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使いやすい玄関の幅は?一般的な規格や理想的な幅を決めるポイントを紹介


この人に聞きました河野由美子

nook interiors代表。二級建築士。住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手リノベーション設計企画会社での勤務を経て独立。日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、インテリアコーディーネーター資格対策テキスト監修、工務店の施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

家族や来客が出入りするたびに通る場所である玄関。使い勝手の良さを左右する要素のひとつがですが、どういった基準で決めていったらいいのか迷う人は多いのではないでしょうか。建築した後簡単には変更できない部分だけに、設計段階からしっかり検討しておくことが大切です。

この記事では、玄関の幅別の特徴や玄関の幅を決める際に考慮したいポイント、設計段階での注意点などを紹介します。狭い幅の玄関を広く見せる工夫についてもお伝えするので、玄関の幅について悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

 

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玄関の幅で失敗しやすい原因

設計段階で玄関について悩むのは、「玄関の向き」「玄関の内外の日当たり」「玄関内の収納スペースの広さ」が多く、玄関の「幅」に関しては後回しにしがちです。しかし、玄関の幅は使い勝手に直結するので、よく考えずに決めてしまうと、毎日ストレスを感じながら使うことになりかねません。

玄関の幅に関して、失敗しやすい主な原因を3つ紹介します。

玄関に広さを求めすぎた

玄関は、訪問した来客が初めて目にする場所です。家の印象を決めるだけに、広めにしておきたいと考える人は多いでしょう。「車いすを使用する家族がいる」「荷物を楽に運び入れたいから広くしておきたい」など、優先すべき理由がある場合も、玄関の幅を広くしておく方がいいでしょう。

しかし、「何となく広い方がいい」というイメージだけで玄関の幅を広くすると、間取りに影響が出ます。たとえば、玄関にリビングや和室が隣接する場合、玄関の幅を広げた分リビングや和室が狭くなる可能性が高いです。部屋の広さはキープしておきたいとなると、クローゼットなどの収納スペースを削らざるを得なくなることも。家全体の床面積が増えない限り、玄関の幅を広くすると他の場所の広さを削ることになるので、間取り全体のバランスを考慮しながら検討することが大切です。

他の部屋の広さを優先し玄関を後回しにした

先ほどとは逆に、他の部屋の広さを確保することを優先した結果、玄関の幅を消去法で決めるのも、失敗する原因のひとつです。間取りを決める時は、リビングやダイニング、寝室などの広さや水まわりの動線などに注目しがちです。「通れる幅があればいいか」と妥協してしまうと、玄関の使い勝手が悪くなります。

玄関を通る時の条件は、いつも同じではありません。1人で通る時もあれば2人並んで通る時もありますし、大きな荷物を抱えて出入りすることもあるでしょう。お年寄りがいれば、車いすのまま入れる幅が必要になるかもしれません。

今だけでなく、今後の生活も想定して、玄関の幅がコンパクトになりすぎないよう注意したいですね。

必要以上に収納スペースを広げすぎた

最近は、シューズインクローゼットなどの収納スペースが玄関に隣接した間取りが人気です。靴や傘だけでなく、ゴルフやスキーなどのスポーツ用品、アウトドア用品、ベビーカーなど、玄関のそばに置いておくと便利なものや、野外で使用するものを玄関近くに置いておけるので便利ですよね。

しかし、収納スペースを広げすぎると、通行や荷物の運搬に必要な玄関の幅が確保できず、使いにくくなる場合があります。収納スペースは広いほど便利だと思いがちですが、家全体の床面積が同じなら、収納スペースを広げる分居住スペースは狭くなってしまいます。玄関は滞在時間が短い場所ですが、家族がすれ違ったり来客を室内に誘導したりする時のために、必要最低限の幅より少し余裕を持っておくのがおすすめです。

 

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玄関の幅はどれくらい必要?

玄関の幅は、玄関の奥行きとともに、玄関全体の広さを決める寸法のひとつです。玄関の幅が変わるだけで、外から入ってきた時の玄関全体の印象も大きく変わります。

一般的な木造住宅では、設計する際に尺貫法を使って間取りを構成しており、標準的な玄関の幅がパターン化されています。住宅メーカーによっては、尺貫法より少し広いメートル法を採用している場合もありますが、木造住宅については今でも尺貫法を使った設計が多いので、ここでは尺貫法をベースに玄関の幅についてお伝えしていきますね。

尺貫法は、古くから日本で使われてきた計測法で、基本単位は「尺」と呼ばれます。尺は、現在使われているメートル法に直すと約30.3cmです。6尺に相当する1820mmは「1間」(いっけん)、その半分の3尺に相当する910mmは「半間」(はんげん)と呼ばれ、いずれも木造住宅の設計で多用される長さです。さらにこまかく間取りを作っていくために、半間の半分にあたる455mmという長さもよく使います。

玄関の幅として採用されることが多い幅寸法について、それぞれの特徴を紹介しますので、参考にしてみてください。

1375mm

標準的な片開きタイプの玄関ドアは、成人した人間の肩幅が600mm前後であることを踏まえて、740〜780mmのドア枠寸法になっています。また、玄関スペースに設置する下足入れの奥行きは、400mm前後が多いです。一般的に、住宅の玄関スペースには、玄関ドアから入ってすぐの左右どちらかに下足入れなどの収納を設置するのが基本的なレイアウトなので、780mm+400mm=1180mmという寸法が玄関の幅として最低限必要です。

尺貫法で示す寸法は、柱の芯から次の柱の芯までの長さなので、1375mmの幅で壁の厚みを考慮すると、実質使える寸法は1205mm前後。基本的なレイアウトがぎりぎり実現できる幅です。

ちなみに、ドア枠寸法とは、ドア本体の幅と左右のドア枠の幅を足した設計寸法なので、実際に人が通れる幅である有効開口幅は650〜670mmとなります。1人なら通れますが、2人が同時にすれ違うのは難しく、大きな荷物を持って出入りする時は身体を横に向けて進む寸法です。

2〜3人家族で、玄関で同時にすれ違う機会が多くない場合や、家全体の床面積が20坪台で、全体のバランスとして玄関スペースをコンパクトにしたい場合におすすめです。

1820mm

1間にあたる1820mmは、玄関の幅としてよく見られる長さです。壁の厚みを考慮すると、実質使える有効幅は1650mm前後になります。玄関の幅が1820mmあると、有効開口幅が片開きタイプよりも広い引き戸タイプや親子ドアタイプなどの玄関ドアが選べる点や、靴を脱ぐ三和土(たたき)部分に2人並んで立てるスペースが取れる点が主な特徴です。

全体の床面積が30坪以下と比較的コンパクトな家を建てる場合や、リビング・寝室などの居室、クローゼットなどの室内の収納スペースをできるだけ広くしたい場合は、1820mmの幅の玄関だと間取り全体のバランスを取りやすいでしょう。

2275mm

1820mmから455mm分長くなった2275mmの幅の玄関は、さらにゆったりとした広さになり、三和土部分に2人が横並びに立っても余裕があるのが特徴です。三和土部分の奥行き寸法にもよりますが、引き戸タイプや親子ドアタイプなど、有効開口幅が広い玄関ドアを選択できるため、車いすに乗ったまま玄関ホールまで近づくことができ、車いすへの乗り降りがしやすくなります。

30坪台の家で少し広めの玄関スペースにしたい場合や、同居人数が4〜5人いて同時に出入りする機会がある場合は、この幅がおすすめです。

2730mm

2275mmからさらに455mm広くなった2730mmを玄関の幅にすると、かなり余裕のある広さを確保できます。3人が三和土部分に並んでも動きやすく、車いすの乗り降りや方向転換が問題なく行える寸法です。来客が多い場合や、同居人数が5人以上いる場合は、この幅の玄関がおすすめです。また、40坪以上の床面積の家なら、居室や収納などの各スペースの配置がゆったりしているので、玄関も2730mmの幅にしておくとバランスがいいでしょう。

広さに余裕があるので、玄関のレイアウトの選択肢も広がります。下足入れなどの収納を壁面に設置するレイアウトだけでなく、シューズインクローゼットを併設するレイアウトも可能です。

「物が見えないすっきりした玄関にしたい」「外で使うものを家の中に入れず玄関まわりに置いておきたい」といった場合は、シューズインクローゼットがあると便利ですよね。三和土部分とシューズインクローゼット部分の床面を同じ高さにしておくと、ベビーカーやゴルフキャリーバッグなどを転がしながら出し入れできますし、掃き掃除もしやすいです。

 

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玄関の幅を決める時に考慮したいポイント

 

玄関は、家族はもちろん、来客も必ず通る場所だけに、使い勝手のいい玄関の幅にしたいものです。ただし、優先する項目によって、使いやすい玄関の幅は異なります。

ここでは、玄関の幅を決める時に考慮したいポイントについて紹介します。

家族構成

夫婦のみや、夫婦と子ども1人など、2〜3人の家族構成なら、あまり広い玄関スペースは必要ありません。子どもが小さいうちは親子で玄関を出入りすることが多いですが、子どもは体格が小さいので、玄関の幅が1375mmや1820mmでもそう手狭には感じないでしょう。

夫婦とその親など、大人が3人以上いる家族構成なら、最低でも1820mm、できれば2275mmは欲しいところです。特に高齢世代が同居する場合は、玄関での転倒を防ぐために壁面へ手すりを設置したり、車いすが利用しやすいように引き戸タイプの玄関ドアを選択したりする工夫が求められるので、広めの幅を確保しておきたいですね。

子育て世代とその親世代など、4人以上の家族構成であれば、2人同時に三和土部分にいても手狭にならないように、2275mm以上の幅を確保するのがおすすめです。

ライフスタイル

家族構成と同じく、ライフスタイルによっても使い勝手のいい玄関の幅が変わります。たとえば、「スキーやスケート、ゴルフなどのスポーツを楽しむことが多い」「バーベキューやキャンプなどのアウトドアが趣味」といった場合は、玄関の横に大きめの収納スペースを設けると便利ですね。

花粉やホコリを家に入れたくないなら、コートや帽子を玄関内に掛けておけるスペースをつくっておくのもおすすめです。出入りの邪魔にならないだけの幅を確保して、壁面にフックやハンガーパイプをつけておくと使い勝手がグンとアップするでしょう。

収納スペースの大きさ

玄関スペースに収納スペースを併設すると、玄関まわりのさまざまな物を隠して収納できるので、玄関がすっきり片付きやすいです。ただし、失敗理由のところでもお伝えしたように、収納スペースを広げすぎると、他の居室や収納を小さくしなければならなくなることもあります。玄関まわりにある物のうち、何をどれくらい収納したいのかを考えて、収納スペースを決めることが大切です。

玄関の収納スペースを設けるには、「下足入れなどの規格商品をセットする」「必要なスペースに合わせて収納部分を造作する」「シューズインクローゼットなど単独の空間を設ける」の3つの方法があります。規格商品は収納スペースの寸法が決まっており、棚の高さや位置を変えることしかできないのに対して、造作やシューズインクローゼットは、幅や高さ・奥行きなどを希望に合わせて設計できるのが特徴です。アレンジの自由度が高くなるほど施工費も高くなるので、費用についてもしっかり検討しておくといいでしょう。

家全体の大きさとのバランス

玄関は、リビングや寝室などの居室とは違って、外から見える場所です。来客が訪問時に初めて足を踏み入れる場所でもあり、家全体の印象を決定づけると言ってもいいでしょう。

たとえば、家全体は大きいのに玄関の幅をコンパクトにすると、玄関に入った時に狭く感じるだけでなく、家の大きさとのギャップがより強く印象に残りやすくなります。毎日使う家族はだんだん慣れてくるかもしれませんが、来客にとってはそのギャップが第一印象です。特に、家の中まで入らず玄関先で用事が済んだ場合は、「思ったより狭いな」という印象が残りやすいでしょう。

人は、奥行きや高さよりも、幅がより強く印象に残ると言われています。同じ床面積の玄関スペースで、「幅が広く奥行きが狭い形」と「幅が狭く奥行きが広い形」とを比較すると、「幅が広く奥行きが狭い形」の方がスペース全体を広く感じやすいのです。

玄関の幅をゆったり取る方が広い印象を与えやすいことを踏まえて、家全体の大きさとのバランスも考慮しながら検討するのがおすすめです。

 

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玄関の幅を決める時の注意点

玄関の幅は、通行などの使い勝手を左右するだけでなく、広さの印象にも影響を与えるので、慎重に決めたいですよね。家を建てた後で後悔しないよう、玄関の幅を決める時に注意したいポイントを紹介します。

広さに適した玄関ドアを選択する

玄関ドアは、メーカーの規格品とオーダー品の2種類に大きく分かれます。オーダー品はサイズを指定して製作するので、玄関の広さに合わせやすいですが、規格品を採用する場合は、玄関の幅とのバランスを考慮して選択しましょう。

規格品の玄関ドアは、「開き戸タイプ」と「引き戸タイプ」の2つに大別されます。「開き戸タイプ」は、幅の狭い玄関でも設置しやすい点や、サイズ・仕様のバリエーションが多い点がメリットです。「引き戸タイプ」は、開き戸タイプよりも有効開口幅が広く取れる点や、バリアフリー対応しやすい点がメリットになります。

玄関の幅が広ければ、玄関ドアの選択肢は増えます。幅が広い玄関に狭い幅の玄関ドアを組み合わせてもいいのですが、玄関全体の幅を広く取る場合は、三和土部分もそれなりに広いことが多いので、玄関ドアも広く開口するタイプを選んだ方が使い勝手はよくなるでしょう。

1間に満たない狭い幅の玄関だと、必要設置寸法を確保できない「引き戸タイプ」は基本的に設置できません。「開き戸タイプ」の中でも、コンパクトな幅でも設置できる「片開き戸」を中心に検討することになります。大小2枚のドアがセットになった親子ドアは、必要設置幅が確保できる規格寸法の商品を選べば設置可能です。

家全体の間取りとのバランスを考えることも重要ですが、玄関スペースは家の内外を出入りする場所なので、通りやすさを一番に考えたいもの。同時に家を出入りするのは1人が多いのか、親子など2人が多いのか、来客が頻繁にあるのかほとんどないのかなども考慮して、玄関全体の幅と玄関ドアの幅のバランスを考えるといいでしょう。

窓の設置位置を確認する

玄関は、出入りする時以外はドアを締め切っているので、湿気がたまりやすい場所です。最近の玄関ドアは、採光や通風を考慮したデザインになっている商品が多いですが、よりスムーズに空気の入れ替えをしたり、より多くの自然光を入れるために、玄関に窓を設置するケースが増えてきています。

窓を設置する位置は、玄関ドアと同じ壁面、もしくは玄関ドアから入ったときに向かって左右どちらかの壁面です。採光や通風ができる玄関ドアを選ぶとして、玄関ドアと同じ壁面に窓を設置すると、玄関全体の幅を広めにする必要があります。一方、玄関ドアから入ったときに向かって左右どちらかの壁面に窓を設置すると、玄関全体の幅はコンパクトにおさめることが可能です。

注意したいのは、玄関の向きや間取り、天井高などによって窓の設置位置が制限されることがある点です。たとえば、2面採光にしたくても、窓を設置できる壁面が家の前面道路側にあるので、防犯面を考えて玄関ドアと同じ壁面に設置せざるを得ない、といったケースもあるでしょう。玄関に窓を設置するのか、設置するならどの位置が希望なのかを早い段階で検討することが重要です。

アプローチとのつながりに問題ないか確認する

アプローチとは、家の前面道路から家の玄関までをつなぐ通路のことです。ベビーカーや車いすを使うなら、アプローチから玄関までスムーズに行き来できるよう、段差をできるだけなくすと同時に、アプローチの幅と玄関の幅を揃えると通行しやすいでしょう。

敷地の形や向きによっては、前面道路から玄関までの間に曲がり角をつけざるを得ない場合があります。その時は、ベビーカーや車いすが転回して入りやすい幅の玄関にしておくことが大切です。

 

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幅が狭い玄関を広く見せる工夫

家全体の床面積が狭い場合や、リビングなどの居室をできるだけ広くするために玄関スペースを削った場合は、どうしても玄関の幅がコンパクトになりがちです。しかし、実際は広くなくても、工夫次第で感覚的に広く見せてゆとりを感じる玄関に仕上げることは可能です。

狭い幅の玄関を広く見せる工夫として、おすすめの方法を4つ紹介します。

奥行きを広げる

玄関の幅を広くするのが難しい場合、玄関の奥行き方向を広げることで、玄関スペースを広く見せられます。玄関ドアを開けて入ってきた時に、幅も奥行きも狭いとかなり窮屈な印象になってしまいますが、奥行きがあると廊下へと視線が伸びるので、広く感じやすいのです。

ただし、幅の狭い玄関の先に同じ幅の廊下が長く伸びると、左右の壁面から圧迫される印象が強調されやすくなります。廊下は短めに設計し、玄関の幅の狭さを感じにくくするといいでしょう。

玄関スペース全体を明るくする

どんな空間でも、暗めより明るめの方が全体が広く見えます。幅が狭い玄関の場合、物理的な狭さを少しでもやわらげるために、玄関スペース全体を明るくするのがおすすめです。

窓を設置する、照明を三和土部分と玄関ホール部分にそれぞれ設置するなど、明るさを感じさせる工夫を取り入れましょう。

鏡を設置する

玄関ドアを入ったとき向かって左右どちらかに壁があるなら、大きめの鏡を壁面につけて、視覚的に広く見せる方法がよく使われます。玄関ドアから入ってきた時、左右どちらかにある鏡を斜めから見ることになるので、角度がついた状態で玄関ホールや廊下が映り込み、空間が広がったように感じるのです。鏡は光を反射するため、玄関ドアから入ってくる自然光や照明の光を拡散して明るく見せる効果も得られます。

姿見として使いながら広く見せたいなら、幅450〜600mm、高さ1500mm前後のサイズで十分です。ただし、幅も高さも大きいほど、光の反射や空間の広がりの錯覚効果は高くなるので、天井まで届く鏡にするとより広がりを感じられるでしょう。

淡い色合いで統一する

色の特性として、淡く薄い色は軽く、はっきりした濃い色は重く見えます。狭い幅の玄関ドアや床、下足入れなどの収納扉などを濃い色にすると、全体が重たい雰囲気になり、狭く感じやすいです。

ホワイトやライトベージュ、ライトグレーといった淡く薄い色を、玄関ドアや収納扉、床などの内装材に使うといいでしょう。広く見える上に、自然光や照明の光が広がりやすくなって、玄関全体が明るくなる効果も期待できます。

収納スペースを活用して物を出さない

幅が狭い玄関で多くの物が見えていると、より狭さを感じさせてしまいます。広く見せたいなら、玄関まわりにはなるべく物を出さないようにしたいものです。しかし、靴や傘、ガーデニンググッズなど、玄関まわりにはさまざまな物が出しっぱなしになりがちですよね。不要な物を捨てて片付けるのは大前提として、どうしても必要な物はできるだけ収納スペースに入れておきましょう。

幅が狭い玄関だと、シューズインクローゼットのような収納専用スペースを設けるのは難しいですが、規格品またはオーダー品の収納を加えると、整理整頓ができてすっきり広く感じます。

最近人気のフロートタイプの収納は、足元が床面から浮いた状態で設置するので、圧迫感がありません。

足元照明を収納下部につけてふんわりとしたやわらかい光を広げ、開放感を高める工夫をするのもいいですね。収納下部まで三和土として仕上げることで、広がりも感じさせるのでおすすめです。

家の顔にふさわしい玄関の幅を選ぼう

毎日家族が出入りする玄関の幅は、家族構成やライフスタイルに合わせて決めるのがポイントです。通行のしやすさや希望する玄関ドアのタイプとの組み合わせ、家全体の間取りとのバランスなども考慮して、家族で話し合いながら検討していくことが大切です。玄関全体をすっきり見せるために、収納も上手に活用したいですね。

この記事を参考に、見映えと使い勝手どちらの面でも満足できるよう、我が家にぴったりな玄関の幅を見つけてくださいね。

 

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