キッチン収納を楽にするための背面収納のリフォームとは?事例から見る施工の注意点も解説します。 – Onnela[オンネラ]|おうちのなかを、もっとしあわせに。  

キッチン収納を楽にするための背面収納のリフォームとは?事例から見る施工の注意点も解説します。


この人に聞きましたHarmony Life

英国認定(ARB)建築士 インテリア、建築、都市デザインを学びながら現地企業で10年修行し、培った主婦目線のきめ細やかな提案を心がけています。自身のYouTubeチャンネル 「London Harmony Life」では、古い佇まいのある建物やアンティークマーケット、英国のガーデンショー、手作りで楽しむ暮らしといったワクワクする情報を配信中。

「アイランドやペニンシュラのような対面式キッチンに憧れるけど、背面収納はどうしよう?」「収納が楽になる背面収納ってどんなもの?」本記事では、楽々キッチンを作る背面収納の考え方やタイプ別収納事例から後付けも含めた施工の注意点を解説 します。

背面収納のメリット・デメリット

背面収納のメリット

メリット①:手軽さ

背面収納があるキッチンは、調理作業や片付けを手軽に行うことができます。料理をしている最中に、後ろを振り返るだけで調理器具やお皿が楽に取れるので、効率よく動けますよ。

メリット②:まとまり感

壁面を利用することで大容量の収納が可能となり、まとまりのあるキッチンにすることができます。リビングからも散らかっているようには見えず、急な来客が来た際にも安心です。

メリット③:収納を楽しめる

見せる収納では、お気に入りの雑貨や色を使用することにより、収納スペースを自分らしくアレンジすることができます。また、隠す収納では、子どもと一緒に片付けの練習をすることができるのでおすすめですよ。

メリット④:組み合わせが自在

背面収納には、大型パントリー型や吊戸棚タイプ、カウンターなど組み合わせの種類が豊富にあります。自分の使いやすいキッチンにすることができ、キッチンに立つことが楽しみになりそうですね。

メリット⑤:お子様には簡単に手が届かない

メリット③の部分で、子どもと一緒に片付けられることがメリットであると述べましたが、キッチン周りには危険な調理器具も多いので心配ですよね。そこで、危険なものは大人だけが届く場所に収納することによって、怪我の危険性を抑えられますよ。

背面収納のデメリット

デメリット①:アクションが増える

キッチン用品が収納されていることにより、調理器具やお皿を使う度に扉の開け閉めが必要となります。手が汚れているときも、扉があることによって開けにくいと不便に感じる方もいるでしょう。

デメリット②:狭い空間に開き戸の開閉

複数でキッチンに立つ場合は、場所が狭くなってしまうこともあります。扉の開け閉めや開けっ放しは、動線の邪魔にも繋がり、料理のしにくいキッチンとなってしまうので注意が必要です。

デメリット③:引き戸の溝に埃がたまる

背面収納のドアが引き戸の場合、溝部分に埃が溜まりやすいというデメリットもあります。こまめに掃除をして、溝部分にゴミが溜まらないようにしましょう。

キッチンの背面収納は後付けできる?

キッチンの背面収納は後付けできます

ただし、吊戸棚を下地にきちんと取り付けないと、使っているうちに落ちてきてしまいます。既存の壁にこれから背面収納を付けるのであれば、以下の点を参考にしてみてください。

また、新築時には背面収納を付けず、後日付けるのであれば、あらかじめ下地として合板やコンパネを壁に入れておきましょう。

背面収納を追加する方法

①リフォーム

リフォームで追加する際の流れ

背面収納をリフォームで追加する場合、以下の流れとなります。

1)壁の解体と電気配線工事

キッチン背面の壁を解体します。背面収納用のコンセントを新設したり、既存のコンセントを移設する場合はこの時点で工事します。

2)補強を入れる

背面収納を固定する部分に合板やコンパネ下地を入れます。

3)壁の内装仕上げ

その上からプラスターボードを張り、壁クロスや塗り壁材などで仕上げます。

4)棚や背面収納家具の設置

キッチンユニットや造作家具を組み立て、設置し、壁にしっかりと固定します。

賃貸住宅で背面収納を後付けする場合

昨今、賃貸住宅でもリフォーム可能な物件が出回っていますね。リフォームの度合いにもよりますが、背面収納の後付けもできるでしょう。ただ先程の下地の件と併せて、退去時の原状回復も視野に入れて取り付けましょう。マンションでは構造壁や共有部分の壁となると、ビスが使用できないこともあり、独断でやってしまうと原状復帰で余分な費用がかかることになります。

キッチンの背面収納を後付けしたい場合、壁の下地補強が必要

新築やリフォームと同時に背面収納も設置するのであれば、大工さんが壁の下地補強までしてくれますが、背面収納を後付けにする場合、壁下地にあらかじめ合板やコンパネをいれておいてもらいましょう。

通常の間仕切り壁は、間柱が30㎝~45㎝間隔に入り、そこにプラスターボードをとめ、壁クロスを貼ります。そのため造作家具を後付けするには、間柱を探してそこにビスを打ちますが、収納の大きさによっては良い位置に固定できない場合もあります。プラスターボードの下に合板やコンパネを入れておけばどこにでもビスが打てるので、将来どんな背面収納を選んでも安心です。

②置き家具

置き家具を背面収納とする場合、特に気を付けたいことは地震対策で、L字金物で壁に固定が必要となります。重いモノを下に収納し家具の重心を下にしましょう。また電化製品をまとめて置けるラックなども、L字金物で壁に固定しましょう。

③DIY

DIYで背面収納を取り付けることもできますが、まずは既存の壁に下地があるかを確認してください。便利アイテム、下地探し(下地チェッカー)で、簡単に確認することもできます。壁下地の上にプラスターボードが張られていますが、プラスターボードにビスを刺してもすぐにぐらぐらしますので、吊戸棚落下の原因となります。

ちなみに軽いものを置く棚程度のものであれば、プラスターボード用のアンカーでも充分ですが、大きな吊戸棚にはおすすめしません。

背面収納は下地にきちんと留めることが必須ですので、もし不安であればリフォームの専門家が揃っているショールームに訪れるのがおすすめです。

使いやすい背面収納と施工時の注意点

キッチンは、ものが煩雑になりがちなのが悩みどころです。収納はあればあるほど嬉しく、道具の片付け場所があればキッチン周りがスッキリし、お料理や洗い物もはかどります。収納を効果的に作れば、お片付けも楽しくなりますね。そのためにも、床から天井を有効に使える背面収納を大いに活用しましょう。

背面収納は引き出しが効率的、奥行は45㎝を目安に

フロアーキャビネットで効率よくものをしまうには、扉を開けてかがんで棚に置くより、引き出しにしまうほうが簡単です。ただ、奥行が深すぎる引き出しだと奥のものが乱雑になり、使い勝手が悪くなります。さらにキッチンのスペースも狭くなってしまいます。

背面収納の奥行はフロアーキャビネットで大皿一枚が置ける45㎝を基本とし、吊り戸棚を目線まで下げるなら奥行は30㎝がベストです。30㎝であればカウンターを使いながら、間違って吊り戸棚に頭をぶつけることもなく安心です。

気になる冷蔵庫の出っ張りはどうする?

背面収納の奥行きを45㎝とすると、必然的に冷蔵庫が出っ張ります。冷蔵庫も合わせて一直線に並べたい場合は、施工段階で壁にくぼみをつけることが必要です。冷蔵庫の周りには放熱のための隙間が必要になりますので、冷蔵庫+放熱のための隙間で最適な寸法で作ってもらいましょう。

背面収納をドアにするか、引き戸にするか

家族でキッチン作業をする場合には、扉を開けても邪魔にならない引き戸が好まれますが、開き戸の場合は掃除で中のモノを出し入れする場合などに重宝します。

いつでも滑らかに開閉できるようレールの掃除はマメに行いましょう。開き戸の丁番は長年使っているとネジがゆるみ、ドアがずれてくることもありますので、定期的にチェックと調整も必要です。

電化製品の収納をまとめる

電子レンジや炊飯器など、使用頻度の高いものはカウンターの上、または専用のスライド棚に入れ、ハンドミキサーなど小さなキッチン家電は引き出しにしまいましょう。また、コンセントは余分にある方が、少なくてタコ足配線にするより安全です。窓がある場合は、アース用のコンセントをカウンターに仕込むなど工夫が必要です。

それでは次に、キッチン背面収納の事例を見ていきましょう。

【事例】マンションのキッチンリフォーム、大容量パントリーの設置

施工会社:株式会社アートリフォーム事例

URL:https://www.artreform.com/example/detail.php?id=182

背面収納として、広々としたパントリースペースが「隠す収納」としてうまく機能しています。パントリーの扉材は木目がまっすぐの柾目としたため、キッチン前面のヘリンボーン柄の化粧パネルが際立っています。来客時や素早く片づけたい時に、隠す収納の魅力が存分に発揮されキッチン全体をスッキリと見せます。

また、引き戸は開けっ放しにしても邪魔にならず、2人でキッチンで作業をしてもあまり窮屈さを感じません。機能性とデザイン性の高いキッチン背面収納の成功事例といえるでしょう。

【事例】戸建てのキッチンリフォーム、背面収納にもシステムキッチン使用

施工会社:株式会社ナサホーム

事例URL:https://mizulabo.co.jp/works/w_kitchen/20210525stedia-i

背面収納の左半分は引き出しと扉のフル収納、右側は吊戸棚とカウンターにして作業スペースも確保しています。カウンター下に家電収納棚を設け、炊飯器や電気ポットの定位置にし、ダイニングの境の配膳カウンターは作業効率アップに役立っています。

コンパクトなキッチンながらも収納量が充実、ダイニング側はオープンにしペンダントライトで温かみのあるキッチンとなりました。システムキッチンに合わせて水色のクロスで可愛らしい雰囲気に、ペンダントライトの美しい反射光もあわせてダイニングから楽しむことができます。キッチンに立つのが楽しくなりそうなリフォームの成功事例といえます。

【事例】古民家のキッチンリフォーム、背面収納にはお洒落な民芸家具でアクセント

施工会社:株式会社河原工房

事例URL:http://www.omoiokatachini.jp/200/200010/200010220/

オープンキッチンのため、調理中も家族とのコミュニケーションがとりやすく、小さなお子さまを遊ばせておいても随時確認できます。カウンター側は機能重視のシステムキッチンとし、むき出しのパイプやレンジフード、扉のブラウンカラーが素朴な古民家の空間によくなじんでいます。カウンター下のごみ箱置き場はとても使い易い配置です。

キッチン自体がインテリアの一部となることから、背面収納に民芸家具をとりいれ、シンプルな家電収納と併せて、デザイン性の高いキッチンとなりました。リビングから見たキッチンのたたずまいは、懐かしさを感じさせながらもおしゃれで、唯一無二の空間になった成功事例といえます。

【事例】戸建て、好きなものに囲まれた居心地のいいキッチン

施工会社:株式会社河原工房

事例URL:http://www.omoiokatachini.jp/200/200010/200010230/

厨房のようなステンレスキッチンと白いタイル壁がニュートラルなイメージのこのキッチンは、奥様がお好きな北欧雑貨や小物が映えるように計画されました。白木とアイアンの棚やアイアンバーがシンプルながらもおしゃれで、収納されたお鍋やキッチン小物が引き立っています。

重いアイアンのお鍋で、棚に反りが出ないよう厚めの材料が使われています。魅せる収納にフォーカスした、キッチンの材料選びの参考にもなる、優れた事例といえます。

キッチン背面収納を検討しているあなたへ

いかがでしたでしょうか?キッチン収納を楽にするための背面収納を、事例を見ながら解説しました。今回ご紹介した予算や施工ポイントを参考に、自分にあったキッチンの背面収納を検討してみましょう。また悩んだ際はぜひリフォームの専門家が揃っているショールームに訪れるのがおすすめです。経験豊富なプロの視点であなたのリフォームプランをサポートしてくれます。 

 

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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