レバーを押すだけでいつでも冷水・温水を使えるウォーターサーバーですが、月々の電気代が気になりますよね。ウォーターサーバーの一般的な電気代、電気代を節約する方法と各社ウォーターサーバーの電気代を比較して紹介します。
目次
ウォーターサーバーの特徴
会社や病院での設置から家庭への道入まで、さまざまな場所で利用されているウォーターサーバー。
「実際のところ普通の水道水とどう違うの?」「ウォーターサーバーってどんな機能があるの?」という疑問にお答えするため、まずはウォーターサーバーの基本的な特徴について解説します。
お湯、冷水をすぐに使えるのが利点
ウォーターサーバーを導入するメリットは、お湯や冷水をすぐに使えることです。特に便利なのがお湯で、お湯を沸かさなくても80~90℃くらいのお湯がすぐに使えます。
普段からコーヒーや紅茶などの温かいものを頻繁に飲む人や、赤ちゃんのミルクを作る必要のある人にとっては、特に使い勝手がよいと感じるでしょう。
また、最近では災害対策も兼ねてウォーターサーバーを導入する人が増えています。万が一被災したときのために、家族分の水を備えておくのは大変なものです。
しかし、ウォーターサーバーを設置しておけば、日常的に新鮮な水を備蓄しておくことができます。
水はRO水・天然水・浄水の3種類
ウォーターサーバーではRO水・天然水・浄水の3種類を扱っています。RO水とは、逆浸透膜というフィルターで水を濾過することで、雑菌や不純物の少ない純水に近い水のことです。
天然水は地中から湧き出た天然水を濾過して、ミネラル成分を多く含んだ飲み水。浄水は、水道管を直接つなぎ、水道水をろ過した水です。
この3種類から、自分の好みで水の種類を選ぶことができます。メーカーによっては複数種類を扱ったウォーターサーバーを販売しています。
ウォーターサーバーの電気代は高いの?
(出典) photo-ac.com
ウォーターサーバーの導入を検討している場合、最も気になるのは費用面でしょう。
道入費用として初期費用やレンタル料、水代、電気代などがかかります。中でも今回は毎月発生する電気代に焦点を当てて、月々どのくらい費用がかかるのか、他の家電や電気ケトルなどと比較していきます。
一般的には500~1000円前後
ウォーターサーバーの電気代は商品によって異なります。一般的なウォーターサーバーは1カ月1000円前後が平均ですが、安い機種なら500円を切ることもあります。
ウォーターサーバーの持つ容量や機能によって電気代は異なるでしょう。「エコモード」「省エネモード」といった機能があるウォーターサーバーは、その分電気代を抑えられます。
電気ケトルや電気ポットとの比較
では、ウォーターサーバーを使う場合と電気ケトルや電気ポットでお湯を沸かす場合とでは、どちらが低コストなのでしょうか。
頻繁にお湯を使わないのなら、最も電気代がかからないのは電気ケトルです。
電気ケトルの場合、カップ1杯(140ml)分のお湯を沸かすのにかかる電気代は、約0.5円です。1日4杯分沸かしたとすれば、1日当たりの電気代は2円、30日で60円の計算になります。ウォーターサーバーの1カ月当たりの電気代は500~1000円なので、大幅に安いといえるでしょう。
一方、電気ポットにかかる電気代は、安いものだと1カ月当たり450円ほどで、高い物だと1250円程度かかることもあります。
選ぶ商品にもよりますが、ものによってはウォーターサーバーよりも電気代が高くなるケースもあるようです。
電気代が高くなりやすい使い方
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何も気にせずウォーターサーバーを設置していると、知らない間に余計な電気代がかかっているかもしれません。次のような扱い方をしている場合は注意が必要です。電気代を抑える対策を練りましょう。
直射日光が当たる場所に設置している
ウォーターサーバーは直射日光が当たらない場所に設置すべきです。直射日光が当たると水の温度が上がり、より多くの電力を使用して冷やさなければならないからです。
また直射日光が当たることで、雑菌が繁殖する可能性も否めません。ウォーターサーバーの素材によっては容器が劣化する可能性もあります。
電気代の面だけでなく、衛生面や耐久性を悪くしないためにも直射日光を避けましょう。
壁にぴったり付けて設置している
ウォーターサーバーは、壁にぴったり付けて設置しないようにしましょう。排熱がうまくできず、余計に電力を消費してしまいます。壁からは、10cmほど離して置くのが理想です。
冷蔵庫などの放熱する家電のそばに置きたい場合は、適切に距離を取って設置する必要があります。正しい置き方をするよう注意しましょう。
小まめにコンセントを抜いている
小まめにコンセントを抜くことで電気代を節約できそうな気がしますが、実は真逆です。コンセントを抜くたびに、ウォーターサーバー内の水が常温に戻ってしまうため、再び設定温度のお湯や冷水にするのに大量の電力が必要になります。
また、コンセントを抜いて、完全に電源を切ってしまうと、ウォーターサーバーに搭載されたオートクリーン機能まで停止してしまうため、衛生面でも問題があります。
電気代を抑えるためにも、安心してウォーターサーバーを利用するためにも、コンセントは挿したままにするのが賢明なのです。
節電機能搭載のウォーターサーバーもある
(出典) photo-ac.com
節電機能を搭載したウォーターサーバーを選べば、電気代の節約ができます。ここでは例として、『コスモウォーター』と『プレミアムウォーター』に搭載されたエコモードについて紹介します。
節電機能は「エコモード」などと呼ばれる
多くのウォーターサーバーには、『エコモード』や『スリープ機能』と呼ばれる機能が付いています。これはウォーターサーバーの加熱・冷却機能を弱める機能で、使用していない間の電力を節約するためのものです。
エコモードは手動で切り替えるものもありますが、光センサーによって自動で切り替わるものもあります。自分にとって使いやすく、より節電につながりそうなものを選ぶとよいでしょう。
「コスモウォーター」の場合
コスモウォーターの場合、手動でエコボタンを押すことでエコモードが作動します。エコモード中は温水機能が停止し、6時間後には自動で加熱を再開するようになっています。
これを使えば夜間は節電でき、起床する時間にはお湯が準備されているので便利です。
『smartプラス』という機種の場合、1カ月の電気代の平均は約400~500円と、一般的なウォーターサーバーの電気代よりも安く抑えられることも多いようです。
「プレミアムウォーター」の場合
プレミアムウォーターの場合、エコモードを使用することで、電気代を約2割もカットできます。
通常使用時の電気代は1カ月当たり約630円かかりますが、エコモードを使用すれば約500円になります。差額は毎月約130円で、年間にして約1560円分が節約できます。
エコモードの作動方法は機種によって異なりますが、光を感知して消灯時に自動で作動するタイプと、手動で設定するタイプがあります。
電気代が気になる人におすすめ「フレシャス」
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電気代が心配な場合は、電力を効率的に使える『フレシャス』がおすすめです。ここではコスモウォーター・プレミアムウォーターを使った場合と比較しながら、フレシャスの節電機能を説明します。
効率的なデュアルタンク構造
従来型のウォーターサーバーは、冷水とお湯のタンクがつながっているのが一般的でした。お湯を作るには、一度冷却した水を温め直す必要があるからです。この工程では、ただ水を温めるだけよりも多くの電力を必要とします。
このような電力の無駄を改善したのが、フレシャスの『デュアルタンク構造』です。
デュアルタンク構造では、冷水とお湯のタンクを完全に分けた設計となっています。これによってタンク間の余計な熱干渉がなくなり、大幅な電気代カットが可能になりました。
月々の電気代は従来品の半分以下で済むので、ウォーターサーバーの電気代をかなり安く抑えられるでしょう。
SLEEP機能、エコモード搭載
フレシャスには、SLEEP機能とエコモードの二つの節電機能も搭載されています。
SLEEP機能は、光センサーによって部屋の明るさを感知し、部屋が暗くなると自動的にヒーターの電源をオフにするものです。エコモードは、お湯の温度を標準よりも15℃低くして消費電力を抑える機能です。
この二つの機能こそが、フレシャスのおすすめポイントです。他の2種と比べた場合、電気代の目安は以下となります。ただし、「SIPHON+」以外はサーバーレンタル費用がかかるので、トータルコストで比較しましょう。
各ウォーターサーバーの月にかかる費用の目安
ここまで紹介した「コスモウォーター」「プレミアムウォーター」「フレシャス」それぞれの月々にかかるおよその料金を比較してみました。
コスモウォーター | プレミアムウォーター | フレシャス | |
消費電力 | 85W(電動機)・350W(ヒーター) | 80W(冷水)・350W(温水) | 80W(冷水)・350W(温水) |
1カ月の電気代目安 | 400~500円 | 500~630円 | 330円~ |
サーバーレンタル代(税込) | 0円 | 0円または1100円 | 300円~ |
水の料金(税込) | 4,104円(24L) | 3,974円(24L) | 1155~1170円(7.2L) |
節電しやすいウォーターサーバーを選ぼう
(出典) photo-ac.com
ウォーターサーバーは、電力を必要とする家電の一つです。一般的な家電と同じくらいの電気代は必要ですが、エコモードを搭載機種や節電機能のあるウォーターサーバーを選べば、従来型のものよりも大幅に電気代を抑えられます。
ウォーターサーバーの導入を検討している場合は、レンタル代だけでなく電気代まで考慮して選ぶことが大切です。節電しやすいモデルのウォーターサーバーを選んで、電気代を気にせず便利に使いましょう。