一級建築士、一級建築施工管理技士他様々な建築系資格を取得。ゼネコンで様々な業務を経験しながら一級建築士試験で苦労した経験を活かし、一級建築士試験を攻略するブログを運営。建設を学ぶ専門サイトの立ち上げ経験もあり。サッカーとお笑いが好き。フットサルとギターを嗜む。著書「学び直しの一級建築士」
玄関アプローチは、家の印象を大きく左右する重要な空間です。おしゃれなアプローチにすることで、来訪者を気持ちよく迎え入れることができます。
おしゃれな玄関アプローチを作るには、素材やデザインにこだわることが大切です。素材は、アプローチの雰囲気を大きく左右します。石やタイルなどの高級感のある素材や、砂利や芝などのナチュラルな素材など、さまざまな素材から選ぶことができます。デザインも、直線や曲線、模様など、さまざまなパターンがあります。
本記事では前述したような、おしゃれな玄関アプローチを作るためのポイントや事例、費用相場などを解説しています。
ぜひ、本記事を参考に、理想の玄関アプローチを実現してみてください。
目次
アプローチとは
アプローチとは、道路や門から建物や施設への導入路のことを指します。住宅においては、門から玄関に至る通路のことをアプローチと呼びます。
アプローチは、建物や施設の外観を左右する重要な要素です。また、安全性や機能性にも配慮する必要があります。
ポーチとアプローチの違い
ポーチとは、建物の外壁に張り出した空間のことを指します。主に玄関の前にあり、屋根や手すりなどで囲まれています。
アプローチとポーチは、どちらも建物への導入路という点では共通していますが、以下のような2つの違いがあります。
まずは位置の違いです。アプローチは道路や門から建物まで続く通路であるのに対し、ポーチは建物に張り出した玄関前の空間です。玄関前の庇の下にある空間と捉えるとわかりやすいでしょう。
つぎに機能性の違いです。アプローチは安全性、防犯性といった機能を重視した設計がなされるのに対し、ポーチは雨風や日差しを遮ることなどが重視されます。
玄関アプローチを作るメリット
玄関アプローチを作るメリットは、主に以下の3つが挙げられます。
- 建物の第一印象を良くする
- 安全性を高める
- 玄関周りの雰囲気を良くする
建物の第一印象を良くする
アプローチは最初に目に入る外観ですから、建物の第一印象を左右する重要な要素です。美しく整ったアプローチは、訪れる人に好印象を与え、住む人の誇りにもなります。
安全性を高める
また、アプローチは、雨や雪などの天候から玄関へと至る人を守る役割も果たします。特に、玄関に階段やスロープがある場合は、アプローチの設置が必須です。雨や雪でも滑りにくい床や手すりなどで、安全に玄関にたどり着けるようにするのがアプローチの役割です。
玄関周りの雰囲気を良くする
さらに、アプローチは、玄関周りの雰囲気を良くする効果もあります。植栽や照明などの装飾を施すことで、よりリラックスできる空間を演出できます。雰囲気の良い玄関周りであれば、お出かけの際や帰宅の際に気分も良くなるでしょう。
玄関アプローチを作るデメリット
玄関アプローチを作るデメリットは、主に以下の2つが挙げられます。
- 費用がかかる
- メンテナンスが必要
アプローチの素材や施工方法によって費用は異なりますが、一般的に、歩道や車道の舗装工事や階段・スロープの設置工事には、それなりの費用がかかります。
また、アプローチは雨や雪、落ち葉などの影響を受けやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
おしゃれな玄関アプローチにするポイント
おしゃれなアプローチにしたいなら、以下のポイントを押さえましょう。
- 幅を確保する
- 曲線を使う
- 色味のバランスを取る
- 素材にこだわる
- 立体的に考える
- 全体的なデザインの調和を取る
幅を確保する
アプローチは、歩行者や車両が安全に行き来できる幅を確保することが大切です。歩行者用のアプローチは、幅1.5m以上が目安です。狭いアプローチでも幅90cm程度は確保しましょう。車両用のアプローチは、車両のサイズに合わせて幅を決めてください。
曲線を使う
直線のアプローチは、シンプルでモダンな印象を与えますが、単調になりがちです。曲線を使うことで、動きや変化をプラスし、よりおしゃれな印象にできます。
直線と曲線は使い分けが大切です。直線のアプローチと曲線のアプローチでは特徴が異なります。
曲線は、奥行きや広がりを感じさせる効果もあります。さらに、柔らかく優しい印象を与えることができるでしょう。
一方で直線のアプローチは、奥行きや広がりを感じにくくなります。直線は、シャープでクールな印象を与えるので、アプローチの広さや与えたい印象との兼ね合いで直線を使用してください。
曲線を使う際には、以下の点に注意しましょう。
- 曲線の角度や大きさを適切に決める
- 複雑な曲線にならないようにする
- 見通しを良くする
曲線を取り入れると言っても、あまりにも急角度な曲線ではおしゃれさが半減してしまいます。角度や大きさを適切に決めることで、バランスの良いアプローチにすることができます。
また、複雑な曲線にならないようにすることで、歩きやすく安全なアプローチにすることが可能です。さらに、見通しを良くすることで、安全性を高めることができます。
具体的な曲線のデザインとしては、以下のようなパターンがあります。
- 緩やかなカーブ
- ゆるやかなS字
- 鋭角なターン
緩やかなカーブは、柔らかく優しい印象を与えます。ゆるやかなS字は、動きや変化をプラスできるでしょう。鋭角なターンは、シャープでクールな印象を与えます。
色味のバランスを取る
画像:ナサホーム
アプローチの色味のバランスを取ることで、以下のメリットが生まれます。
- 統一感のある印象を与える
- メリハリをつけて立体感を演出する
- 季節感や雰囲気を表現する
アプローチの色味は、建物の外観や周囲の環境と調和するように選ぶことが大切です。色味のバランスが取れていることで、統一感のある印象を与えます。画像の事例は外壁とアプローチの色味を合わせているので、統一感が出ていますよね。
また、色味の違いを利用して、メリハリをつけて立体感を演出できます。たとえば、明るい色と暗い色を組み合わせることで、奥行きや広がりを感じさせることができます。
さらに、色味によって、季節感や雰囲気を表現することが可能です。たとえば、季節ごとに咲く花や植栽を用いて、春は明るい色、夏は涼しげな色、秋は落ち着いた色、冬は温かみのある色でアプローチをデザインすると、季節感を演出できます。
アプローチの色味を決める際には、以下のポイントを押さえましょう。
- 建物の外観や周囲の環境と調和する色を選ぶ
- 色の持つ意味や印象を理解して選ぶ
- メリハリをつけて立体感を演出する
- 季節感や雰囲気を表現する
具体的な色の組み合わせとしては、以下のようなパターンがあります。
- モノトーン
- ツートンカラー
- トリコロール
モノトーンは、シンプルで落ち着いた印象を与えます。ツートンカラーは、メリハリをつけて立体感を演出します。トリコロールは、明るく華やかな印象を与えてくれるでしょう。
アプローチの色味は、建物や周囲の環境に合わせて決めましょう。また、自分の好みやライフスタイルも考慮して、自分だけのオリジナルの色の組み合わせを決めましょう。
アプローチの色味のバランスをとるための具体的な方法は、以下のような方法があります。
- 建物の外観の色をベースに、アプローチの色を決める
- 周囲の植栽や花の色を参考に、アプローチの色を決める
- アプローチの素材の色を活かして、アプローチの色を決める
強いこだわりがあるのであれば、ご自身で色味のバランスを取るのも良いですが、専門家に意見を仰ぐことをおすすめします。専門家はデザインの勉強も当然していますから、あなたのご希望の中からおすすめの案を出してくれるでしょう。
HDCにはそういった専門業者が複数入っていますので、あなたの状況にそったアプローチの事例を聞いてみるのも良いでしょう。
素材にこだわる
アプローチの素材は、見た目だけでなく、耐久性やメンテナンスのしやすさも考慮して選ぶことが大切です。
見た目の面では、以下の点に注目しましょう。
- 質感や色合い
- 光の反射や影の演出
- 季節感や雰囲気の表現
質感や色合いによって、アプローチの印象は大きく変わります。また、光の反射や影の影響を取り入れると、立体感や動きを演出できます。さらに、季節感や雰囲気を表現することで、より豊かなアプローチも実現可能です。
耐久性やメンテナンスのしやすさの面では、以下の点に注目しましょう。
- 耐候性
- 耐摩耗性
- 清掃性
耐候性が高い素材は、雨や風などの影響を受けにくく、長持ちします。耐摩耗性が高い素材は、歩行や車両の走行による傷や汚れに強く、メンテナンスの頻度を抑えることが可能です。清掃性が高い素材は、汚れがつきにくく、簡単に掃除できます。
具体的なアプローチの素材としては、以下のような種類があります。
- 天然素材
- 木材
- 石材
- レンガ
- 芝
- 人工素材
- コンクリート
- アスファルト
- タイル
- 人工芝
天然素材は、温かみのある印象を与え、経年変化による味わいを楽しめます。その反面、メンテナンスには多少の手間がかかります。人工素材は、メンテナンスが楽で耐久性が高いのが特徴です。
立体的に考える
アプローチは、単なる通路ではなく、空間として捉えることも大切です。立体的に考えることで、より印象的なアプローチにできます。
立体的に考える際には、以下の点に注目しましょう。
- 高さや奥行きの変化
- 明暗の変化
- 陰影の演出
高さや奥行きの変化を加えることで、立体感を演出できます。たとえば、階段や段差を設けたり、植栽や照明を配置したりすることで、奥行きや高さの変化を表現できます。
明暗の変化を加えると、メリハリがつきより立体感を演出できます。たとえば、明るい色と暗い色を組み合わせることで、メリハリがつき3D感が出てアプローチの表現の厚みが増します。
陰影の演出をすることで、奥行きや高さを感じさせることができます。たとえば、植栽や照明を配置して光と影を効果的に利用することで、建物のボリューム感を感じさせるでしょう。
以下に、アプローチを立体的にデザインするための具体的な方法をいくつかご紹介します。
- 建物の高さや周囲の植栽の高さに合わせて、アプローチの高さや段差を決める
- アプローチの幅や奥行きに合わせて、植栽や照明の配置を決める
- アプローチの素材や色味に合わせて、陰影の演出を決める
全体的なデザインの調和を取る
おしゃれなアプローチにするために、全体的なデザインの調和を取ることはとても大切です。
全体的なデザインの調和を取る際には、以下の点に注目しましょう。
- 建物の外観との調和
- 周囲の環境との調和
- アプローチのデザインの統一感
建物の外観との調和をとることで、アプローチが建物に自然に溶け込み、一体感のある空間を演出できます。周囲の環境との調和をとることで、心地よい空間を実現できます。アプローチのデザインの統一感をとることで、まとまりのある、洗練された印象を与えることができるでしょう。
具体的な調和のとり方としては、以下のようなパターンがあります。
- 建物の外観の色や素材をアプローチに採用する
- 周囲の植栽や花の色や雰囲気をアプローチに取り入れる
- アプローチのデザインの要素を統一する
アプローチに使う素材の特徴
アプローチに使う素材は、見た目や耐久性、メンテナンスのしやすさなど、さまざまな要素を考慮して選ぶ必要があります。ここでは、代表的なアプローチの素材の特徴についてご紹介します。
石
画像:ナサホーム
石は、アプローチに使う素材として、最も人気のある素材のひとつです。その理由は、以下の3つが挙げられます。
- 風合いと高級感
- 耐久性
- デザインの自由度
石は、天然の素材ならではの風合いと高級感があり、アプローチに重厚感を与えます。また、耐久性が高いため、長く愛用できます。さらに、デザインの自由度が高く、さまざまなスタイルのアプローチにできます。
この画像の事例では、コンクリートと天然石をアプローチに使用し、天然石をデザイン張りすることで、程よいアクセントが得られました。
石のアプローチは、主に以下の2種類に分けられます。
- 通し目地
- 乱石
通し目地は、規則正しく並べられた石が特徴です。モダンやナチュラルなど、さまざまなスタイルにアレンジできます。画像の事例ですと、1階窓の下が石の通し目地で施工されています。
乱石は、大きさや形が不揃いな石が特徴です。自然な雰囲気を演出できます。石を敷き詰めたアプローチで、シンプルかつモダンな印象を与えます。
石のアプローチをおしゃれにするためには、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
- 石材の種類や色を、建物の外観や周囲の環境に合わせて選ぶ
- 石の配置やデザインに、アクセントをつけるようにする
- 定期的にメンテナンスをして、美しい状態を保つ
石材の種類や色は、アプローチの印象を大きく左右します。建物の外観や周囲の環境と調和するように選ぶとよいでしょう。また、石の配置やデザインにアクセントをつけることで、よりおしゃれな印象を与えます。
たとえば、通し目地のアプローチであれば、色や模様が異なる石を組み合わせたり、乱石のアプローチであれば、大きな石をアクセントとして配置したりするとよいでしょう。
石のアプローチは、メンテナンスも重要です。雨や風にさらされると、汚れや苔が付着しやすく雑草が生えやすくなります。定期的に掃除や洗浄をすると、美しい状態を保つことができます。
砂利
砂利は、アプローチに使う素材として、石に次いで人気のある素材です。その理由は、以下の3つが挙げられます。
- 自然な雰囲気
- 開放感
- メンテナンスのしやすさ
砂利は、自然の素材ならではの自然な雰囲気と開放感を与えます。また、メンテナンスが容易で、費用を抑えることが可能です。ただし、雨天時には滑りやすくなるため、注意が必要です。
砂利のアプローチは、主に以下の2種類に分けられます。
- 一色敷き
- ミックス敷き
一色敷きは、単色の砂利を敷き詰めたアプローチです。シンプルでモダンな印象を与えます。
ミックス敷きは、異なる色や大きさの砂利を組み合わせたアプローチです。自然な雰囲気を演出します。
具体的な砂利の種類としては、以下のようなものがあります。
- 玉石
- 乱石
- 玉砂利
- 化粧砂利
玉石は、丸い形をした砂利です。適度な凹凸感が作れるので自然な雰囲気を演出できます。
乱石は、大きさや形が不揃いな砂利です。より自然に近い雰囲気を作れるでしょう。
玉砂利は、小さな丸い形をした砂利です。敷砂利としてよく使われます。人が踏みしめることで石同士がぶつかり、音を立てるので防犯対策に向いています。
化粧砂利は、色や形が整えられた砂利です。モダンやナチュラルなど、さまざまなスタイルにアレンジすることができます。
芝
芝は、アプローチに使う素材として、近年人気が高まっています。その理由は、以下の3つが挙げられます。
- ナチュラルな雰囲気
- 癒しの空間
- 歩行音の静かさ
芝は自然の素材ならではの風合いがあり、アプローチにナチュラルな雰囲気を与えます。また、芝は歩行音が静かで足腰への負担を軽減できます。さらに、緑色の景観が癒しの空間を演出します。
芝のアプローチは、主に以下の2種類に分けられます。
- 天然芝
- 人工芝
天然芝は、土を敷き詰めて、芝を植えたアプローチです。自然な雰囲気を演出できます。
人工芝は人工の芝を敷き詰めたアプローチです。メンテナンスが容易で、費用を抑えることが可能です。
天然芝のアプローチであれば色や大きさの異なる芝を組み合わせ、人工芝のアプローチであれば模様が入った芝マットをアクセントとして配置するとよいでしょう。
具体的な天然芝の種類としては、以下のようなものがあります。
- 高麗芝
- チモシー
- スズメノカタビラ
- ベントグラス
高麗芝は耐寒性・耐暑性に優れ、一年中緑を保つことができます。チモシーは生育が早く、踏みつけにも強いです。スズメノカタビラは耐陰性に優れ、日陰でも育ちます。ベントグラスは芝生の王様とも呼ばれ、美しい芝生を作ることができます。
人工芝の種類としては、以下のようなものがあります。
- クリンプ
- フラット
- V型
クランプはショート丈の人工芝で弾力性があります。クッション性のある枯芝として使われています。フラットはシンプルな形状です。オーソドックスでふわふわな触り心地がします。V型は形状記憶性が高く、踏まれても元に戻りやすい性質があります。
また、芝の色としては、天然の芝も人工の芝も以下のようなものがあります。
- 濃緑
- 中緑
- 淡緑
濃緑は鮮やかな印象を与えます。中緑は落ち着いた印象です。淡緑は明るい印象になります。
天然芝のアプローチは定期的なメンテナンスが必要です。芝の刈り込みや、雑草の除去、肥料のやり方などを、正しく行うことで、美しい状態を保つことができます。
コンクリート
コンクリートは、アプローチに使う素材として最も一般的で、汎用性の高い素材です。その理由は以下の3つが挙げられます。
- 耐久性
- メンテナンス性
- デザインの自由度
コンクリートは、耐久性が高く、長く愛用できます。また、メンテナンスが容易で、費用を抑えることが可能です。さらに、デザインの自由度が高く、さまざまなスタイルのアプローチに使用できます。
コンクリートのアプローチは、主に以下の3種類です。
- 打ち放しコンクリート
- タイル貼りコンクリート
- スタンプコンクリート
打ち放しコンクリートは、コンクリートの素地をそのまま露出したアプローチです。シンプルで、モダンな印象を与えます。
タイル貼りコンクリートは、コンクリートの上にタイルを貼ったアプローチです。モダンやナチュラルなど、さまざまなスタイルにアレンジできます。
スタンプコンクリートは、コンクリートに型を押し付けて模様をつけたアプローチです。天然石や木材、レンガなど、さまざまな素材を表現できます。
玄関アプローチの事例
玄関アプローチは、家の顔とも言える重要な空間です。おしゃれなアプローチにすることで、家の印象を大きく変えます。
ここでは、代表的な6つのスタイルの玄関アプローチの事例をご紹介します。
- アメリカン
- 洋風
- 和モダン
- シンプル
- 北欧
- モダン
アメリカン
画像:ナサホーム
アメリカンスタイルの玄関アプローチは、コンクリートやレンガなど、無機質な素材をベースに、植栽や照明でアクセントをつけることが多いです。
この画像の事例ではインターロッキングブロックを使用することで、アメリカのカントリースタイルを実現させました。
よりアメリカンにするには、コンクリートの打ち放しアプローチにヤシの木やサボテンなどの南国風の植栽を配置したり、レンガのアプローチにランタンやガーデンライトを設置したりすることが効果的です。異国情緒あふれる空間を演出できます。
洋風
画像:ナサホーム
洋風スタイルの玄関アプローチは、石やタイルを敷き詰めた、上品で落ち着いた雰囲気が特徴です。
たとえば、石の乱石敷きアプローチに、花壇やベンチを配置したり、タイル貼りアプローチに、アーチや柱を設置したりするなど、クラシックでエレガントな空間を演出できます。
画像の事例では古い洋館をイメージさせるアンティークな門扉と門塀にブリックタイルをあしらうことで、洋館の雰囲気を出しました。
和モダン
和モダンスタイルの玄関アプローチは、和の素材とモダンなデザインを融合させた、洗練された雰囲気が特徴です。
たとえば、石や砂利を敷き詰めたアプローチに、石灯籠や竹垣を配置したり、タイル貼りアプローチに、格子やモザイクを組み合わせたりするなど、日本らしさの中にもモダンなエッセンスを加えることができます。
画像の事例では、和風な玄関に合わせてコンクリートのアプローチに玉石や乱石を敷くことで、和モダンな玄関アプローチを実現しました。
シンプル
シンプルスタイルの玄関アプローチは、余計な装飾を排した、すっきりとしたデザインが特徴です。
たとえば、コンクリートやタイルなどの無機質な素材をベースに、シンプルなデザインの門柱や照明を組み合わせることで、スタイリッシュで洗練された空間を演出できます。
この画像の事例ではコンクリートの無機質な床に、黒で統一されたデザインの柱や外壁、手すりを組み合わせてシンプルに仕上げています。
北欧
北欧スタイルの玄関アプローチは、木やグリーンなどの自然素材をふんだんに使った、温かみのある雰囲気が特徴です。
たとえば、木のウッドデッキアプローチに、グリーンや花を配置したり、乱石敷きアプローチに、木製のベンチや照明を設置したりするなど、ナチュラルで居心地の良い空間を演出できます。
画像の事例ではアプローチに大胆に芝生を用いてグリーンのアプローチにしています。木製の椅子やテーブルが良いアクセントとなり、北欧風のアプローチになりました。
モダン
モダンスタイルの玄関アプローチは、直線や曲線を組み合わせた、洗練されたデザインが特徴です。
たとえば、コンクリートやタイルをベースに、シンプルなデザインの門柱や照明を組み合わせたり、スタンプコンクリートでモザイク模様を表現したりするなど、スタイリッシュで都会的な空間を演出できます。
画像の事例では床に乱石を使用し、アプローチの側壁にタイルと木をあしらうことでモダンな雰囲気を表現しました。玄関ポーチの照明がモダンな空間を強調しています。
玄関アプローチの費用相場
玄関アプローチの費用は、素材や大きさ、工種によって大きく異なります。
素材の違い
最も費用が安いのは砂利敷きです。1㎡あたりの費用は3,000円~5,000円程度です。次に費用が安いのはコンクリートで、1㎡あたりの費用は5,000円~10,000円程度。石やタイルなどの素材は、1㎡あたりの費用が10,000円~20,000円程度と高くなります。
アプローチの大きさの違い
アプローチの大きさによっても、費用は大きく異なります。たとえば、幅1m、奥行き3mのアプローチを砂利敷きにした場合、費用は約2万円~3万円程度です。これが5㎡の大きさにした場合、費用は約3万円~5万円程度になります。広ければそれだけ施工費用がかかります。
工種の違い
工種によっても、費用は異なります。たとえば、既存のアプローチを撤去して、新しくアプローチを造る場合、費用は約30万円~50万円程度です。既存のアプローチをそのままリフォームする場合、費用は約10万円~20万円程度になります。
DIYはおすすめしない
玄関アプローチの施工は、専門的な知識と技術が必要です。一見DIYでも施工できそうに感じますが、DIYで施工すると、見た目が悪くなったり、耐久性に問題が生じたりする場合もあります。また、施工中に怪我をするリスクもあります。
そのため、玄関アプローチの施工は、専門の業者に依頼することをおすすめします。HDCには玄関アプローチに詳しい専門業者も複数入っていますので、気になる場合は相談に行ってみると良いでしょう。
おしゃれな玄関アプローチにするには素材やデザインにこだわろう
おしゃれな玄関アプローチを実現するためには、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
- 素材
- デザイン
玄関アプローチの素材には、石、タイル、コンクリート、砂利、芝など、さまざまな種類があります。それぞれの素材には、異なる特徴や雰囲気があります。
- 石は、高級感や重厚感を与える素材です。
- タイルは、モダンやナチュラルなど、さまざまなスタイルにアレンジできる素材です。
- コンクリートは、耐久性やメンテナンス性に優れた素材です。
- 砂利は、自然な雰囲気や開放感を与える素材です。
- 芝は、ナチュラルな雰囲気や癒しの空間を与える素材です。
玄関アプローチのデザインは、直線や曲線、模様など、さまざまなパターンがあります。また、植栽や照明などを組み合わせることで、よりおしゃれなアプローチにできます。
建物の外観や周囲の環境との調和を考えて、デザインを考えるようにしましょう。また、自分の好みやライフスタイルも考慮して、デザインを考えるとよいでしょう。
こちらの記事もお役立てください