスでできています。アルミサッシも単層ガラスも断熱性が低いため、室内の温かい空気が逃げやすく、屋外の熱気や冷気が入りやすいのが特徴です。断熱性を上げるためには、樹脂製か木製のサッシと複層ガラスを使うのがポイントとなります。

樹脂や木製サッシは、素材自体がアルミと比べて断熱性が高く、熱の流出入を大幅にカットします。そして1枚の板ガラスである単層ガラスを、2枚1組になった複層ガラスに交換することにより、ガラスの間に「中空層」という細いすき間ができます。これが断熱効果を高め、結露を防止につながります。

さらに中空層の中に特殊な金属膜をコーティングした、「Low-E複層ガラス / エコガラス」により、さらに断熱性能を上げることができます。以上を踏まえて以下の4つのリフォーム方法を見ていきましょう。

窓の交換(樹脂サッシ+複層ガラス+施工費用)

窓自体が古い場合や、窓サイズを少し変えたい場合は窓の交換になります。高い所の窓には足場が必要になるため、骨組みだけ残し解体するスケルトンリフォームで行う方が効果的です。

交換する窓は、断熱性能を上げる樹脂サッシで複層ガラスのものとなり、Low-E複層ガラスにすれば、さらなる断熱効果が期待できます。

腰高窓

  • 一般複層ガラス 23万~38万円程度
  • Low-E複層ガラス 24万~39万円程度

掃出し窓

  • 一般複層ガラス 47万~58万円程
  • Low-E複層ガラス 49万~60万円程

カバー工法(樹脂サッシ+複層ガラス+施工費用)

窓枠も傷んでおらず壁も壊したくない場合、既存のサッシ枠に新しいサッシ枠をかぶせる「カバー工法」がおススメです。枠の上に枠をかぶせることから、ガラス面のサイズはやや小さくなりますが、費用は窓の全取替に比べると抑えることができ、数時間でできるリフォームとして手軽な方法です。

腰高窓

  • 一般複層ガラス 17万~27万円程度
  • Low-E複層ガラス 18万~28万円程

掃出し窓

  • 一般複層ガラス 34万~41万円程度
  • Low-E複層ガラス 36万~43万円程度

窓ガラスのみを交換し、複層ガラスにする(アタッチメント付複層ガラス+施工費用)

このタイプはサッシは既存のまま、ガラスのみを単層から複層へ交換する方法です。これは、既存のサッシに取り付けができるアタッチメントのついた複層ガラスを使うことで、手軽にリフォームが可能となります。既存のサッシが樹脂であれば、窓全体の断熱効果をあげるのに有効ですが、アルミサッシであればその部分の断熱性能は変わりません。

腰高窓

  • 一般複層ガラス 6万~8万円程度

掃出し窓

  • 一般複層ガラス 9万~11万円程度

内窓(2重窓)の設置(樹脂サッシ+各種ガラス+施工費用)

窓の断熱リフォームに一番おススメなのがこの内窓(2重窓)を設置するタイプです。解体作業を伴わない分、費用が節約でき、内装リフォームとなるためマンションでも可能です。窓の室内側に新しい窓を設置するため施工がシンプルであり、窓と内窓の間にできる空気層により、断熱効果や結露防止効果を発揮します。

腰高窓

  • 板ガラス 8万~9万円程度
  • 一般複層ガラス 9万~10万円程度
  • Low-E複層 10万~11万円程度

掃出し窓

  • 単板ガラス 18万~20万円程度
  • 一般複層ガラス 21万~23万円程度
  • Low-E複層ガラス 23万~25万円程度

外の音がうるさいので防音対策をする

内窓が一番効果的(樹脂サッシ+各種防音ガラス+施工費用)

一番効果的なのは内窓をつけることです。既存の窓との間にできた空気層がクッションの役割をし、外から入った騒音を和らげてくれます。空気層が厚いほど、防音効果は高まります。

内窓+合わせガラスタイプの防音ガラス

このタイプは防音効果のある特殊な膜を、2枚のガラスの間に入れた合わせガラスです。遮音性に優れ、ガラスが割れても破片が飛び散りにくく、衝撃物の貫通にも強く、紫外線カット効果もあります。

腰高窓

  • 合わせタイプの防音ガラス 13万~15万円程度

掃出し窓

  • 合わせタイプの防音ガラス  29万~32万円程度

内窓+複層ガラスタイプの防音ガラス

「防音対策と一緒に断熱対策や結露対策もしたい」という方におススメなのがこのタイプで、複層のガラスの中空層に防音機能を持たせたものになります。

腰高窓

  • 複層ガラスタイプの防音ガラス 14万~16万円程度

掃出し窓

  • 複層ガラスタイプの防音ガラス 32万~35万円程度

窓が大通りに面しているので防犯性能を高める

警察庁発行の「令和2年の犯罪に関する統計資料」では、窓ガラスを割っての侵入が約30%とされています。手口はドライバーなどで施錠部分のガラスを破壊し、手を入れて解錠しますが、解錠に時間がかかれば、それだけ空き巣対策になります。「防犯合わせガラス」は、2層のガラス間に特殊なフィルムを挟んだもので、ヒビが入っても簡単には割れません。

内窓で防犯対策(樹脂サッシ+特殊フィルム入り防犯合わせガラス+施工費用)

内窓をつけるのは防犯対策にも効果的です。内窓がついていると侵入に時間がかかるため、そこからの侵入は避けられる傾向もあります。この場合は、樹脂サッシ枠+特殊フィルム入り合わせガラスの組み合わせとなりますが、費用相場は施工費込で上記の防音対策と同程度です。

腰高窓

  • 防犯合わせガラス 13万~15万円程度

掃出し窓

  • 防犯合わせガラス 29万~32万円程度

カバー工法も効果的(樹脂サッシ+防犯合わせガラス+施工費用)

防犯性能を付加するだけであれば、カバー工法により既存のサッシ枠に、樹脂サッシ枠+防犯合わせガラスという方法も効果的です。

掃出し窓

  • 防犯合わせガラス 30万~34万円程度

腰高窓

  • 防犯合わせガラス 20万~27万円程度

シャッターを付ける

窓の外にシャッターをつけるのも、防犯対策には効果があります。空き巣はシャッターがあると「防犯対策をしている家」とみなし、そういった家はターゲットから外すためです。ここでは、雨戸が古くなったためにシャッターをつける場合の、既存の雨戸撤去工事費用も入っての施工費用相場です。

閉めたままで採光できるタイプもありますので、詳しくはリフォーム専門店に尋ねてみましょう。

手動式シャッター

  • 腰高窓 18万円程度
  • 掃出し窓 20万円程度

電動式シャッター

  • 腰高窓 28万円程度
  • 掃出し窓 30万円程度

地震対策のため耐震補強をする

耐震補強フレームの設置

大きな窓のある壁は耐震性が低下する原因ですが、各窓サッシメーカーでは「耐震補強フレーム」という製品を出しており、耐震補強のリフォームにおススメです。耐震補強フレームは、建物の外壁に鉄骨フレームで窓を覆うように設置し、開口部を補強しながら、建物全体の耐震性をバランスよく保つことができます。

既存の壁や窓はそのまま、窓の採光性や通気性も損なうことはなく、工事は2日程度で済み、費用の相場は100万円程度となります。

窓を小さくする

窓を小さくすることで、壁の部分が増え構造的に地震対策になります。も窓が大きすぎるので断熱性が悪い場合や、窓からのが強い方にもおススメのリフォーム方法です。ただし、費用の相場は140万円と、耐震フレーム設置より高額になります。これは既存窓の撤去工事、壁の補修、新しい窓の設置費用などを含むためです。窓の大きさにより費用は変わりますので、リフォームの専門家にあなたの家に合った最適な方法を相談してみましょう。

窓リフォームをする際の注意点

窓のリフォームを考える際に、建築基準法を守っているか、また家の構造に支障が出ないリフォームであるかも検討しなくてはなりません。ここではそんなルールを踏まえた、窓リフォームの注意点を解説します。

採光 = 部屋の床面積の1/7以上の大きさであること

建築基準法では、その家に住む人の衛生健康のため、自然光を取り入れることを定めています。居室の床面積の7分の1以上を採光に有効な窓を設けることを義務づけています。もし既存の窓を小さくする計画がある場合には、注意が必要です。

換気 = 部屋の床面積の1/20以上の大きさであること

窓の換気についても決まりがあります。居室には床面積の20分の1以上の大きさで、直接外気に開放できる開口部が必要とされます。部屋に換気設備がない場合には、窓によって換気の基準を満たすようにしましょう。

壁の構造に支障のない場所や大きさで入れる

部屋をもっと明るく、風通しも良くしたいからといって、自由に窓は増やせません。例えば木造在来工法で、建物の耐震性を高める斜め方向の部材(筋交い)が壁に入っていると、そこに穴をあけて窓にはできません。建物全体の耐震性にも関係してきますので、窓を増やしたいときは図面を確認し、担当の設計士さんかリフォームのプロに相談しましょう。

窓リフォームは省エネリフォーム、税金免除のメリットがある

窓リフォームは、国の推奨する省エネリフォームになりますので、一定の要件を満たせば、所得税・固定資産税が減税されます。そういった制度を事前に調べて、お得にリフォームしましょう。

窓リフォームの事例

【事例】断熱二重窓「インプラス」で省エネリフォーム

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施工会社:株式会社ナサホーム

URL : https://nasahome.co.jp/works/w_other/eco_window.html

大きな掃き出し窓のために空調が効きにくく、結露対策で断熱二重窓にリフォームされた事例です。内窓を追加するタイプは解体が無く、工期も短いのでローコストです。インプラスの断熱・遮熱、結露防止などの基本的な機能は省エネにつながり、また防音機能もプラスされたので、住み心地も大きく改善できた成功例です。

【事例】レトロな木製二重窓で大正モダンなインテリアを実現

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after

施工会社:株式会社河原工房

URL :http://www.omoiokatachini.jp/200/200050/200050530/

黒い縦格子の無機質な窓に、ステンドグラスやデザイン性の高い木製2重窓を加えたことにより、大正モダンのインテリアを見事に作り上げています。木製サッシは、素材自体がアルミと比べて熱の流出入を大幅にカットするため、お部屋の断熱性能が上がるのが特徴です。飾り柱やお手持ちのレトロな家具との相乗効果で、リビングの雰囲気を大きく変え、住み心地も向上させた成功事例です。

窓リフォームをお考えのあなたへ

住まいの機能を高める窓リフォームを目的別に解説し、費用の相場や事例、計画の際の注意点をご紹介しました。今回紹介した相場や事例を参考に、自分にあったリフォームの方式や内容を検討してみましょう。また悩んだ際はリフォームの専門家がそろっているショールームに訪れるのもおすすめです。経験豊富なプロの視点であなたのリフォームプランをサポートしてくれます。

 

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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