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快適睡眠へ導くふとんの選び方!素材の種類やサイズなどのポイントを押さえよう!


この人に聞きましたmashley

インテリア家具コンシェルジュ 最適な家具を提案する家具コンシェルジュでさまざまな媒体にインテリア・ライフスタイル記事を寄稿するライター。ブログ「北欧ミッドセンチュリーの家づくり」ではデザインの小話や家づくり・暮らしに役立つ情報を発信中。椅子コレクターで、現在26脚の椅子とともに楽しく暮らす。最近空き家付きの山林を購入し、セルフリノベーションやアウトドアも満喫中。

「睡眠の質を良くしたい!」と考えている方は、ふとんの選び方にこだわってみませんか?体に合ったふとんは快適な睡眠をもたらし、日中のパフォーマンスを向上させますよ。当記事ではふとん選びの基礎知識や選び方のポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ふとんで快適な睡眠を作り出すための条件

睡眠の質は、部屋の温度・部屋の明るさ・防音など寝室の環境だけでなく、寝具内の環境や寝具の硬さなどふとんの選び方でも変わります。ここでは、ふとんで快適さを作り出すための条件を紹介します。

①ふとんの中の「寝床内気候」を最適にする

寝床内気候とは、就寝時の寝具と体の間できる空間の温度と湿度のことです。一般的に、温度32~34℃、湿度50±10%が快適といわれています。

また、睡眠時には体温が下がって汗をかくので、温度や湿度を調節して寝床内気候を最適値にするための機能が必要です。

寝床内気候を最適値にするために必要な機能

寝床内気候を最適にするために最低限求められるふとんの機能は、以下の表にまとめた「保温性」「保湿性」「吸湿性」「放湿性」の4つです。

この機能はふとんの選び方においても大切なので、しっかり覚えておきましょう。

機能

意味

期待できる効果

保温性

温度を一定に保つ性質

寒い冬も暖かい

保湿性

湿度を一定に保つ性質

美容コンディションの向上

吸湿性

水分を吸う性質

汗を吸う

放湿性

溜め込んだ水分を外へ出す性質

ふとん内の蒸れを防ぐ

②寝返りが打ちやすい寝具にする

寝返りは、睡眠中の体への負担を軽減することや、ふとん内にこもった空気を入れ替える役割があります。寝返りで体をほぐして寝具内の蒸れを防ぐことで、睡眠の質の向上につながりますよ。寝返りを妨げないためにも、程よい硬さの敷きふとんや重すぎない掛けふとんを選びましょう。

理想的な寝姿勢とは?

理想的な寝姿勢は、直立状態をそのまま横にした仰向けです。このとき、体が沈みすぎると寝返りを打ちにくくなります。また、全く沈まないと肩や腰など特定の部位だけで全体重を支えるため、体への負担がかかります。正しい寝姿勢を保つためには、敷きふとんの選び方が大切です。


ふとんを選ぶ前に知っておきたい基礎知識

ふとんの選び方のポイントを知る前に、ふとんについての基礎知識をチェックしておきましょう。サイズやふとんの中身に使われる素材を理解しておくと、選び方もスムーズにできますよ。

ふとんの中身に使われる素材の種類と特徴

ふとんの中身に使われる素材は、大きく分けて2種類あります。1つは綿や真綿、ウール、ダウンなどの天然素材で、もう1つはポリエステルなどの人工素材です。各素材にメリット・デメリットがあり、掛けふとんと敷きふとんに使われる主な素材は以下のように異なります。

掛けふとん

敷きふとん

主な素材

綿、真綿、ウール、ダウン、ポリエステルなど

綿、ウールなど

中身の素材の種類①綿(コットン)

植物由来の綿は、繊維にねじれがあって弾力性・保温性・吸湿性に優れた素材です。打ち直し(ふとんのリフォーム)を行うことで、へたってもふっくらした状態に戻ります。

しかし、他の種類に比べて放湿性は劣り、水分を吸ってへたることがあるので定期的な日干しが必要です。

中身の素材の種類②真綿

真綿は、蚕のまゆから作られる動物由来の素材です。保温性・保湿性・吸湿性に優れ、繊維が軽くて細いため放湿性もあります。デメリットは、製造に手間がかかるため高額になりやすいことや、コットンと異なり打ち直しができないことでしょう。

中身の素材の種類③ウール(羊毛)

ウールの繊維の表面は、ウロコ状でちぢれがあります。この形状が、保温性・吸放湿性・弾力性を作り出しますよ。ふかふかとした柔らかさ、持ち上げやすい軽さ、火災に強い難燃性も特徴です。デメリットは、獣毛ならではの匂いがあってへたりやすいことでしょう。

中身の素材の種類④ダウン(羽毛)

タンポポ状の羽毛から成るダウンは空気をたっぷりと含み、軽くて保温性・保湿性・吸放湿性に優れています。機能のバランスが良く、冬も暖かくて汗をかいても蒸れにくいのが特徴です。しかし、品質や価格に大きな差があるので、選び方が難しいというデメリットもありますよ。

中身の素材の種類⑤ポリエステル

石油などを原料にしたポリエステルは、大量生産しやすくて価格が手頃な素材です軽くて抗菌防臭や防ダニ加工を施しやすいため、扱いやすくて衛生的なメリットもありますよ。しかし、100%ポリエステルの場合、静電気を帯電しやすいことや吸湿性に劣ることがデメリットです。

敷きふとんの中身にはこのような素材も使われる

敷きふとんの中身には他にも注目すべき素材があります。ここでは2つを取り上げるので、しっかりおさえておきましょう。

敷きふとんに使われるその他の素材の種類①ウレタン

ウレタンには低反発と高反発があります。どちらも体をしっかりと支えるサポート力があり、断熱性が高いため底冷えしにくいことがメリットです。一方、通気性が悪くて蒸れやすく、へたっても綿のように打ち直しをできないデメリットがあります。

敷きふとんに使われるその他の素材の種類②キャメル

らくだの毛で作られるキャメル素材は保温性・吸放湿性に優れていて、さらっとした肌触りです。また、繊維が太くて強いため弾力性も兼ね備えています。デメリットは、日本では流通が少ないことや高額であること、高級素材ゆえにたっぷりとは使えずふとんが薄くなることです。

中身の素材には混紡タイプもあるので選び方に注意

紹介した各素材の特徴はどれも100%の場合であり、綿とポリエステルの混紡などは硬さや保温性が異なります。中身の素材の比率で商品の機能が変わるため、選び方に注意しましょう。

ふとんのサイズ

ふとんのサイズは、マットレスと同様にシングルサイズからキングサイズまであります。長さは共通しており、幅の違いによってシングル〜キングのサイズ分けをします。しかし、敷きふとんとマットレスは寸法が異なるので、サイズの選び方には注意しましょう。

掛けふとんのサイズ

一般的な掛けふとんのサイズは、長さが210cmで幅は150〜230cmです。また、背の高い人向けに作られた長さ230cmのサイズもありますよ。

布団サイズ

幅×長さ(cm)

シングル

幅150×長さ210cm

セミダブル

幅170×長さ210cm

ダブル

幅190×長さ210cm

クイーン

幅210×長さ210cm

キング

幅230×長さ210cm

敷きふとんのサイズ

敷きふとんのサイズは、長さが210cmで幅は100〜180cmです。掛けふとんと同様に、長さ230cmの敷きふとんもあります。

また、敷きふとんの場合は床置きタイプとベッドに置くタイプがあります。ベッドに置くタイプは、ベッドからふとんがはみ出ないように長さが200cmとなっていますよ。

布団サイズ

幅×長さ(cm)

セミダブル

幅120×長さ210cm

ダブル

幅140×長さ210cm

クイーン

幅160×長さ210cm

キング

幅180×長さ210cm

子ども用のふとんのサイズはどれくらい?

ベビー用の掛けふとんは幅95×長さ120cm、敷きふとんは幅70×長さ120cmです。また、ジュニア用の掛けふとんは幅135×長さ190cm、敷きふとんは幅90×長さ185cmです。


掛けふとんの選び方のポイント

基礎知識を踏まえたうえで、ここからは良い掛けふとんの選び方のポイントを紹介します。

選び方のポイント①軽いものを選ぶ

軽い掛けふとんは、体を圧迫せずに寝返りを打ちやすくして、快適な睡眠をもたらします。重いほうが落ち着くという方もいますが、あまりに重いと体への負担になるので重さの選び方には注意しましょう。軽い素材としておすすめの種類は、ウールとダウンです。

軽いふとんは上げ下げにも便利

軽い掛けふとんは、収納時に上げ下げしやすいというメリットもあります。特に、押し入れに収納する場合は毎日ふとんを持ち上げるので、できるだけ軽いものを選びましょう。

選び方のポイント②保温性・保湿性・吸放湿性で選ぶ

ふとんの選び方としては、機能に優れたものを選んで最適な寝床内気候にしましょう。保温性に優れたふとんであれば、寒い冬でも一定の温度を保てるので快適な睡眠を得られますよ。また、保湿性・吸放湿性に優れたふとんにすることで、乾燥や蒸れを防いで快適な湿度で眠れます。

素材の特徴を踏まえた機能の選び方を

中身に使われる素材の中で、保温性・保湿性・吸放湿性のバランスが良い種類は、ダウン・ウール・真綿です。ダウンとウールは軽いですが、獣特有の匂いがあります。

また、真綿は獣臭がないものの、ダウンやウールより保温性が低いため冬は毛布が必要ですよ。各特徴を理解してふとんを選びましょう。

選び方のポイント③フィット感で選ぶ

体にフィットするふとんを選ぶと、寝具と体の間に隙間が少なくなって寝返りを打っても隙間から冷たい空気が入りにくくなります。これは、特に冬用掛けふとんの選び方で重視したいポイントですよ。おすすめの種類は、ダウンと真綿です。

キルティングにも注目して選ぼう

ダウンのふとんには、羽毛の偏りを防ぐためにキルティングが施されます。生地を縫い合わせるだけの平面キルトやマス目のある立体キルト、上下2層になった2層立体キルトなどの工法がありますよ。

羽毛が偏りにくくて層が厚く立体的なほうが、フィット感や保温性が良くなります。

敷きふとんの選び方のポイント

ここからは、良い敷きふとんの選び方として2つのポイントを紹介します。

選び方のポイント①適度な硬さのものを選ぶ

正しい寝姿勢を保つためには、程よい硬さの敷きふとんがおすすめです。硬すぎると画像の上から2番目のように、体が沈んで寝返りを打ちにくくなります。また、柔らかすぎると画像の1番下のように、ふとんが体をサポートせず背中と腰に負担がかかります。

硬さの改善にはふとん用マットレスがおすすめ

敷きふとんを買い換えずに硬さを改善したい場合、ふとん用マットレスを導入しましょう。へたった敷きふとんや薄い敷きふとんが程よい硬さになり、快適な寝心地に変わることがあります。私も自宅でふとん用マットレスを導入し、薄くて硬すぎるふとんが程よい硬さに変わりました。

選び方のポイント②保温性・吸放湿性で選ぶ

敷きふとんの選び方では、温度を保つ保温性と蒸れを防ぐ吸放湿性にこだわりましょう。特に、機能が優れた種類はウールとキャメルです。キャメルはウールより優れた保温性・吸放湿性がありますが、高額なので価格とのバランスを考えるならウールがおすすめです。

敷きパッドも上手に活用しよう

敷きふとんの機能を改善したい場合、敷きパッドで足りない機能を補いましょう。例えば、冬の睡眠を快適にしたいときやふとんを程よい硬さにしたい場合、保温性・弾力性のあるウールの敷きパッドを選びましょう。また、夏の睡眠を快適にしたいときは冷感パッドがおすすめです。

敷きふとん&掛けふとんに共通する選び方のポイント

最後に、敷きふとんと掛けふとんに共通する選び方のポイントを紹介します。

選び方のポイント①現在使っているふとんの寝心地を振り返る

最初から商品を検討する選び方ではなく、まずは使用中のふとんの問題点を洗い出しましょう。ふとんの相性は体格や寝姿勢で異なり、「硬さが合わない」「蒸れる」など悩みの種類はさまざまです。現在の寝心地を把握しておくことで、理想のふとんを探しやすくなりますよ。

普段の寝姿勢を把握しておこう

良い寝姿勢は直立状態を横にした仰向けですが、仰向けは舌が重力で下がって呼吸しにくくなる欠点もあります。人によっては横向きで寝たほうがよい場合もあるでしょう。普段の寝姿勢を把握しておくと、自分に合った寝姿勢とふとんの選び方をお店で相談しやくなりますよ。

選び方のポイント②気になる製品の機能をチェックする

気になる製品を見つけたら、次は機能をみてみましょう。このとき、どのような理由でどういった効果が得られるのかをよく読むことが大切です。例えば、快適さを売りにした商品には、保温性を高めて寝心地を良くするものもあれば、お手入れを楽にしてに快適にするものもあります。

インターネットのレビューは参考程度に

インターネットでの選び方で注意したいのが、レビューを鵜呑みにしないことです。体格や睡眠時の悩みはそれぞれ異なるため、高評価が多いふとんの機能や硬さが自分に合うとは限りません。

選び方のポイント③実店舗で中身の素材の違いをチェックする

中身の素材の違いは、ふとんの選び方を大きく左右します。ホームページやカタログの文章、画像だけで判断すると、いざ購入して使ってみると期待とは違うことも。そのため、インターネットで購入する場合も、一度実店舗に出向いて実際の硬さや寝心地を体感してみるとよいでしょう。

横になってさまざまな姿勢をとってみよう

お店ではさまざまな姿勢をとり、硬さや触り心地、寝返りのしやすさをチェックしましょう。ここで時間をかけることで、失敗のないふとんの選び方につながりますよ。

選び方のポイント④人数・体格・寝心地に合わせてサイズを選ぶ

ふとんのサイズの選び方は、使う人数や体格、寝心地に左右されます。例えば、1人で寝る場合の一般的な選び方はシングルサイズですが、体が大きい場合やゆったりと眠りたい場合はセミダブルがおすすめです。以下の表を選び方の参考にしてみてくださいね。

サイズ

使う人数

シングル

1人

セミダブル

1人でゆったり

ダブル

2人

クイーン

2人でゆったり

キング

2人+小さな子供

サイズの選び方では運びやすさと収納のしやすさも考えよう

広いふとんでは手足を広げて眠れますが、サイズが大きくなるほど重くなり場所をとります。運びやすさや収納のしやすさを考えた選び方も、忘れてはいけないポイントですよ。

選び方のポイント⑤耐久性の高いものを選ぶ

へたった敷きふとんを使い続けることは、適切でない硬さのふとんで体に負担をかけたまま眠るのと同じです。また、へたった掛けふとんは保温性が劣り、快適に眠れないことも。どのふとんもいずれはへたりますが、へたりを遅らせるために耐久性の高いものを選びましょう。

ふとんの買い替え時期の目安

敷きふとんの買い換えの目安は3年、掛けふとんの場合は5年です。ただし、素材によって寿命が異なるため、綿やダウンは打ち直しで寿命を伸ばせます。品質や扱い方によっては寿命が短くなるので、中身がへたって保温性が薄れてきたら買い替えを検討しましょう。

選び方のポイント⑥お手入れ方法をチェックする

各素材の扱い方をチェックし、お手入れのしやすさも判断基準にしましょう。例えば、ウールの天日干しの頻度は週1回程度ですが、放湿性が低い綿は週2回程度の天日干しが必要です。また、製品によって自宅で洗えるものと洗えないものがありますよ。

購入するお店でお手入れ方法も聞いておく

同じ素材を使ったふとんであっても、工法や仕上げ次第でお手入れ方法が変わります。正しい扱い方で長持ちさせるためには、購入するお店でお手入れの方法を聞いておきましょう。

ポイントを押さえた選び方でこだわりのふとんを選ぼう

ふとんの選び方は、睡眠の質を左右して健康状態にも影響します。今回紹介した選び方のポイントをふまえてこだわりのふとんを選び、快適な睡眠を手に入れましょう!


※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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