誰でも簡単に育てられるといわれている観葉植物でさえ、枯らしてしまった経験のある人はいませんか。
そんな人におすすめなのが、寒さに強い観葉植物です。毎日世話をする必要がない上に寒さにも強いので、ベランダや玄関などの屋外でも育てられます。
一度失敗したことのある人でも、あるポイントを押さえて上手に管理すれば観葉植物を楽しむことも可能ですので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
寒さに強い観葉植物の特徴!屋内・屋外向きがあるのはどうして?
観葉植物は特別な手入れを毎日する必要がないので、比較的育てやすい植物です。その中でも、寒さに強く日本の四季の変化にも負けない観葉植物があります。
この章では、そもそも日本にあまり自生していない種類の観葉植物をなぜ日本で育てられるのか、紹介します。
- そもそも観葉植物に耐寒性はあるの?
- 日陰を好む観葉植物もある
寒さに強い観葉植物には一体どういった特徴があるのか、一緒にみていきましょう。
そもそも観葉植物に耐寒性はあるの?
日本で知られている観葉植物だけでも大きさや原産国の違いから何百という種類が存在し、その中でも耐寒性が強い観葉植物はあります。
実は、観葉植物の多くは一年を通じて温暖な気候の熱帯や亜熱帯などが原産国であることが多く、寒さに弱いのが特徴です。しかし、昼間は40度を超え夜になると氷点下まで冷え込む砂漠地帯に自生している観葉植物もあります。
そういった植物は、暖かい地域が原産でも、耐寒性が強いのが特徴です。
このように、観葉植物にとって適した環境かどうかは、原産国や自生している場所の気候が大きく関係しているのです。
寒さに強い観葉植物は氷点下でも耐えることができるので、寒暖差が激しく雪が降る地方であっても育てられますよ。
日陰を好む観葉植物もある
植物は日光を受けて光合成をおこなうため、植物にとって日光はなくてはならない存在です。
しかし、中には日光が少ない環境を好む観葉植物もあります。適度な光を受ければ日陰でもしっかり育つ観葉植物もあるので、日当たりの悪いお家だからといって観葉植物を置くことを諦める必要はありません。
寒さに強い観葉植物おすすめ一覧!玄関・ベランダの置き場所別に紹介
帰宅して最初に目にする玄関や、ベランダの空いているスペースを活用して植物を置きたいですよね。冬場の玄関やベランダは冷え込みますが、寒さに強い観葉植物であれば問題なく大きく育ちます。
「家の運気を上げたい」「目隠し代わりに観葉植物を使いたい」という人は、ぜひ参考にしてください。
- 【玄関】風水で運気アップが期待できる観葉植物
- 【ベランダ】目隠し効果もある観葉植物
玄関・ベランダ別に、おすすめの寒さに強い観葉植物を紹介します。
【玄関】風水で運気アップが期待できる観葉植物
玄関は人の出入りが頻繁に行われる場所です。良い運気はもちろんのこと、悪い運気が入り込むこともあります。
出かける前や帰ってきた時、一番最初に目につく場所に置くことで気の流れが良くなると考えられているので、葉の先がとがったものや上向きに成長する観葉植物がおすすめです。
風水の意味 | 耐寒温度 | |
パキラ | 負のエネルギーや悪い気を吸収 | 5℃ |
モンステラ | 邪気払いや金運UP | 5℃ |
アポロゴムノキ | 家相の改善 | 5℃ |
ベンジャミン | 調和やリラックス効果 | 5℃ |
フィロドデンドロン | 勝負運を上昇させる | 5℃ |
シュフレラ | 勝負運を上昇させる | 0℃ |
上記の観葉植物の特徴をまとめてみました。
・パキラ
土が乾いたら水をあげるだけで、特別な世話は特に必要ないので、初心者でも管理しやすい観葉植物です。日が入りにくい玄関でも育ちますが、定期的に日光に当てると葉の色がより鮮やかになりますよ。
・モンステラ
大きなうちわのような葉が特徴のモンステラは、風通しの良い場所を好むので玄関が広いお家におすすめです。急な環境の変化に弱いので、冬場に屋外と部屋の中を出し入れするのは控えましょう。
・アポロゴムノキ
寒さだけでなく暑さにも強いアポロゴムノキ。葉が横に大きく広がらないので場所を取らず、スペースが限られている玄関におすすめです。
・ベンジャミン
室内でも大きく育つ観葉植物ですが、時々日に当てることで葉のつやが増します。葉がたくさん付いてボリュームが出やすいので、自分の好きな形に剪定できますよ。
・フィロドデンドロン
上記の観葉植物と比較して、意外と水と日光を好みます。日が入りやすい玄関におすすめです。
・シュフレラ
別名カポックとも呼ばれるシュフレラは、週2〜3回の日光浴をすれば日陰でもしっかり成長します。大きい鉢に植え替えれば人の背丈ほど大きくなりますよ。
寒さに強いこれらの観葉植物であれば、冬越しも心配いりません。ぜひお家の運気をアップさせるために、これらの観葉植物を玄関に置いてみてください。
【ベランダ】目隠し効果もある観葉植物
ベランダは日当たりが良く観葉植物が育ちやすいメリットがある一方、屋外なのでより耐寒性が求められます。
寒さにも暑さにも強いのか、直射日光が当たっても大丈夫なのか把握しておきましょう。大きいサイズであれば目隠し効果もあるので、少し大きめに育てるのもポイントです。
育て方 | 耐寒温度 | |
ユッカ | 冬場の水やりは控えめに | 3℃ |
レッドスター | レッドスターUP | -5℃ |
シュロチク | 数年に一度株分けが必要 | 3℃ |
シュガーバイン | 定期的に剪定する | 3℃ |
アイビー | 肥料は必要ない | 0℃ |
ゴールドクレスト | こまめな手入れが必要 | 0℃ |
オリーブ | 日当たりを好む | -3℃ |
上記の観葉植物の特徴を紹介します。
・ユッカ
寒さと乾燥に強いユッカは、丈夫で枯れにくいのが特徴です。観葉植物を枯らしてしまったことのある人の再挑戦としておすすめです。
・レッドスター
-5℃くらいまで耐えられるので、軽い雪であれば問題ありません。基本的には枯れた葉を取り除くだけでいいので、お世話が苦手な人でも育てやすいでしょう。
・シュロチク
害虫が発生しにくいので初心者でも簡単に育てられます。シュロチクは日陰でもぐんぐん成長するので、ベランダが北向き、またはすぐ目の前に建物が立っていて日が入らないお家でも大丈夫です。
・シュガーバイン
真夏の高温は根腐れや葉焼けを起こす原因になるので、注意が必要です。同じようなつる性の植物を近くに置いていると絡まる可能性があるので、離しておくといいですよ。
・アイビー
長く伸びたつるを緑のカーテンに仕立てれば、目隠しになります。葉の色や模様入りの品種など、バリエーションが豊富なのもアイビーの特徴です。日光のあて具合で葉の色も大きく変化しますが、日光が不足すると葉が白くなり枯れていくので注意してください。
・ゴールドクレスト
クリスマスツリーとして使われることの多いゴールドクレストは湿気に弱いため、日本の梅雨の時期に枯れたり病気にかかったりすることの多い観葉植物ですが、寒さには強いです。定期的に剪定して、枯れた部分はすぐに切り取るようにしましょう。
・オリーブ
寒さだけでなく乾燥にも強いので、家を空けることの多い人におすすめです。湿気が苦手なので、水のあげすぎには注意してください。
寒さに強い観葉植物でも体感温度はそれぞれ異なるので、自分の住んでいる地域の気温と照らし合わせながら、お気に入りを見つけてみてください。
購入前チェック!屋外で育てる観葉植物のメリット・デメリット
観葉植物は育てやすいといっても、生き物なので定期的なお世話が必要です。「我が家に観葉植物は合わなかった」と後悔しないためにも、屋外で育てる観葉植物のメリットだけでなくデメリットも知っておきましょう。
- 屋外で育てる観葉植物のメリット
- 屋外で育てる観葉植物のデメリット
1つずつ紹介します。
屋外で育てる観葉植物のメリット
観葉植物を置くメリットはたくさんありますが、特に屋外で育てる場合のメリットについて紹介します。
・リラックス効果をもたらす
家の周りに緑がなく閑散としているのであれば、ベランダに1つ観葉植物を置くだけで一気に気持ちが和らぎます。特に空も街並みも見えないほど隣の建物との距離が近いお家におすすめです。
・育てやすい
家の中で育てるとクーラーの風が当たって乾燥する心配がありますが、屋外であれば日が当たるので成長が早く育てやすいです。日があまり入らないベランダであっても、風通しが良ければしっかり育つ観葉植物もあるので、そういった植物を選べば問題ないでしょう。
・目隠しになる
隣家との距離が近いとカーテンを閉めて過ごすことが多くなってしまいがちです。大きめの観葉植物やつる性の観葉植物を緑のカーテンに仕立てれば、目隠しとして活用できます。
屋外で育てる観葉植物のデメリット
ここでは、屋外で育てる観葉植物のデメリットに絞って紹介します。
・虫が発生する
屋外で植物を扱う以上、避けては通れないのが虫です。観葉植物は植物の中でも虫が付きにくいといわれており、正しく扱わないと虫が発生して枯れたり病気になったりします。虫を寄せ付けない対策は後ほど紹介します。
・天気予報をチェックする必要がある
屋外で観葉植物を育てる場合、梅雨や台風の時期は注意が必要です。観葉植物の多くは、たくさんの水を必要としないため、長期的な雨や台風による大雨によって被害を受ける可能性があります。
暴風によって鉢が倒れれば窓ガラスが割れる危険性もあるので、屋内に入れるなどの対策が必要です。
デメリットをカバーするためにはどういったことを心がければいいのでしょうか。
屋外で観葉植物を育てる際のコツをみていきましょう。
寒さに強い観葉植物でも冬越しは命がけ?枯らさないためのコツとは
いくら耐寒性のある植物でも、寒いところに放置して大丈夫というわけではありません。寒さで枯らしてしまわないためのコツを紹介します。
- 短時間でもOK!日光で栄養補給しよう
- 水やりは土が乾いてから与えよう
- 油断禁物!観葉植物にも虫は発生する
簡単に取り入れられることばかりなので、ぜひ覚えてください。
短時間でもOK!日光で栄養補給しよう
先述の通り、観葉植物は日が入らない場所でも大きく育つ品種があります。
しかし、全く日に当たらないのも良くありません。1日のうち数分でもいいので、日光に当てて光合成できるようにしましょう。
玄関に置いている観葉植物であれば、わざわざ外に出す必要はありません。ガラス越しでも光合成はできるので、時間を見つけて日の当たる場所に移動させましょう。
注意点として、直射日光はなるべく避けてください。葉焼けや水切れの原因になり、弱ってしまう可能性があります。
葉の色が変わり弱ったり枯れたりすれば、すぐにその部分を切り離し、日光の当て具合を調節しましょう。
水やりは土が乾いてから与えよう
動物と同じように、冬の間は観葉植物も冬眠している状態です。冬場にほとんど水がいらない観葉植物が多いので、夏場と同じように水を与えると根腐れする可能性が高いです。
水をあげるタイミングは、鉢の表面が乾ききった時です。
水をあげる量は、鉢の下から水が出て受け皿に水が溜まるまでです。そのまま受け皿に水が溜まった状態で放置するのは根腐れの原因になるため、すぐに捨てましょう。
冬の間、あまり水を必要としない観葉植物もありますが、水を全くあげないのも良くないので、土の表面をチェックすることを習慣化するといいですよ。
油断禁物!観葉植物にも虫は発生する
観葉植物に虫は発生しにくいといわれていますが、生育状況が悪ければ虫が寄りつきその数は一気に増えます。植物を腐らせたり病気を持ち込んだりする可能性があるため、早い段階で対処するのがポイントです。
購入した時点ですでに虫が付いていた可能性もあるので、生花店から持ち帰ったら濡らしたペーパータオルなどで葉っぱをきれいに拭きあげましょう。
きれいな鉢に入れ替えたら、無機質な赤玉土や砂利などを表面に敷き詰めて、土が見えないようにカバーしましょう。有機質な土や肥料の匂いに反応して虫が寄り付くのを防いでくれます。
ベランダで観葉植物を育てる場合は、山や田んぼの多い場所かどうかも虫の発生に大きく関係してくるので、どうしても虫を避けたい人は、屋内で育てることをおすすめします。
まとめ|冬も植物を楽しもう♪初心者はパキラやユッカがおすすめ
寒さに強く日陰でも成長する観葉植物はたくさんあります。
玄関で育てるならパキラ、ベランダで育てるならユッカがおすすめです。管理しやすいので、一度観葉植物を枯らしたことのある人でも再チャレンジしやすい観葉植物です。
ただ、丈夫だからといって放置すると、虫が付いたり病気になったりします。冬を越せば春先には一気に成長する姿を見られるので、今回紹介した寒さに強い観葉植物一覧表や育て方のコツをぜひ参考にしてみてください。