銀鮭と紅鮭の違いとは?旬の時期や味の違いをふまえておすすめレシピをご紹介します

日本中どこでも手軽に手に入る、食卓の強い味方「鮭」。普段よく口にする魚ですが、実は「銀鮭」や「紅鮭」などさまざまな種類があることをご存知でしたか。

鮭は種類ごとに味や食感が異なり、適した調理法も変わってきます。そこで今回は、よく目にする銀鮭と紅鮭の違いについて解説します。使い分けのコツや、おすすめレシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

銀鮭と紅鮭についての基礎知識

まずは、銀鮭と紅鮭の基本的な特徴についてご紹介します。銀鮭や紅鮭をはじめとする鮭には、産地や漁獲法の違い、下処理の有無による違いがあります。

銀鮭と紅鮭はどちらも鮭の一種

銀鮭と紅鮭は、どちらも鮭の一種です。鮭の種類には、品種による分類下処理の有無による分類があります。

品種による分類

  • 銀鮭
  • 紅鮭
  • 白鮭/秋鮭/時鮭
  • アトランティックサーモン
  • キングサーモン
  • トラウトサーモン/ニジマス

下処理の有無による分類

  • 塩鮭(甘口)
  • 塩鮭(辛口)
  • 生鮭/サーモン

銀鮭と紅鮭は鮭の品種によって区別されています。品種は、産地の違いや魚そのものの特徴によって決まります。

銀鮭はチリ産の養殖がメイン

生活の中で見かける鮭の45%は養殖モノで、養殖のほとんどを占めているのが銀鮭です。残りの55%は天然モノで、日本では白鮭と呼ばれる品種がメインです。銀鮭の養殖はチリが多く、そのほかにアラスカやロシアが有名です。

チリ産の養殖銀鮭は他の輸入鮭より価格が安く、一般家庭はもちろんコンビニやスーパーのお惣菜にもよく使用されています。生食に向かない点は残念ですが、お弁当の焼鮭や鮭おにぎりなど、さまざまな面で私たちの生活を支えてくれています。

また、輸入の際に一度冷凍されることから、国内の天然鮭や生食用の輸入鮭と比べて日持ちしやすいのも特徴です。一般家庭や食品工場など、大量消費向けのマーケットで活用されています。

紅鮭は北海道〜東北で水揚げされる

国内産の紅鮭のほとんどは北海道から東北の海で水揚げされています。紅鮭は環境の変化や汚染に弱く、きれいな環境下でなければ成長することができません。漁獲できるエリアが狭い希少な品種です。

また、紅鮭には安定した養殖方法がありません。今流通しているもののほとんどが天然モノです。そのため価格も少しお高めですが、季節のちょっとした楽しみと言えますね。

現在、世界初となる紅鮭の養殖化プロジェクトが進行中です。近いうちに、1年中紅鮭をいただける日が来るかもしれません。

読み方がいっぱい!?白鮭/秋鮭/時鮭の違いとは

白鮭は、銀鮭や紅鮭よりさらに一般的な品種です。木彫りの熊がくわえている鮭も、白鮭(サケ)がモチーフになっています。白鮭のユニークな点は、水揚げされる時期によって名前が変わることです。これらは銀鮭や紅鮭とは品種が違うので、区別しておきましょう。

  • 白鮭(しろざけ)
  • 秋鮭(あきざけ)
  • 時鮭(ときしらず)

白鮭

総称として使われる白鮭ですが、狭い意味では9~11月に水揚げされたものを指します。鮭は日本の河川で稚魚として育ちます。その後、4年をかけて世界中の海を回遊し、最後にまた故郷に戻ってきます。このとき水揚げされる鮭が、もっとも一般的と言われる白鮭です。

秋鮭

秋鮭は、産卵直前に水揚げされたものを指します。同時に、秋鮭の卵は筋子やいくらとして加工されます。3種類の中で一番長生きしている白鮭です。

時鮭

時鮭は、4年間の回遊の途中で水揚げされたものを指します。川よりも広範囲の海で漁獲するため網にかかりにくく、白鮭や秋鮭より希少と言われています。3種類の中で一番若い白鮭です。

「サーモン(生鮭)」は銀鮭?紅鮭?違いはあるの?

銀鮭や紅鮭は、鮭の品種の違いからくる呼び名です。それとは違い、生の鮭といった意味でのサーモン(生鮭)は、下処理の違いで区別されています。「銀鮭も紅鮭もサーモン(生鮭)になり得る」というのが正しい認識です。

ただし、銀鮭は身がほぐれやすく、生食に適していない品種です。養殖モノなら生で食べても体に害はありませんが、銀鮭のサーモンは比較的珍しいと言えるでしょう。

紅鮭の場合はさらに注意が必要です。海や川でさまざまなエサを食べる紅鮭には、寄生虫が潜んでいることがあります。死滅していない寄生虫を人間が食べてしまうと、ひどい食中毒に苦しむことになります。家庭で調理する場合、紅鮭には必ず火を通すようにしましょう。

生食に向いた品種なら、養殖のサーモントラウトが有名です。ほどよく脂がのっていて、薄く切っても厚く切っても美味しくいただけます。

銀鮭と紅鮭はどちらが美味しい?それぞれの違いをチェック

銀鮭と紅鮭には、産地の違いや、水揚げ方法の違いがあることが分かりました。では実際に、それらの違いによってどんな味の違いが出てくるのでしょうか。ここからは、銀鮭と紅鮭の味や食感の違いについてご説明します。

美味しい時期が違う!銀鮭の旬は初秋、紅鮭の旬は初夏

天然モノを比較した場合、銀鮭と紅鮭では旬の時期に違いがあります。銀鮭の旬は8月〜10月頃紅鮭の旬は6月〜8月頃です。天然モノの魚は基本的に旬の時期しか出回らないので、旬を逃すということはないはずです。

しかし、天然モノの銀鮭と紅鮭は、同じく天然の白鮭や他の養殖鮭と比べると流通量の少ない種類です。特に、養殖流通のない紅鮭を楽しみたいときには、旬の時期にスーパーや魚屋を探し回る必要があるかもしれません。見かけたときにはぜひ味わってみてくださいね。

養殖の銀鮭であれば一年中安定して手に入る

天然モノの銀鮭には旬がありますが、養殖の銀鮭には特に旬はありません。養殖モノには海での回遊の必要がないため、1年を通じて入手することができます。天然モノの旬が過ぎた冬場や春先に重宝するでしょう。

供給が安定しているため、いつでも安く手に入るのもポイントです。逆に、天然モノは漁獲量によって価格が変動するので、去年と同じ価格帯で購入できるとは限りません。どんな季節でも朝昼晩のおかずとして鮭を楽しむことができるのは、養殖がさかんな銀鮭のおかげと言えますね。

養殖の銀鮭は、程よい脂とふっくらした身の食感がポイント

養殖モノの銀鮭は、限られた範囲の生け簀の中で効率的に管理されています。幾重の大海原を回遊する天然モノの鮭と比べると、運動量が少なく、毎日十分なエサを取ることができます。この養殖環境のおかげで、銀鮭には良質の脂がほどよくのり、ふっくらとした食感に仕上がります。

身がほぐれやすい点も特徴で、調理した後はお箸で簡単にほぐすことができます。食べやすいのはもちろんのこと、鮭フレークなどの加工品として日本中で親しまれています。

天然モノの紅鮭は、たんぱくで食べ応えのある食感がポイント

天然モノの紅鮭は、何年もの年月をかけて海を回遊しています。そのため、養殖モノの銀鮭に比べると、身が引き締まったたんぱくな味わいになります。流通量の多い北米やロシア産の紅鮭は特にその傾向が強いです。

日本の北海道〜東北で水揚げされる希少な紅鮭は、比較的若めのものが多く、他国産の紅鮭に比べると身がやわらかめです。紅鮭を購入するときには産地にも注目してみてください。

銀鮭と紅鮭の栄養素に大きな違いはない

銀鮭は脂が乗っていてやわらかめ。紅鮭は身が引き締まっていてたんぱく。これらの違いは、栄養素にも影響するのでしょうか。以下は100gあたりの比較表です。

銀鮭 紅鮭
カロリー 204kcal 138kcal
タンパク質 19.6g 22.5g

それぞれの特徴通り、脂の多い銀鮭のほうがカロリーが高く、身の引き締まった紅鮭のほうがタンパク質が多いとされています。

しかし、鮭を1度に大量に食べる人や、毎日必ず食べる人は多くないと思います。切り身の場合、量はたったの80gです。確かに銀鮭のほうがカロリー値は高いですが、気にするほどの差ではないでしょう。

他の栄養素でも少しずつ違いがありますが、摂取する量を考えると深刻になることはない範囲です。銀鮭でも紅鮭でも栄養素は大して変わらない、と言えるでしょう。

調理方法で変わる!?銀鮭と紅鮭の使い分けポイント

銀鮭と紅鮭には味や食感の違いがあります。どちらも生で食べることはまずないので、素材の良し悪しよりも調理方法が大切です。ここからは、銀鮭と紅鮭の使い分けについて詳しく説明していきます。

銀鮭や紅鮭を「まずい」と感じるのは、それぞれに合った調理をしていないから

「銀鮭 まずい」「紅鮭 まずい」という検索候補が出てきてしまうほど、それぞれの扱いに苦労している人は多いようです。この2つの種類に味や食感の違いがあることは、前章まででご説明してきた通りです。

養殖モノの銀鮭には脂が多く、人によっては脂っぽいと感じるでしょう。バターたっぷりのソテーに使ったり、揚げ焼きにしたりしてしまうと、胃もたれや胃痛の原因になることも。

たんぱくな紅鮭を使う場合、ただ焼き魚にするだけでは身が固くて味気なく感じることもあるでしょう。水分が抜けてしまうと余計にパサっとしてしまい、美味しさを感じにくくなるかもしれません。

どんな料理にでも合わせやすい鮭ですが、種類ごとの特徴によって合う料理、合わない料理が出てきてしまうのは仕方のないことです。鮭料理を「まずい」と感じたら、どんな種類のものを使っているのか/どんな調理をしたのか、について振り返ってみると良いでしょう。

脂多めの銀鮭には、焼くだけ・蒸すだけなどのシンプルな調理法がおすすめ

銀鮭には、良質な脂をなるべく活かした、シンプルな調理法がよく合います。通年手に入るということもあり、朝ごはんやお弁当のおかずに使う焼鮭にぴったりですね。脂をギュッと閉じ込められる、蒸し料理にもおすすめです。

味付けは、塩・しょうゆ・みそなどの、天然由来の調味料がおすすめです。合わせる食材は野菜やきのこ類が良いでしょう。動物性のエキスを含む食材や調味料との組み合わせはなるべく避けたほうが無難です。脂がくどくなる恐れがある点に注意してください。

身のほぐしやすさを活用して、鮭フレークやおにぎりの具に加工するのもおすすめです。白米が止まらなくなる美味しさです。

さっぱりした紅鮭には、油をたっぷり使った調理法がおすすめ

たんぱくな紅鮭なら、油を多く使う料理にも気兼ねなく活用することができます。鮭の代表レシピであるバターたっぷりのムニエルを作るなら紅鮭がおすすめです。

食べ応え満点の身の引き締まり方も紅鮭の大きなポイントです。大きな身をほぐして食べるより、一口代のステーキのようにカットして食べる料理に向いているでしょう。

クリームシチュー、チャウダー、グラタンなどの動物性エキスがたっぷり染み込んだスープ・ソース系のレシピとも相性抜群です。長く煮込んでも煮崩れしない点も嬉しいですね。

塩がついている有塩と、味付けなしの無塩のどちらにするべき?

鮭の下処理による区分は、以下の種類があります。それぞれの味の違いを踏まえた上で、料理の種類に応じて使い分けましょう。

塩鮭(甘口) 3~8%濃度の塩水に漬け込んだもの。塩の味がほんのりする。
塩鮭(辛口) 8%以上の濃度の塩水に漬け込んだもの。塩の味がしっかりする。
生鮭/サーモン 塩漬けされていないもの。生のままでも食べることができる。

流通時の鮮度を保つため、一般的に生食用以外の切り身は塩漬けされています。塩漬けされた鮭は、塩水の濃度によって甘口と辛口に分かれます。

焼鮭にするのであれば、甘口がちょうどいいでしょう。少し物足りないかもしれませんが、後から手元で追い塩を振れば自分好みに調節できます。

調理した後にも鮭にしっかり塩気が残っていて欲しい場合には辛口がおすすめです。逆に、塩味が邪魔になる場合には、加熱食品にも生鮭を使いましょう。

まれに、生食用ではない無塩の鮭が流通していることもあります。調理に使うときに便利ですが、必ずよく熱してから食べるようにしましょう。

銀鮭を使ったおすすめレシピ

ここからは、実際にそれぞれの鮭を使ったレシピについて解説します。適した調理方法が見つからないときは参考にしてみてくださいね。まずは、ほどよい脂が特徴の銀鮭からご紹介します。

朝食にぴったり!超シンプルな銀鮭の塩焼き

やっぱり鮭と言えばこれ!1日の始まりにしっかりと栄養を摂りたいときにおすすめな塩焼きレシピです。グリルで焼くと簡単に美味しく仕上がりますが、今回は忙しい朝に嬉しいフライパン調理法をご紹介します。

銀鮭の食感とほど良い脂は白米との相性が良いです。皮はパリパリ、身はふっくらと仕上げましょう。余った分はお昼のお弁当にも最適です。

材料

  • 塩鮭(甘口):1切 *しょっぱめが好きな人は辛口でもOKです。
  • サラダ油:少々
  • 塩:お好み
  • レモン:お好み
  • 大根おろし:お好み

作り方

  1. キッチンペーパーで鮭の水気をよく取る。
  2. フライパンを中火で熱し、サラダ油をひく。
  3. 焼き色をつけたい面を下にして、下半分がほんのり白くなるまで焼く。
  4. 身をひっくり返したら蓋をして、3分程蒸し焼きにする。
  5. お好みで、大根おろしやレモンを添える。味が薄いと感じる場合は追い塩で調整できます。

ふっくら白米と相性抜群!銀鮭ときのこの炊き込みご飯

銀鮭は身をほぐしやすく、和えや炊き込みといった調理方法に向いている食材です。塩水で下味がついていることを利用して米や野菜と混ぜ合わせると、全体がちょうど良い塩気に仕上がります。

材料(3合分)

  • 塩鮭(辛口):2切
  • しめじ:1パック *しめじ以外のきのこを使っても美味しくいただけます
  • みつば:適量
  • 米:3合
  • 酒:大さじ2
  • ⭐︎しょうゆ:大さじ2
  • ⭐︎酒:大さじ1
  • ⭐︎みりん:大さじ1
  • ⭐︎顆粒和風だし:小さじ2

作り方

  1. 米を洗い、ざるにあげて水気を切る。
  2. 鮭の骨を取り除き、耐熱容器に入れて上から酒(大さじ2)をなじませる。
  3. 耐熱容器ごと、600Wの電子レンジで3分程度鮭を加熱する。加熱後、残った酒は捨てる。
  4. しめじの房を分け、みつばを適当な長さにカットする。
  5. 炊飯器の中で、米と、炊飯用の水、⭐︎の調味料をよく混ぜ合わせる。
  6. 鮭としめじを⑤の上に乗せ、通常通り炊飯する。
  7. 炊き上がったら、炊飯器の中で具材同士をよく混ぜ合わせる。
  8. 茶碗によそったあと、お好みでみつばを添える。

自然な塩気で!銀鮭の野菜炒め

お肉不使用!ヘルシーであっさりとした野菜炒めを作りたいときは、銀鮭を使ったレシピがおすすめです。お肉を使うと時間とともに脂が固まってしまいますが、魚であればあまり気になりません。お昼のお弁当に使うときに重宝するでしょう。

やわらか食感なので、小さい子どもやお年寄りなど、咀嚼力が強くない人でも安心して召し上がれます。旬の野菜を自然な塩気でいただきたいときは、ぜひ参考にしてください。

材料(2人分)

  • 塩鮭(辛口):1切れ  *野菜の甘さを引き立てたいときは甘口を使ってもOKです。
  • キャベツ:1/4個
  • にんじん:1本
  • カットねぎ:1/2パック
  • 酒:大さじ1
  • 白だし:小さじ1
  • しょうゆ:少々
  • ごま油:小さじ1
  • サラダ油:適量

作り方

  1. キャベツとにんじんを食べやすい大きさにカットする。
  2. 鮭の骨を取り除き、3cm幅にブツ切りにする。耐熱容器に入れて上から酒をなじませる。
  3. 耐熱容器ごと、600Wの電子レンジで1分半程度鮭を加熱する。加熱後、残った酒は捨てる。
  4. 中火に熱したフライパンにサラダ油をひき、鮭を軽く炒める。焼き色がついたら一度フライパンから引き上げる。
  5. キャベツとにんじんを中火で炒める。(にんじんはあらかじめ電子レンジで加熱しておくと火の通りが早くなります。)
  6. 野菜がしんなりしてきたら、鮭を戻しつつカットねぎを加えて混ぜつつ炒める。
  7. しょうゆ、白だし、ごま油を入れて香りを出す。

常備菜にも!サッと使える銀鮭フレーク

身がほろほろっと崩れる銀鮭は、フレークにするときの手間がほとんどかかりません。安売りされているところを見かけたら、まとめ買いして常備菜にしておくのがおすすめ。ちょっとした場面でサッと使えて便利です。

特別な処理をしなくても、冷蔵で5日近く日持ちします。冷凍なら1ヶ月の日持ちも可。冷凍の鮭フレークはパラパラっとしているので、小分けにする必要はありません。お弁当を食べる頃には自然解凍されているのも嬉しいポイントです。

材料

  • 塩鮭(辛口):3切 *しょっぱさが苦手な人は甘口でもOK
  • 酒:大さじ1
  • サラダ油:適量 *テフロン加工のフライパンの場合は不要

作り方

  1. 鮭の骨を取り除き、適当な大きさにカットする。耐熱容器に入れて上から酒をなじませる。
  2. 耐熱容器ごと、600Wの電子レンジで3分程度鮭を加熱する。加熱後、残った酒は捨てる。
  3. 箸で鮭を粗めにほぐす。このとき、血合い(皮と身の間の灰色部分)は取り除いておく。
  4. 中火に熱したフライパンにサラダ油をひく。(鉄製のフライパンのみ)
  5. 身をちょうどいい大きさにほぐしつつ、水気がなくなるまで炒める。
  6. 粗熱をとってから保存容器に入れる。

紅鮭を使ったおすすめレシピ

希少な紅鮭を使った絶品レシピをご紹介します。紅鮭が手に入ったときにぜひ試してみてくださいね。

くどくならない!バターたっぷり紅鮭のムニエル

鮭レシピといえば、たっぷりのバターでソテーされたムニエルを思い浮かべる人も多いはず。シンプルな焼鮭の荒々しさとはまた違った、上品な味わいを楽しむことができます。

バターのような動物性の油分が含まれた食材を使うときには、元々がたんぱくな紅鮭がおすすめです。身の引き締まった紅鮭なら食べ応えも抜群。本格的な洋食レシピに挑戦したい人にもおすすめです。

材料

  • 塩鮭(甘口):2切 *生鮭を使ってもOK
  • 塩:少々
  • こしょう:少々
  • 薄力粉:大さじ1
  • オリーブオイル:大さじ1 *ない場合はサラダ油でOK
  • バター:10g
  • レモンのくし切り:2切
  • ⭐︎バター:60g
  • ⭐︎しょうゆ:小さじ2
  • ⭐︎にんにく(みじん切り):1/2片

作り方

  1. 鮭の切り身全体に塩を軽くなじませ、こしょうをお好みで振りかける。
  2. 鮭に小麦粉をしっかりつけたあと、ハケを使って余分な粉を振り落とす。
  3. 熱する前のフライパンにオリーブオイルをひき、鮭を乗せてから弱火にかける。
  4. しみ出した脂をキッチンペーパーで拭き取りながら、弱火でじっくり焼く。
  5. 鮭の皮にきれいな焼き色がついたら、バターを加える。
  6. ときおり鮭をひっくり返しながら、鮭にバターをまんべんなくすくいかけつつ焼き上げる。
  7. 焼き上がったら一度キッチンペーパーの上に乗せて、油を切っておく。
  8. 鮭を焼いていたフライパンの汚れを軽く取り、⭐︎のバターを入れて溶かす。
  9. バターの泡がなくなってきたら火を止め、しょうゆで味付けする。
  10. ニンニクを入れて、全体をよく混ぜる。
  11. ⑦の皿にもった鮭の上に⑩のソースをかける。お好みでレモンを添える。

じっくり煮込もう!紅鮭のクリームシチュー

身がしっかりとしていて、煮込んだときに煮崩れしにくいのが紅鮭の強みです。じっくりと煮込むクリームシチューやチャウダーの具材にうってつけです。魚の生臭さが気にならないので、魚が苦手な人でも食べやすいレシピです。

調理中に目の離せない焼きと比べると、お手軽に作れる点もポイント。子どもの料理の練習にちょうど良い難易度です。カレーに飽きてきたらぜひお試しあれ。

材料(5皿分)

  • 塩鮭(甘口):2切 *生鮭を使ってもOK
  • 玉ねぎ:1玉
  • ほうれん草:1束
  • マッシュルーム:100g
  • シチューの素:1/2パック
  • バター:大さじ1
  • 牛乳:100ml
  • 塩:少々
  • こしょう:少々

作り方

  1. 鮭を1口サイズに切り、全体に塩を軽くなじませ、こしょうをお好みで振りかける。
  2. 鮭に小麦粉をしっかりつけたあと、ハケを使って余分な粉を振り落とす。
  3. 中火に熱したフライパンで両面に軽く焼き色をつける。
  4. ほうれん草をお湯でサッとゆがき、水を切ってから適当な大きさにカットする。
  5. 玉ねぎとマッシュルームを適当な大きさにカットする。
  6. 鍋にバターをひき、玉ねぎをしんなりするまで炒める。その後、マッシュルームを入れて軽く炒める。
  7. 鮭、野菜、牛乳、シチューの素、水(シチューの元に記載してある量)を鍋に入れて、とろみがつくまで弱火で煮込む。
  8. 必要に応じて塩とこしょうで味を整える。

チーズたっぷり!紅鮭のあつあつグラタン

ここまではバターを活用した紅鮭レシピを中心に紹介しましたが、動物性の脂肪分といえばチーズも外せません。脂が多いと胃もたれしてしまうグラタンも、さっぱりとした紅鮭ならたくさん楽しめます。

ほくほくのジャガイモ、しんなりとした野菜、引き締まった鮭など、いろいろな食感を同時に味わえるのもグラタンレシピならではです。オーブンレンジで調理できるので、気軽に挑戦してみてくださいね。

材料(2人分)

  • 塩鮭(甘口):2切
  • ほうれん草:1/2束
  • マッシュルーム:150g
  • マカロニ:150g
  • バター:10g
  • 薄力粉:30g
  • 牛乳:200ml
  • 白ワイン:大さじ2
  • ピザ用チーズ:80g
  • 塩:少々
  • こしょう:少々

作り方

  1. マカロニを推奨時間より1分短く茹で、ざるにあげてオリーブオイルを回しかけた後、水気を切っておく。
  2. ほうれん草をお湯でサッとゆがき、水を切ってから適当な大きさにカットする。
  3. 鮭の骨を取り除き、適当な大きさにカットする。
  4. 鮭を耐熱容器に入れて、600Wの電子レンジで2分程度鮭を加熱する。
  5. 中火に熱したフライパンにバターをひき、玉ねぎとマッシュルームがしんなりするまで炒める。その後、鮭とほうれん草を入れて混ぜつつ軽く炒める。
  6. 全体に火が通ったら牛乳と薄力粉を入れ、とろみがつくまで煮る。
  7. ゆでたマカロニを耐熱皿にしきつめる。
  8. ⑥のクリームソースを耐熱皿に入れ、マカロニと混ぜつつ塩・こしょうで味を整える。
  9. ⑧の上にチーズを乗せ、240℃のオーブンで10分焼く。

味噌クリームで!紅鮭とじゃがいもの洋風鮭じゃが

最後に、和風×洋風の要素を兼ね合わせた、肉じゃがならぬ鮭じゃがのレシピをお届けします。お肉を使うよりも脂が少なくヘルシーに仕上がります。

みそを使って鮭本来の塩気を生かしつつも、ホワイトソースのおかげで仕上がりはマイルドに。食べても食べても飽きのこない一品です。

材料(2人分)

  • 塩鮭(甘口):2切
  • ブロッコリー:4房
  • じゃがいも:2個
  • 薄力粉:大さじ1
  • ⭐︎薄力粉:30g
  • ⭐︎みそ:大さじ1
  • ⭐︎牛乳:100ml
  • バター:10g
  • 塩:少々
  • こしょう:少々 *粗挽きのブラックペッパーがおすすめ

作り方

  1. 鮭を1口サイズに切り、全体に塩を軽くなじませ、こしょうをお好みで振りかける。
  2. 鮭に薄力粉(大さじ1)をしっかりつけたあと、ハケを使って余分な粉を振り落とす。
  3. 中火に熱したフライパンにバターをひき、鮭に軽く焼き色をつける。
  4. 焼き上がったら一度キッチンペーパーの上に乗せて、油を切っておく。
  5. ブロッコリーを耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジで1分半加熱する。
  6. じゃがいもを耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジで3分加熱する。
  7. 鮭を焼いていたフライパンの汚れを軽く取ってから☆の材料とじゃがいもを混ぜ入れ、とろみがつくまで煮る。
  8. ブロッコリーと鮭を加え、塩・こしょうで味を整える。

まとめ

銀鮭は養殖モノがメインで、ほどよく脂の乗った旨みが特徴です。紅鮭は天然モノがほとんどで、引き締まった身のたんぱくさがポイントです。養殖モノの銀鮭は1年を通して簡単に入手することができますが、紅鮭は初夏の旬の時期しかお目にかかれません。

味や食感が異なる品種同士なので、どちらが美味しいかは一概に決めることはできません。それぞれに合った調理方法を選ぶことが、銀鮭や紅鮭を美味しく味わうためのポイントです。

今回ご紹介したレシピを参考に、毎日の食卓をもっと美味しく♪幸せな鮭ライフをお楽しみください。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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