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ウォーターハンマー現象の対策は?原因や修理費用も詳しく解説

この人に聞きました吉本えり

二級建築士・整理収納アドバイザー1級資格保有。大学院まで建築学を専攻し、ハウスメーカーでの勤務を経てWebライターとして独立。建築、不動産、インテリアなど住まいに関する記事を執筆しています。ストレス解消法は家中の整理整頓と掃除をすること。おうち時間を快適に楽しく過ごすためのコンテンツをお届けします。

ウォーターハンマー現象に悩まされている方のなかには、対策方法を検討している方も多いのではないでしょうか。

壁を叩くような騒音が続くとストレスがたまるうえに、放置すると配管の破損などの大きな被害につながります。

本記事では、ウォーターハンマー現象が起こる原因と対策方法を詳しく解説します

水撃防止器などを使った自分でできる対策から、専門業者へ依頼する場合の費用の相場まで紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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ウォーターハンマー現象とは

ウォーターハンマー現象とは

ウォーターハンマー現象は、水道配管内の水の流れが急激に変化することで引き起こされる現象です。

水流が勢いよく配管にぶつかるため、壁の中から「ドン!」「ガン!」とハンマーで叩くような音が聞こえるのが特徴です。

正しく効果的に対策するためにも、まずはウォーターハンマー現象に関する理解を深めましょう。

以下、詳しく解説します。

ウォーターハンマー現象が起こるメカニズム

ウォーターハンマー現象が起こるメカニズムには、以下の2パターンがあります。

それぞれ見ていきましょう。

圧力上昇により生じるウォーターハンマー現象

ウォーターハンマー現象が生じる要因のひとつは、水道配管内の圧力が急激に上昇することです。

強い力で押された水が行き場を失って配管にぶつかり、衝撃音が発生します。

水道配管内の圧力は、水の流れが急に止まるタイミングで上昇します。

一定の速度で流れていた水が急に止められると、慣性の法則により前に進もうとする力が強く働くからです。

そのため、水栓を急に閉めたときや、水をピタッと止めるタイプの洗濯機や食洗機などを使用しているときに、ウォーターハンマー現象が発生します。

水柱分離により生じるウォーターハンマー現象

ウォーターハンマー現象を引き起こすもうひとつの要因に、水柱分離が挙げられます。水柱分離とは、文字どおり水が分離してしまう現象です。

マンションなどでは、上の階までポンプの力で水をくみ上げて運びます。

何らかの原因でポンプが止まると水を送り出す力が弱まるため、縦方向の配管の中では重力に負けて水が落下していきます。

一方で、慣性の力が働くので、流れている一部の水は止まれません。そのため、進もうとする水と落下する水の2つに分離します。

分離した部分は負圧(圧力が低い状態)になり、圧力が回復することで元に戻ろうとする水同士が勢いよくぶつかるため、衝撃音が発生します

ウォーターハンマー現象が起こりやすい場所

ウォーターハンマー現象が起こりやすい場所は、水道を使う設備があるところです。例えば、以下の場所が挙げられます。

  • トイレ
  • 洗面所
  • 浴室
  • キッチン

特に、給湯器や節水式の洗濯機などの周辺から衝撃音が発生する傾向があります。

給湯器や節水式の家電を使うとウォーターハンマー現象が起こりやすいのは、製品の内部に電磁弁が組み込まれているからです。

電磁弁とは
電磁石と電流の力を使用した弁(バルブ)。
電気をON・OFFすることで弁を開閉し、水を止めたり流したりする。開閉のスピードが早いのが特徴。

電磁弁によりすばやく水の流れが切り替わると配管に強い圧力がかかるため、水が勢いよくぶつかって衝撃音が生じます。

また、水柱分離が起こりやすいマンションの上層階なども、ウォーターハンマー現象が発生しやすい場所です。

ウォーターハンマー現象の主な原因

ある時期から突然ウォーターハンマー現象が発生するようになった場合は、主に以下の5つの原因が考えられます。

順番に見ていきましょう。

居住戸数が増えて水圧が変化した

マンションやアパートなどの集合住宅では、入居者が増えることでウォーターハンマー現象が発生する場合があります。

水道を利用する頻度や配管を流れる水の量が増えると、水道配管内の圧力が急変しやすく不安定になるためです。

また、水道配管内の空間はつながっているため、特定の部屋で発生したウォーターハンマー現象の衝撃音が、配管を通して周囲の部屋まで届くこともあります。

配管工事により水量が増加した

水道配管の更新工事が行われたタイミングで、ウォーターハンマー現象が発生する場合があります。

古い配管より新しい配管では水がスムーズに流れ、水の流速や流量が急激に増えるためです。

水道を開け閉めする際の圧力の変化が大きくなり、衝撃音が発生しやすくなります。

水道メーター交換後にエアー抜きできていない

水道メーターを交換したあとにウォーターハンマー現象が発生した場合は、エアー抜きが十分にできていない可能性が考えられます。

水道メーターを交換する際は一時的に水を止めて作業するので、水道配管の中に空気が入ることがあります。

そのため、メーター交換後に蛇口からしばらく水を流して空気を抜く「エアー抜き」と呼ばれる対処が必要です。

エアー抜きが不足すると水道配管内の圧力が不安定になり、ウォーターハンマー現象が発生します。

この場合は、蛇口から空気が出なくなるまで水を出し続けることで解決する場合が多いです。

水道配管の固定が不十分

「ガタガタガタ!」と長く続く衝撃音が聞こえる場合は、水道配管の固定が不十分な可能性があります。

水道配管は、ベルトや金物で動かないよう固定された状態が本来あるべき姿です。

ところが、固定の間隔が広すぎたり、地震や経年劣化で固定が不十分な状態になったりすると、衝撃で配管そのものが揺れてしまいます

そのため、圧力の変化で水流がぶつかると、配管が揺れる長い音が発生します。

水撃防止器が劣化した

賃貸マンションなどでは、ウォーターハンマー現象の対策として水撃防止器が設置されている場合があります。

騒音発生をおさえるための装置ですが、経年劣化すると効果を発揮できません。

これまで問題なく生活していたのに、突然ウォーターハンマー現象に悩まされるようになった方は、水道の周辺に水撃防止器がないか、もしあれば劣化していないかを確認してみましょう

水撃防止器についてはこちらで詳しく解説します。

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ウォーターハンマー現象の対策

ウォーターハンマー現象の対策

ウォーターハンマー現象の対策としては、以下の3つの方法があります。

それぞれ詳しく解説します。

水道の元栓や止水栓で水量を調節する

ウォーターハンマー現象の対策としてすぐにできる方法は、元栓や止水栓を調整して水道配管に流れる水の量を減らすことです。

流れる水の量と勢いを弱めれば水を止めたときの衝撃が小さくなり、騒音が発生するリスクをおさえられます

具体的には、水道の元栓や止水栓を少し閉めて、騒音が止むかどうかを確認してみましょう。

水道の元栓は、以下の場所に配置されている場合が多いです。

戸建て住宅の元栓の位置

戸建て住宅量水器

元栓の位置
道路などの敷地境界から玄関までの間の地面に埋め込まれている。「量水器」と書かれた青色または金属製のフタが目印。

マンションなどの集合住宅の元栓の位置

マンションパイプスペース

元栓の位置
玄関扉のすぐ横の扉の中。PS(パイプスペース)と表示されている場合が多い。

止水弁の位置と注意点

止水栓は、水道設備の近くに付いているハンドルです。

元栓が家全体の水の量をコントロールするのに対し、止水栓は流し台などの各水道設備への水の供給量を個別に調整しています。

例えば、キッチンならシンク下に、洗面所なら洗面台の収納の中にある場合が多いですよ。

なお、元栓や止水栓を調節する場合は、少しずつしぼりを変えるように注意してください

急激に変えると、日常生活に支障が出るほど水が出にくくなる場合があります。

また、マンションや賃貸物件の元栓は、誤って操作するとほかの部屋に影響が出る恐れがあり、注意が必要です。

独自に対策する前に、まずはウォーターハンマー現象について管理会社に相談することをおすすめします。

ゆっくり開閉できるタイプの水栓に交換する

もうひとつの対策は、ウォーターハンマー現象が生じた場所の水栓を、ゆっくり開閉できるタイプの水栓に交換することです。

水をゆるやかに止めれば、水圧の急激な変化を避けられます。

例えば、電気で制御するタッチレス水栓は水を急に止めてしまいますが、手動で調整できるレバー式水栓やハンドル式水栓はウォーターハンマー現象が起こりにくいです。

各水栓の種類と特徴は以下のとおりです。

タッチレス水栓の特徴

タッチレス水栓

  • 手をかざすだけで操作できる水栓
  • 衛生的かつ身体的不自由のある方でも使いやすい
  • デザイン性に優れている
  • 停電の際に使えないリスクがある
  • 価格が高い
  • ウォーターハンマー現象が起こりやすい

レバー式水栓

レバー式水栓

  • よく使われる人気の水栓
  • 力を入れずに開閉できる
  • 構造が複雑なため故障のリスクが高い
  • 使い方が雑になるとウォーターハンマー現象が起こりやすい
  • 使い方に気をつければゆっくり水を止められる

ハンドル式水栓

ハンドル式水栓

  • ハンドルを回して開閉するタイプの水栓
  • 安価で丈夫
  • デザイン性が乏しい
  • パッキンが劣化すると水もれしやすい
  • ゆっくり水を止められる

水栓を替えるだけでは解決しない可能性がある

水栓を取り替えても、別の原因がある場合は騒音を解決できない可能性があります

水栓の取り替えには費用と手間がかかるため、ウォーターハンマー対策のためだけに交換するのはおすすめできません。

ウォーターハンマー現象が続く場合は、次に紹介する水撃防止器による対策を先に試してみましょう。

水撃防止器を設置する

ウォーターハンマー現象の対策には、水撃防止器がよく用いられます。

水撃防止器とは、水道配管内の水圧による衝撃を吸収する装置です。

水撃防止器の内部には特殊な緩衝(かんしょう)体が封入されており、水圧が急激に上昇すると収縮して圧力を調整する仕組みになっています。

専門業者などの特別な工事が不要で扱いやすいため、ご自身でできる対策方法です。

以下、購入から設置までの手順を詳しく紹介します。

水撃防止器の購入方法

水撃防止器は、以下の場所で購入できます。

  • ホームセンター
  • 一部の家電量販店
  • Amazonや楽天市場、モノタロウなどのネット通販サイト

水撃防止器には大きく分けて3種類あるため、取り付けたい場所に合ったタイプを選びましょう。

水撃防止器の種類 概要
水栓上部型
  • 止水栓のハンドルを取り外して上から取り付けるタイプ
  • 設置が簡単
  • 洗濯水栓向け
止水栓補助型
  • 止水栓と配管の間に取り付けるタイプ
  • 水を止めるのを補助する役割
  • トイレの止水栓やキッチン水栓向け
配管取り付け型
  • 配管のコーナーに取り付けるタイプ
  • 配管を分岐させるなどの技術が必要で、設置が難しい
  • 専門技術者による対策用

メーカーによりますが、価格は6,000円〜1万円程度の商品が多いです。どれを選べばいいかわからない場合は、ホームセンターで販売員の方に相談してみましょう。

水撃防止器を選ぶ際は、念のため呼び径の確認も必要です。呼び径とはネジの大きさを表す数字で、家庭用水栓の場合は「呼び径13ミリ」が一般的です。

また、止水栓の周辺には配管や壁、家電などがあり、スペースに余裕がありません。

水撃防止器を設置する際に苦労する方も多いので、スリムでコンパクトなものを選びましょう。

水撃防止器の設置場所

水撃防止器は、ウォーターハンマー現象の衝撃音が気になる場所の止水栓に取り付けて使用します。

トラブルが起こっている場所に近いほど高い効果が期待できるためです。

設置する際は、必ず止水栓より壁側(水が流れてくる元の方向)に取り付けるように気をつけてください。

レバー式水栓などで直接取り付けられない場合は、収納の中などを探して一番近い場所の止水栓に設置しましょう。

水撃防止器の設置方法

水撃防止器は、以下の5つのステップで設置します。

1.水道の元栓を閉める

水撃防止器を設置する間に水もれしないためにも、元栓を閉めておきましょう。ハンドルを時計回り(右回り)に回すと閉められます。

2.止水栓のハンドルや蛇口などの部品を取り外す

工具を使ってハンドル部分や蛇口などを取り外します。ナットをゆるめたり締めたりする作業があるため、モンキーレンチを用意しておきましょう。

3.水撃防止器を設置する

水撃防止器の本体をはめ込み、工具で締め付けて固定します。強く締め付けすぎると破損する原因になるため気をつけましょう。

4.外していた部品を元に戻して固定する

止水栓補助型や配管取り付け型の水撃防止器の場合は、取り外しておいたハンドルや蛇口を元に戻して固定します。

水栓上部型の水撃防止器の場合は、ハンドルは外したまま保管します。賃貸では退去の際に元に戻す必要があるため、なくさないようにしましょう。

5.元栓を開けて確認する

止めておいた元栓を開いて水を流し、取り付け部分から水もれしないかを確認して完了です。

設置が完了したあとは、洗濯機などを動かしてウォーターハンマー現象が改善されているか試してみてください。

衝撃音がしなければ、うまく設置できています。

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ウォーターハンマー現象が止まらない場合は迷わず専門業者へ相談

ウォーターハンマー現象が止まらない場合は迷わず専門業者へ相談

水撃防止器などの対策をしてもウォーターハンマー現象が止まらない場合は、迷わず水道修理の専門業者へ相談しましょう。

ここからは、水道修理の専門業者へ修理を依頼するメリットと、費用の相場を紹介します。

水道配管の老朽化など隠れた原因も確認できる

専門業者へ対策を依頼すると、異音が発生した場所の周囲を詳しく調べてくれます。

専門業者でないと気づけない隠れた原因が見つかる可能性が高いです。

例えば、以下の原因でウォーターハンマー現象が発生していれば、水撃防止器の取り付けや元栓の調整で対策しても解決しません。

  • 配管が老朽化している
  • 配管の配置そのものに問題がある
  • 配管の施工不良

場合によっては壁に穴を開け、配管を一部取り替えるなどの大がかりな修理が必要になります。

配管のトラブルは、被害を小さくおさえるためにも早期に発見してすぐに対処することが大切です。

積極的に専門業者の力を借りましょう。

ウォーターハンマー現象の修理費用の目安

ウォーターハンマー現象の対策を専門業者に依頼した場合、修理費用は配管周辺の状態と必要な対処法により異なります。

水撃防止器の取り付けで解決する場合は、15,000円〜3万円程度が相場です。蛇口の交換が必要な場合は、35,000円〜65,000円程度になります。

もし、配管に重大な欠陥があるなど根本的な修理が必要になれば、修理費用は簡単に算出できません。

現場の詳しい調査を依頼し、見積もりを提示してもらいましょう。

なお、配管修理の見積もりは複数社から取り寄せ、比較してから決めることをおすすめします。

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ウォーターハンマー現象を放置すると困ること

ウォーターハンマー現象を放置すると困ること

ウォーターハンマー現象の対策には費用や手間がかかりますが、放置すると困った事態につながる可能性があります。

ウォーターハンマー現象を放置する3つのリスクを知っておきましょう。

給湯設備などの故障につながる

ウォーターハンマー現象を対策せずに放置すると、給湯設備や洗濯機などの家電の故障につながる恐れがあります。

配管から伝わる衝撃で繰り返しダメージを受けるためです。

特に、給湯設備はウォーターハンマー現象でセンサーが故障する事例が多いです。

給湯器が故障するとお湯を使えなくなり、入浴などの生活に支障が出ます。

給湯器の修理費用は、一般的に7,000円〜2万円程度かかります。

部分修理ではなく本体交換になった場合は、相場価格は6万円〜30万円ほどです。決して安い金額ではありません。

不要な出費を避けるためにも、異変に気づいたら放置せずにすぐ対応しましょう。

水道配管の破損につながる

ウォーターハンマー現象を放置すると、水道配管が破損するリスクがあります。

水流がぶつかる衝撃は大きく、特に構造的に弱いねじ止め部分やL字に曲がった部分に亀裂が入る可能性が高いです。

亀裂部分から水がもれ出しても、壁の中は見えないためしばらくは気づけないでしょう。

壁にシミやカビができたり、下の階に水が落ちてきた時点では、すでに被害が大きく広がっています。

配管の取り替えや壁紙の補修などの高額修理になる前に、ウォーターハンマー現象に対応しておきましょう。

騒音や水もれにより近隣トラブルにつながる

ウォーターハンマー現象を放置すると、近隣トラブルに発展するリスクがあります。

マンションなどの集合住宅の場合、衝撃音が発生する場所によっては下の階や隣の部屋に大きく響くことがあるためです。

壁や天井から毎日衝撃音が続くと、想像以上にストレスがたまります。

生活リズムが違えば騒音がさらに気になりますよね。近隣の人間関係に悪影響を及ぼすことは避けられません。

最悪の場合、ウォーターハンマー現象で配管に亀裂が入り、水もれする恐れがあります。

家財や修繕費用の補償を求められることもあり、金銭面のリスクも高いです。

安心して毎日暮らしていくためにも、ウォーターハンマー現象を放置しないようにしましょう。

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ウォーターハンマー現象に関するよくある質問

ウォーターハンマー現象に関するよくある質問

最後に、ウォーターハンマー現象に関するよくある質問を紹介します。

  1. ウォーターハンマー現象は具体的にどんな音がする?
  2. マンションや賃貸の場合はどう対策すればいい?
  3. 水道局に問い合わせてもいい?

騒音にこれ以上悩まされないためにも、気になる疑問を解決しておきましょう。

Q1|ウォーターハンマー現象は具体的にどんな音がする?

ウォーターハンマー現象で発生する音は、「ゴン!」「ガン!」とハンマーを打ちつけたように聞こえる音です。

また、「コンコン」と少し小さめの音が連続して聞こえる場合もあります。

洗濯機の周辺から聞こえてくると、洗濯機の故障だと間違える方も多いので、近くの壁に手を当てて確認してみてください

壁の奥から振動が伝わってくれば、ウォーターハンマー現象による騒音だとわかります。

Q2|マンションや賃貸の場合はどう対策すればいい?

マンションや賃貸でウォーターハンマー現象が起こった場合は、まず管理会社へ連絡しましょう。

水道の元栓の調整や水撃防止器具で対策するつもりでも、万が一誤って蛇口を破損したり別の住戸へ被害が及ぶ事態になれば、責任問題に発展します。

管理会社に騒音の状況を詳しく説明し、対策方法の相談や許可を得ることが必要です。

なお、専門業者の修理が必要と判断されれば、一般的に管理会社を経由して修理を手配します。

また、別の住戸で発生したウォーターハンマー現象の音に悩んでいる場合も、遠慮せずに管理会社へ伝えてみてください。

住人同士で解決するのはトラブルに発展しやすいため、避けた方が無難です。

Q3|水道局に問い合わせてもいい?

ウォーターハンマー現象が起こった場合、水道局に問い合わせても基本的には対応してもらえません。

敷地内に引き込まれた配管は、水道局ではなく個人の所有物であるためです。

ただし、水道局が水道メーターを取り替えた直後からウォーターハンマー現象が発生するようになった場合は連絡しておきましょう。

水もれなどのトラブルが発生してからでは遅いため、気づいた時点ですぐに伝えることが大切です。

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ウォーターハンマー現象は放置せず早めに対策しよう

ウォーターハンマー現象は放置せず早めに対策しよう

ウォーターハンマー現象は、壁の中からハンマーで叩かれたような異音がする現象です。配管内の急激な圧力変化により引き起こされます。

放置すると給湯器や洗濯機などが故障したり、近隣トラブルに発展する恐れがあるため、以下の3つの方法で対策しましょう。

  • 水道の元栓や止水栓で水量を調節する
  • ゆっくり開閉できるタイプの水栓に交換する
  • 水撃防止器を設置する

それでも音が止まない場合は、水道配管に大きな不具合がある可能性が高いです。

水道修理専門業者に依頼し、原因を明らかにしてもらいましょう。

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