食べ終わりのテーブルマナーとは?ナイフやフォークの置き方や使う順番、ナプキンの使い方も紹介

料理を食べ終わった後のナイフやフォーク、ナプキンの正しい置き場所など、なんとなく知っているという人は多いでしょう。しかし、いざ席に着くと慣れない動作に緊張してしまい、あたふたしてしまうものです。

今回は、食べ終わりのマナーや正しいカトラリーやナプキンの使い方などを解説します。今回紹介するテーブルマナーを参考にして、食事を楽しんでくださいね。

知って損なし!洋食の食べ終わりマナー

フレンチなどの洋食は、食べ終わった後のフォークやナプキンの置き場所が決まっています。基本的なテーブルマナーを知らないと、恥をかいてしまうこともあります。

食べ終わりの場合は、フォークなどのカトラリーとナプキンの置き場所を覚えておきましょう。

  • フォークとナイフは揃えて皿の上に置く
  • ナプキンは軽く畳んでテーブルの上に置く

上記を順に紹介します。

フォークとナイフは揃えて皿の上に置く

料理を食べ終えた後は右にナイフ左にフォークを並べ、フランス式では3時の位置に揃えます。国による位置の違いについては記事の後半でご紹介します。フォークは背を下にして皿の上に置きます。

食べ切れずおかずを残してしまった場合は、端に寄せておきましょう。

ナプキンは軽く畳んでテーブルの上に置く

食事が終わり退席するときは、ナプキンを軽く畳んでテーブルの上に置きましょう。ポイントは、畳み方です。きれいに畳むと「美味しくなかった」「お店のサービスが悪かった」という意味になってしまいます。

だからといって、ぐしゃぐしゃに置くと品のない人だと思われてしまうでしょう。汚れた部分が見えないよう、軽く畳む程度にすると良いですよ。

食べ終わりのマナーは食事のジャンルによって異なる!和食と中華の場合

洋食だけでなく、和食や中華にも食べ終わりのマナーがあります。これから紹介するテーブルマナーに目を通しておくだけでも、急な会食などで役立ちますよ。

  • 和食の食べ終わりマナー
  • 中華の食べ終わりマナー

それぞれ順にみていきましょう。

和食の食べ終わりマナー

食べ終わった後は、箸置きに箸を置き、空いた器を元の位置に戻します。 料亭などで懐紙が用意されていれば、端の汚れを懐紙で拭き取ってから箸置きに置きましょう。

ごくたまに、箸置きやお盆、懐紙、箸袋などが用意されていない場合もあります。お皿の上に水平に置くのはマナー違反とされているため、お皿のふちに立てかけるように置いてください。

また、食べ終わって空いた器は重ねず、汁物の蓋は元通りにかぶせるのが正解です。

中華の食べ終わりマナー

中華といえば、回転テーブルを思い浮かべる人が多いでしょう。

回転テーブルの上にある大皿の料理を全て食べ切ってしまうと「足りなかった」という意味になってしまいます。「めいっぱいもてなしてもらいました」「満足です」という気持ちを表現するために、必ず一口分残しましょう。自分の小皿によそった料理は、残さず食べてくださいね。

また、用意されたナプキンの汚れは、料理が美味しかったことをあらわします。「あまり汚してはいけない」と気にする必要はありませんよ。

テーブルに並べられたカトラリーを使う順番は?

フランス料理などの洋食は、料理が出てくる順番がある程度決まっています。そのためカトラリーも既にセッティングされており、外側から順番にナイフとフォークを使うのが基本です。

フルコースの順番

  1. オードブル(前菜)
  2. スープ
  3. 魚料理
  4. 肉料理(メイン)
  5. ソルベ(シャーベット)
  6. 肉料理(焼き物)
  7. デザート
  8. カフェ(コーヒー)

フルーツやデザート用のスプーンなどは、あらかじめセッティングされている飾り皿の上側に置かれていることがほとんどです。料理用は左右、デザート用は上部と覚えておくと良いですよ

順番を間違えてカトラリーを使った場合は、ウエイターに声をかけましょう。新しく準備してもらえるので、順番を間違えても気にする必要はありませんよ。

ナイフ・フォーク・スプーンの置き方の意味!イギリス式とフランス式の違い

ナイフやフォークは、置き方によって意味が変わります。適当に置いてしまうと食べている途中なのに下げられてしまう場合もあるため、置き場所とその意味を把握しておきましょう。

カトラリーの置き方の意味

  • ハの字になるように置く:まだ食べている途中です
  • 揃えて置く:食べ終わったので下げてください

ナイフやフォークの置き方は、国によって多少異なります。食べ終わった後、食べ終わった後、フランスでは3時の位置にカトラリーを置きますが、イギリスでは6時の位置に置くのが一般的です。

食べ終わった後のカトラリーの置き場所

  • フランス:3時
  • イギリス:6時
  • アメリカ:4時
  • 日本:5時

スプーンは、スープ用とコーヒー用で置き場所が異なります。

スプーンの置き方

  • スープの場合:スープ皿の中に4時の位置に置く、または受け皿の上に水平に置く
  • コーヒー用のスプーンの場合:カップの向こう側に置く

カトラリーの位置を間違えると、本来とは違う意図で伝わってしまうことがあります。国によって異なるテーブルマナーを把握するのは難しいですが、ぜひこの機会に覚えてみてください。

ナプキンの正しい使い方!広げるタイミングや口の拭き方について

ナプキンの正しい使い方を紹介します。席を離れる際の置き場所や口の拭き方を、ぜひ覚えてくださいね。

  • ドリンクやお水が運ばれてきたタイミングでナプキンを広げる
  • 中座の際は椅子の上か背もたれにナプキンを置く
  • 口や手を拭くときはナプキンの内側の端を使う

カトラリーのように複雑で覚えにくいマナーではないので、すぐに身に付くはずですよ。

ドリンクやお水が運ばれてきたタイミングでナプキンを広げる

ナプキンは、注文が終わった後、またはドリンクやお水が運ばれてきたタイミングで広げましょう。着席してすぐにナプキンを広げると、食事の催促をしているように見える場合もあるため注意してくださいね。

ナプキンは片方を長くして2つ折りにし、折り目を自分の方に向けてふとももの上に置きましょう。

中座の際は椅子の上か背もたれにナプキンを置く

食事中に立つ際は、ナプキンを軽く半分に畳み、椅子の上もしくは背もたれにかけましょう。離席中のサインになります。

一般的に、食事中に席を立つのはマナー違反といわれています。全員揃っていないことで、料理を出すタイミングがずれてしまうことも。やむを得ない場合は、料理が下げられたタイミングで席を外すと良いですよ。

口や手を拭くときはナプキンの内側の端を使う

ナプキンは、食事中に口や手を拭くためのものです。「真っ白なナプキンはなるべく汚さないほうがいいのかな…」と思う必要はありませんよ。

汚れた口や手を拭くときは、ナプキンの内側の端を使い、汚れた部分がなるべく周りに見えないように下向きにして置きます

ついつい自分のハンカチやティッシュを使ってしまう人もいるでしょう。しかし、手持ちのハンカチなどを使うと「このナプキンは汚れていて使えない」という意味に受け取られてしまうため、口元や手が汚れた際は気にせずナプキンを使いましょう。

食事NGマナー7つ!スマートに食べるポイントとは

食事のマナーは、カトラリーの置き方やナプキンの使い方だけではありません。失礼に当たる、品がないといわれる食事のNGマナーを7つ紹介するので、自分も同じようなことをしたことがないかチェックしてみてくださいね。

  • フォークを持ち替える
  • フォークの背に乗せて食べる
  • 音を出してスープを飲む
  • スプーンを使ってパスタを巻く
  • 料理を噛みちぎる
  • 皿を持ち上げる
  • パンをそのまま噛り付く

正しいマナーも一緒に紹介します。

フォークを持ち替える

フォークを持ち替えて食べるのはマナー違反です。右手にナイフ、左手にフォークを持ち、料理をカットしたらそのまま左手のフォークを使って食べましょう

左利きの場合は、予約時または来店時に左利きであることをスタッフに伝えましょう。カトラリーの配置を左利き用に変えてくれますよ。

フォークの背に乗せて食べる

フランスでは、フォークの背に食べ物を乗せて食べるのはマナー違反にあたります。不安定で落としやすいからといって、フォークの背を使って食べ物を押しつぶすのもNG行為です。

しかし、イギリスではフォークの背に料理を乗せて食べるのが正式なマナーとされており、ここでもフランス式とイギリス式の違いがあらわれます。日本ではどちらの食べ方もマナー違反にはならないので、フランスで食事をする機会がある際に注意しておくと良いですよ。

音を出してスープを飲む

日本人は昔から汁物をすすって飲む習慣があります。多少音が出ても問題なく、音が出たからといって行儀が悪いとみなされることはありません。

しかし、スープであれば音を立てないのがマナーです。フレンチレストランなどではスプーンを使って飲むのが基本の食べ方です。飲むのではなく、口の中に流し込むようにすると音が出にくくなりますよ。

スプーンを使ってパスタを巻く

イタリアンレストランなどで、スプーンの上でパスタを巻いて食べる日本人をよく見かけますが、この食べ方はNG行為といわれています。パスタを食べる際は、フォークを皿の上でくるくる回し巻き取って食べましょう。

料理を噛みちぎる

フォークに刺して口元まで運んだ料理は、ひと口で食べきりましょう。料理を噛みちぎるのは、行儀が悪いとみなされます。

ひと口で食べ切れないものは、あらかじめ皿の上でカットしておきましょう。

皿を持ち上げる

基本的に、和食では手のひらより小さい皿は持ち上げるのがマナーとされています。しかし、洋食ではお皿を持ち上げるのはマナー違反です。

洋食はナイフとフォークを両手で使うことからお皿を持つことはありませんが、思わず持ち上げてしまわないように意識しておきましょう。

また、スープ皿を少し傾けるのはマナー違反ではありません。スープの量が少なくなったら、皿の手前を少し持ち上げスプーンですくって食べてくださいね。

パンをそのまま噛り付く

パンはそのまま噛り付くのではなく、ひと口サイズにちぎって食べましょう。パンくずがテーブルの上に散らかったときは、払って床に落とすのではなく、ウエイターに頼んで片付けてもらいましょう。

まとめ|食べ終わりはカトラリーの位置とナプキンの置き場所に注意

料理を食べ終わった際に注意しておきたいのが、カトラリーの位置とナプキンの置き場所です。ナイフやフォークなどは揃えて皿の上に置き、ナプキンは軽く畳んでテーブルの上に置いて席を離れましょう。

カトラリーの位置やナプキンの置き方があらわす意味を理解していないと、本来とは違う意図で伝わってしまうこともあります。今回紹介した食べ終わりのマナーをぜひ覚えておきましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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