海外の雑貨や絵画を中心としたインテリアが大好きな、ライフスタイル系Webライター。定期的に模様替えするのが趣味で、落ち着きを求めるリビングや寝室、使いやすさを重視するキッチンや洗面台など、用途に合わせてインテリアを変えることを意識しています。主婦の立場から、快適な空間を演出できるインテリアを紹介します。
テレビ台は、テレビを快適に視聴するうえで欠かせない家具です。テレビ台を選ぶ際、好みや部屋の広さなどを考慮しながらデザインや大きさなどを決めるのは比較的容易ではありますが、「高さ」を決めるのに苦労する人は多いのではないでしょうか。
今回は、テレビ台の高さの目安と選び方を紹介します。テレビ台の買い換えを検討している人は、この記事をぜひ参考にしてくださいね。
目次
なぜテレビ台の高さが重要?高さが合っていないとどんな影響が出る?
テレビ台を選ぶ際、「部屋のインテリアに合うかどうか」「テレビを乗せられる大きさかどうか」といった点を重視している人は多いでしょう。
しかし、最も重要なのは高さです。テレビ台の高さが合っていないと、上記のような影響が出てしまうでしょう。
- テレビが見えづらくなる
- 首や体に負担がかかる
- 部屋全体のバランスが崩れる
もう少し具体的に説明していきます。
テレビが見づらくなる
テレビ台の高さが合っていないと、テレビが見づらくなります。テレビ台が高すぎる、または低すぎることで、テレビが他の家具で隠れたり、テレビを正面から見られないことで照明の映り込みが気になりやすくなったりします。
首や体に負担がかかる
テレビ台の高さが合っていない状態でテレビを見続けると、見えづらいだけでなく、首や体に負荷がかかって身体的ストレスがかかることも考えられます。「テレビを見ているとなぜか首がこる」「長時間見るのが辛い」などの悩みがある方は、テレビ台の高さが合っていないのかもしれません。
テレビ台を適切な高さにすれば、肩や首に余計な力が入らず自然な姿勢でテレビを見ることができます。
部屋全体のバランスが崩れる
テレビ台とその他の家具の高さのバランスは、おしゃれな配置を実現するうえで重要なポイントです。棚やソファなどの家具と高さがアンバランスになると、インテリアの美しさを損なってしまう場合があるでしょう。
たとえば、他の家具に対してテレビ台が高すぎると、テレビ周辺の圧迫感が増します。反対に、テレビ台だけが低すぎるとテレビ周辺の壁の余白が目立ち、物足りない印象になります。部屋全体のインテリアのバランスを考えるうえでも、テレビ台の高さは重要といえるでしょう。
テレビ台の高さはどれくらいがいい?高さを決める要素は3つ
人の自然な目線は、10〜15度下を向いているといわれています。テレビ画面の中心が目線より少し低い位置になるようテレビ台を選ぶと、無理なく快適にテレビを見ることができるでしょう。
加えて、下記の要素も考慮する必要があります。
- テレビの大きさ
- テレビを見る場所
- 家族の身長
上記を順にみていきましょう。
テレビの大きさ
テレビ台の適切な高さは、テレビの大きさによって異なります。
たとえば、高さのあるテーブル台に60インチ以上の大型テレビを置くと、床に座ったときはもちろんのこと、椅子に座っても見上げるような姿勢になり首や肩が疲れてしまいます。反対に、低いテレビ台に小さなテレビを置いた場合、画面の位置が低くなりすぎて見づらくなるでしょう。
最近では、60インチ以上の大型テレビも数多く販売されており、テレビを買い換えるタイミングでサイズを大きくする人が多い傾向にあります。テレビが小さかった頃に使用していたテレビ台では、快適に視聴するのは難しいでしょう。テレビのサイズを大幅に変更する場合は、テレビ台も併せて新調するのがおすすめです。
テレビを見る場所
見る人の目線に合わせてテレビ台の高さを決めると、ストレスなくテレビを快適に見ることができます。一方で、「どこから見るか」によって目線の高さは変わります。
- 床に座ってテレビを見ることが多い
- ソファに座ってテレビを見ることが多い
- ダイニングの椅子に座ってテレビを見ることが多い
- ベッドの上からテレビを見ることが多い
など、家庭によってシチュエーションは様々でしょう。後ほど、テレビを見る場所ごとにテレビ台の最適な高さを紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
家族の身長
家族全員にとってテレビが見やすい環境にするためには、家族の身長も考慮する必要があります。身長の高さによって目線の高さが異なるため、家族の身長差があまりにも大きい場合は、家族の平均身長を考えてテレビ台の高さを決めると良いでしょう。
なお、小学生までの子供は一気に身長が伸びるので、子供の身長に合わせてテレビ台を選ぶと毎年のように買い替えなければならなくなる可能性があります。すぐに大人くらいの身長にまで伸びそうなら、大人の目線に合わせたテレビ台でも充分でしょう。
まだ小さな子供がいたり、家族の身長差が大きい場合は、
- 低めのテレビ台に高さを変えられる脚付きテレビを組み合わせ、見る人に合わせてその都度調整する
- テレビ台は使わず、高さの変えられるスタンドタイプのテレビを選ぶ
- 身長が低い人はクッションや椅子を使って目線を高くする
といった工夫も考えられます。
どこからテレビを見るかがポイント!テレビ台の最適な高さをシーン別で紹介!
テレビを見る場所によって、テレビ台の適切な高さは異なります。
どの場所からでも見やすいようにしようとすると、結果どこからも見えづらくなってしまうことが考えられます。テレビ台の高さは、テレビをよく見る場所に合わせて決めましょう。
テレビを見る場所として一般的な以下の4つの箇所に分けて、最適なテレビ台の高さを紹介します。
- 床に座ってテレビを見る場合
- ソファに座ってテレビを見る場合
- ダイニングテーブルに座ってテレビを見る場合
- ベッドの上からテレビを見る場合
上記を順にみていきましょう。
床に座ってテレビを見る場合
床に座ってテレビを見る場合は、30〜40cm高さのテレビ台がおすすめです。この高さであれば目線が少し下がった状態でテレビを見ることができるので、肩や首に負担をかけることもないでしょう。
座面が20cm未満の座椅子を使う人も、床に座るときと同じ30〜40cmの高さのテレビ台をチョイスしてくださいね。
床に座ってテレビを見る場合、小さな子供にとっては少々テレビの位置が高いと感じることがあるかもしれません。子供用の椅子やクッションなどを使って、子供の目線が高くなるように工夫しましょう。
一方、高さ30〜40cmのテレビ台だとDVDやゲーム機器などを収納するスペースが限られることがあります。収納したい物が多い人はテレビ台のサイズを大きくする必要がありますが、高さを上げると見づらくなってしまうため、横幅の大きいタイプを選ぶと良いですよ。
ソファに座ってテレビを見る場合
ソファに座りながらテレビを見る人は多いのではないでしょうか。ソファからテレビを見る場合、床に座っているときと比較して目線の位置が少し上がるため、テレビ台の高さは40cm前後が望ましいです。
高さ40cmのテレビ台は最も流通している大きさでもあり、デザインの幅も広く選択肢が広がるでしょう。
ただ、ソファにもたくさんの種類があります。脚のついている一般的なストレートソファの場合は、高さ40〜50cmのテレビ台が最適です。座面が低いソファの場合は、高さ30〜40cmのテレビ台を選ぶと快適にテレビを見ることができるでしょう。テレビ台を購入する前にソファの高さも確かめておきましょう。
ダイニングテーブルに座ってテレビを見る場合
ダイニングテーブルに座ってテレビを見る場合は、テーブルとテレビが被らないようにする必要があります。テレビ台の高さは60cm前後のものが良いでしょう。
ダイニングからリビングのソファ越しにテレビを見る場合は、ソファの背面の高さもチェックしておきましょう。
テレビ台が高くなる分、地震などの揺れの影響を受けやすい点には注意が必要です。耐震ジェルや耐震ベルトなどのアイテムを活用して、転倒防止対策をしてくださいね。
また、テレビ台が高くなるほど圧迫感が出やすくなるため、テレビ台のデザインや色味を工夫してバランスを取ると良いでしょう。後ほどテレビ台の選び方を具体的に紹介するので、そちらもぜひ参考にしてくださいね。
ベッドの上からテレビを見る場合
寝室にテレビを置き、ベッドの上からテレビを見る人におすすめのテレビ台の高さは40〜70cmです。標準的な高さのベッドなら、高さ70cm前後のテレビ台、低いベッドなら高さ40cm前後のテレビ台を合わせると良いですよ。
とはいえ、寝転んだまま見るのとベッドに座った状態でテレビを見るのとでは、最適な高さが変わります。どのような体勢でテレビを見るのかを考え、その姿勢で見たときにテレビの中心が目線より少し下になる高さに設置するよう注意しましょう。
テレビ台の幅も要チェック!テレビのサイズに合わせるのがポイント!
テレビ台は、テレビよりも幅が大きいものを選びましょう。テレビとテレビ台の幅が同じくらい、またはテレビ台のほうが小さいと、見た目のバランスが悪くなるだけでなく安定感が損なわれることがあります。
以下のサイズを参考にして、テレビのサイズに合うテレビ台の幅をチェックしてみてください。
テレビのサイズに合うテレビ台の幅
- 30~39インチのテレビ:幅100~120cmのテレビ台
- 40~49インチのテレビ:幅150~180cmのテレビ台
- 50~59インチのテレビ:幅180~210cmのテレビ台
- 60~69インチのテレビ:幅210~240cmのテレビ台
テレビ台の選び方!テレビのサイズなど4つのポイントを考慮して選ぼう
テレビ台は、比較的大きく目立ちやすい家具です。視聴しやすい高さにこだわるのはもちろんのこと、設置場所やライフスタイルなどを考慮して、自分の部屋にぴったり合うテレビ台を選びましょう。
以下の4つのポイントを参考に、テレビ台を選んでくださいね。
- テレビの大きさ
- 設置場所
- 収納力や掃除のしやすさ
- 部屋のインテリア
使い勝手だけでなく見た目のデザインにもこだわって、自分にとって居心地の良い空間作りを意識してくださいね。
テレビの大きさ
テレビの大きさを意識し、テレビ台は少し大きめを選ぶのがポイントです。テレビが大きいのに小さいテレビ台を選ぶと、近くを歩いたときにテレビにぶつかりやすくなります。見た目もアンバランスになり「頭でっかち」な印象を与えます。
テレビ台は、横幅がテレビよりも20〜40cm大きいものを用意すると安定しやすく、見た目も落ち着いた印象になります。テレビ台の中央にテレビを配置し、テレビの左右それぞれに10〜20cmの余裕を持たせておきましょう。
設置場所
テレビをどこに配置するかによってテレビ台の種類を決めると失敗しません。壁に沿って並行に置くなら、一般的な長方形のテレビ台が良いですし、部屋の角に置くならコーナータイプのテレビ台がぴったりです。
設置場所に合わせてテレビ台を選ぶことで、デッドスペースが生まれにくくなり、部屋をすっきり見せる効果もあります。
なお、大きいテレビを部屋の角に置こうとすると、テレビが角に収まらず結果として広いスペースを要してしまうことがあります。テレビのサイズが50インチ以上の場合は、部屋の角ではなく壁と平行になるように設置したほうが良いでしょう。
収納力や掃除のしやすさ
テレビ台に、DVDプレーヤーやゲーム機、リビングで使用する小物などを収納したい場合は、収納スペースがたくさんあるタイプがおすすめです。テレビ台に収納をまとめることができれば、部屋をすっきり見せることができます。
テレビ台の収納に扉がついていないオープンタイプは、DVDプレーヤーなどの操作がしやすい反面、ほこりが溜まりやすいデメリットがあります。掃除の手間を省きたい人や生活感を出したくない人は、扉つきのテレビ台を選ぶとすると良いですよ。
また、小物や植物を飾る場所としてテレビ台を活用したい場合は、幅の広いテレビ台がおすすめです。小物はテレビの前に置くのではなく、テレビの左右に余白を意識して配置することで、おしゃれなインテリアになります。
部屋のインテリア
テレビとセットで使うテレビ台は、視線を集めやすい家具です。比較的サイズも大きいので、インテリアを左右しやすい家具ともいえるでしょう。
まずは、理想の部屋の雰囲気に合わせてテレビ台の色味を選びましょう。
- ナチュラルブラウン:温かみを感じられる部屋にしたい人におすすめ
- ブラウン・ダークブラウン:シックで大人っぽい部屋ににしたい人におすすめ
- 白・ガラス:清潔感のある部屋や空間を広く見せたい人におすすめ
また、脚がついているかどうかも印象を左右します。開放的な空間を目指すなら、脚がついているテレビ台がおすすめです。テレビ台の下の床が見えることで、圧迫感を抑えることができます。
一方、脚がないテレビ台は見た目に重厚感が出るため、落ち着いた部屋にしたい人にぴったりです。本革素材のソファをセットで置けば、高級感のある空間が完成します。
メリット | |
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脚があるテレビ台 |
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脚がないテレビ台 |
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テレビ台を自分で高くすることはできる?高さを調整する方法
「テレビ台がもう少し高かったら見えやすいのにな」ということはありませんか?テレビ台は決して安いものではないため、すぐに買い替えられないこともあるかもしれません。
そんな時は、自分で高さを上げる方法を試してみてください。
テレビ台の高さを上げる方法
- シートタイプの木材やコルクをテレビ台の下に敷く
- ブロックをテレビ台の下に敷く
数cmだけ調整する場合は、シートタイプの木材やコルクを使いましょう。テレビ台の四隅に敷くだけで、高さを上げることができます。
数十cm単位で高さを調整したい場合は、ブロックをテレビ台の下に敷く方法が考えられます。ブロックにはさまざまな種類がありますが、石・レンガ・木材・コルクなどの材質のブロックを使用しましょう。ブロックがむき出しになり、見た目上は少し違和感がありますが、テレビの高さを数十cm上げることができます。
しかし、上記はあくまで応急処置です。テレビ台は床に直接置くことを想定して作られているため、安定感に欠ける点には注意が必要です。テレビ台の高さが合わないと感じたら、早めに買い替えることを検討しましょう。
テレビ台だけでなくテレビ周りも一新させたいならリフォームがおすすめ!
「リビングの模様替えに合わせてテレビ周りも一新させたい」「好みのテレビ台が見つからない」という方は、テレビ周りのリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。自分好みの色やデザイン、タイプのテレビ台を造作することができ、リビング全体の雰囲気をガラリと変えることができます。
テレビ周りをリフォームする利点
- 自分好みのテレビ台を設置できる
- 収納場所を増やせる
- 部屋の雰囲気を統一できる
- 配線を隠せる構造にすることも可能
なお、HDC神戸・HDC大阪のような複数のインテリアショップやリフォーム会社が入った施設なら、家具選びとリフォームの検討が一度にできます。理想のテレビ台が見つからないときは、ぜひ足を運んでみてください。
まとめ|テレビ台の高さはテレビを見る場所・人によって決まる
テレビ台の高さに迷ったら、まずは「どこからテレビをみることが多いのか」を参考にしながら決めましょう。床に座ってテレビを見る機会が多い場合は30〜40cm、ソファなら40cm前後、ダイニングテーブルなら60cm前後、ベッドなら40〜70cmの高さのテレビ台がおすすめです。
ただし、テレビの大きさや家族の身長などによって最適なテレビ台の高さは異なります。テレビと一緒に毎日目にする家具なので、インテリアとの相性も重要です。
理想のテレビ台がどうしても見つからないときは、リフォームでテレビ台を造り付けにするのも選択肢の一つです。ぜひこの記事を参考に、家族全員がテレビをもっと楽しめる環境をつくってくださいね。
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