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観葉植物に付いた虫は放置厳禁。日頃の予防も心がけよう

室内で育てる観葉植物には、虫が発生しづらいイメージがあるかもしれません。しかし、室内でも意外と虫が好む環境が作られてしまっているケースもあるので、油断は禁物です。放置していると枯れてしまうので、正しい予防策を知り、早い段階で駆除しましょう。

観葉植物に付く代表的な虫

観葉植物に発生する虫はいくつかいますが、代表的なものを3種類紹介します。いずれも、気づかないうちに発生してしまっているケースが多いものです。普段の目視確認で発見できるように、特徴を押さえておきましょう。

植物を枯らす『アブラムシ』

アブラムシは、春以降に発生しやすく、観葉植物の新芽や若い茎に群がるようにびっしりとつきます。この虫は植物の樹液を吸うので、植物は弱ってしまい、放置しているとそのまま枯れることにもなりかねません。

アブラムシが湧く原因は主に2点あります。

1点目は、『窒素が多めの肥料を与えすぎている』ことです。窒素を多く与えられると、植物の葉で大量のアミノ酸が作られます。このアミノ酸は、アブラムシの大好物なので、自然と寄ってきてしまうのです。

2点目には、『風通しが悪い環境で育てている』ことが挙げられます。植え替えをせずに放置していたり、風通しの悪い場所に置いて蒸れてしまったりしている場合、アブラムシが湧きやすいので要注意です。

葉の色を変色させる『ハダニ』

ハダニとは、その名前の通り『葉』の裏側に付く虫です。この虫が発生すると、肥料が切れてしまったときと同じくらいに、葉の色がどんどん薄れます。

葉の裏側に付着するため発見が遅れることが多く、気づいたときには既に大量発生しているケースが多いです。また、葉の色が全体的に白っぽくなってしまったり、既に被害が出てしまっているというケースが多いでしょう。

ハダニはクモの一種であることから、巣を張ることもあります。増殖すると、葉の裏側からクモの巣状態になってしまうため、早めに見つけて対処することが大切です。

殺虫剤が効きにくい『カイガラムシ』

カイガラムシとは、大きくても身長1cm程度の小さな昆虫です。特に5〜8月頃に発生する傾向にあります。アブラムシと同様に、寄生すると樹液を吸いとるため、植物を弱らせてしまいます。

もし植物の枝・葉・幹を調べたときに、白っぽいものが大量についている様子が見受けられる場合は、カイガラムシかもしれません。

また、排泄物がベタついているのも特徴的であるため、植物の世話をしながらベタつきを感じたらカイガラムシの発生を疑ってみましょう。放置したままにしていると植物が弱ってしまいます。

虫の放置は危険

発生してしまった虫を放置していると、どのようなことが起こるのでしょうか?その危険性を紹介していきます。

病気になったり枯れたりする

観葉植物は室内で育てられることが多いため、外で育てるよりは病害虫の発生リスクは押さえられるでしょう。

しかし、室内の環境は風通しが悪かったり、湿気が多かったりと虫にとって好ましい条件が整ってしまっていることがあります。

虫は病原菌を運ぶこともあれば、養分を吸い取って植物を弱らせることもあります。放置しておくと植物がどんどん弱ってしまい、病気になったり枯れてしまうということにもなりかねません。

観葉植物は、虫による被害が意外と多いことを念頭に置いて世話をしましょう。

大量発生前に対処が必要

虫によっては、非常に短時間で大量発生してしまうものもあります。

例えば、コバエは卵が生みつけられてから1週間で成虫になり、翌週には新たな卵を生める状態になるのです。

つまり、一匹のコバエが飛び回っている場合は、その空間が大量のコバエまみれになるリスクが既にあるということになります。

また、ハダニは葉の裏に発生しますし、カイガラムシもとても小さいのでつい見落としがちになるでしょう。

虫を速やかに発見できるように、日々の世話をこまめにしておくことが大切です。

虫が湧いたときの対策

虫が湧いてしまったときの対策を3点紹介します。虫の種類によっても最適な方法が異なるので、既に虫が発生してしまっている場合には、どの虫なのかを把握すると効率よく駆除することができるでしょう。

拭き取る

まず水で濡らした布を準備しましょう。葉を傷めないように、そっと拭き取っていきます。虫の発生に気づいていなくても、普段から葉の両面をこまめに拭き取っておくと、予防にもなるので一石二鳥です。

拭き取りは、カイガラムシにも有効とされていますが、カイガラムシの場合には、拭き取るだけでは不十分となります。カイガラムシのメスの死骸からは、幼虫が発生してしまうからです。

カイガラムシの場合は、拭き取りに加えて、ピンセットや歯ブラシなどで死骸も完全に取り除きましょう。

水で流す

定期的に葉水を行い、葉についている虫を流す方法です。

葉の表面だけではなく、裏側にも丁寧にスプレーで吹きかけ、裏側についている虫の対策も行いましょう。

また、土の中に卵を生みつけている可能性のあるコバエ対策には、鉢を丸ごと水に浸ける方法がおすすめです。

バケツなどに水を張り、そのまま10分程度浸けて置きます。水の中で卵や虫が窒息し、自然と浮き上がってくるので、すくい上げて駆除します。

ただし、この方法を試す場合には、土を濡れたままにしないように注意しましょう。湿気が溜まって根が蒸れてしまいますので、日当たりのいい場所でしっかりと乾かすとよいです。

虫除けスプレーを使う

拭き取ったり、水で流したりしても駆除できない虫には、虫除けスプレーなどの殺虫剤を使いましょう。即効性を求める場合にも有効ですし、予防効果を見込んで使えるものもあります。

また、虫の種類によって効果的な殺虫剤が変わってきますので、製品の表記をよく読んで使用前に確認するとよいでしょう。

なお、スプレー類には強い効果があるため、吸い込むと危険でもあります。家の中で使えるものもありますが、基本的には外での散布が望ましいです。また、子どもやペットの前で使うのも避けましょう。

虫の発生を防ぐ方法

虫が発生してしまうと、その対処に時間が取られてしまいますし、植物にもダメージを与えてしまいます。虫の発生を、普段から防ぐように心掛けましょう。

風通しの良い場所に置く

虫の発生を防ぐためには、観葉植物の置き場所を工夫しましょう。

湿度が高い場所に置いてしまうと虫が発生しやすい状況になるので、可能な限り日当たりがよくて風通しのよい場所を探すとよいです。

また、生長して葉が茂りやすいタイプの観葉植物の場合は、適度に剪定をしましょう。葉が茂ってしまうと蒸れてしまうためです。

さらに、水やりをしたあとは、鉢の受け皿を忘れずに確認しましょう。受け皿に水が溜まった状態で放置してしまうと、湿気が発生して虫が寄ってきてしまうためです。

日頃から異常がないか観察する

どことなく葉が枯れてきたり、元気がない様子が見受けられたりと、植物に虫がついている場合には何かしらの兆候が現れます。

葉の裏側や土の様子などを普段から観察する習慣をつけておくと、ちょっとした異変にも気付きやすくなるでしょう。観察するのは、水やりをするときに同時にするのがおすすめです。

定期的に発生する日々のお世話のタイミングをうまく活用して、虫の対処に時間を取られるリスクを減らしましょう。

観葉植物の虫は早めに対処をしよう

観葉植物は、想像以上に虫が付きやすい環境にあります。そして、病害虫を放置しておくと、せっかく大切に育てている植物が枯れてしまいます。

もしも虫が付いてしまったら、虫の種類に応じて正しい対策を行い、速やかに駆除することが大切です。また、普段のお手入れで虫が発生しないよう予防し、大切な観葉植物を元気に育てましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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