一級建築士、一級建築施工管理技士他様々な建築系資格を取得。ゼネコンで様々な業務を経験しながら一級建築士試験で苦労した経験を活かし、一級建築士試験を攻略するブログを運営。建設を学ぶ専門サイトの立ち上げ経験もあり。サッカーとお笑いが好き。フットサルとギターを嗜む。著書「学び直しの一級建築士」
長い間一軒家に住んでいる方や、中古の住宅を購入した方は、家族が高齢になり、バリアフリーリフォームを検討することもあるでしょう。バリアフリーリフォームを行うことで、日常生活を快適に過ごせるような環境を整えることができます。ただし、かけられる費用が限られている現実もありますよね。
この記事では、バリアフリーリフォームの内容と費用相場について解説します。費用負担を軽くする方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
バリアフリーリフォームとはどんな工事?
バリアフリーリフォームは、住宅のさまざまな部分をバリアフリーに改修することを指します。
たとえば、高齢者は歩行が難しくなったり、車椅子を使うようになったりする場合があります。そのような状況では、建物がバリアフリーに対応していると、生活が大幅に快適になります。
逆に、建物がバリアフリーに対応していない場合、車椅子の方や高齢者にとって生活が不便です。
バリアフリー工事には、具体的には以下のような工事があります。
- 手すりの設置
- 段差解消
- 扉を引き戸へ変更
- 車椅子が通りやすいようにリフォーム
順番に説明していきましょう。
手すりを設置する
手すりの設置は、バリアフリーリフォームにとって重要な工程です。
たとえば、高齢になると杖を使っての歩行が必要になるかもしれません。
実際に家の中で杖をついて生活すると、狭くて危険な場所もあります。トイレなどの狭い場所は、杖がなくても歩行できるようにするために手すりを設置すると良いでしょう。
手すりがあれば、廊下を歩く際や階段を昇り降りするときもつかまりながら歩けるので安心です。手すりを利用することで、危険な場所での怪我のリスクを減らすことができます。
段差解消する
バリアフリーの基本とも言えるのが、段差の解消ですよね。車椅子を利用する人は階段を登ることができませんし、段差があると通ることも難しいです。高齢者も段差を乗り越えるのは大変です。だからこそ、家の中の段差解消が必要になります。
たとえば、戸建ての玄関は20cmほどの段差があるのが一般的です。この段差は車椅子では乗り越えることができません。そのため、段差を解消するためにスロープを設置したり、玄関の床の高さを調整することが必要です。
最近のおしゃれな家では、リビングに段差をつける「ダウンフロアリビング」が採用されることもあります。そういった家では、体が自由に動かなくなったときに怪我をするリスクが高いです。
できるだけ段差の少ない家にすることで怪我のリスクを減らし、快適な生活を送ることができます。
扉を引き戸にする
扉を引き戸にするのはバリアフリーリフォームではよく行われる工事です。
病院へ行くと、開き戸の扉を使っている場面はあまりないでしょう。なぜなら、体の動きが制限されている人にとっては引き戸のほうが使い勝手がいいからです。
引き戸なら、場所を移動することなく横に引いて開閉できます。
しかし、開き戸の場合、扉を開ける際に体を移動させる必要があり、開く方向によっては閉めるために手を伸ばしてドアノブをつかむ必要があります。引き戸よりも操作が煩雑なのです。
車いすが通れるようにする
3つのバリアフリーリフォームを具体的に説明しましたが、結局のところ、車椅子で移動する人が快適に過ごせる空間を作ることで、車椅子を使わない人も過ごしやすい家になります。
たとえば、通常の家の廊下はあまり広くありません。一般的には二人がギリギリすれ違える程度の幅で設計されていることが多いです。具体的な寸法で言うと、70cm〜80cm程度です。この寸法は車椅子がなんとか通れる寸法とされていますが、非常に狭いため、慣れていない人が操作するのは困難です。
車椅子を操作するだけでも十分ストレスですが、そこに狭い廊下や段差を乗り越える際のストレスを加えると、想像を絶する大変さになります。
車椅子が通りやすい廊下の幅の目安は、90cm以上です。高齢者や車椅子の利用者と一緒に暮らす場合、車椅子が通りやすい空間を確保することで、ストレスを軽減することができます。
マンションでも戸建てでもやることは同じ
バリアフリーリフォームに関して、戸建てとマンションでは行う工事が異なると考える人もいます。
しかし、戸建てかマンションかに関わらず、バリアフリーリフォームの目的は「高齢者や車椅子利用者にとって使いやすい住宅に作り変えること」です。手すりの設置や段差の解消など、目的に対して求められることが共通しているので、基本的には工事内容は同じです。
場所ごとのバリアフリーリフォームの内容
手すりの設置や段差の解消など、バリアフリーリフォームで何を行うべきかは想像できるかもしれません。
しかし、具体的な場所について考えると、何をどのようにすべきか迷うこともあるでしょう。
たとえば、浴室ではどんなリフォームをすればバリアフリーになるのか、トイレではどんなリフォームが有効なのか、といったことは、1つ1つの場所ごとに検討する必要があります。
ここでは、各場所におけるバリアフリーリフォームの内容について説明します。
浴室のバリアフリーリフォーム
浴室をバリアフリー化するには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。具体的には以下に注意が必要です。
- 段差の解消
- 転倒防止対策
- 床の滑りにくさ
通常、浴室と脱衣所との間には、水が外に飛び出さないよう段差が設けられています。また、ゆったりとリラックスして体を温めるために深い浴槽を検討する方も要るでしょう。
しかし、バリアフリー化を目指す場合、段差のある浴室は使い勝手が悪くなります。深すぎる浴槽も使いづらく、浴室の床は高齢者にとって滑りやすく転倒の危険性が高まります。浴室のバリアフリーでは、これらの問題を解消する必要があります。
具体的なリフォーム内容としては、浴室と脱衣所の段差をなくし床の高さを揃えたり、深さを抑えたり滑りにくい加工が施されているなど、使いやすく安全性の高い浴槽への交換が一般的です。
さらに、転倒防止のために手すりを取り付けたり、滑りにくい素材の床材に変更したりする事例が多いです。
トイレのバリアフリーリフォーム
トイレのリフォームは、次の2点が重要です。
- 座りやすさ
- 車椅子の利用
トイレは日常的に使用する場所なので、快適でなければ困ります。特に、立つ・座るの動作がスムーズにおこなえることが望ましいです。そのためには、便器の横に手すりを設置することが一般的です。手すりがあると、立ったり座ったりする際に安定感があり、利便性が高まります。
さらに、車椅子を使う場合はトイレの幅を広げたり、トイレの扉を引き戸に変更したりするリフォームも検討されます。車椅子の利用者にとってトイレが使いやすいかどうかは重要です。車椅子を想定して設計されている多目的トイレを想像すると、どのようなトイレが使いやすいのかイメージすることができるでしょう。
階段のバリアフリーリフォーム
戸建の場合、2階建てや3階建てに住んでいれば、階段のバリアフリー化の検討が必要です。
階段の上り下りが難しくなった場合、ホームエレベーターを設置することで問題が解消されます。車椅子専用の階段昇降機を導入し、階段を上り下りすることができるようにするのも選択肢の一つです。
もし、エレベーターや階段昇降機を設置したくない場合は、車椅子を使用する方が1階だけですべての生活を行うことができるよう、間取りを変更することも検討しましょう。
廊下のバリアフリーリフォーム
廊下をバリアフリーにするには、廊下の幅を広げることや手すりを設置することが主な方法です。
車椅子が通れるようにするためには、廊下の幅を広げることが望ましいですが、一方で手すりを設置すると廊下が狭くなってしまうことがあります。
ご家庭のバリアフリー化する際に、どちらを優先するのか、また、どちらも譲れないのかを検討してください。両方が必要でどちらも譲れない場合は、自力で歩行できるうちは廊下を広げて手すりを設置するリフォームを行い、車椅子生活になった際には手すりを取り外すという方法も考えられます。
玄関のバリアフリーリフォーム
玄関にはほとんどの場合段差があります。この段差を解消する方法が、玄関のバリアフリーリフォームにおけるカギです。
たとえば、段差を解消するためにスロープを設置するか、段差を小さくしてリフォームするか、または小さな階段を設置して登りやすくするかによって、工事内容が大きく異なります。
さらに、小さな玄関ドアでは車椅子の出し入れが難しいため、ドアが小さい場合は、ドアのサイズを大きくしたり、開き戸から引き戸へタイプを変更したりすることも考慮してください。なお、開き戸の場合には玄関に広めのスペースが必要になります。玄関スペース自体が狭い場合は、ドアは引き戸にするのがおすすめです。
家の外と内をつなぐ玄関は長時間過ごす場所ではないものの、住みやすさを左右する大切な場所です。バリアフリーリフォームについては早めに検討することが重要です。
寝室のバリアフリーリフォーム
寝室をリフォームする場合は、下記の点がポイントです。
- 廊下と寝室の段差を解消する:廊下と寝室の間にある敷居や段差を取り除いたり、床をかさ上げしたりすることで段差を解消しましょう。
- 立ち座りをサポートする手すりを設置する:ベッドに横になる・ベッドから出る際の動作が楽になるよう、ベッドサイドの手すりの設置を検討しましょう。畳に布団を敷いて寝るのは起き上がりが大変なので、できればベッドの導入を検討してください。
- 滑りにくい床材に変更する:滑りにくい床材への変更は、歩く際の転倒防止だけでなく車椅子を使う場合の滑りを防ぐためにも重要です。
- ヒートショック対策として暖房や断熱を設置する:昔ながらの寝室は断熱が不十分で、ヒートショックのリスクが高くなります。断熱工事や暖房設備の追加も検討しましょう。
- 転倒防止のために足元を明るくする:加齢とともに足元の視界は悪くなります。足元を明るくして転倒の危険を減らすため、照明を追加することも重要です。
バリアフリーリフォームをするときの注意点
バリアフリーリフォームを行う際には、以下の注意点があります。
- 対象者の状況に合わせて、個々のニーズや利用者の身体的特性を考慮する
- 視覚障害がある場合は、照明の明るさの調整、明暗のコントラストなどを工夫して、視認性を向上させる
- 同居する家族の利便性や過ごしやすさも考慮する
- 事故や怪我を未然に防ぐために、早めにリフォームを行う
順番に説明します。
対象者の状況に合わせる
これまでたくさんのバリアフリーリフォームを紹介してきましたが、対象者の状況によって、必要かどうかが分かれるリフォームもあります。エレベーターの設置などが、その代表といえるでしょう。
家族みんなが使いやすくなるようなバリアフリーリフォームは早めに実施しておき、それ以外は対象者の状況に合わせて将来必要になりそうなものに絞ってリフォームを検討しましょう。
家族の体が不自由になったからといって焦ってすべてのバリアフリーリフォームを行うと、本来リフォームをする必要がない場所まで併せてリフォームをしてしまうこともありえます。
具体的には、お風呂には毎回介護施設で入ることになったのに、お風呂までバリアフリーリフォームをしてしまった、などです。
このように、対象者が日常生活の一部のルーティンを施設で済ませることを検討しているかもしれません。そのため、家全体をバリアフリーリフォームしても、リフォームしたスペースが実際に使用されない可能性もあります。
バリアフリーの対象者との相互の意見交換を行い、希望や必要性を理解することが重要です。
一方で、まだ体が不自由とまでは言えない段階でも、怪我を未然に防げるような全体的なリフォームは早めに検討すると良いでしょう。例えば、歩行をアシストしてくれる手すりの設置や段差の解消は、まだ体が不自由とはいえない段階であってもメリットを得られます。
- 状況に合わせて必要性が左右されるリフォームは、その都度検討する
- 家族全員が過ごしやすくなるようなリフォームは、早めに行っておく
というように判断すると、失敗しにくくなります。
目が悪いなら照明や明暗差でカバー
目が悪くなっても足腰に問題がない場合、過度にバリアフリーリフォームするのは、本人にとって使い勝手の良い選択とは言えません。不安を感じているポイントにそってリフォームすることが大切です。
視覚に問題がある場合は、照明を工夫することで使いやすさを改善できます。
たとえば、全体的に明るさが足りず、暗くて過ごしにくい状況を想定してみましょう。足元に照明を設置して明るさを確保すれば、少なくとも足元が見えづらいのが原因で転倒するリスクは軽減できますよね。
また、階段が見えづらくて不安を感じる場合は、階段の段差に明暗差のある滑り止めを設置するだけでも、使い勝手が向上します。
バリアフリーリフォームにおいて重要なのは、使いにくさの原因を取り除くことです。親が高齢であるからといって、単にバリアフリーリフォームを行ったとしても、使い勝手が向上するとは限りません。
問題の原因を特定し、それを解決することが大切です。
同居する家族の過ごしやすさも大切
バリアフリーリフォームにおいては、「バリアフリー対象者のニーズを考慮することが大切」と説明してきましたが、同居する家族にとって不便なリフォームは、適切なバリアフリーリフォームとは言えません。
たとえば、家族が高齢化してトイレを使うのに手すりが必要になったとします。その際、ただ必要だからと無計画に手すりを取り付けるのは避けるべきです。
確かに手すりは必要かもしれませんが、無計画に設置すると掃除が非常に困難なトイレになってしまいます。トイレは家族全員が頻繁に利用する場所のため、使いやすさとメンテナンス性を考慮し、手すりを設置しても掃除がしやすい配置を考えてください。
特に、狭いトイレでは注意が必要です。スペースに余裕がない場合は、掃除のしやすさを考慮し、動かせるタイプの手すりを検討してみましょう。多目的トイレにある手すりは、必要なときに利用できるように動かすことができるものもあります。バリアフリーの対象者が自分で手すりを動かせそうなら、使わないときは手すりを収納できる仕組みにしても問題ありません。
けがをする前にリフォームした方がいい
多くの人が、高齢の同居家族が急に介護を必要になった状況で、バリアフリーリフォームを考えます。
実際、そのような状況では早急にリフォームする必要性が生じます。
しかし、本来なら介護の必要性が生じる前にリフォームを行うのが望ましいです。なぜなら、将来介護が必要になったときに焦らなくて済むだけでなく、リフォームによって家の中の危険な箇所が改善されれば、高齢者が怪我をするリスクを抑えられるからです。
たとえば、段差が無ければ転倒するリスクが低くなりますし、明るくて見やすい照明に変更することで住みやすさが向上します。
急に介護が必要になってからリフォームを行うことは可能ですが、事前にリフォームを行っておけば怪我のリスクが低くなるため、健康寿命を延ばすことにも繋がります。
そのほうが、介護をする側・される側に関係なく、家族全員にメリットがあるでしょう。
また、リフォームには多くの労力が必要です。業者との打ち合わせや資金調達など、エネルギーを要する作業です。
自分自身や家族が高齢になってからそれらの手続きを行うのは困難を伴うことでしょう。早めに準備を整えておけば、急にリフォームを行うストレスも軽減できます。
バリアフリーのリフォームの事例と費用相場
ここからは、バリアフリーのリフォーム事例と、どの程度の費用がかかるかをご紹介します。
トイレのバリアフリー化【100万円】
この事例は、既存のトイレをバリアフリー化した事例です。
通常のトイレはドアがあるのが一般的ですが、この事例ではドアを取り去り、パーテーションで仕切ることで、半オープンのトイレにしました。
半オープンであるため、車椅子でも簡単に利用できます。
費用相場は100万円程度です。トイレのバリアフリーリフォームで壁の位置を変更したり、水回りの位置を変更したりする場合は、この事例と同等の費用がかかる傾向にあります。
浴室のバリアフリーリフォーム【130万円】
この事例は、古くなった浴室を新調すると同時に、バリアフリーリフォームを実現した事例です。
浴室を滑りにくい床材にし、お風呂に入るときの転倒防止に手すりを設置しました。
費用は130万円です。
洗面所をバリアフリーにする【60万円】
この事例は、洗面所とトイレのバリアフリー化を同時に行った事例です。
洗面所はどうしても狭くなりがちですが、車椅子でも使用できるように広々とした空間を確保しました。トイレと同時にリフォームすることで、広い空間を実現した事例です。
費用相場は、洗面所だけで考えると60万円ほどです。トイレとセットになると130万円ほどを見込んでおくと良いでしょう。
玄関をバリアフリー化する【50万円】
出典:ナサホーム
この事例は、玄関へのアプローチをスロープにすることで、バリアフリー化した事例です。玄関も引き戸になっており、とても使いやすいです。
なだらかなスロープですので、車椅子の方でも利用しやすい作りになっています。
費用相場は50万円ほどです。
廊下や階段の費用相場【10万円】
こちらは、階段に手すりを設置した事例です。手すりの設置だけであれば、10万円程度で設置可能です。
なお、自力で歩行困難な場合などはホームエレベーターや階段昇降機を設置することになりますが、その場合の費用相場は150万円ほどです。
バリアフリーリフォームで費用負担を軽くする補助金や減税制度
バリアフリーリフォームは必要性や緊急性が高いですが、急に費用を用意するのは大変です。そこで、費用負担を軽くする補助金や減税制度などがあります。
高齢者住宅改修費用助成制度
介護保険とは、40歳を超えると加入が義務付けられる制度です。
要件を満たすバリアフリー工事を行うと、介護保険による「高齢者住宅改修費用助成制度」を利用できます。制度の運営元は各市町村で、支給条件を満たすと20万円を上限に支給されます。
詳しくはお住まいの自治体に確認してください。
バリアフリー特定改修工事特別控除制度、バリアフリーリフォーム減税
バリアフリー工事を行った高齢者本人や同居人が使える制度で、所得税の控除制度です。バリアフリーリフォーム減税とも呼ばれ、一定の工事を行った場合、10%の控除を受けることができます。
控除条件や対象者などが年によって変わりますので、最新の情報は国税庁やお近くの自治体に確認してください。
まとめ「けがをする前にバリアフリーリフォームをする方がとても安くなる」
バリアフリーリフォームは、多くの家庭で避けては通れない工事となるでしょう。家族が高齢になるにつれ、住みやすい環境は変化します。不便なまま住み続けて、怪我をしてしまっては、大切な人生の時間を楽しめなくなります。早めにリフォームの計画を立ててください。
具体的には、以下の工事を行うことになります。
- 手すりの設置
- 段差の解消
- 扉を引き戸へ変更
- 車椅子が通れるようにリフォーム
バリアフリーリフォームをするなら、以下のポイントをおさえて計画をたてましょう。
- 対象者の状況やニーズに合わせる
- 同居する家族の過ごしやすさも大切
- 怪我をする前にリフォームを行う
ぜひ本記事を参考にして、素敵なバリアフリー化を実現させてください。
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