お部屋にジャストサイズを探そう!ソファの選び方に大切な5つのゴールデンルール

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インテリアコーディネーター インテリア商社勤務中にインテリアコーディネーター、カラーコーディネーター3級、福祉住環境コーディネーター2級を取得し、ショールームでの接客やセミナー講師などを経験。主婦の立場から、簡単に取り入れやすいインテリアのコツをご提案していきます。

ソファは、リビングや寝室でくつろぐときに頼れるアイテム。しかし、しっくりこなかったりサイズが大きくて動線が塞がれていたりすると邪魔になってしまいます。そこで今回は、ソファの選び方に大切な5つのルールを学びながら、お部屋にぴったりのソファをご紹介します!

ソファ選びに大切な5つのゴールデンルールとは

ソファはテレビを見たり読書をしたりと、さまざまな生活シーンで欠かせない家具のひとつです。サイズや座り心地、素材、部屋に対する大きさなど、リビングの家具の中でも一番こだわって選ばれている方も多いのではないでしょうか。

ソファはお部屋の中でも大きな面積を占める家具の一つで、頻繁に買い替えることもないため慎重に選ぶべきアイテムです。そのため、ソファの選び方ではサイズや素材などに悩みますよね。

ソファの選び方で最も大切なルールには、「ソファのサイズ」「お部屋のサイズとのバランス」「インテリアスタイルとデザイン」「座り心地」「メンテナンス」の5つのポイントがあります。ここからはソファの選び方について解説していくので、ひとつずつ見ていきましょう。

ソファの選び方ルール①ソファのサイズとサイズ感を左右する条件

ソファのサイズには、幅・高さ・奥行きの3つのサイズがあります。お部屋にあった大きさのソファを選ぶことは非常に重要といえますので、それぞれのサイズにおける選び方についてしっかりおえておきましょう。

ソファのサイズ①幅のサイズ

ソファの幅は、一般的に「1人掛け」「2人掛け」「2.5人掛け」「3人掛け」などと座る人数で表す方法があります。

メーカーや商品によって表記サイズに違いはありますが、一般的に1人掛けは90~100㎝幅、2人掛けは140~160㎝幅、3人掛けは170~200㎝幅がソファの幅のサイズ目安です。

ソファを部屋に設置する場合、必ず全体の幅のサイズを調べておきましょう。設置場所にスペースがあり、ソファを配置しても邪魔にならないか確認することが大切です。肘掛けの有無によっても、座るスペースに差が出るので注意しましょう。

最近ではネットでもソファ購入が可能なため、実際に座ることなく購入することもありますよね。この場合の選び方は、特に全体の幅のサイズだけでなく座面の幅のサイズもしっかりと調べることが大切です。家族の人数や設置スペースに合ったサイズを選びましょう。

ソファのサイズ②高さのサイズ

ソファの高さのサイズは、「床から座面までの高さ」と「総高さ」の2つを押さえましょう。座り心地に影響するのは「床から座面までの高さ」で、部屋の見た目の印象を左右するのは背もたれまでの「総高さ」のサイズです。

ソファの高さは、主に標準タイプとロータイプに分かれます。標準タイプは姿勢を保ちやすいため、長時間座っていても腰や足に負担が少なく立ち上がりも楽です。また、脚付きのものであれば、ソファの下も掃除がしやすいでしょう。

背もたれの高さがあるものだと部屋の中での存在感が大きくなり、デメリットとなる場合があります。ロータイプのソファのメリットは標準タイプに比べて部屋の中でも圧迫感が少なくなるでしょう。

投稿者:696mono1222_shoko

しかし、ロータイプソファは「他の家具との高さのバランスが取りにくい」「長時間座ると腰などへの負担がある」「ソファの下が掃除しにくい」などのデメリットがあります。

そのため、それぞれのメリット・デメリットをふまえ、他の家具とのサイズやバランスを考えるようにしましょう。また、部屋の大きさに対するソファのバランスを見ながら、ソファの高さのサイズを決定することをおすすめします。

ソファのサイズ③奥行きのサイズ

ソファの奥行きも、「座面の奥行きのサイズ」と「ソファ本体の奥行きのサイズ」の2つのサイズがあります。「座面の奥行きのサイズ」は座り心地の違いに、「ソファ本体の奥行きのサイズ」は動線などに関係します。

奥行きの深いサイズのソファはゆったりとくつろぐことができ、幅が広めであれば寝転ぶこともできる点がメリットです。デメリットは、広い設置場所の確保が必要になることと、深く腰掛けるため飲食がしにくいという点でしょう。

奥行きが浅いサイズのソファは、背もたれが直角に近い角度になっているものが多いです。そのため、姿勢よく座れる点と狭い場所にも置きやすい点がメリット。デメリットとしては、ゆったりとくつろぐことができなかったり、高身長の方には狭く感じたりする点でしょう。

ソファの奥行きサイズの選ぶ方法は、これらのメリット・デメリットをふまえて、設置スペースの大きさや使用する人の体の大きさに対する座り心地などを考えることが大切です。

サイズ感に影響を与えるソファの色の選び方

ソファは実際のサイズに加えて、色も見た目の大きさを左右する大切な条件になります。周りのインテリアになじむ明るい色であれば圧迫感は少なく、色が濃くなるほど存在感が増していきます。

スペースにゆとりがない場合には、ホワイト、ライトグレー、ベージュなど、壁に近い色を選ぶと部屋の中での圧迫感を減らすことができておすすめです。これらの色はどのようなインテリアスタイルにもなじむことができるため、失敗の少ないおすすめの色といえます。

一方、ブラックやブラウン、ネイビー、ダークグレーなど濃いめの色は、シックで落ち着いたインテリアテイストに合います。見た目にも存在感はありますが、十分なスペースが確保されていない部屋では圧迫感を与えてしまいかねません。

他のインテリアの色合いとのバランスもありますが、色選びに失敗してしまった場合は、ソファカバーをかけたりクッションを置いたりと、ソファ自体の存在感を減らす方法もおすすめです。

サイズ感に影響を与えるソファの脚の選び方

家具全般にいえることですが、一般的に脚付き家具はフローリングの見える部分が増え、空間の中でも軽やかな印象となります。そのため、実際の大きさよりもスッキリと見せる視覚効果があります。

ソファも同様に、脚付きのものを選ぶとスッキリと見えます。さらに、脚が華奢なタイプになればなるほど全体のフォルムも軽量タイプになり、生活空間の中で圧迫感を抑えられます。一人暮らしなど、限られたスペースに置く場合におすすめの方法です。

大人数で座るタイプは脚付きのソファは少ないので、部屋の大きさや設置スペースとのバランスを見ながらどのようなタイプのソファがよいかレイアウトを考えましょう。

ソファの選び方ルール②お部屋全体とのサイズのバランス

床面積に対するソファのサイズを決める方法

部屋全体の床面積に対して、家具の専有面積の理想は3分の1といわれています。12畳のリビングであれば家具は4畳分までの大きさ、15畳のリビングであれば家具は5畳分までの大きさに収めることを目指しましょう。

リビングは、ソファの他にもダイニングテーブルセット・テレビ台・リビングテーブルなど大型家具が置かれることも多い部屋です。それらの合計面積が3分の1の大きさまでに収まっていれば、スッキリとした部屋といえます。

しかし、それ以上の面積を家具が占めると、ごちゃごちゃとした印象になってしまうため注意が必要です。ソファを買う前に一度部屋全体を俯瞰で見て、家具の専有面積をできるだけ3分の1の大きさに収まるよう逆算し、ソファのサイズを考えて快適空間を作りましょう。

生活動線の確保

ソファを設置する場合、サイズや幅以外に生活動線の確保も大切な条件です。壁面に付けて配置するときは両サイドのスペースを、ソファのうしろを通る場合にはソファのうしろにもスペースを、またリビングテーブルを設置する場合は足が伸ばせるスペースが必要となります。

人が歩くときのスムーズに通れるスペースは、目安として約60㎝の幅が必要とされています。そのため、前後左右の動線を塞がないように幅を確保する必要があるのです。これらの数字を当てはめて逆算してみると、意外と設置スペースやソファのサイズは限られてきます。

動線確保を忘れてしまうと、家の中でいつも遠回りをしなければいけないことになります。そのため、サイズの選び方ではソファの周りにどれくらいのスペースが必要か、購入前に計算してみることを忘れないようにしましょう。

ソファの選び方ルール③インテリアスタイルとデザイン

ソファの素材の選び方

統一感のあるおしゃれなインテリアにまとめたいなら、インテリアスタイルを決めてから部屋の家具などを購入することも大切なポイントです。ソファの色や形、大きさはもちろんですが、素材もインテリアスタイルを左右する条件のひとつといえます。

ソファの素材は大きく分けると「本革」「合成皮革」「布地」の3種類の素材に分かれます。価格・質感・色の展開・手入れのしやすさなど、それぞれ素材が持つ特徴があります。

本革は高級感があり、耐久性に優れていて経年変化を楽しめる素材です。ラグジュアリーモダンスタイルやインダストリアルスタイルなど、ラグジュアリーな空間には本革のソファがおすすめです。

シンプルモダンスタイルやナチュラルモダンスタイルなどは、合成皮革のホワイトソファがおすすめです。合皮素材は本革の見た目には劣りますが、価格もリーズナブルなものが多く販売され、水にも比較的強いためお手入れが簡単な素材ですよ。

布地ソファは、色・柄の展開が豊富であることやサラッとした肌触りが魅力的な素材でしょう。カバーリングタイプであれば、洗濯可能なものも多くて清潔を保つことができます。北欧スタイルやナチュラルカントリースタイルなどは、柔らかい雰囲気を持つ布地がおすすめですよ。

ソファのデザインと種類

ソファのデザインには、曲線的なデザインと直線的なデザインに大別されます。丸みを帯びた曲線的なデザインは、かわいらしく優しい雰囲気をもつインテリアスタイルにおすすめです。無駄のない直線的なデザインは、シンプルでモダンなインテリアスタイルに人気があります。

また、ソファの種類には「ストレートソファ」「カウチソファ」「コーナーソファ」など形状もたくさんあります。ソファのデザインは、インテリアテイストで設置場所のスペースの大きさはどれくらいかなどを参考に決定していきます。

また、肘掛けの有無では、ソファの見た目の大きさやサイズ感だけでなく、座り心地や寝心地などにも影響します。肘掛けが木やステンレスのタイプ、共布のタイプによってもリラックス感が変わってくるので、使用目的に合わせて選択しましょう。

ソファの選び方ルール④座り心地

ソファで何をする?

ソファの内部構造は、主に「ポケットコイル」「コイルスプリング」「Sバネ」「ウェービングテープ(布バネ)」の4つに分かれています。これらの構造によって座り心地が硬めか柔らかめになるのです。

座面の硬さを選ぶ方法は、短時間でリラックスする時間を持つ場合、好みの座り心地を優先するとよいでしょう。食事をとったり仕事をしたりと、長時間座るの生活場面では座り心地が硬めのタイプがおすすめです。

座り心地が柔らかいタイプはゆったりと沈み込むことができるので、短時間の利用であれば包みこまれる幸福感があります。しかし、座り心地が柔らかいタイプは長時間座ると姿勢を保つことができないため、足腰に負担がかかるので注意が必要です。

店頭でソファを選ぶ場合、長時間座ることができず姿勢のことまで考えられませんよね。しかし、プロに相談したり使用時間・使用目的などを考えたりして座り心地の硬さを選ぶと、失敗も防げるでしょう。

また、ネットで購入する場合は実際に座って座り心地を試せませんが、内部構造のタイプを知ることである程度座り心地を他の商品で試せるので、こちらもおすすめな方法です。程よい硬さを求めるなら「コイルスプリング」か「Sバネ」、柔らかさを求めるなら「ポケットコイル」がおすすめです。

ソファの選び方ルール⑤メンテナンス

メンテナンス方法が楽なソファとは?

ソファは、素材によってメンテナンス方法が違います。長く利用するためには、メンテナンス方法が楽なものを選ぶことも大切です。

カバーリングタイプ

布地のソファでは、カバーリングタイプ(ソファ本体が布地で覆われているタイプ)のものが人気です。カバーリングタイプは一部もしくは全体のカバーの取り外しができ、ドライクリーニングや自宅での洗濯が可能なものが多く販売されています。

また、カバーリングタイプは別売りでカバーのみ購入できるものも多く販売されています。ソファのカバーを取り替えると新品同様、色を変えれば空間を全く違った印象にできるため、簡単に部屋の雰囲気を変えられるおすすめの方法です。

投稿者:chay__ttt

投稿者:chay__ttt

こちらの実例では、ライトグレーからダークグレーのソファカバーに変えられています。ソファの買い替えはなかなか難しいですが、購入時にソファカバーを追加で購入しておくと、季節によって簡単に模様替えができるのでおすすめの方法です。

撥水加工

ソファの機能性の面で最も人気があるものは、「撥水加工」です。ソファ本体の内部に水が浸透することが少ないため、カビが発生するのを抑制することもできますよ。

撥水加工が施されている素材は、主に合成皮革タイプか布地タイプのものです。この機能がついていることで何かこぼしてもキレイを保つことができるので、是非検討したいおすすめの機能です。

ゴールデンルールをおさえて、ジャストサイズのソファを選ぼう!

ソファサイズの選び方は部屋のサイズや幅、動線の確保など考えることがたくさんあります。容易に買い替えのできない買い物なので、お部屋にぴったりサイズのソファを選ぶことが大切です。

当記事で紹介したゴールデンルールを参考に、ソファのサイズや素材、選ぶ方法を押さえましょう!

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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