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「ひとりになりたい」ときにおすすめの場所はどこ?4つの心理状態に合わせて紹介します

生活の中で、ふと「ひとりになりたい」と感じる瞬間はありませんか。「家にいたくない」「誰とも話したくない」これらは決して悪いことではなく、人間がストレスに対処するための当たり前の感情です。

「ひとりになれる場所」にはさまざまな種類があります。しかし、思いついたまま行動してしまうと、かえってトラブルが大きくなってしまうことがあります。そこで今回は、心を落ち着けるための「ひとりになれる場所」と、その選び方についてご紹介します。家を飛び出す前に、まずはこちらの記事を読んでみてくださいね。

目次

家以外の場所でひとりになりたい心理とは?まずは心の状態を把握しよう

家は、人間にとってゆったりくつろげる場所の一つです。憩の場であるはずの家の中で「ひとりになりたい」と感じるときには、何らかの理由や原因があります。考えなしに家を飛び出しても、今感じているストレスを解消できるとは限りません。

そこで大切なのは、「ひとりになりたい」状態になった原因を自分なりに考えてみることです。心の動きを知ることで、その後にとるべき行動や、これから向かうべき場所が見えてきます。ひとりになりたくなったときは、まずは一度深呼吸をしてから自分の心と向き合ってみましょう。

ひとりになりたい「理由」によって「適した場所」は変わる

自分が悩んでいる原因がはっきりすれば、問題を解決するための具体的な作戦を練ることができます。悩みのタネがわからないまま行動に移してしまうと、ストレスや不安がさらに大きくなることもあります。もちろん、今の場所(=家)から離れることが第一ですが、目指す場所は悩みに応じて変わってきます。

そもそも「ひとりになれる場所」とはどういった場所か?

今の自分に適した避難場所を選ぶために、まずは「ひとりになれる場所」の概念を広げるところから始めましょう。家以外でも、「ひとりになれる場所」は意外とたくさんあります。

「ひとりになれる場所」と聞くと、どんなスポットを思い浮かべますか?多くの人が、誰もいない海や草原または防音の整った個室といった「ひとりっきりの場所」を想像するでしょう。しかし、「ひとりになれる場所」は、必ずしも「ひとりきり」である必要はなく、「近くに他人がいる場所」も含まれています。

例えば、流行りの歌を聞いているときに「都会に人はたくさんいるけど、なんだかひとりぼっちだ」といったようなフレーズを耳にしたことはありませんか。周りに人はいるものの「誰も自分に関心がない状況」も、ある意味で「ひとりになれる場所」と言えます。

静かすぎる場所は、悩み過ぎや考えすぎの原因になる

「ひとりっきりの場所」と「誰も自分に関心がない状況」の違いは、人が発する気配や物音を感じられるかどうかです。「ひとりっきりの場所」は静かで物事に集中できる反面、ぐるぐるとした思考にハマりやすいデメリットがあります。

「誰も自分に関心のない状況」では、周りの人の話し声や物音が聞こえてくるので、集中力が削がれるかもしれません。しかし、そういったうるさすぎない雑音が、適度なくつろぎとボーッとできる環境を与えてくれることも。

自分の抱えている悩みについて考えることは大切ですが、悪いほうへばかり考え込んでしまうのは精神的に良くありません。ときにはあまり深く考えずに、体や思考を休めることに集中したほうが良いこともあります。ひとりになりたいときは、「ひとりっきりの場所」へ無意識に逃げ込まないように気をつけたいですね。

ここからは、4つの精神状態のモデルをご紹介します。今の自分の状態がどのモデルに近いか、チェックしてみてください。

家族や恋人と喧嘩をしてしまい、一緒の空間にいたくない

1つ目のモデルは、「ひとりになりたい」理由が明確なパターンです。例えば、家族と喧嘩をしてしまった、もしくは、家族が自分の意見をまったく聞いてくれないといった場合です。自分が言い返す余裕がないまま、相手から一方的にガミガミ指図された場合も考えられるでしょう。自分の家の中が思い通りにならないのは相当なストレスですよね。

直接的な争いがなくても、テレビの音がうるさい、リビングをずっと占領されているなど、自分が一方的に我慢していることを不満に思うこともあるでしょう。自分は当事者ではなく、他の家族同士が頻繁に口論しているようなケースもストレスにつながります。

「何故家にいたくないの?」という問いに対して、誰かの具体的な行動や状況について説明ができるのであれば、この1つ目のモデルにあたります。ストレスで体調を崩す前に、発散のための具体的な行動に移りましょう。

普段の家の居心地が悪い、帰りたくない

2つ目のモデルは、「ひとりになりたい」理由はよくわからないものの、家の居心地が悪く感じるパターンです。自分の中でうまく言語化できていない点が1つ目のモデルとの違いです。人との上手なケンカの仕方がよくわからない、比較的若い世代に多くみられるパターンです。

小さい子どもは、自分が嫌だと思ったことを素直に表現する傾向にあります。やがて中高生くらいになってくると社会生活の中で分別を持ち我慢することを覚えます。親や大人を尊敬する気持ちも芽生えるでしょう。

しかし、自分の自由が利かなくなることがストレスであることに変わりはありません。親から注意されれば、自分が一方的に我慢をしている気持ちになるでしょう。ここで言い返せればストレスの発散がある程度できますが、口ごたえできない子どもも多いはずです。1つ1つは小さなモヤモヤでも、これが積もり積もって「ひとりになりたい」「家にいたくない」という負の気持ちに変わっていきます。

もちろん、これは子どもだけの問題ではありません。特に、「自分が我慢すれば大丈夫」と思っている人や、家族との間に上下関係ができてしまっている人が陥りやすい状況です。モヤモヤを放置していると、最悪の場合、ある日突然怒りが爆発したり後先を考えない家出をしたりする大きなトラブルに発展します。悩みが小さいうちに、ちゃんと自分と向き合うことが重要です。

誰とも話をしたくない、気を遣いたくない

3つ目のモデルは、「ひとりになりたい」理由がよくわからず、それを考える気力や体力が少し削がれてきているパターンです。「とにかく、他人のことを気にしなくていい場所へ行きたい!」という気持ちが強く表れます。2つ目のパターンとの違いは、理由を考える余裕がなくなってきている点です。

ストレスに耐えかねて、体が悲鳴を上げ初めている状況と考えましょう。まずは、体をよく休めてリラックすることが大切です。英気を養えば、自分の悩みとじっくり向き合うことのできる精神的な余裕が生まれます。

やる気が湧かない、何もしたくない

4つ目のモデルは、無気力になってしまい、何も考えたくなくなってしまったパターンです。3つ目よりもさらに状況が悪化したケースと言えるでしょう。この状態を放置すると、家庭での生活はもちろん、仕事や学校など他の社会生活にもだんだんと支障が出始めます。

第一に、ストレスの発生源と思われる場所から距離を取ること。また、よく食べよく寝ることを生活の中心にして十分な休息を取ることが必要です。

同居人との関係性が一時的に悪化したときの避難場所

このように、「ひとりになりたい」気持ちの裏には、大きく分けて4つの段階があります。今自分がどの状況にいるかを把握した上で、「ひとりになれる場所」について考えていきましょう。まずは、「ひとりになりたい」理由がはっきりしている場合から解説します。

理由が明確なら、ひとりになるより話を聞いてもらうのがおすすめ

ひとりになりたい理由が分かっている人は、まずは自分にストレスを与えている場所から離れることが第一です。我慢すれば良いとその場に留まると、かえって悪いほうへと事態が進みがちです。理由があって家に居づらいのであれば、一旦家から離れてみましょう。

このとき足を向けるべき場所は、「信頼できる人とゆっくりと話し合いのできる場所」です。悩みの原因がはっきりしているときは、信頼できる第三者に話を聞いてもらうことが一番のストレス発散になるからです。

自分が不満に思っていることや、これからどうしたいのか。自分の気持ちをより細かく言語化するために、誰かに話を聞いてもらえる場所へ行くことをおすすめします。

実家、仲の良い友人の家など親しい人とゆっくり話のできる場所

もし、自分の親しい人とコンタクトを取れる状況であれば、別居している家族や、仲の良い友達に相談してみましょう。多くの場合、彼らはあなたの味方になってくれるはずです。

自分が思っていることを実際に言葉にすることで、自分の気持ちを改めて整理して、冷静になることができます。同時に、冷静な第三者からもらうアドバイスに、ハッとさせられることもあるでしょう。そこで得た新たな気づきが、トラブル解決の糸口になるかもしれません。

とにかく自分の心情を吐き出し切ることが大切です。実際に家に訪問できるのであればお言葉に甘えて、お邪魔させてもらいましょう。カフェや居酒屋のような場所でも話すことはできますが、周りに他人がいると話しづらいこともあるでしょう。できるなら、相談相手と自分だけになれる場所がおすすめです。

中高生なら、学校や塾で先生に話してみるのもあり

学生の場合、親が悩みの原因だったり、友達には相談しにくかったりすることもあるでしょう。そういったときは、近くにいる信頼できる大人に相談してみましょう。学校や塾の先生は相談を聞くことが上手な人が多いので、自分が「信頼できる」と思っている人なら頼ってみると良いでしょう。

先生は、その立場上いろいろな生徒の悩みを聞くことが多い職業です。その豊富な経験から、今までの他の生徒の例をベースにしてアドバイスできる強みがあります。親や友達に相談しにくいときには頼ってみましょう。

最近では、学校で臨床心理士を駐在させる相談室の活用も広がっています。相談室の職員さんはカウンセリングのエキスパートなので、身近な制度があれば積極的に利用してみてくださいね。

居酒屋やバーのカウンター席

親しい人には話しにくい、もしくは、うまく予定が合わなかったときの手段として、居酒屋やバーで話を聞いてもらうという方法もあります。相手が比較的遠い他人である分、少しディープな話もしやすいかもしれません。

しかし、気をつけなければならないのが、しっかりと信頼を築いていない人は自分を攻撃してくるかもしれないことです。たまたま席が隣になった人に悩みを打ち明けても、「それは君が悪い」と心無い一言を向けられる恐れがあります。相談する相手は、初対面の人より何度か顔を合わせて挨拶したことのある顔見知りの人が無難でしょう。

バーテンダーやお店のマスターをしている人は、人の悩みに寄り添える人が多い傾向です。行きつけのお店がない場合は、落ち着いたバーやパブに行き、カウンターの中の店員さんに話を振ってみると良いでしょう。ただし向こうは仕事中なので、忙しいときに必要以上に話しかけるのは控えてくださいね。

家に帰りたくないときのひとりになれる場所

理由がよくわからないけれど家にいたくないときには、「理由をじっくり考えられる静かな場所」へ行きましょう。自分の中で理由がはっきりすれば、トラブル解決への具体的な行動に移すことができます。

一般的に「ひとりになれる場所」として思い浮かべる広大な自然や静かな個室などのスポットは、この心理状態のときにマッチします。自分の思考にスーッと入り込めるような場所を探してみましょう。

理由をじっくり考えられる、静かな場所がおすすめ

自分の内面に集中するにあたって、重要なのは静けさです。坐禅の修行や、マインドフルネスのようなイメージです。

人の声が聞こえてしまう場所や音楽やテレビの音が鳴っている場所は、自分の内面と向き合う場所としては不向きです。物理的に音が少ないスポットを選びましょう。

中高生も安心して使える、学校や公立の図書館

学生の場合、ひとりで遠出をしたり個室をレンタルしたりといった行動には出にくいかもしれません。そんなときに1番手軽に使える場所は、学校の図書館や公立の図書館です。図書館には多くの場合他人がいますが、それぞれが自分のことに集中していて、気の散る要素が少ないことが利点です。休日の朝や平日の閉館間際の図書館、少しアクセスの悪い図書館など、人の少ない条件を狙いましょう。

また放課後の空き教室など、学校の施設をうまく利用することも検討しましょう。特別教室でも、担当の先生に相談すれば貸してもらえる可能性があります。学生だからこそ使える場所をうまく活用していきましょう。

サラリーマンでも主婦でも気軽に利用できる漫画喫茶/ネットカフェ

個室を利用できる金銭的な余裕のある人には、漫画喫茶やネットカフェがおすすめです。24時間営業で10〜30分単位から使用できる場所が多く、費用も比較的安めです。

漫画喫茶/ネットカフェは騒音厳禁で、基本的に静かな空間であることがメリットです。また選ぶサービスによっては、仕切りがあったり、完全防音の個室になったりしている座席もあります。家を飛び出てしまったときに、一旦冷静になるための避難所として優秀です。一夜を過ごすこともできるので、気の済むまで自分の思考に集中することができます。

夜でも比較的治安の良いファミレス

都会、地方に関係なく全国どこにでもあるチェーンのファミレスも、じっくり考え事をしたいときの避難場所の候補です。特に深夜帯は人が極端に減るということもあり、4人席を広々使って物思いに耽ることもできるでしょう。深夜のファミレスは漫画家がネタを考える場所としても有名ですよね。

完全個室ではないものの、他のお客さんも店員さんも少なくなるので、ひとりで考え込んでいても気にかける人はいません。ファミレスはオープンの開けた作りになっている場所が多く、トラブルに巻き込まれる心配も少ないでしょう。深夜に家から出たくなったときにはファミレスを活用してみましょう。

大人用の自習室やコワーキングスペースも増えている

自宅以外の仕事場所や勉強場所として、大人用の自習室やコワーキングスペースが増えてきています。ひとりになりたいときが定期的に来る人は、有料のレンタルスペースをあらかじめ借りておくのも良いでしょう。

静かで落ち着けるのはもちろんのこと、悩んでいる時間が無駄に思えてきたときに仕事や勉強にシフトできる点も魅力です。「時間を無駄にしているんじゃないか…」という不安を解消することができます。真面目な人や思い詰めがちな人にとって、利用することへの抵抗や罪悪感が少ない避難場所です。

誰かに気を遣いたくないときのひとりになれる場所

人に気を遣うことに疲れてしまったときは、「誰も自分のことを気にしないガヤガヤした場所」へ行きましょう。「ひとりになれる場所」とは「ひとりっきりの場所」だけではありません。人がいても、自分のことを誰も気に留めないのであれば、自分も他人に気を遣う必要がなくなりますよね。

特定の人ではなく、「不特定の人に対して気を遣いたくない」と感じるときは、体力的にも精神的にも少し疲れてきている状態です。じっくり考える体力と精神力は残っていないと考えましょう。気分が楽になれる場所へ行き適度に雑音を聞き流しながら、体と気持ちを回復するところから始めてみましょう。

気を遣うことに疲れたときは、にぎやかな場所で過ごすのがおすすめ

気を張りたくないときには、ひとりの人が少なく2人や4人などのグループがガヤガヤしている場所が狙い目です。彼らは自分たちの楽しいことに夢中で、他人のことは気にならないからです。賑やかな場所は「周りに人がたくさんいても自分はひとり」という状況をもっとも作りやすい場所です。

体力や気力が失われているときに、静かな場所でひとりきりで物思いに耽るのは危険です。自分の思考に集中しすぎてしまい、考え方が悲観的になりがちだからです。

負のループに入らないために、外からの適度な雑音を拾うことが大切です。自分の心と向き合うときには、自分ごとではなく他人ごとにする(=客観視する)視点が必要です。周りの会話を適度に拾って、「この人はこんなことに悩んでるんだな」「こんなことがあって楽しかったんだな」と他人の感情を観察してみましょう。ひとりで思い悩むより、いくぶんか気持ちが楽になりますよ。

人通りの多い昼間の公園、海辺

ファミリーやカップル層の多い昼間のレジャースポットは、時間さえあれば気軽に足を運ぶことができる点がメリットです。人の密集度が少ない広めのスポットが特におすすめです。空いているスペースやイスを見つけてのんびり過ごしてみましょう。

これらのスポットは自然を近く感じられる点も魅力です。そこまで深刻な悩みを抱えていない場合にも、週や月に1〜2度、疲労をリセットするための休憩場所として利用すると良いでしょう。気力があれば、近場のレストランやカフェでランチやティータイムを楽しむのもアリです。

銭湯やサウナなどの温浴施設

誰かに気を遣いたくないと感じたときにまず必要なのは、睡眠と栄養補給です。現代の悩める人たちは、精神はズタボロでも身体そのものはそこまで疲れていないケースが多いです。すると、嫌なことを思い出してしまって胃がムカムカする、寝付けない、などといった状況に陥ります。

そんなときにおすすめなのが、大衆浴場での温浴です。温かいお湯につかることは、単なるリラックス効果だけでなく、身体のエネルギー消費を促す効果があります。お風呂にのんびり浸かるだけで、お腹が空きやすくなり、寝つきも良くなるでしょう。他の人も利用しているので、公園と同じく、適度に雑音を拾えるメリットもあります。

個室希望なら、静かな満喫やネカフェよりカラオケがおすすめ

ひとりっきりの場所にこだわりたいのであれば、そこそこ音漏れする個室がおすすめです。満喫やネットカフェのような静かな個室は、他人の音に悩まされない分、自分も音を立ててはいけない制約が発生します。何かを考えることに疲れてきているときは、自分が何をしても誰にも迷惑のかからない場所のほうが適しています。

カラオケボックスであれば、ひとりごとを喋っても、何か不思議な行動をしても、誰にも迷惑をかけることがありません。飲み物や食べ物のオーダーもできますし、暇になったら大声で歌うこともできます。食事やお酒が好きな人なら、個室居酒屋を利用するのも良いでしょう。

なんのやる気も起きないときのひとりになれる場所

何に対してもやる気が起きないときは、精神的にも体力的にも、自分が相当疲れてきている自覚を持つことが先決です。よくあることだからと家の中で我慢してしまうと、さらに悪化してしまう恐れがあります。自分が疲れていることをしっかりと自覚し、今の自分でも無理なく行けそうな場所を探してみましょう。

無気力はストレス限界のサイン!まずは家以外のどこかに足を運ぼう

ひとりになりたくて「ひとりきりになれる場所」を探しても、そこへ実際に行くにはそれなりの気力が必要です。考えているうちにどうでも良くなり、結局何もできなくなってしまうこともしばしば。

無気力になってしまったときには、なんでもいいから行動してみることが大切です。はじめのうちは体が重たくても「動いているうちにちょっとだけ気力が沸いてきたかも?」と感じることはよくあります。ひとりになれる場所のハードルをとことん下げて、まずは何か行動をしてみましょう。

また、無気力状態になっているときには、精神だけでなく体の疲労も相当溜まっている状態です。能動的に楽しむ場所よりも受動的になれる場所で体を休めることを優先しましょう。

家の近くの定食屋、小料理屋

「無気力になっているかもしれない」と感じたときには家の近くのご飯屋さんで腹ごしらえをしましょう。比較的のんびりできる定食屋や小料理屋がおすすめですが、探す余裕のないときはファストフード店でも構いません。とにかくお腹にものを入れて、エネルギーを補給しましょう。

お腹を満たしたところで、この次にどこへ行くかを考えてみましょう。この時点で候補がいくつか上がるのであれば、思いついた場所に行ってみましょう。自分の欲求に素直になることが大切です。

家の近くのビジネスホテル、レンタルルーム

無気力状態から回復するためには、普段と少し違うことをしてみることも効果的です。とはいっても、活発に動くアクティビティはあまりやりたくないですよね。そんなときにおすすめなのが、ホテルやレンタルルームに滞在することです。

ビジネスホテルレベルであれば、衣食住に必要なことは基本的に揃っているでしょう。いつもとは違うベッドの感触、シャンプーの匂い、窓から見える景色。小さなことが新鮮に感じられ、心動かされるものがあるかもしれません。

最近では、日中も利用できるレンタルルームのサービスも増えてきています。宿泊が難しい場合や、午前中に利用したいときはレンタルルームも候補に入れてみましょう。

無気力から脱出する糸口は、些細な心の機微にあります。普段とはちょっと違うものに触れて、心が動くきっかけを作ってあげてくださいね。

住み慣れた実家に帰省する

両親や親戚との関係が良好であれば、住み慣れた町や実家に帰って休養することも検討しましょう。少し元気が出てきた日には思い出の場所に出かけて、子どもの頃に楽しかった記憶を思い出してみると心がホッとしますよ。

実家であれば、宿泊施設よりも長い期間お世話になりやすいメリットもあります。無気力状態は鬱の前段階であることが多いです。数日の間仕事をオフにして、何日か滞在することも選択肢に入れておきましょう。

余裕があれば、お世話になる先にあらかじめ自分の状況を簡単に伝えておくと協力が得られやすくなります。また、気力が回復した後の感謝やお礼も忘れないようにしたいですね。

遠出する元気があれば自然を感じる小旅行に出てみよう

知らない土地まで足を運ぶ気力があるなら、電車や車で行ける範囲の場所に小旅行へ出掛けてみましょう。ホテルやレンタルルームと同様、心を少し動かすような非日常感を味わうことができます。電車に乗ったりドライブしたりするだけでも、気分転換になりますよ。

行き先は、賑やかな大都市よりも自然のアクティビティをのんびり楽しめる郊外がおすすめです。晴れた日には散歩レベルで構いませんので、外を見て回ってみましょう。疲れたら宿泊先へ帰ってご飯を食べ、お風呂に浸かり、布団でゴロゴロして気ままに過ごしましょう。

まとめ

「ひとりになりたい」と感じた背景には、自分でも気づかないような重大なトラブルが潜んでいる場合があります。まずは自分の精神状態について、きちんと把握することが大切です。

「ひとりになれる場所」には、「ひとりっきりの場所」と「誰も自分に関心がない状況」の2種類があります。気力や体力が減ってきているときに「ひとりっきりの場所」を選んでしまうと、思考が悪い方向へハマってしまうことも。適度にガヤガヤとしている「誰も自分に関心がない状況」へ向かったほうが、心が休まるときもあります。2種類の「ひとりになれる場所」を、状況によって上手く使い分けていきましょう。

人と関わること自体が嫌になってしまったときや、無気力になってしまったときは、まずは体力の回復を優先してください。食欲、睡眠欲を満たしつつ、気分転換の助けになるような非日常を感じられる場所に足を運んでみてくださいね。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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