蛇口の交換は事前確認が重要。必要な道具と注意点を解説

蛇口の交換作業は、比較的簡単です。自分で行う場合の手順や必要な道具、注意点をまとめました。自分で行うとコストメリットがありますが、万が一の場合にプロに頼む準備もした上で作業するのがベストです。実際に自分でできそうか、検討してみましょう。

まずは蛇口のタイプを確認

交換したい部分の蛇口タイプが、どれに該当するかをまずは確認しましょう。『ワンホール』なのか『ツーホール』なのか『壁付き』タイプなのか、見た目の特徴を知っていれば比較的簡単に見分けることができます。

ワンホールタイプ

蛇口のワンホールタイプとは、文字通り『穴が一つ』ということです。取り付ける天板に穴が一つ空いており、その穴の上に設置されています。

取り付け穴のサイズは、国内の主要メーカーにおいては共通の直径になっており、直径が33~39mmです。そのため、TOTO・INAXなど、自分が使いたい蛇口メーカーの製品を選んで交換することができます。

一部の蛇口では取り付け穴が55mmの場合もあり、他のメーカーと交換したければ39mmへ変更する専用アダプターが必要となります。

ツーホールタイプ

蛇口のツーホールタイプは『穴が二つ』で、デッキタイプとも呼ばれています。一見穴は見えませんが、蛇口が取り付けられている天板やステンレスプレートなどに、穴が二つ空けられています。

二つの穴の間の距離は203mmと規格が定められているため、基本的にはどのメーカーでも共通です。

レバー一つで水量や温度調節ができる『シングルレバー混合水栓』と、ハンドルが二つ付いていて、それぞれに水とお湯を吐水する『ツーハンドル混合水栓』があります。

なお、ワンホールからツーホールへの交換はできません。

壁付きタイプ

壁付きタイプはその名の通り、壁に設置されている蛇口です。『壁付き混合水栓』と『単水栓』があり、いずれも壁の中の給水管に、蛇口が直接つながっているという構造です。

『壁付き混合水栓』の場合は、蛇口のレバーで水とお湯を調整できます。『単水栓』の場合には、1本の蛇口から水かお湯のどちらかしか出ない、独立した構造になっています。

いずれも交換が比較的容易なのが特徴です。『単水栓』でも、レバータイプの水栓が販売されていて、ひねる蛇口から交換することも可能です。

交換前にチェックしておくこと

蛇口の交換作業を実際に行う前に、チェックしておくべきポイントをまとめています。

まずは、交換対象の蛇口を取り付ける部分の寸法を把握しましょう。ほぼ規格通りとはいえ、念のための確認が必須です。交換作業に必要な工具も事前に準備しておきましょう。

蛇口の口径

蛇口の種類がどのタイプに該当するかわかったら、蛇口の口径を計測しましょう。同じタイプもしくは同じホール数の範囲内で交換する場合には、サイズさえきちんと合わせておけば、まず失敗せずに交換することが可能です。

ワンホールタイプの場合には『台の取り付け穴直径』を、ツーホールタイプの場合は『台の取り付け穴直径』に加え『二つの取り付け穴の間の寸法』を確認しましょう。

壁付きタイプは、混合水栓の場合には『二つの取り付け穴の間の寸法』、単水栓の場合には『給水管(ソケット)と繋ぐ穴の直径』をそれぞれ把握しておく必要があります。

必要な工具の確認

蛇口を交換する際には、蛇口部分のパーツだけではなく、いくつかの工具も必要になります。

取り付ける蛇口の種類やメーカーによって必要なものは少し異なることがあるので、詳細は説明書などを都度確認するようにしましょう。一般的に必要なものをリストアップしておきます。

交換中に足りないものがあると交換を完了できずに、蛇口が使えない状態になってしまいます。事前に不足なく準備しておきましょう。

  • モンキーレンチ
  • プラスとマイナスのドライバー
  • ナット締め付け工具
  • 六角レンチ
  • バケツ
  • 雑巾

交換時の注意点

蛇口を自分で交換する場合の、注意点を紹介します。まずは、止水栓を必ず止めておくことが大切です。また、自力で解決できなくなる可能性を想定し、念のためプロの業者も事前に探しておくと安心です。

作業前に止水栓を止める

交換中に水が溢れ出さないように、必ず事前に止水栓を閉めておきましょう。止水栓を止め忘れて交換作業を始めると、水が溢れ出てきて大変なことになってしまいます。

通常は台所であればシンクの下、洗面所であれば洗面台の下に止水栓があるので事前に確認しておきましょう。止水栓を見つけられなかった場合には、水道の元栓を閉めることになります。

この場合、トイレなども含めて、家中の水道が使えなくなってしまうので、十分に準備と認識をした上で行いましょう。

難しい場合は業者へ依頼

蛇口交換は、基本的にはさほど難しくないので、DIYで行うことも可能です。自力で行えば、コスト面のメリットがあります。また、極端に時間を要する作業でもありません。

しかし、作業中に水漏れが止まらないなど、トラブルが発生することも考えられます。念のため、いざという時に頼れる業者の目星をつけておいてから作業を行うと安心です。

業者に頼むと自力で行う場合よりもコストは発生しますが、安心して任せられるのは大きなメリットです。自分にとってどちらがメリットになるかを考えた上で判断しましょう。

蛇口の交換は慎重に

蛇口の交換は、基本的には自力で行うことが可能です。交換したい蛇口の種類を見極め、必要な道具を調達し、説明書を読みながら作業しましょう。

ただし、必要な工具を購入し時間をかけて交換をしても、水漏れなどのトラブルが発生するケースも想定できます。

自力の作業は一見コストメリットがありますが、失敗するとプロの業者に依頼する必要が出てくる可能性もあるのです。どちらが良いか検討して、自分で行うかどうかを慎重に判断しましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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