元払いでの発送には慣れていても、着払いで荷物を送る機会は意外と少ないものですよね。運賃は相手支払いとはいえ、料金は極力抑えて送るのがマナーです。
今日は着払いで荷物を送る場合に必要となる下記の内容について解説、比較していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 着払いを利用出来る配送業者や方法について
- 着払い方法別料金比較
- 配送業者別着払いでの荷物の送り方
- 着払いの荷物をコンビニで送る場合
- 着払いで荷物を受け取った場合の支払い方法
目次
着払いで荷物を送りたい!利用できる郵便や宅配便は?
ここからは、着払いで荷物を送る方法について、配送業者別に下記のとおり解説していきます。おもに全国展開している配送業者を中心にピックアップしていますので参考にしてみてくださいね。
- 郵便局から送る場合の方法
- ヤマト運輸から送る方法
- 佐川急便から送る方法
- コンビニから送る方法
郵便局から送る方法3つ
郵便局は全国におよそ2万局もあるもっとも身近な郵便サービスです。郵便局から着払いで荷物を送る方法はおもに以下の3つの方法があります。それぞれ送る郵便物の内容に合わせたプランが用意されているため、よく確認してもっともお得な方法を選んでくださいね。
ゆうパック
ゆうパックは追跡サービスや損害補償サービスを必要とするような、重要な荷物を送るときや配達日時の指定を行いたい場合に適したサービスです。ゆうパックで送ることができる荷物は、縦横高さの合計が170cm以下の荷物で、重さが25kg以内のものに限られます。
利用する際にはこの2点を確認しましょう。運賃は差出元とお届け先のエリアの距離によって算出されます。以下はゆうパックで送る場合のメリットですので、確認してみてください。
- 最高30万円までの損害保証制度がついている
- 配達日・配達時間帯希望サービスがある
- 郵便局・取扱所・コンビニへの持ち込みで120円割引になる
- 追跡サービスが利用可能
- オプションの数が豊富
ゆうメール
ゆうメールはポスト投函もできるため、忙しい方でも手軽に利用できるのがメリットです。ゆうメールの利用条件は1kgまでの印刷物やCD、DVDをお手頃価格で配送できるサービスです。
そのため書籍やDM、カタログなどを送付する場合に適したサービスとなります。基本運賃は全国均一となり、オプションで速達や書留の利用もできるため急ぎの場合も安心して利用できますよ。
ゆうパケット
ゆうパケットは重さ1kgまでの小さな荷物を、安く発送したい方にぴったりの方法です。ポスト投函が可能な点も嬉しいサービスですね。運賃は厚さに応じた3段階の設定となっており、追跡サービスも利用できます。
そのためフリマサイトやネットオークションの出品アイテムである、単品の衣料品や化粧品の発送などにもおすすめです。
ゆうパケット着払いが一番安いな!これで行こう!
— 超生きるさいとうさん (@kanata_t) September 7, 2017
ヤマト運輸から送る
ヤマト運輸でも着払いで荷物を送ることができます。ヤマト運輸で着払いが利用できるサービスには下記があります。
- 宅急便
- クール宅急便
- パソコン宅急便
- ゴルフ宅急便
- スキー宅急便
- 空港宅急便
一部着払いが利用できないサービスもありますが、ほとんどのサービスで着払いは利用可能となっています。発送方法は集荷依頼をして自宅や職場などから送る方法と、ヤマト運輸の営業所や取扱店、コンビニエンスストアへ直接持ち込む方法があります。
佐川急便から送る
佐川急便で着払いを利用できるサービスには下記があります。
- 飛脚宅急便
- 飛脚クール便
- 飛脚即配便
- 飛脚特定信書便
- 飛脚ラージサイズ宅急便
また着払いで送れる場所は佐川急便の営業所、取次店、集荷の3つとなっており、コンビニエンスストアなどへの持込による発送は行なっていません。集荷依頼をする場合にはweb集荷を利用することもできるため便利です。
コンビニから送る
コンビニで着払いの荷物を発送する際は、郵便局のゆうパックかヤマト運輸の宅急便となります。コンビニで着払い発送するには、あらかじめ梱包した荷物をコンビニのレジへ持ち込み、店員さんへ「着払いでお願いします」と伝えます。
渡された着払い伝票へ必要事項を記入し控えの伝票をもらったら完了となります。ゆうパックかクロネコヤマト宅急便はコンビニによって提携している配送業者が異なりますので注意が必要です。おもなコンビニごとの提携業者は以下のとおりですので、気になる方は参考にしてくださいね。
<ゆうパック受付>
- ローソン
- ミニストップ
- セイコーマート
<クロネコヤマト受付>
- セブンイレブン
- ファミリーマート
- デイリーヤマザキ
- スリーエフ
【送り方別】着払いで送る際の料金比較
ここでは、以下の配送業者や送り方別に着払い時の料金を比較していきます。
- ゆうパック
- ゆうメール
- ゆうパケット
- ヤマト運輸
- 佐川急便
ゆうパック
ゆうパックの運賃は荷物のサイズ(縦・横・高さの合計)と、差出元とお届け先のエリアの距離によって算出されます。最も安い運賃例をあげると、差出地と宛先地が東京で一番小さい60サイズの場合で、運賃は810円となります。
ゆうパックの運賃を少しでも安く利用するには、「持込割引制度」を利用するのがおすすめです。持込割引とは、郵便局やゆうパック取扱所へ荷物を持ち込んで発送依頼をすることで、荷物1つにつき120円の割引が適用される制度です。
お近くに郵便局や取扱所がある場合にはぜひ利用してみてくださいね。
ゆうメール
ゆうメールの基本運賃は全国均一で、荷物の重量により下記のとおり決まっています。
- 重さ〜150gまで…180円
- 重さ〜250gまで…215円
- 重さ〜500gまで…310円
- 重さ〜1kgまで…360円
速達や書留が必要な場合には、上記基本運賃に別途料金が加算されます。ちなみに速達の場合は+330円、一般書留は+380円、簡易書留は+320円となります。
ゆうパケット
ゆうパケットの運賃は全国一律となっており、荷物の厚さに応じた設定となっています。厚さの上限は3cmまでとなっているためその点は注意しましょう。運賃は下記のとおりです。ゆうパケットは下記運賃分の切手を貼って出すシステムとなります。
- 厚さ1cm以内…250円
- 厚さ2cm以内…310円
- 厚さ3cm以内…360円
ヤマト運輸
ヤマト運輸の着払い料金の最安値(60サイズまでで発着地が同一)は940円となります。ヤマト運輸ではさまざまな割引オプションが用意されています。荷物を持ち込んで発送する場合には持込割が適用されるため、お荷物1つにつき運賃が100円引きになる特典もありますよ。
そのほかにもヤマト運輸が提供するクロネコメンバーズという会員サービスに登録すれば、荷物の発送などをアプリ上で行うことができ、割引制度や送り状発行サービスなども利用できます。ヤマト運輸を頻繁に利用する方は登録してみてくださいね。
佐川急便
佐川急便で着払いで荷物を送る際の最低料金は850円〜(発着地が同一で60サイズ以下)となります。佐川急便でも郵便局同様に営業所や取次店への持ち込み割引制度があります。近くに営業店などがある場合には持ち込んでみるのもおすすめですよ。
着払いでの荷物の送り方ー配送業者別ー
着払いで荷物を送る方法やポイントを下記配送業者別に解説していきます。
- 郵便局から送る
- ヤマト運輸から送る
- 佐川急便から送る
「集荷依頼して送る場合」と「営業店やコンビニなどへの持ち込みによる発送」の方法は3社とも同じで下記の通りの流れとなりますので、着払いでの発送が初めての方や不安な方は参考にしてください。
<集荷依頼して送る>
- Webかお電話で集荷依頼をする
- 集荷時に渡された伝票に必要事項を記入し、荷物を引き渡して終了
<営業所や取次店、コンビニへ持ち込んで送る>
- 営業所や取次店、コンビニへ荷物を梱包した荷物を持ち込む(営業所の場合には梱包資材を販売してくれますので、必要な場合には伝えてみてくださいね)
- 着払い伝票へ必要事項を記入し、荷物を預けて終了
郵便局から送る方法
郵便局から送る場合にはまず「ゆうパック」「ゆうメール」「ゆうパケット」のうち、どのサービスで荷物を送るのかを事前に決めておく必要があります。「ゆうメール」と「ゆうパケット」で送る場合にはポスト投函が可能なので、梱包してそのままポスト投函すれば終了となります。
ゆうパケットで送る場合には「集荷依頼をして送る」か「郵便局の窓口かコンビニへ持ち込みで送る」のいずれかになります。
ヤマト運輸から送る方法
ヤマト運輸で荷物を送るにはまず下記のいずれかの方法で荷物を引き渡します。ただしコンビニによってはヤマト運輸ではなくゆうパックの取り扱いになる店舗もあるため、気になる方は事前に確認しておくことをおすすめします。
また料金比較の項目でも触れましたが、持ち込みをする場合には持ち込み割も適用されるので検討してみてくださいね。
- 集荷に来てもらう
- ヤマト運輸の営業所へ持ち込む
- コンビニへ持ち込む
一般的な送り方の手順は冒頭で記載した通りとなりますが、その場で伝票を書かなくていい方法もあります。ヤマト運輸が提供しているクロネコメンバーズというサービスに登録しておけば、事前にWeb上で送り状を作成しておくことも可能ですよ。
またそのままweb上で集荷依頼を同時に行うこともできるため、集荷の際にはドライバーさんへ荷物を手渡すだけという流れにすることもできるのです。このサービスはほかの配送業者にはない便利なサービスなので、機会があればぜひ利用してみてください。
佐川急便から送る方法
佐川急便で送る場合の発送方法は営業所または取次店、集荷の3つとなります。佐川急便も集荷依頼はWebかお電話で行えますので、持ち込みが難しい場合には利用してみてくださいね。佐川急便の持ち込み可能な場所ですが、コンビニへの持ち込みによる発送はできないという点は注意が必要です。
着払いでの荷物の送り方ーコンビニ編ー
今はコンビニでも着払いで簡単に荷物を送ることができます。昼間忙しくなかなか集荷依頼に対応できない方でも、空いた時間にさっと行けるコンビニで荷物を預けられるのは便利ですよね。ここでは以下の内容に沿って、コンビニで着払いの荷物を送る方法をお伝えしていきます。
- 利用できるコンビニ
- 荷物を持ち込む前の準備
- 荷物を持ち込んだ際の流れ
利用できるコンビニ
着払いで荷物を送ることができるのは、以下のコンビニです。コンビニによってゆうパックかヤマト運輸での取り扱いに分かれるので、気になる方はその点もチェックしてみてくださいね。
<ゆうパック対応のコンビニ>
- ローソン
- ミニストップ
<ヤマト運輸対応のコンビニ>
- セブンイレブン
- ファミリーマート
- デイリーヤマザキ
ゆうパック対応のコンビニへ持ち込む場合には、持ち込み割が適用されます。またヤマト運輸対応のコンビニへ持ち込む場合にはクール宅急便と宅急便コンパクトの利用はできませんので、注意してくださいね。
荷物を持ち込む前の準備
コンビニへ荷物を持ち込む前には、下記の準備をしておくようにするとスムーズに荷物の引き渡しができますよ。
- 宛先の準備(郵便番号や電話番号も)
- 荷物を梱包する
宛先はなんとなく覚えていても伝票を渡された際に、パッと出てこないこともよくあります。送り慣れている先でも念のため携帯などにメモしておくと安心ですよ。その際に意外と忘れがちなのが、送り先の電話番号と郵便番号ですので、こちらも忘れずにメモしておきましょうね。
また、コンビニで送る場合には梱包資材を販売していません。必ず自宅で梱包したものを持っていくようにしてください。
荷物を持ち込んだ際の流れ
コンビニへ荷物を実際に持ち込んだ際の流れは次の2ステップのみとなり、窓口や集荷依頼した場合の流れと同じです。
- 梱包した荷物をレジへ持っていき着払いで送ることを伝える
- 用意された伝票へ必要事項を記入して荷物を預けて終了
コンビニで荷物を送る際の注意点
コンビニは24時間空いているので時間帯関係なく荷物を預けられて便利ですが、注意したいのが荷物の集荷時間です。コンビニには提携している業者が昼間定期的に集荷に来ています。そのため深夜に荷物を預けても集荷に来るのは翌日の昼間となりますので、お届け日には余裕を持って預けるようにしましょうね。
【配送業者別】着払いで荷物を受け取った際の支払い方法
ここからは、着払いで荷物を受け取った際の支払い方法について、下記の配送業者別に解説していきます。最近ではお買い物の支払いに電子マネーやクレジットカードを使用している方も多いと思いますが、配送業者によっては現金のみの取り扱いのところも。
逆にQRコード決済や電子マネーなど幅広い支払い方法に対応しているところなど、可能な支払い方法は業者によってさまざまです。利用する際には事前に可能な支払い方法を確認しておくのがおすすめですよ。
- 日本郵便
- ヤマト運輸
- 佐川急便
日本郵便
日本郵便で着払いの荷物を受け取る際に使用できる支払い方法は「現金」と「切手」のみです。ただし郵便局の窓口であればキャッシュレス決済が利用可能となっていますので、どうしても現金以外で支払いたい場合には、郵便局の窓口受取も検討してみてください。
郵便局の窓口で着払いの荷物を受け取る方法は、荷物のお届け予定をお知らせしてくれる「eお届け通知」にて受け取り場所の変更設定をするか、Webページにて変更する方法があります。
ヤマト運輸
ヤマト運輸の着払いの支払い方法は、以下の3つとなります。
- 現金
- 電子マネー
- QRコード
ただしクレジットカードやデビットカード利用はできませんので、注意してください。利用できる電子マネーはクロネコメンバー割のほか、利用者の多いSuicaやPASMO、楽天Edy、nanacoなどはほぼ全て利用できます。
QRコード決済もPayPayや楽天ペイ、LINEPay、d払いなど幅広い支払いに対応しているのも嬉しいですね。
佐川急便
佐川急便の場合、着払いでの支払い方法は「現金のみ」となります。クレジットカードや電子マネーなどは一切利用できないので注意してくださいね。
まとめ|一番安く送るならゆうパックがベスト!ただし便利なサービスが充実しているヤマト運輸も検討する価値あり
小さい荷物や軽い荷物を送る場合は、ゆうメールやゆうパケットを利用するのが値段も安く手軽で便利。それ以上の通常の荷物を送る場合には「ゆうパック」がお得でした。さらに郵便局の窓口やコンビニへの持ち込みで割引制度も適用される点もおすすめ。
ただ送り状の登録や集荷依頼や割引制度など、ウェブ会員サービスが充実している「ヤマト運輸」もリピートするならおすすめです。送る荷物の内容や頻度によって最適な配送業者を選んでみてくださいね。