提供:株式会社マルアイ
冠婚葬祭のシーンでたびたび使う「ふくさ」。大事な場面で失礼のないようにするためにも、ふくさの選び方や包み方、手渡し方など最低限のマナーを知っておくのは必要不可欠です。そこで今回は、祝儀品メーカーのマルアイに聞いた「ふくさのマナー」をご紹介!この機会に、慶事と弔事それぞれにおけるルールを理解しておきましょう。
「ふくさ(袱紗)」とは?
「ふくさ」とは、お祝いごとで使う祝儀袋やお悔やみで使う香典袋といった金封、そのほか大切な品物を包むためのもの。
もともとは茶道具のひとつだった布が、江戸時代末期に贈答に使われ始めたのが由来で、相手に渡す金封を汚さず、角が折れないようにという配慮のために使われます。
慶事と弔事、両方の場面で使うふくさにはそれぞれ異なるルールがあるので、用途に合わせて事前に準備をしておくのが大切です。
【マナー①】ふくさの色の選び方
ふくさを選ぶ際には、まず「色」に着目しましょう。慶事と弔事では、それぞれ使えるふくさの色が決まっています。
たとえば、結婚式といったお祝いごとの席(慶事)なら赤やピンク、ベージュ、お葬式などお悔やみの席(弔事)なら青や緑の色のものを選びましょう。
覚えにくいときは、「慶事は暖色系、弔事は寒色系」と考えるとわかりやすいですよ。そのほか紫や紺、グレーの色のふくさは慶弔両用で、どちらもOKなので便利です。
【マナー②】ふくさの包み方
ふくさの包み方も、慶事と弔事で異なるので注意が必要です。まずは慶事の場合の包み方から見ていきましょう。
包み始めのルールは「慶事が左から、弔事が右から」。慶事の場合は左端から包み始め、左端→上端→下端→右端の順に折りたたみましょう。開くときに右開きになるように包むのがマナーです。
続いて弔事の場合の包み方です。弔事の場合は右から包み始め、右端→下端→上端→左端の順に折りたたんでいきます。このようにたたんで、開くときに左開きになるようにしましょう。
また、ふくさが崩れないよう角に爪がついた「爪付きふくさ」や内側に台がついた「台付きふくさ」といった昔ながらのふくさのほか、現在ではポケットに挟むタイプの「金封ふくさ」が多くみられます。
挟むタイプは包む手間を省けて便利ですが、包むタイプのように入れる向き(開く向き)に決まりがあるので気をつけましょう。
〈慶事の場合〉 ふくさを右側に開き、金封を入れる
〈弔事の場合〉 ふくさを左側に開き、金封を入れる
【マナー③】祝儀袋・香典袋の手渡し方
祝儀袋や香典袋を手渡すときには、ふくさから取り出して両手で差し出すのがマナーです。
渡すときは左手にふくさを乗せ、右手で開いて金封を取り出し、ふくさを軽くたたみます。
たたんだふくさは受付台に置くか、手に持ったまま台のようにして金封を上に乗せ、相手からみて金封が正面になる方向に持ち変えてから、両手を添えて差しだします。
基本的な事柄を覚えておけば失礼にあたることはないので、落ち着いて対応しましょう。
冠婚葬祭に必要なアイテムは、余裕を持って準備して!
冠婚葬祭に必要なふくさは、長く使うもの。にもかかわらず、急に必要になる場合もあります。慌てることがないように、前もってお気に入りのものを探して、手元に用意しておくといいですよね。
約350種類以上の祝儀袋を展開する、祝儀品メーカーのマルアイでは、 ふくさも多数販売しています。今回は、その中からおすすめのふくさをご紹介します。
「こち折りふくさ」は、上質で手触りの良い布地を使用し、あらかじめ包みやすい形に縫製して折り加工を施しているふくさ。簡単に金封を包むことができ、差し出す際もスマートです。
ネイビー・パープルの2色は、慶事弔事ともに使えるのが嬉しいポイント。高級感のあるデザインなので、パーティなどの洋装に合わせて使用することもできます。
マルアイの公式オンラインショップには、そのほか豊富なデザインのふくさや金封がそろっています。冠婚葬祭の前には、ぜひチェックしてみてくださいね。