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【青魚の種類一覧】特徴や栄養を分かりやすく解説!見分けるポイントも伝授

和食にも洋食にも合う青魚。いろいろな食べ方を楽しめるため人気がありますが、「イワシやアジ、サバ以外の青魚の種類が分からない」という人は多いのではないでしょうか。

今回は、一覧表にして青魚を種類別に解説します。また、近年注目されているEPA・DHAなどの栄養素や、子供でも食べられる青魚のレシピも3つ紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

青魚を種類別で詳しく紹介!どこよりも分かりやすい一覧表付き

青魚といえばイワシやアジ、サバを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、青魚にはたくさんの種類があり、旬や食べ方も魚によって異なります。

今回は、サバ科アジ科といった種類に分類して、日本でよく食べられている青魚を詳しく解説します。

  • サバ科
  • アジ科
  • ニシン科
  • サンマ科
  • タチウオ科
  • トビウオ科
  • サヨリ科
  • カタクチイワシ科

魚の漢字や旬も一覧表にしてまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。

サバ科

サバ科に属する魚は主に以下の4種類です。

漢字 おすすめの食べ方
マサバ 真鯖 11~2月 塩焼き・味噌煮
サワラ 3~5月 刺身・西京焼き
マグロ 通年 刺身
カツオ 5~6月、9~10月 タタキ・刺身

サバ科の多くは、頭部と尾びれが細身で胴の中央が膨らんでいる「紡錘型」または「流線型」と呼ばれる体型をしています。高速遊泳を得意としており、ウロコが少ないのが特徴です。

同じサバ科であっても、旬・おすすめの食べ方・味は全く異なります

アジ科

アジ科に属する魚は主に以下の4種類です。

漢字 おすすめの食べ方
マアジ 真鰺 4~7月 刺身・フライ
ブリ 12~2月 刺身・煮魚
カンパチ 環八 6~9月 刺身
ヒラマサ 平政 10~6月 刺身・煮魚

アジ科の魚は、陸地に近い海にすむ「沿岸性」の魚と、広大な海域を泳ぎ回って暮らしている「回遊性」の魚に大別されます。

さらに、「紡錘形」や、左右から押しつぶされたような平たい体型をしている「側扁形」など、さまざまな形をしているのが特徴です。

特に刺身で食べるのがおすすめです。

ニシン科

ニシン科に属する魚は主に以下の4種類です。

漢字 おすすめの食べ方
ニシン 10~12月 塩焼き・甘露煮
マイワシ 真鰯 6~10月 刺身・煮魚
キビナゴ 黍魚子 通年 煮魚・揚げ物
コハダ 小鰭 11~2月 酢締め

ニシン科の魚はプランクトン食性のものが多く、ほぼ全世界の海洋に生息しています。日本でよく食べられているのは上記の4種類ですが、世界には200種類以上ものニシン科の魚がいるといわれています。

サンマ科

サンマ科に属する魚は主に以下の1種類です。

漢字 おすすめの食べ方
サンマ 秋刀魚 9~11月 塩焼き

サンマ科の魚の体色は、全体的に銀白色で、背部はやや暗い色をしています。ミニサンマという種類のサンマもいますが、日本で捕れるサンマのほとんどは大型種で、全長40〜50cmにまで成長します。

サンマの炭火焼きは秋の風物詩といわれており、七輪で焼くと絶品ですよ。

タチウオ科

タチウオ科に属する魚は主に以下の1種類です。

漢字 おすすめの食べ方
タチウオ 太刀魚 7~11月 塩焼き・刺身

タチウオ科の魚は「側扁型」で、非常に細長いのが特徴です。 光沢のある銀色の体色をしており、太刀魚という漢字は、刀に見立てて名付けられたといわれています。

トビウオ科

トビウオ科に属する魚は主に以下の1種類です。

漢字 おすすめの食べ方
トビウオ 飛魚 6~7月 揚げ物・刺身

トビウオ科の魚は、胸ビレや腹ビレがとても大きいのが特徴です。

尾ビレを使って水面を叩きつけるようにして浮上し、胸ビレを大きく広げて飛びます。飛行距離は100m〜200mが平均ですが、最高で400m程度飛ぶトビウオもいるといわれています。

九州や日本海側の地域では、別名「アゴ」と呼ばれており、トビウオからとった出汁「アゴだし」が有名です。

サヨリ科

サヨリ科に属する魚は主に以下の1種類です。

漢字 おすすめの食べ方
サヨリ 細魚 3~4月 塩焼き・刺身

全長は最大で40㎝ほどで、下顎が長く突き出ているのが特徴です。背部は銀青色、腹部は銀白色の体色をしています。

脂肪が少なく、淡白な味付けなのでどんな料理にも合いますよ。

カタクチイワシ科

カタクチイワシ科に属する魚は主に以下の1種類です。

漢字 おすすめの食べ方
カタクチイワシ 片口鰯 9~1月 揚げ物

マイワシやウルメイワシと同じイワシですが、カタクチイワシはカタクチイワシ科に分類されます。

カタクチイワシを塩漬けにしてオリーブオイルに漬け込んだアンチョビが、保存食として親しまれています。

また、ご飯の上に乗せたりそのまま食べたりすると美味しいしらすとちりめんは、カタクチイワシの稚魚のことです。

青魚の定義とは?素早く見分けるための特徴を把握しよう

青魚とは背の青い魚の総称なので、これといった定義はありません

イワシやキビナゴのような小さい魚もいれば、マグロやブリのような大型の魚も青魚と呼ばれています。一概に「青魚の特徴はこれ」とは言い切れませんが、以下のような共通点を持っている青魚が多いです。

青魚の特徴

  • 海の魚
  • 背部が青色
  • 腹部が白色
  • 海を休みなく泳ぐ回遊魚
  • 身に大量の血液を取り込んでいる
  • 鮮度が落ちやすい

「青魚かな?」と迷ったら、比較的青魚に共通する背部や腹部の色を見て見分けると良いですよ。

また、青魚のような風味を持つほっけや、身が赤い色をしている鮭は白身魚に分類されます。

青魚に含まれる栄養素4選!毎日食べるとどうなる?

「魚を食べることは健康に良い」といわれていますよね。中でも青魚には栄養素が豊富に含まれているため、適量を毎日食べることで、あらゆる効果を得られるといわれています。

今回は、近年注目されているEPA・DHAをはじめとするさまざまな栄養素の働きを、詳しく紹介します。効率の良い摂取方法も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

  • EPA・DHA
  • タウリン
  • アンセリン
  • 分岐鎖アミノ酸

ただ、青魚を摂取したからといって、病気に対する効果・効能が期待できるものではありません。

EPA・DHA

EPA・DHAは、n-3系脂肪酸(オメガ3系)と呼ばれる必須脂肪酸の一種。魚を多く食べる地域の人々の健康や知能指数の高さが注目されたことをきっかけに、研究が進められている成分です。

人間はEPA・DHAを体内合成できないため、食事から摂る必要があります。しかし、毎日食べるのは難しいことから、EPA・DHA含有サプリメントが近年人気を集めています。

期待されている効果

  • EPA(エイコサペンタエン酸):血液サラサラ効果
  • DHA(ドコサヘキサエン酸):中性脂肪やコレステロールの低下効果

EPA・DHAは熱に弱い性質があり、熱を加えると脂肪とともに成分が溶け出してしまいます。煮たり焼いたりした場合は約80%、揚げた場合は約50%のEPA・DHAが損失することが分かっています。

EPA・DHAをより効率よく摂取したいのであれば、生食がおすすめです。

タウリン

魚の血合肉に多く含まれているタウリンは、アミノ酸の一種。血液の健康に役立つ成分といわれています。

タウリンは水に溶けやすい水溶性なので、茹でたり煮たりすれば溶け出してしまいます。栄養を取りこぼさないためにも、汁ごと食べるのがおすすめです。

アンセリン

アンセリンはアミノ酸が2個以上結合した構造をしており、魚の筋肉に多く含まれています

回遊魚である青魚は、長距離を高速で泳ぐための疲れにくい体をしており、筋肉量が他の魚よりも多いのが特徴です。そのため、青魚にはアンセリンが多く含まれているといわれています。

アンセリンは抗酸化作用などがあることから、健康寿命に大きく寄与することが期待されている栄養素です。

分岐鎖アミノ酸

分岐鎖アミノ酸は、筋肉中のタンパク質に含まれる必須アミノ酸の約40%を占めており、運動時のエネルギー源として使われます。EPA・DHAと同様、分岐鎖アミノ酸は体内合成できないため、食事から摂取する必要があります

運動の持久力を高める効果が期待できることから、運動量の多い人ほど積極的に摂ったほうが良い栄養素といえるでしょう。

青魚を食べるとアレルギー症状?食中毒の可能性も

青魚には寄生虫が寄生している可能性があることから、生で食べる場合は注意が必要です。

刺身用で販売されている青魚であれば比較的安全といえますが、魚を丸ごと購入した場合は、保存方法や調理方法に気をつけましょう。

今回は、青魚が危険といわれている理由について、3つのポイントに分けて紹介します。

  • アレルギー
  • ヒスタミン食中毒
  • アニサキス

上記の内容をそれぞれみていきましょう。

アレルギー

魚のアレルギーは、魚の筋肉に含まれるタンパク質が主な原因です。

一つの種類でアレルギー反応を起こすと、その他の魚に対しても同じようなアレルギー反応が出る場合もあります。魚を食べて嘔吐や下痢などの症状が出たら、病院を受診し、アレルギー検査をしましょう。

ただ、魚アレルギーと診断された場合でも、かつおだしや練り物、缶詰は食べられる可能性があります。自己判断は危険を伴うので、必ず医師と相談してくださいね。

ヒスタミン食中毒

ヒスタミンとは、魚の筋肉に含まれるタンパク質がヒスタミン生成菌によって変換された成分です。このヒスタミンを摂取すると、食中毒症状を引き起こす可能性が高いといわれています。

ヒスタミンの量は筋肉の質や量に関係するため、筋肉量の多い青魚は、ヒスタミン食中毒を起こす危険性があるといえます。

ヒスタミン生成菌は魚の腐敗とは関係なく増殖するため、食べられるのか食べられないのか見た目では分かりづらいのが難点です。

ヒスタミン食中毒を避けるためには、なるべく傷のない新鮮な状態の青魚を購入するのがポイントです。

アニサキス

アニサキスとは魚に寄生する寄生虫の一種で、摂取すると腹痛や嘔吐といった症状を引き起こすことがあります。

アニサキスは魚の内臓に寄生していますが、魚が死亡すると内臓から筋肉部分に移動するため、内臓をきれいに取り除いたからと言って安心できません。

魚を購入・保管・調理する際は、以下の点に注意してください。

  • 新鮮な魚を購入する
  • 保冷バックに入れるなど冷えた状態で持ち帰る
  • すみやかに冷蔵庫または冷凍保存する
  • 魚を丸ごと1匹購入した場合はすぐに内臓を取り除く
  • 目で見て安全性を確かめる
  • 鮮度が落ちているときは十分に加熱して食べる

アニサキスは直径2〜3cmと目視できるサイズです。捌きながらアニサキスの有無や鮮度をチェックし、調理方法を決めていくと良いですよ。

注意しておきたいのが、アニサキスは加熱しても死滅しないケースがあるということです。軽く火を通すだけでは安全とは言い切ず、食品の中心温度が60℃になり、さらに1分以上の加熱をすることで、アニサキスが死滅すると考えられています。

青魚を煮たり焼いたりして食べる場合は、食品の温度を測るクッキング用温度計を用いて、魚の中心温度を測定をすると安心です。

子供でも食べられる青魚のおすすめレシピ3選!

「子供に栄養価の高い青魚を食べさせたい」と思っている親は多いのではないでしょうか。ただ、くさみや細かい骨が原因で、青魚が苦手な子供はたくさんいます。

今回は、子供でも食べやすい味付けの青魚料理を中心に紹介します。

  • 【アジのつみれ】青魚で離乳食を作ってみよう
  • 【サバ缶のトマト煮込み】青魚嫌いの子供に試してみよう
  • 【ブリのごま醤油漬け丼】ダイエット中の人におすすめ

離乳食に青魚を使うこともできますよ。

【アジのつみれ】青魚で離乳食を作ってみよう

青魚を使った離乳食を作る場合は、イワシやサバに比べて脂が少ないアジがおすすめです。また、アジは1年中手に入りやすい青魚なので、子供が気に入れば定期的に食べさせることができる点はうれしいですね。

刺身用のアジであれば、皮をはいだり小骨を取ったりする手間を省けます。ただ、3枚おろしやまるごと1尾で販売されているものよりも値段が高くなる傾向があります。

子供用と大人用に分けてアジ料理を楽しみたいときは、3枚おろしされているほうが調理するのに便利でしょう。

材料

  • アジ(3枚おろしまたは刺身用):1尾分
  • 青のり:ひとつまみ
  • 片栗粉:小さじ1
  • だし汁:200ml

作り方

  1. アジの皮をはぎ小骨を取り除く
  2. 包丁でたたいて細かく刻む
  3. ボウルにアジと青のり、片栗粉を入れしっかり混ぜる
  4. 鍋にだし汁を入れ沸騰させる
  5. 一口サイズに丸めたアジのつみれを鍋に入れて約5分茹でる
  6. 冷ましてから子供に食べさせる

青のりが入ったレシピなので、子供でも食べやすいでしょう。まだ離乳食を始めたばかりの子供であれば、つみれを潰しながら食べさせてくださいね。

【サバ缶のトマト煮込み】青魚嫌いの子供に試してみよう

「子供が青魚を食べなくて困っている」という人は、新鮮な魚より食べやすい缶詰を試してみてはいかがでしょうか。

トマト味のスープと合わせれば、子供でも食べやすくなりますよ。今回は、サバ缶を使ったレシピを紹介します。

材料

  • サバ缶(水煮):1缶
  • じゃがいも:2個
  • 玉ねぎ:1/2個
  • オリーブオイル:大さじ1
  • パセリ:適量
  • ホールトマト缶:1/2缶
  • コンソメ:小さじ1/2
  • 水:100cc
  • 砂糖:小さじ1/3
  • 塩:小さじ1/3

作り方

  1. じゃがいもを一口大に玉ねぎを薄切りにカットする
  2. フライパンにオリーブオイルを入れ熱する
  3. フランスパンにじゃがいもと玉ねぎを入れて炒める
  4. 全体的に油が回ったら水とコンソメを入れ弱火で約7分煮る
  5. じゃがいもがやわらかくなったら残りの材料を全て入れる
  6. 約5分煮て完成

ニンニク好きの子供であれば、すりおろしたニンニクを少し入れるとより美味しく仕上がりますよ。

【ブリのごま醤油漬け丼】ダイエット中の人におすすめ

「ごはんをたくさん食べたい」と思ったときにおすすめなのが、青魚のどんぶりです。青魚にはEPA・DHAといった良質な油が豊富に含まれているため、ダイエット中の人にもおすすめです。

今回は、ごはんがすすむ「ブリのごま醤油漬け丼」のレシピを紹介します。

材料

  • ごはん:どんぶり1杯(200g)
  • ブリ(刺身用):100g
  • おろししょうが:小さじ1/2
  • 刻みねぎ:適量
  • 白いりごま:大さじ1/2
  • ☆酒:大さじ1
  • ☆みりん:大さじ1
  • ☆しょうゆ:大さじ1

作り方

  1. ボウルに☆の材料をすべて入れ、電子レンジで約1分加熱する
  2. ☆の調味料が冷めたらブリ・おろししょうが・白いりごまを入れて混ぜる
  3. 味を染み込ませるためにブリを冷蔵庫で約30分寝かせる
  4. 器にごはんを盛りブリをのせる
  5. 最後に刻みねぎをトッピングして完成

お好みで刻みねぎや白いりごまの量を調整してくださいね。

まとめ|青魚は種類が多く栄養価が高い

青魚はアジ科やサバ科などに分類することができ、背部が青色といった特徴があります。また、EPA・DHAやタウリンといった栄養素が豊富に含まれており、栄養素を効率よく摂るなら、生食が効果的な食べ方だといわれています。

ただ、生食は食中毒を引き起こす危険性もあるため、鮮度の良い魚を購入し、購入後は速やかに冷蔵庫または冷凍庫で保存してくださいね。

青魚の特徴と合わせて、子供でも食べやすい青魚レシピを3つご紹介しました。ぜひご家庭で試してみてくださいね。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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