「虫がつく可能性があるから…」と、観葉植物を家の中に飾るのを諦めていませんか?
実は、虫がつかないといわれている観葉植物があります。虫がつかない観葉植物はお世話も簡単なので、初心者でも簡単に育てることができます。
今回は、虫がつかない観葉植物と、初心者が注意すべき観葉植物の選び方などを紹介。虫対策や、虫がついてしまった場合の対処法なども紹介するので、観葉植物に虫がつかないよう徹底したい人は、この記事をぜひ参考にしてくださいね。
目次
初心者必見!虫がつきにくい観葉植物5つ
虫がつきにくい観葉植物を5つ紹介します。以下の観葉植物は育てやすいという特徴もあるので、植物を育てた経験があまりない人にもおすすめです。
- サンスベリア
- パキラ
- モンステラ
- ガジュマル
- トラデスカンチア(トラディスカンティア)
上記の植物の特徴を詳しく紹介します。
サンスベリア
サンスベリアは、熱帯や亜熱帯などの乾燥地に自生している観葉植物です。葉の表面の縞模様が虎の尻尾に似ていることから、トラノオとも呼ばれています。
サンスベリアは虫がつきにくく、虫によって枯れてしまうリスクが低いといえます。
厚みのある葉にはたくさんの水分を含んでおり、乾燥に強い特徴もあります。水をあげ忘れてもすぐに枯れてしまう心配がないため、初心者でも育てやすい観葉植物です。マイナスイオンをたくさん放出するはたらきがあり、空気環境の改善も期待できますよ。
サンスベリアの特徴と育て方
- 日当たり:明るい日陰・日当たりの良い場所
- 温度:15~25度
- 耐寒性:やや強い
- 耐暑性:強い
- 乾燥:強い
- 湿気:弱い
- 水やり:土が乾いたら
パキラ
中南米を原産地とするパキラは、暑さや乾燥に強く、室内でも育てやすい観葉植物です。太くしっかりとした幹と、放射状に広がる葉が特徴です。
虫がつきにくく丈夫なので、初心者でも育てやすいでしょう。
一般的に販売されているパキラのサイズは、小さなもので10cm前後、大きなもので2mほどです。飾る場所に合わせてサイズを選ぶと良いですよ。
パキラの特徴と育て方
- 日当たり:明るい日陰・日当たりの良い場所
- 温度:最低10度以上をキープする
- 耐寒性:やや強い
- 耐暑性:強い
- 乾燥:強い
- 湿気:強い
- 水やり:土が乾いたら
モンステラ
虫がつきにくいのはもちろんのこと、インテリア性の高い観葉植物が欲しいなら、モンステラがおすすめです。深い切れ込みが入った葉が特徴的で、そのユニークな見た目には迫力があります。和洋問わずどんな雰囲気の部屋にも合うでしょう。
モンステラは熱帯アメリカの薄暗いジャングルに自生しており、乾燥にも湿気にも強い特徴があります。
茎や葉が伸び過ぎて風通しが悪くなると、病気になるおそれがあります。1年に1回の頻度で伸びすぎた枝葉を切り揃えることで、元気な状態を保てますよ。
モンステラの特徴と育て方
- 日当たり:明るい日陰
- 温度:最低5度以上をキープする
- 耐寒性:やや強い
- 耐暑性:強い
- 乾燥:強い
- 湿気:強い
- 水やり:土が乾いたら
ガジュマル
独特の形をした太い幹が特徴のガジュマル。生命力が強く、原産地の沖縄地方では高さ20m以上まで生長することもあります。
ガジュマルは丈夫で育てやすく、虫がつきにくい観葉植物です。日常の手入れも簡単なので、植物をすぐに枯らしてしまう人でも心配ありません。
ガジュマルの特徴と育て方
- 日当たり:日当たりの良い場所
- 温度:最低0度以上をキープする
- 耐寒性:強い
- 耐暑性:強い
- 乾燥:強い
- 湿気:強い
- 水やり:土が乾いたら
トラデスカンチア(トラディスカンティア)
虫がつきにくく、可愛らしい観葉植物を探している人には、トラデスカンチアがおすすめです。トラデスカンチアとは、白やピンク、紫色で縞模様の小さな葉が生い茂るように生えている観葉植物です。
耐寒性がやや低く、乾燥が得意ではありませんが、生育旺盛で育てやすい植物です。直射日光の当たらない明るい場所に置けば、茎がぐんぐん伸びて葉がたくさんつきます。
小さな鉢でもよく育つので、スペースが限られているキッチンや窓辺に置いて育ててみてはいかがでしょうか。
トラデスカンチアの特徴と育て方
- 日当たり:明るい日陰・日当たりの良い場所
- 温度:最低5度以上をキープする
- 耐寒性:やや弱い
- 耐暑性:強い
- 乾燥:やや弱い
- 湿気:強い
- 水やり:土が乾いたら
本当に虫がつかない?実は虫がわきやすい観葉植物5つ
虫がつかないといわれている観葉植物の中には、実は虫がわきやすいものもあります。以下の観葉植物は、生育環境が悪化すると虫がわきやすいため、虫が苦手な人にはあまりおすすめしません。
- カポック(シェフレラ)
- ユッカ
- シュロチク
- アンスリウム
- ポトス
上記5つの観葉植物の特徴を紹介します。
カポック(シェフレラ)
寒さや乾燥に強いカポック。手のひらを上向きに広げたようなかわいらしい葉の形が、人気を集めています。開花時期は5〜7月頃で、茎の先端に棒状の穂がつき、赤や白、黄色の小花を咲かせます。
初心者でも育てやすいカポックですが、生育環境が悪化すると虫がつきやすいのが難点です。
ユッカ
ユッカは、象の足のような幹と剣のような葉を持つ植物です。直立に伸びた幹から葉が放射状に生えており、枯れた葉をそのままにしておくと、葉の付け根に虫がすみつくことがあります。
暑さにも寒さにも強い観葉植物ですが、虫がつかない観葉植物を探している人にはおすすめしません。
シュロチク
濃い緑色とシャープな葉が特徴的なシュロチクは、初心者でも育てやすい観葉植物です。日本名は棕櫚竹なので竹や笹の仲間と思われがちですが、中国南部原産のヤシ科の植物です。
観葉植物は、元気がない状態だとちょっとした環境の変化で枯れたり虫の影響を受けたりするおそれがあります。シュロチクは乾燥に弱い特徴があるため、乾燥した環境におくと大きく育たず、虫がついてしまうでしょう。
アンスリウム
アンスリウムは、ツヤのある鮮やかなハート型の仏炎苞(ぶつえんほう)がかわいらしい観葉植物で、インテリアとしても人気があります。耐陰性が強く、日陰の多い部屋でもよく育ちます。
ただ、風通しの悪い場所に置くと、虫がついてしまうことがあります。
ポトス
ポトスはつる性の観葉植物で、自生地では木の幹や岩石に根を張って育つ着生植物でもあります。20種類以上もの品種があるといわれており、濃いグリーンや明るいグリーンなど種類によって色が異なります。
ポトスは日陰に強い反面、寒さや直射日光に弱い面があります。手入れが簡単という利点がありますが、虫がわきやすいので虫が苦手な人にはおすすめしません。
虫がつかない方法!初心者でも簡単にできる対策を紹介
虫がつくかどうかは、植物の種類や特徴だけでなく育て方によっても変わります。
今回紹介する初心者でも簡単にできる虫対策は、決して難しい作業ではありません。以下の4つのポイントを取り入れ、習慣化していきましょう。
- 風通しの良い場所で育てる
- 受け皿に水を溜めない
- 定期的に葉水をする
- なるべく室内で育てる
- 有機質の土・肥料を使わない
上記の対策の中には、植物が大きく育つうえで大事なポイントも含まれます。初心者の方は、特に意識して取り組んでみてください。
風通しの良い場所で育てる
植物が蒸れてしまうと、虫が発生しやすくなります。風通しの良い場所で観葉植物を育てましょう。
窓辺や玄関に置いたり、時々ベランダに出したりすると良いでしょう。葉焼けを防ぐため、直射日光が当たらない場所に置いてくださいね。
エアコンの風は、観葉植物が枯れる原因です。どうしても風の通りが悪い場合は、扇風機を活用してみてください。
受け皿に水を溜めない
受け皿に水が溜まったら、すぐに捨てましょう。受け皿に水が溜まったまま放置すると、虫が卵を産みつけ、虫がわきやすくなります。さらに、根腐れを起こし、カビが発生する原因にもなります。
受け皿の水から水分補給をしなくても、1度にしっかり水をあげれば観葉植物は大きく育ちます。
受け皿を取った状態で水を与え、水が切れてから受け皿に戻してあげると、受け皿に水が溜まることなく簡単に水やりができますよ。
定期的に葉水をする
葉水とは、霧吹きで葉に水を吹きかけることです。
観葉植物にホコリがたまると光合成がうまくできなくなり、どんどん弱ってしまいます。定期的に葉水をして観葉植物を清潔に保つことができれば、観葉植物が元気になり、虫の影響を受けにくくなります。
また、ついている虫や虫の卵を取り除くことができるのも、葉水の利点です。定期的な葉水を心がければ、水が苦手なタイプの虫が寄りつくのを防げるでしょう。
なるべく室内で育てる
観葉植物を屋外に出さずに、なるべく室内で育てるのも虫対策になります。
特に、畑や田んぼ、林が近所にある家は、虫の侵入を防ぐことも大事なポイントです。室内で育てるのはもちろんのこと、窓を開けっ放しにするのは控えましょう。
ただ、室内で育てていると「うまく光合成ができない」「湿度が高くカビが生える」などのトラブルが生じることがあります。観葉植物が弱ってしまわないよう、観葉植物を窓辺に置き、サーキュレーターを使って空気を循環させましょう。
有機質の土・肥料を使わない
有機質の土や肥料は栄養価が高く、観葉植物の生長を促すメリットがあります。しかし、有機質の土や肥料は虫にとっても絶好の栄養源で、土の中に卵を産みつけて増殖します。
虫対策を徹底するなら、無機質の土や肥料を使いましょう。
- 有機質の土:微生物に分解された植物などが原料(黒土・腐葉土・堆肥・ピートモスなど)
- 無機質の土:鉱物や火山灰などが原料(赤玉土・鹿沼土・軽石・日向土・パーライトなど)
観葉植物に虫がついてしまったときの駆除方法!
虫対策を徹底していても、生育環境や植物の状況によっては虫がわくことがあります。虫がついたからといって観葉植物を処分するのではなく、以下の方法で虫を取り除きましょう。
- ティッシュや歯ブラシを使って取り除く
- 水をかけて洗い流す
- 殺虫剤を使って駆除する
順に紹介します。
ティッシュや歯ブラシを使って取り除く
観葉植物に虫がついていたら、水で濡らしたティッシュや歯ブラシを使って取り除きましょう。
虫は繁殖力の強い生き物です。葉の表だけでなく裏もチェックして、1匹残らず駆除しましょう。
葉にへばりついている虫は、ティッシュではなくピンセットを使うと良いですよ。
水をかけて洗い流す
虫が大量に発生している場合、ティッシュや歯ブラシを使っていてはキリがありません。水をかけて、虫や卵を一気に洗い流しましょう。
水圧が強いと茎が折れてしまう場合があるので、根元や茎の部分を手で支えながら水をかけましょう。水で取り除けなかった虫は、ティッシュや歯ブラシを使って駆除してくださいね。
殺虫剤を使って駆除する
虫を見るのも触るのもイヤな人は、殺虫剤を使って駆除しましょう。一気に虫を駆除できます。
殺虫剤は、植物の種類や大きさによって使用する量が異なります。量が多すぎると観葉植物そのものにダメージを与えてしまうことがあるため、使う前に使用方法をきちんと確認しましょう。
また、殺虫剤を吸い込んでしまうと、中毒症状を引き起こすおそれがあります。毒素を吸い込まないよう、なるべく屋外で使用するようにしましょう。また、子供やペットが近くにいないことをしっかり確認してくださいね。
観葉植物につく虫はどこからやってくる?原因や特徴を紹介
観葉植物につく虫を把握しておくことで、虫対策が講じやすくなります。葉と茎につくタイプと、土と鉢の周辺にいるタイプに分けて紹介します。
- 葉と茎につくタイプの虫の種類
- 土と鉢の周辺にいるタイプの虫の種類
虫の写真は掲載していませんので、虫が苦手な方も安心して読み進めてくださいね。
葉と茎につくタイプの虫の種類
葉と茎につくタイプの虫を4種類紹介します。
- アブラムシ
- コナジラミ
- カイガラムシ
- ハダニ
虫の特徴なども詳しくみていきましょう。
アブラムシ
アブラムシは1〜3mmほどのサイズで、体色は黄緑色や黒褐色などさまざまです。葉や茎について植物の汁液を吸い、肛門から甘い露を出します。この露を求めて、アリが大量発生することがあります。
アブラムシの発生を防ぐには、風通しを良くし、植物に日がまんべんなく当たるようにすることがポイントです。
コナジラミ
コナジラミは、体長1mm程度で、体色は白色です。葉の裏側から汁を吸い、栄養分を吸われた葉は白く変色してやがて枯れていきます。
コナジラミは繁殖力が強く、短期間で増殖します。コナジラミを1匹でも見つけたら、すぐに駆除しましょう。
カイガラムシ
カイガラムシは1〜3㎜程度の虫で、葉や茎の樹液を栄養源にして成長します。白い貝殻のような殻をもつことからカイガラムシと呼ばれていますが、丸いものや細長いもの、綿のようにふわふわしたものなど、種類はさまざまです。
カイガラムシは、増殖すると薬剤を使ってもなかなか駆除できません。早期発見・早期対処が大切です。
ハダニ
ハダニとは、体長0.3〜0.5mm程度のハダニ科の昆虫で、クモの巣のような袋状の巣を作るのが特徴です。乾燥した環境を好むため、定期的に散水することで繁殖を抑えることができます。
土と鉢の周辺にいるタイプの虫の種類
土と鉢の周辺にいるタイプの虫を2種類紹介します。
- コバエ
- トビムシ
虫の特徴なども詳しくみていきましょう。
コバエ
コバエは、観葉植物の湿った土に大量の卵を産みつけて繁殖します。
コバエ自体、観葉植物に目立った被害を与えるわけではありません。ただ、家の中を飛び回っているのを見るだけでも不快になり、衛生的にも気になるでしょう。
コバエが1匹いたら土の中には卵や幼虫がたくさんいると想定し、土に混ぜるタイプの殺虫剤を使用して、土の中の卵や幼虫を駆除しましょう。
トビムシ
トビムシは観葉植物の土にわく体長2〜3㎜程度の虫です。羽根はなく、その名の通り、脚力でジャンプして飛び回るのが特徴です。
種類にもよりますが、ほとんどのトビムシは観葉植物の生育に影響を与えません。ただ、その見た目から家の中で見つけると不快に感じるでしょう。
観葉植物を風通しの良い場所に置くことが、トビムシ対策として有効です。
虫が苦手な人には虫がつきにくいハーブもおすすめ!
虫がつかない植物を家の中に飾りたい人は、ハーブを検討してみてはいかがでしょうか。
ハーブには、防虫作用をもつ香り成分が含まれるものがたくさんあります。ハーブが生長すれば料理や飲み物に使えるので、虫除けしながらハーブ栽培を楽しむことができますよ。
また、観葉植物とは異なり、ハーブは強い香りを放ちます。ハーブを室内に置くことで、さわやかな香りを感じられる、まるで自然の中にいるような空間をつくることができるでしょう。
おすすめは、以下のハーブです。
おすすめのハーブと防虫作用のある成分
- ペパーミント:メントール
- バジル:シネオール・リナロール
- ローズマリー:シトロネラール
- マリーゴールド:α-タチニエール
- レモングラス:シトラール・シトロネラール
- ゼラニウム:シトロネロール・テルピネオール
- ラベンダー:リナロール
- ユーカリシトロネラール
- シトロネラ:シトラール・シトロネラール
- ニーム:アザディラクチン
- カモミール:シトロネロール
初心者は要チェック!観葉植物の選び方と購入後の注意点
育て方や虫の対処法だけでなく、初心者は観葉植物の選び方と購入後にしておくべきことなども覚えておきましょう。「どんな観葉植物を選ぶのか」「購入後に何をするのか」によって、虫がつくかどうかが決まるといっても過言ではありません。
観葉植物の選び方と購入後の注意点に分けて紹介します。
- 観葉植物の選び方
- 購入後の注意点
園芸店やホームセンターへ行く前に、必ず目を通してくださいね。
観葉植物の選び方
虫がつかない観葉植物を選ぶのは、思っているより意外とかんたんです。観葉植物を購入する際は、以下2つのポイントを押さえておきましょう。
- 育てやすい観葉植物を選ぼう
- 元気のある観葉植物を選ぼう
順に紹介します。
育てやすい観葉植物を選ぼう
観葉植物の多くは、比較的お世話が簡単です。しかし、中には管理が難しいものもあり、温度や湿度調節を怠ると虫がついてしまうことがあります。育てやすい観葉植物を選びましょう。
今回紹介したサンスベリア・パキラ・モンステラ・ガジュマル・トラデスカンチアは、どれも育てやすい観葉植物です。耐陰性にも優れており、常に日光に当てる必要がないため、置き場所にも困りませんよ。
元気のある観葉植物を選ぼう
観葉植物は生き物ですので、1つ1つ状態が異なります。元気な観葉植物を選びましょう。
元気な観葉植物の特徴としては、主に次のようなことが挙げられます。
- 茎が太く、まっすぐ伸びている
- 葉がツヤツヤしている
- 葉に厚みがある
- 根がしっかりしている
- 根が白い
- 新芽に勢いがある
- 株がぐらついていない
購入後の注意点
選び方と一緒に、購入後の注意点も覚えておきましょう。
- きれいにしてから室内に入れる
- 植木鉢を清潔に保つ
上記2つのポイントを紹介します。
きれいにしてから室内に入れる
観葉植物の購入後は、葉や茎についたホコリを落とし、きれいにしてから室内に入れましょう。というのも、ホコリなどは虫のエサになるだけでなく、そもそもホコリに虫が混じっている場合があるからです。
園芸店やホームセンターにはさまざまな植物が置いてあり、中には虫がわきやすいものも。同じ環境に置いてあると、たとえ虫がつかない観葉植物でも被害を受けてしまう場合があります。
観葉植物を室内に入れる前に、ティッシュや歯ブラシを使って、観葉植物についているホコリを取り除いてくださいね。
植木鉢を清潔に保つ
葉や茎だけでなく、植木鉢もきれいにしてから室内に入れ、清潔に保ちましょう。コバエなどの虫は汚れて湿っている場所で繁殖しやすく、手入れされていない植木鉢は虫の格好の住処です。
水やりの際に溜まった受け皿の水はすぐに捨てる、植木鉢に土がついていたら洗うなど、不衛生な状態で放置しないようにしてくださいね。
初心者でもコツをつかめば簡単!観葉植物の基本の育て方
観葉植物は育てるのが簡単といわれています。とはいえ、観葉植物は生き物です。定期的にお世話をしたり生育環境を整えたりする必要があります。
習慣化しやすく、覚えやすい育て方のコツを紹介します。
- 土が乾燥したら水をあげよう
- 直射日光の当てすぎに要注意
- 肥料は5~9月に与える
- 植え替えはタイミングが重要
上記4つのポイントを押さえれば、観葉植物はぐんぐん生長していくでしょう。
土が乾燥したら水をあげよう
土の表面が湿っている状態で水やりをすると、根腐れを引き起こすおそれがあります。種類によって異なりますが、観葉植物は土が乾いたタイミングで水やりをしましょう。
週に1回というように水やりのタイミングをあらかじめ決めるのではなく、土の状態を見てから判断しましょう。
以下、水やりのタイミングです。
- 土の表面が乾いている
- 土が白っぽい
- 割り箸を刺し引き抜いたときに土がつかない
鉢底から水があふれるくらいたっぷりあげるのがポイントです。水が切れてから受け皿に戻してくださいね。
毎日水が必要な観葉植物もあるので、購入時に水やりのタイミングを確認しておくと良いですよ。
直射日光の当てすぎに要注意
観葉植物に直射日光が当たると、葉焼けを起こしてしまう場合があります。観葉植物を屋外で日光浴させる場合は、季節問わず真昼は避け、太陽がのぼりきる前の午前中だけにしておきましょう。
観葉植物は耐陰性が高いものが多いですが、光合成をして生長する生き物なので「日光に当てなくても良い」というわけではありません。直射日光の当てすぎに注意しつつ、日当たりの良い場所や、カーテン越しの柔らかい光が入る場所に置きましょう。
肥料は5~9月に与える
肥料を与える時期は、観葉植物の生育が活発になる5〜9月がベストです。固形肥料を土の表面に置いて使用する「置き肥」や、液状の肥料を直接土にかけて使用する「液肥」が使いやすいのでおすすめです。
肥料の量を間違えてしまうと、葉や茎が枯れてしまうおそれがあります。商品パッケージに記載されている分量を守って肥料を与えましょう。
肥料を与えるのは春〜秋の間だけにしましょう。観葉植物が休眠状態に入る冬に肥料を与えると、栄養過多になってしまいます。
植え替えはタイミングが重要
観葉植物の植え替えは、2〜3年に1回のペースでおこないましょう。同じ鉢のまま観葉植物を長年育てると、限られた空間で根がぶつかり、根腐れを引き起こしてしまうおそれがあります。
また、土が古くなると栄養バランスが崩れ、植物の生長を助ける微生物が住みにくい環境になります。数年で微生物がほとんどいない土になるといわれているため、2〜3年を目安に植え替えをしましょう。
観葉植物や土の状態を観察しながら、植え替えるタイミングを決めるのも大事なポイントです。
観葉植物を植え替えるタイミング
- 水が鉢に浸み込まなくなったとき:水分が乾きにくい固い土になっている証拠
- 葉が小さく丸まっているとき:根詰まりによって水不足が起きている証拠
植え替えによって根が呼吸できる環境を整えることができ、同時に菌や害虫を除去できますよ。
まとめ|初心者には虫がつかないサンスベリアやパキラがおすすめ
虫がつかない観葉植物が欲しい人には、サンスベリアやパキラがおすすめです。暑さや寒さに強く、育てやすいのが利点です。
ただ、虫がつかないといわれている観葉植物であっても、環境や育て方によっては虫がわいてしまうことがあります。日頃のお世話と同時に、「受け皿の水を溜めない」「定期的に葉水をする」などの虫対策をすると良いですよ。
今回紹介した虫対策や虫がついた場合の対処法などを参考にして、元気いっぱいの観葉植物を育ててみてくださいね。