観葉植物を育てる際には、霧吹きが欠かせません。定期的に『葉水』と呼ばれる水やりを必要とするためです。実践する際の注意点や方法、使いやすい霧吹きの選び方も参考に、毎日の世話をスムーズに行うヒントを見つけましょう。
目次
観葉植物に欠かせない葉水とは?
観葉植物には欠かせない『葉水』について、聞いたことがあるでしょうか?霧吹きを使った葉水の、具体的なタイミングや効果などを知っておきましょう。
霧吹きで葉に水をあげて元気回復
植物は、根だけではなく、葉からも水分を吸収することができます。
霧吹きを使って定期的に葉水をすると、その水滴の細かさから、葉にたっぷりと潤いを与えることが可能です。
また、葉水をすることで、葉の上に積もってしまったホコリ・チリなどを取り除くことができ、光合成を活性化させることもできます。さらに、害虫の予防策としても有効です。
葉水が特に必要な観葉植物の種類
葉水は大半の植物に好まれますが、特に乾燥が苦手な熱帯地方を原産とする植物に必要とされます。
具体的には、エバーフレッシュ・テーブルヤシ・モンステラ・アイビーなどです。エバーフレッシュやテーブルヤシは、ハダニなどの害虫も付きやすいので、特に葉の裏への葉水が有効です。
いずれも初心者でも育てやすい、比較的丈夫な観葉植物ばかりなので、葉水を上手に取り入れながら育ててみるのもよいかもしれません。
葉水の方法、タイミング
葉水は、基本的には毎日与えても大丈夫です。ただし、水の量とタイミングには押さえるべきポイントがあるので知っておきましょう。
大量に水を与えて、大きな水滴が葉の上に残っている状態になると、天気のよい日には葉焼けを起こすことがあるので注意が必要です。
また、葉水のおすすめのタイミングは季節によって異なります。
真夏は、日中に葉水をすると葉の上で水滴が温まり、お湯のようになってしまうことがあります。そのため、夏は昼間を避け、朝夕の涼しい時間帯を選びましょう。
逆に冬は、温かい日中に与えます。寒い時間帯に葉水をすると、水滴が葉を冷やして傷めてしまうためです。
観葉植物に使う霧吹きの選び方
(出典) pexels.com
観葉植物に使うための霧吹きを選ぶ際、どのような点を踏まえておくとよいのでしょうか?押さえておくと役立つポイントを紹介します。
容器の安定感や容量で選ぶ
霧吹きの容器は、安定感が重要です。不安定な容器だと置いたときにも安定せず、落下してヒビが入ったり壊れやすくなったりします。
また、容量は大きいほどよいというわけではありません。
大きすぎて片手では持ちきれず、使いづらかったり落としてしまったりすることが多くては、せっかくの容器が台無しです。使い勝手が悪いと、使用頻度が落ちてしまうでしょう。
ほかにも、噴射する際に向き・傾きを変えても、水量に問題がないものを選べば使い勝手もよいです。
霧の質やノズルの性能に注目
ミストが細かいほど、葉に優しく水分を与えることができます。大粒の水を、勢いを持って噴射すると、葉を傷めてしまうことがあるので気を付けましょう。
ひと吹きで、ふんわりと広範囲にミストを与えることができれば、日々の葉水を効率よく行えます。結果的に、習慣にもしやすくなるでしょう。
また、ノズルは付け替えられるタイプを選んでおくと、植物の様子を見つつ対応を変えられるようになるので便利です。
長めのノズルに付け替えられれば、奥にある葉にもノズルが届くようになるので、しっかりと満遍なく葉水をできるようになるでしょう。
耐薬品性やデザインも重要なポイント
園芸用の薬品を散布するために霧吹きを使う場合は、その『耐薬性』を必ずチェックしましょう。
万が一、対応していない薬品を入れてしまうと、容器が溶けてしまったり、有毒ガスが発生したりするリスクがあります。
その上で、デザインなどにこだわるのもおすすめです。毎日使うものなので、スタイリッシュだったり、アンティーク調だったりと、お気に入りのタイプを探してみましょう。
中には、置いておくだけでもインテリアの一部になりそうな、おしゃれな商品もあります。
機能的で使いやすいおすすめの霧吹き
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機能面が優秀な霧吹きを3点紹介します。電池式のタイプなどもあるので、使用シーンに合わせて使いやすいと感じるものを選んでみましょう。
マルハチ産業 蓄圧式スプレー 1lタイプ マイスター #726
軽くて使いやすい強化プラスチック素材の霧吹きです。レバーをロックすれば連続で噴射できるので、広範囲に噴射したい場合にもスムーズに使えます。
ホースが『振り子式』になっており、残り少なったボトル内の水もしっかりと使い切ることができるのが特徴です。希釈すれば、アルコール消毒スプレーとしても使えます。
また、ノズルの長さを変えて使えるなど、使い勝手に優れているのも魅力です。
マルハチ産業 蓄圧式スプレー 1lタイプ マイスター
セフティー3 オートスプレー 1l ロング SAN-1000L
ロングノズルで、手の届かない部分にも簡単に散布できる霧吹きです。ノズルの長さは最大23.5cmまで伸びます。ノズルには液ダレしない工夫が施されていて便利です。
また、先端にカップが付いているため風の影響を受けにくく、噴射したい場所に正確に水を与えることができるでしょう。
先端を360°回転しながらも使える仕様なので、葉が重なっていたり、奥まっている部分にも楽に葉水をすることが可能です。
さらに、レバーは軽い力で押せる仕様になっているので、たくさんの植物に葉水をしても手が疲れません。
セフティー3 オートスプレー 1l ロング SAN-1000L
デザインがおしゃれでおすすめの霧吹き
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デザインにもこだわった霧吹きを紹介します。庭の景観の一部にもなるような、おしゃれな商品を探している場合はチェックしてみましょう。
IMEEA 園芸用霧吹き 300ml
高級ステンレスと合金が使用されており、シンプルでスマートな印象の霧吹きです。
軽量かつ、丈夫で落としても壊れにくいため、子どもが水やりをする際も安心です。サビにも強いので長く使えるでしょう。
小型のため、小さなポットの水やりに最適です。庭やベランダ、室内に置いてもインテリアの一部になり、実用性・デザイン性を兼ね備えているといえるでしょう。
IMEEA 園芸用霧吹き 300ml
T4U 霧吹き ガラス 200ml
上質なガラスが使用されており、アンティーク調のデザインが素敵な霧吹きです。厚めのガラスが使用されているため、少々の転倒では壊れない作りになっています。
高級感もあり、コロンとかわいらしさもあるパンプキン型なので、置いておくだけでインテリアの一部になってくれるでしょう。
また、おしゃれなだけでなく、細かいミストを噴射できたり、水の残量が一目で分かったりするので、使い勝手の点でもおすすめです。
カラーは3色展開されているので、好みに合わせて選べるのもうれしいポイントです。
T4U 霧吹き ガラス 200ml
使いやすい霧吹きで植物を乾燥から守ろう
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観葉植物を育てる場合、季節によっては毎日のように『葉水』を行う必要があります。根だけでなく、葉からも水分補給を行うことで、害虫の駆除対策や栄養補給になるためです。
葉水を行うには、霧吹きが必須になります。頻繁に使う道具なので、置いたときの安定性が高いものや、ノズルの付け替えが可能なものなど、使い勝手を重視して選びましょう。
また、機能面だけでなく、お気に入りのデザインのものを選んでおけば、毎日楽しく植物の手入れができるはずです。
自分にとってベストな霧吹きを選び、大切な観葉植物をすくすくと育てましょう。