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床がきしむ原因は音でわかる?今すぐできる対策と放置する危険性を解説

この人に聞きました吉本えり

二級建築士・整理収納アドバイザー1級資格保有。大学院まで建築学を専攻し、ハウスメーカーでの勤務を経てWebライターとして独立。建築、不動産、インテリアなど住まいに関する記事を執筆しています。ストレス解消法は家中の整理整頓と掃除をすること。おうち時間を快適に楽しく過ごすためのコンテンツをお届けします。

ミシミシと床がきしむ音が気になり、不安や不快な気持ちを抱えている方も多いのではないでしょうか。床がきしむ原因はいくつかあり、放置すると事故などの大きな被害につながる場合もあります。

そこで、本記事では床がきしむ原因の見分け方について、特徴的な音を紹介しながら詳しく解説します。簡単にすぐできる対策や、専門業者へ修理を依頼した場合の費用の相場まで紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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目次

床がきしむ5つの原因と特徴的な音とは

床がきしむ5つの原因と特徴的な音とは

床がきしむ原因には、以下の5つが考えられます。

  1. 冬の乾燥で床材が収縮している
  2. 床材が沈み込むようなすきまがある
  3. 床暖房と床材のすきまで釘がこすれている
  4. 経年劣化などにより床の下地材が傷んでいる
  5. シロアリ被害などで床下の構造に問題が生じている

それぞれのケースについて、特徴的な音と併せて見ていきましょう。

【原因1】冬の乾燥で床材が収縮している

床がきしむ原因で最も多いのは、冬場などの乾燥した環境によって床材が収縮することです。ほかの季節は気にならないのに、冬場だけ床のきしみを感じる方も多いでしょう。

床材として使われる木は自然素材であり、細胞の一つひとつに水分が含まれています。周囲の環境が乾燥していると木の細胞から水分が放出され、体積が小さくなって収縮します。木材は乾燥することで幅の1%ほど収縮し、フローリングなどは1〜3mmほど大きさが変わる場合も多いです。

床材は実(さね)と呼ばれる凹凸部分をかみ合わせて固定しており、収縮するとかみ合わせ部分にすきまができてこすれるようになります。その結果、床を踏んだときに「キシキシ」「キュッキュッ」といった高く軽い音が生じます

特に、無垢材などの天然の木材を使用している場合によく見られる現象です。また、新しい木材は収縮しやすいため、新築住宅で床がきしむことがよくあります。床材の収縮が原因のきしみ音は、室内の温湿度を調整したり時間が経ったりすると自然に解決するケースが多いです。

【原因2】床材が沈み込むようなすきまがある

床がきしむ原因の2つめは、床材の下にすきまがあることです。床を踏んだ際に床材が沈み込み、床材の下にあるコンパネ(ベニヤ板などを張り合わせたもの)などの下地にぶつかって「コン」という音が発生します

また、フローリングの場合は沈み込むと波打つように動くため、フローリングの板と板の間で「キューッ」とこすれる音が生じることもあります。

その他、床の上を歩いたときに少し離れた壁の周辺から「キュッキュッ」「トントン」といった音が聞こえる場合も、床材の下のすきまが原因のケースが多いです。床を歩く重みで沈み込んだ床材が戻る際に、巾木(はばき:壁と床のすきまを隠す部材)とこすれたりぶつかったりして音が発生するためです。

床材と巾木

床材と巾木

床材の下のすきまは、経年劣化などで床材と土台の間の接着剤がはがれたり、何度も歩いて負荷をかけるうちに釘がゆるんだりすることで生じます。そのため、築年数の古い家では床がきしむ音が気になることが多いでしょう

また、ごくまれですが、床を支える土台の設計ミスや施工不良によりすきまが生じているケースもあります。住宅の床下は、大引きや根太と呼ばれる部材が格子状に並んで床材を支える構造になっています。

大引きと根太

大引きと根太

この大引きと根太の間隔が広すぎたり水平になっていなかったりすると、床材を正常に支えられません。結果としてすきまが生じ、床がきしむ原因になります。

すきまが原因のきしみ音は、DIYで対処することも可能です。補修方法はのちほど詳しく解説します。

【原因3】床暖房と床材のすきまで釘がこすれている

床暖房を設置すると、床がきしむ原因になる場合があります。フローリングなどの床材の下に、釘を使って床暖房パネルを固定するためです。

床暖房パネル

床暖房パネル

釘がゆるんでこすれたり、パネルと床材の間に小さなすきまができたりしやすく、「釘鳴り」と呼ばれるきしみ音が生じます。金属がこすれる「キーッ」という音や木材を引きずるような低めの「ギーッ」という音がするのが特徴です。

なお、床暖房がある部屋の床下には温水を流すホースなどが敷きつめられており、確認しようと床をめくったり穴を開けたりすると設備を傷付ける恐れがあります。DIYなどで手を加えることは控え、必ず専門業者へ対応を依頼しましょう。

【原因4】経年劣化などにより床の下地材が傷んでいる

床の下地材の傷みが原因で床がきしむ場合もあります。特徴としては、「パキッ」「ミシミシ」と木がひび割れるような音が聞こえるでしょう。築年数の古い家などで起こりやすく、経年劣化によるものと考えられます。

また、湿気が多い場所や通気性が悪い場所は、床下にカビが繁殖する可能性が高く下地材の劣化が進みやすいです。キッチンや洗面所などの水まわりスペースで床がきしむ場合は、床がぶかぶかする、カビのような黒ずみがあるなどの音以外の異変がないかも合わせて確認してみましょう。下地材に問題がある場合は、専門業者による床の張り替えが必要になります。

【原因5】シロアリ被害などで床下の構造に問題が生じている

床がきしむ原因のなかで最も危険なのが、シロアリ被害などで床下の構造そのものに問題が生じている場合です。シロアリとは、木を食料にする昆虫です。住宅に住み着くと柱や土台などの構造上大切な部材を食い荒らし、大きな被害をもたらします。

シロアリ被害にあうと床下が空洞になるため、床を踏んだ際に「ギシギシ」と低めのきしむ音が聞こえます。また、床を踏んだ際にベコベコしたり、大きく沈み込むのも特徴です。

シロアリは以下のような場所を好むため、日頃から床に異変がないか注意しておきましょう。

  • 光や風が届かない場所
  • 浴室、洗面、キッチンなどの湿気が多い場所
  • 木材や土などのえさがある場所

また、大雨などで床下に浸水すると、床下を支える土台の木材などが腐ったり傷んだりする可能性があります。浸水被害のあとに床がきしむ音が気になるようになった場合は、床下を確認してみましょう。問題が見つかった場合は、すぐに専門業者へ対応を依頼してください。

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床がきしむ際に簡単にできる対処法

床がきしむ際に簡単にできる対処法

床がきしむ原因が床材のこすれなどの簡単なものであれば、以下のような方法で対処できます。

  • DIYで床がきしむ場所のすきまを補修する
  • DIYで床がきしむ場所の床材を固定する
  • (賃貸の場合)床がきしむ場所に重量のある家具やフロアタイルを置く
  • (新築の場合)保証での対応を依頼する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

DIYで床がきしむ場所のすきまを補修する

床材の下のすきまが原因で床がきしむ場合は、すきまにエポキシ樹脂やボンドなどの補修材を注入する方法で対処できます。DIYに慣れていない方は、ホームセンターやット通販で専用の補修キットを購入してみましょう。「床鳴り補修」をキーワードに探せば多くの商品が見つかります。

主な補修の手順は以下のとおりです。

床がきしむ場所の補修方法(すきまを埋める場合)
  1. フローリングを踏みながら、きしむ場所を特定する
  2. きりなどを使い、フローリングの溝部分に小さな穴を開ける
  3. 注射器を使い、エポキシ樹脂などを穴から注入する
  4. つまようじなどで補修材を奥まで押し込む
  5. 乾燥したらカッターややすりで注入した部分の表面を整える

補修材を注入してすきまを埋めることで床材がこすれなくなり、きしみ音が解消されます。また、フローリングの接合部分に潤滑剤を入れて動きをなめらかにし、こすれる音を抑える方法もあります。どちらかやりやすい方法を試してみてください。

DIYで床がきしむ場所の床材を固定する

すきまを中から埋めるのではなく、すきまの上から床材を抑え込んで固定することできしむ音を解消する方法もあります。具体的には、隠し釘と呼ばれる特殊なくぎをフローリングに打ち込んで固定します。

隠し釘

隠し釘

隠し釘は、頭の部分が取れやすい構造の釘です。床がきしむ部分に隠し釘を垂直に打ち込んで固定したあと、頭の部分を横方向にたたいて折り取ると釘を打った場所が目立たなくなります。

一般的な釘を使うと床を歩いたときに引っかかる恐れがありますが、隠し釘を使えば床面の凹凸を最小限に抑えることが可能です。なお、釘を打ち間違えるとフローリングを傷付けてしまうため注意しましょう

(賃貸の場合)床がきしむ場所に重量のある家具やフロアタイルを置く

賃貸には原状回復義務(借りた部屋を傷付けた場合に修復して返す義務)があるため、床がきしむ音が気になっても勝手にDIYで穴を開けたり釘を打ち込んだりできません。きしむ音がどうしても気になる場合は、重量のある棚やベッドなどの家具を置いて床のすきまを抑え込みましょう

また、ある程度重量のあるフロアマットを床全体に敷きつめる方法も有効です。物を落としたときや家具を引きずったときに床を傷付けにくいメリットもあります。

なお、万が一床下の構造の問題で床がきしんでいた場合、放置して被害が広がると責任問題などに巻き込まれかねません。床がきしむことに気付いたら、念のため管理会社に報告しておくことをおすすめします

(新築の場合)保証での対応を依頼する

新築住宅で床がきしむ音に気付いた場合は、保証で対応してもらえる可能性があります。施工会社により異なりますが、引き渡しから1〜2年の間であれば無償で補修できる場合が多いです。契約書やアフター保証の規約などを確認し、施工会社へ連絡してみてください。

季節やタイミングによっては補修の際に音が鳴らず原因を特定できない可能性があるため、事前に音声や動画できしみ音を記録しておくと良いでしょう

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床がきしむのを見つけたら放置しない!3つの危険性

床がきしむのを見つけたら放置しない!3つの危険性

床がきしむ場合、問題なのは音だけではありません。放置する3つの危険性を知っておきましょう。

  1. 床が抜けて事故に発展するリスクがある
  2. 床材のすきまに汚れがたまり不衛生になる
  3. 床がきしむ場所以外まで被害が広がる可能性がある

順番に解説します。

【危険1】床が抜けて事故に発展するリスクがある

床がきしむ場合、床の下地材や床下の構造に問題が生じている可能性があります。もしも下地材が腐っていたり老朽化して崩れかけていたりすれば、歩く負荷などに耐えきれず破損し、床が抜ける危険性が高いです。

室内では裸足で歩く方も多く、無防備な状態で歩いていたタイミングで床が抜けると大きな事故やけがにつながります。また、抜けてしまった床の補修には時間とお金がかかるでしょう。

【危険2】床材のすきまに汚れがたまり不衛生になる

床がきしむ場所の周辺は、フローリングが収縮したりずれたりしてすきまができているため、汚れがたまりやすい状態です。放置すると足の裏の皮脂や料理中に飛んだ油などが入り込み、頑固な黒ずみ汚れができます

また、水気の多い場所ではカビも生じることがあり、菌が繁殖しやすく不衛生です。カビは繰り返し掃除しても根強く残り、無理に洗剤などを使用して取り除こうとするとフローリングのコーティングが傷付く恐れがあります。コーティングが取れたフローリングはさらに劣化が進みやすくなり、悪循環が生まれるでしょう。

【危険3】床がきしむ場所以外まで被害が広がる可能性がある

床がきしむのを放置してはいけない大きな理由は、気付かない間に被害が拡大する危険性が高いためです。特に、床がきしむ原因がシロアリ被害だった場合、発見が遅れることで床下の木材が食い荒らされ、住宅の構造にまで影響する可能性があります。

早い段階でシロアリを駆除できれば部分的な補修で済みますが、被害が大きい場合は基礎の補強や柱の取り替えなどが必要になり、補修費用も高額になります。少しでも異変を感じたら、床下点検口などをのぞいて異常がないかを確認しましょう

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床がきしむ際は専門家に相談!修理費用の相場は?

床がきしむ際は専門家に相談!修理費用の相場は?

DIYで補修しても床がきしむ音が改善しない場合や、床下に不具合が見つかった場合は専門家への相談が必要です。専門業者へ修理を依頼した場合の費用の相場を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

床がきしむ部分のすきまなどが原因の場合の修理費用

床板の下のすきまなどがきしむ原因の場合は、補修材の注入やビス止めなどで補修します。費用の相場は約5,000円〜20,000円です。

DIYと補修方法は似ていますが、専門業者はフローリングをめくって釘を打ち付けたり巾木(はばき)やフローリングのかみ合わせを調整したりと難しい作業も可能です。補修後の仕上がりもきれいなため、DIYが苦手な方はぜひプロに任せてみてください。

床がきしむ部分の床材や下地材の傷みが原因の場合の修理費用

床がきしむ部分の床材や下地材が傷んでいる場合は、傷んだ部分を撤去して新しい木材や金具に取り替える必要があります。単純に部材を取り替える費用だけではなく、フローリングを一度外して復旧する作業や撤去した部材を処分する費用もかかるため、金銭的な負担は大きくなるでしょう。

修理費用は総額で5万円〜10万円ほどが相場です。傷んだ範囲が広いほど、修理費用も高くなります。複数の場所に問題が見つかった場合は、部分修理よりも床全体をまとめて張り替えた方が安く済む可能性が高いです。

床を張り替える場合の費用の相場はのちほど詳しく紹介します。

床がきしむ部分にシロアリがいた場合の修理費用

きしむ部分の床下にシロアリがいた場合は、高額修理になる可能性が高いです。補修するには、以下の3つの工程が必要になります。

  1. シロアリを駆除する
  2. 床下部分を補修する
  3. 床板を補修する

各工程の費用の相場を見ていきましょう。

シロアリ駆除の費用の相場

シロアリ駆除の費用の相場は、1坪あたり4,000円〜8,000円ほどです。床下全体に駆除作業が必要な状態であれば、30坪の家で約12万円〜24万円になるでしょう。作業内容は、シロアリが見つかった場所や侵入経路と思われる場所に薬剤を吹き付けたり注入したりする場合が多いです。

また、ベイト剤と呼ばれる駆除剤を含んだえさを家の周辺に設置し、シロアリが持ち帰ることで巣から根絶させる方法もよく使われます。薬剤の効果には限りがあるため、シロアリの姿が見えなくても5年ごとを目安に予防として薬剤散布を続けていくことをおすすめします

床下部分の補修費用の相場

床がきしむほどシロアリ被害が広がっていた場合、床を支える土台や柱が深刻なダメージを受けているケースが多いです。そのため、床下部分の部材の交換作業が必要になります。費用の相場は以下を参考にしてください。

補修内容 費用の相場
根太(床板を支える部材)の交換 10万円〜15万円
大引き(根太を支える部材)の交換 10万円〜15万円
床束・束石(大引きなどを支える短い柱)の交換 2万円〜3万円/1箇所

また、柱の交換が必要になれば、100万円〜300万円ほどかかる可能性もあります。

床板の補修費用の相場

シロアリ被害や老朽化などで床の大部分が傷んでいる場合は、床板の全面的な張り替えが必要です。床板の張り替え方法には、古い床を撤去してから張り替える方法と、古い床を撤去せずに上から新しい床を重ねて張る方法(重ね張り)の2種類があります

それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

【古い床を撤去して張り替える方法(張り替え)】

メリット デメリット
  • バリアフリーに仕上げられる
  • カビを根本から除去できる
  • 工事期間が比較的長い
  • 古い床の撤去・解体費用がかかる

【上から床を重ねて張る方法(重ね張り)】

メリット デメリット
  • 工事期間が比較的短い
  • コストを抑えてリフォームできる
  • 二重床になり防音効果が高まる
  • 床が高くなる
  • 段差ができる可能性が高い
  • 床暖房がある場合は施工できない

床板だけを補修する場合は、重ね張りの方が工期が短くコストも抑えられるためおすすめです。6〜8畳ほどの部屋であれば1日で工事が終わるでしょう。床下の補修と合わせて実施する場合は、作業効率のためにも古い床板を撤去して張り替えるケースが多いです。

6畳ほどの部屋でフローリングを張り替える費用の相場は、以下のとおりです。

  • 張り替え:9万円〜18万円
  • 重ね張り:6万円〜14万円

なお、床の補修工事はまとめて実施した方がコストを抑えられます。他にもきしむ音が気になる場所があれば、修理業者に事前に確認してもらうことをおすすめします。

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床のきしみに関するよくある質問

床のきしみに関するよくある質問

最後に、床のきしみに関するよくある質問を紹介します。

  1. 床がきしむ場合はどこに相談すればいい?
  2. 床がきしむ場所にシロアリがいるか確認する方法は?
  3. 床がきしむのを防ぐ方法はある?

不安や疑問点は抱え込まずスッキリ解決しておきましょう。

Q1|床がきしむ場合はどこに相談すればいい?

床がきしむ場合は、以下の相談先が考えられます。

  • ハウスメーカー
  • 工務店
  • リフォーム会社
  • 便利屋

基本的には、家を建てた施工会社のアフターサービス部門などに相談するのがおすすめです。施工当時の状況を把握しているため、築年数や構造などを理解したうえで適切に対処してもらえます。

シロアリが見つかった場合は直接シロアリ駆除業者に依頼する選択肢もありますが、構造部分などに被害が及んでいた場合は対応できません。まずは施工会社に相談し、必要に応じて提携のシロアリ駆除業者を紹介してもらうと良いでしょう。

相談できる施工会社が見つからない場合は、リフォーム専門会社に行く方法もあります。フローリングメーカーの担当者に直接相談でき、トレンドの床材やおすすめの施工会社を紹介してもらえるでしょう。

なお、HDC神戸なら複数のリフォーム会社を比較検討できます。住まいが近い方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

Q2|床がきしむ場所にシロアリがいるか確認する方法は?

床がきしむ場所にシロアリがいるかを確認するには、以下のポイントに注目してみてください。

  • 床下に不自然に土が盛り上がっている場所はないか
  • 木材などに虫食いの跡がないか
  • 木材をたたいて簡単に崩れる(中が空洞になっている)場所はないか
  • シロアリの羽が落ちていないか

シロアリがいる形跡で最もわかりやすいのは蟻道です。シロアリが侵入する際に作るトンネルのようなもので、柱などに向かって土が盛り上がった部分が細長く続いているのが特徴です。

また、シロアリが床下の木材部分を食い荒らしていれば、周辺に木片などの食べかすが落ちているでしょう。シロアリは新しく巣を作る場所の周辺で羽を落とす性質があるので、羽のようなものが落ちている場合も注意が必要です。

なお、建物に害がないクロアリの羽の可能性もあるため、写真を撮って専門業者へ問い合わせると良いでしょう

Q3|床がきしむのを防ぐ方法はある?

床がきしむのを未然に防ぐには、床に水分を染み込ませないことが大切です。木材は湿気を含むと膨張したり傷んだりしやすいためです。

具体的には、以下のような点に注意しましょう。

  • 床を水拭きしない
  • 飲み物などをこぼしたらすぐに拭き取る
  • 防水性のマットを敷く
  • 定期的に換気する
  • 除湿機を設置する

なお、乾燥しすぎても床がきしむ原因になるので、冬は加湿器を使うなどして適度な湿度を保ちましょう。

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床がきしむ音がしたら放置せずすぐに対策しよう

床がきしむ音がしたら放置せずすぐに対策しよう

床がきしむ音が生じる原因には、以下の5つが考えられます。

  1. 冬の乾燥で床材が収縮している
  2. 床材が沈み込むようなすきまがある
  3. 床暖房と床材のすきまで釘がこすれている
  4. 経年劣化などにより床の下地材が傷んでいる
  5. シロアリ被害などで床下の構造に問題が生じている

床の表面上の問題であればDIYで補修することも可能ですが、床の下地材の傷みやシロアリ被害が原因の場合は専門業者へ修理を依頼する必要があります。放置すると事故につながったり家の広範囲に被害が広がったりする危険性があり、対応が遅れるほど補修費用も高額になる可能性が高いです。

床がきしむことに気付いたら、できるだけ早くリフォームのプロに相談することをおすすめします。

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