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木の外観がおしゃれな家の事例5選!木材の特性やデメリットも詳しく解説

この人に聞きました吉本えり

二級建築士・整理収納アドバイザー1級資格保有。大学院まで建築学を専攻し、ハウスメーカーでの勤務を経てWebライターとして独立。建築、不動産、インテリアなど住まいに関する記事を執筆しています。ストレス解消法は家中の整理整頓と掃除をすること。おうち時間を快適に楽しく過ごすためのコンテンツをお届けします。

新築やリフォームを計画する方のなかには、木の外観の家にしたいと考える方も多いのではないでしょうか。自然の温かみとおしゃれさをあわせ持つ木の素材感は、マイホームの外観にピッタリです。この記事では、木の外観がおしゃれな家の事例を厳選して紹介します。外観に使われる木材の特性やデメリット、注意点も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

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【事例】木の外観がおしゃれなおすすめの家5選

【事例】木の外観がおしゃれなおすすめの家5選

早速、木の外観がおしゃれな家の事例を厳選して5つ紹介します。木の魅力をうまく引き出したおしゃれなデザインばかりですよ。

【事例1】横ラインの木の板張りがおしゃれな家

【事例1】横ラインの木の板張りがおしゃれな家

出典:河原工房

自然素材を使ったアンティークテイストの家です。木の板を横方向に張り合わせたことで、伸びやかで安定感のある外観に仕上がっています。 木の外観の家は和風な印象になりやすいですが、横のラインを強調すると洋風の家にもよく似合います。明るい白の漆喰(しっくい)と落ち着いた木の色が対照的で、メリハリのあるおしゃれな外観デザインです。

【事例2】木とモダンスタイルを組み合わせた家

【事例2】木とモダンスタイルを組み合わせた家

出典:住友不動産のリフォーム

金属製の外壁材をメインに使い、都会的でおしゃれなモダンスタイルにまとめた家です。バルコニー部分に木を取り入れています。 ネイビーなどの落ち着いた外壁と木は相性が良く、スタイリッシュな雰囲気に温かみをプラスできます。落ち着いた色と横ラインを強調したことで、高級感のある外観になりました。

【事例3】アクセントに木を取り入れた家

【事例3】アクセントに木を取り入れた家

出典:r-cove*home by N-Basic

建具や軒下部分にアクセントとして木を取り入れた家です。工業的で無機質な外壁に対し、明るくはっきりした色味の木を組み合わせておしゃれに仕上げています。 外観のアクセントとして木を取り入れる場合は、木目デザインに視線が集まりやすいです。この家のように上質な木材を使うと、家全体の魅力が高まりますよ。

【事例4】焼杉板の木の外観がおしゃれな家

【事例4】焼杉板の木の外観がおしゃれな家

出典:住友不動産のリフォーム

焼杉板を全面に使った重厚感のあるおしゃれな家です。焼杉板とは、名前のとおり杉板を焼いて加工したものを指します。 味わいのある木の表情が魅力的で、唯一無二の外観になっています。焼杉板に合わせて窓枠や建具、軒下など細かい部分を黒で統一している点も見習いたいポイントです。

【事例5】純和風の外観がおしゃれな家

【事例5】純和風の外観がおしゃれな家

出典:住友不動産のリフォーム

大きな瓦屋根が特徴的な平屋の家です。純和風の外観に木の壁が魅力的に調和しています。 瓦屋根の家は、外壁の選び方によって古びた印象になるため注意が必要です。この家のように、深く落ち着いた色の木を選ぶとスタイリッシュな印象になりますよ。

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木の外観として使われる外壁材の種類

木の外観として使われる外壁材の種類

木の外観の家をおしゃれに作るためには、外壁選びが大切です。木の外観として主に使われる外壁材には、以下の3種類があります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

天然木(無垢材)

天然木は、自然の木を伐採してそのまま使用した外壁材です。天然無垢な木材の意味で「無垢(むく)材」とも呼ばれます。 木そのものの素材感を外観に取り入れられるため、温かみがありやわらかな雰囲気を演出できる点が魅力です。また、上質な木材は木目が美しく、デザインにこだわりたい方に選ばれています。 家の外観に使われる天然木としては、以下の樹種が人気です。

スギ

スギ

  • 比較的安価
  • 木目がはっきりしている
  • 独特の香りで虫を寄せつけない
  • 寸法が狂いにくい(反りや割れが生じにくい)
  • やわらかく加工しやすい

ヒノキ

ヒノキ

  • 比較的高価
  • 木目が美しく、赤みとツヤがある
  • 独特の香りで虫を寄せつけない
  • 寸法が狂いにくい(反りや割れが生じにくい)
  • 水、菌に強い

マツ

マツ

  • 比較的安価
  • 年輪がはっきりあらわれる
  • 年数が経つと味わいのある赤みが出てくる
  • 強度が高く、水に強い
  • 寸法の狂いや割れ、ヤニの問題が生じやすい

レッドシダー

レッドシダー

  • 比較的高価
  • 色味のバリエーションが豊富
  • 寸法が狂いにくい(反りや割れが生じにくい)
  • 水、菌に強い
  • 日光、風雨、熱への耐久性が高い(屋外向け)

木材により特性が異なる

スギやヒノキは古くから建物に使われてきた木材です。マツは変形しやすい性質のため注意が必要ですが、年輪や色味が美しいため近年注目されています。 レッドシダーは、ウッドデッキなどにも使われる屋外に適した木材です。木の存在感が出やすく、木を主役にした外観を作りたい方に選ばれる傾向があります。

また、天然木は塗装したり、表面を焼いて加工したりすると色や模様が変化します。例えば、スギの表面を焼いて加工した焼杉板は、古民家やアンティークテイストのデザインを好む方におすすめですよ。

木質系サイディング

木質系サイディングは、木材を加工して製作した板状の外壁材です。 木材には燃えやすく風雨や虫の被害を受けやすい弱点がありますが、木質系サイディングは表面を加工して耐久性を高めているため、機能性に優れている点が特徴です。 木質系サイディングは、加工の方法で以下の3種類に分けられます。

サイディングボード

サイディングボード

  • 木材を板状に成形したもの
  • 天然木の風合いを生かせる

外壁材として使われる木質系サイディングの大半はサイディングボードです。天然木の質感は残しつつ、機能性を重視する方におすすめですよ。 ただし、取り扱いメーカーが限られているため、使いたい場合は施工会社に相談してみてくださいね。

パーティクルボード

パーティクルボード

  • 小さな木片同士を接着して成形したもの
  • 節など木材の部分的な欠点を取り除ける
  • 強度が高い
  • 端材や廃材を再利用できて環境にやさしい

MDF(Medium Density Fiberboard)

MDF

  • 細かく粉砕して繊維状にした木材を樹脂で固めたもの
  • 安定して製作できる
  • 表面や切断面がなめらかで美しく仕上げられる
  • 端材や廃材を再利用できて環境にやさしい

窯業系サイディングの木目柄

窯業系サイディングの木目柄

窯業系サイディングは、セメントや繊維質を原料とした板状の外壁材です。材質そのものは木材ではありませんが、木目柄がプリントされた製品を使えば木を使用しているかのような外観の家を作れます。 工場で量産できるため、天然木や木質系サイディングに比べると安価な外壁材です。取り扱いメーカーも多く、ハウスメーカーの大半が窯業系サイディングを標準仕様に設定しています。 プリントされたデザインは質感の面で本物の木より劣りますが、コスト面を重視する方におすすめです。

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木の外観の家は後悔する?外壁としての木材の特性

木の外観の家は後悔する?外壁としての木材の特性

木材を外壁として使うことに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。木の外観の家を選んで後悔しないためにも、木材の特性を確認しておきましょう。

以下、詳しく解説します。

木材の外壁は機能性に優れている

木材は機能性が高く、外壁材として優秀な素材です。ここでは、断熱性、調湿性、強度の3つの視点から木材の特性を解説します。

木材は断熱性が高い

木材の性質のひとつに、断熱性(熱の伝えにくさ)が高いことが挙げられます。木材を構成する細胞に空気が含まれているためです。 空気は熱を伝えにくく、空気を含んだ木材も熱が伝わりにくくなっています。断熱性が高い木材を家の外観に使うことで、外部の暑さや寒さが室内に伝わるのをやわらげてくれますよ。 外気の影響を受けにくいとエアコンの効率も良くなり、電気代の節約にもつながります。

木材は調湿性が高い

木材は調湿性にも優れています。調湿性とは、文字どおり湿度を調節する性質のことです。周囲の空気の湿度が高いときは水分を吸収し、湿度が低いときは水分を放出します。 木を家の外観に使うと湿度の変動をやわらげてくれるため、結露やカビ、ダニなどの発生を防止する効果が期待できます。 湿度は、室内の快適さにも影響する大事な要素です。木材は自然の力で湿度の調整を助けてくれる魅力的な素材です。

木材は年数とともに強度が増す

木材はコンクリートやレンガなどの他の外壁材と異なり、年数が経つと強度が増す特性があります。強度が増すのは、時間とともに木材の乾燥が進むからです。 木材は植物なので、伐採前には内部に水分を多く含んでいます。木材として使うために伐採後に乾燥処理をしても、細胞の中にある水分までは取り除けません。 適切に管理して施工された木材は、時間とともに細胞の中の水分が蒸発し、乾燥が進みます。乾燥すると木材が収縮し、強度が増加します。 強くしなやかに長持ちする木材は、何年も住み続ける家の外観にピッタリの素材です。

木材の外壁は部分補修が可能

木材の外壁には、劣化したり不具合が生じたりした場合に、その部分だけ部分補修ができるという特徴があります。塗り壁やパネル状の外壁材とは異なり、木材は一枚ずつ張り合わせて施工するためです。 また、窯業系サイディングや塗料などはメーカーの都合で廃盤になる恐れがあります。同じ色味の外壁材が見つからない場合は、近い色味のもので補修するしかありませんが、補修した部分が浮いて見える可能性があります。 一方、木材は資材がなくなる恐れがほぼありません。補修した部分は新しい木材のため色合いが若干異なりますが、経年変化により外観に自然になじむ過程を楽しめます。 なお、外壁の施工方法によっては部分補修が難しい場合もあるため、施工会社に事前に確認しておくことをおすすめします。

木材の外壁の寿命と経年劣化

木材の外壁の寿命は、木材の種類や日当たりや風雨など立地環境により異なります。適切に管理や手入れを行えば、一般的に30年から50年と長寿命で、環境によってはそれ以上長持ちすることもある素材です。 ただし、定期的なメンテナンスは必要です。木材が劣化すると、以下の症状が見られます。 木の外壁によく見られる劣化症状

  • 反り、ひび割れなど形状が変化している
  • 表面塗装がはがれている
  • カビが発生している
  • シロアリが発生している

木材は日光や風雨にさらされると収縮が進むため、反りやひび割れ、塗装のはがれなどの経年劣化が起こることは避けられません。 放置すると外壁の内部まで雨水や害虫が入り込み、大きな被害へ発展する恐れがあります。日頃から外観に注意を払い、定期的に補修する必要があることは想定しておきましょう。

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木の外観の家にするメリット・デメリット

木の外観の家にするメリット・デメリット

ここまで紹介した木の特性をふまえ、木の外観の家にするメリット・デメリットをまとめました。

それぞれ見ていきましょう。

木の外観の家にするメリット

木の外観の家にするメリットは、主に以下の3点です。

順番に解説します。

デザイン性の高い家を作れる

木の外観にすると、デザイン性の優れた家になる点がメリットです。自然を感じさせる木の素材感や温かみは他の外壁材にはない魅力ですよね。 純和風、ナチュラルテイスト、和モダンなどのデザインを好む方は、ぜひ木の外観を取り入れてみてください。自然豊かな景観やエクステリアとも相性が良く、家の周囲を含む外観全体をまとめてコーディネートできます。 また、同じ1本の木のなかでも使う部位によって木目や色味が異なります。木材にはいろいろな表情があるので、他の家とは違うオリジナルの外観を作れますよ。

経年変化を楽しめる

天然の木材は年数とともに色や風合いが変化するため、住み続けるうちに外観の変化を楽しめる点がメリットです。 コンクリート外壁などは年数とともに劣化して古びた印象になる場合が多いですが、木の外観は時間の経過を味方にして、次第に魅力を増していきます。経年変化によって色味が落ち着いてくると、奥行きや重厚感を感じられるようになりますよ。 施工直後の家の外観写真を残しておくと、より変化がわかりやすいのでおすすめです。外壁を育てる感覚で楽しみましょう。

大規模な改修や補修が不要

木材は、適切な施工とメンテナンスを行えば長く使える優れた素材です。部分補修も可能なため、外観全面を張り替えるような大規模な改修が必要ありません。 また、既製品の外壁材と異なり廃盤になる心配がない点も大きなメリットです。必要なタイミングで必要な補修ができると思うと、安心して住み続けられますね。 もちろん、木の外観を長持ちさせるためには、良質な木材を使って適切な施工をすることが大前提です。ショールームや住宅展示場で比較検討し、信頼できる施工会社に依頼してくださいね。

木の外観の家にするデメリット

木の外観の家にするデメリットは、以下の3点です。

後悔しないために、デメリットも確認しておきましょう。

環境の影響を受けやすい

木は断熱性や調湿性に優れていますが、一方で環境の影響を受けやすい素材です。 大雨や雪によりダメージを受けると劣化が早くなり、カビの発生や腐食につながる可能性があります。こまめな清掃や塗装の塗り替えなどメンテナンスの手間がかかる点がデメリットです。 また、日光などの影響で年数が経つと変色するため、施工直後とイメージが変わる可能性があります。経年変化として楽しめる方には魅力的ですが、家の外観の変化を好まない方にはおすすめできません。

比較的コストがかかる

天然木は、窯業系サイディングなど他の外壁材に比べて価格が高い傾向があります。 工場で生産する既製品と比べて材料そのものが高価なことや、木を張る際に職人の技術が必要なため施工費用が高いことが原因です。 樹木の種類によっては安価に仕上げられる場合もありますが、外壁として長く使いたい場合は木材の質が重要です。ある程度の費用はかかることを想定しておきましょう。 また、塗装の塗り直しなど定期的なメンテナンスにもコストがかかります。まとまった出費になるため、メンテナンス費用を計画的に積み立てておくことをおすすめします。

防火性の面で他の外壁材に劣る

自然素材である木材には燃えやすい性質があります。コンクリートやレンガなど他の外壁材に比べて防火性の面で劣る点がデメリットです。 なお、火災が発生した際の安全確保のため、家の外観に使用する素材は法律で制限を受ける場合があります。 基準が厳しい地域では防火性の低い木材を使えない可能性があるため、施工会社と相談しながら計画を進めましょう。 木の外観と法規の関係については次章で詳しく解説します。

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木の外観の家にする際の注意点

木の外観の家にする際の注意点

最後に、木の外観の家にする場合の注意点を紹介します。

失敗しやすいポイントを事前に確認しておきましょう。

法規を確認しておく

家の外観に使う素材は、安全のために法律の規制を受ける場合があります。木の外観にしたい方は特に注意して法規を確認しておきましょう。 具体的には、工事を行う家の地域が防火地域、準防火地域、法22条区域のいずれかに指定されている場合、木材の外壁を使えないケースが多いです。

指定地域 外壁に関する制限の概要
防火地域
  • 外壁全体を準耐火構造とすること
  • 3階建て以上など規模の大きな建物は外壁全体を耐火構造とすること
  • 平屋の場合は外壁の延焼のおそれのある部分を防火構造とすること
準防火地域
  • 外壁の延焼のおそれのある部分を防火構造とすること
  • 3階建て以上など規模の大きな建物は外壁全体を準耐火構造またはそれに準ずる性能を備えた構造とすること
法22条区域
  • 木造建築物等の場合は外壁の延焼のおそれのある部分を準防火構造とすること

延焼のおそれのある部分とは、隣の家に近い部分などのことです。出火しても周囲に燃え移りにくいよう、防火性能の高い素材を使う必要があります。 耐火構造や防火構造とは、火災が発生してから一定時間に損傷しないことが認められた構造のことです。耐火構造>準耐火構造>防火構造の順に基準が厳しく、建物の規模が大きいほど厳しい基準が適用されます。 木材では上記3つの地域の基準を満たすことが難しく、外壁にはモルタルなどを使用する場合が大半です。 どうしても木の外観にしたい方は、特殊な加工により国土交通大臣の認定を受けた木材もあるため、施工会社に相談してみましょう。

防火地域・準防火地域・法22条区域とは
建物が密集している土地や緊急車両が通る幹線道路に近い土地では、火災が発生すると大きな被害につながります。 そのため、都市計画法という法律で防火地域・準防火地域と定め、建物の建て方や使う素材に厳しい基準を設けています。 法22条区域は、建築基準法の22条により制限が必要な区域として防火地域・準防火地域以外に指定された区域です。

なお、防火地域や準防火地域は市区町村のホームページなどで検索できます。難しい場合は施工会社に確認してみましょう。

参考:国土交通省「【参考資料4】建築基準法制度概要集」

木を取り入れる場所を工夫する

外観のアクセントとして部分的に木を取り入れる場合は、木材を使う場所を工夫しましょう。木材は、直射日光や風雨にさらされると変色や劣化が早く進行します。

  • 軒下に使う
  • インナーバルコニーに使う
  • 周囲の建物などの影となる場所に使う

このようにダメージを受けにくい場所に木材を配置するのがおすすめです。屋根の形状も合わせて計画できる場合は、軒を深くしておくと雨や日光から外壁を守ってくれますよ。 また、木の外観の経年変化を想定し、変化したあとの色合いでも不自然にならないようデザインをコーディネートしておくと良いでしょう。

木の張り方にこだわる

家の外観は木の張り方によって大きく印象が変わります。木の配置のみを考えていると想定外の仕上がりになる場合があるため、木の張り方にもこだわりましょう。 木の張り方には主に以下の3つの方法があります。

  • 横張り
  • 縦張り
  • 下見板張り(よろい張り)

多くの家で用いられるのは横張りですが、複雑な敷地に建てられた凹凸の多い家などでは縦張りが施工しやすくおすすめです。 外観全体でバランスを取ることが大切なので、施工会社にシミュレーションしてもらったり、ショールームなどで多くの事例を見たりして検討してみてください。

横張り

横張り

  • 板材を横方向に並べて張りつける方法
  • 横方向に広がって見えるため、安定した印象を与える
  • 下から順番に積み上げられるため施工しやすい
  • 和風・洋風どちらにも似合う人気の張り方

縦張り

縦張り

  • 板材を縦方向に並べて張りつける方法
  • すっきりスタイリッシュな印象に仕上がる
  • 凹凸や曲線など複雑な形状の家にも対応できる
  • 和風建築や洋風外観のアクセントにおすすめ

下見板張り(よろい張り)

よろい張り

  • 板材の上下を少しずつ重ねて張りつける方法
  • 重厚感がある和風の印象を演出できる
  • 平たく並べるよりも雨水の侵入を防ぎやすい
  • 部分的に取り外しやすくメンテナンスに有利

定期的なメンテナンスを徹底する

木の外観の家は、定期的なメンテナンスを徹底する必要があります。メンテナンスの内容は主に以下の3つです。

  • 表面塗装の塗り替え
  • カビや害虫の除去
  • 反りや割れが生じた部分の張り替え

目安として、5〜10年に1度の頻度でメンテナンスを計画しておきましょう。見た目には小さく見える不具合でも、外壁の内部に被害が広がっていることもあります。より大きな損傷を予防する意味でも放置しないよう気をつけてくださいね。 なお、メンテナンスの頻度はあくまで目安のため、環境の影響や施工時の木の状態によっては予定より早く劣化する場合があります。日頃から外観をチェックし、割れやカビなど気になる症状があればすぐに対応しましょう。 特にシロアリは、家の土台など重要な場所まで侵入すると構造上の問題に発展する可能性があります。見つけたらすぐに専門業者に連絡してください。

DIYでの塗装やリフォームをしない

木の外観の家は定期的なメンテナンスが必要ですが、DIYでの塗装やリフォームは控えましょう。 家の外壁のメンテナンスは、脚立や足場を使った高い場所での作業が必要になります。自己流で準備すると事故につながる可能性が高く危険です。 また、外壁の施工方法や劣化状況によって、適切な対処法や塗料の選び方は異なります。実際に塗装する際も木材の状態を注意深く観察しながら作業する必要があり、熟練の技術と知識がないと難しいでしょう。 誤った方法で手を加えてしまうと、かえって外観を損ねる可能性があります。美しい外観を保つためにも、専門業者へ依頼してください。

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木の外観でおしゃれな家にしよう

木の外観でおしゃれな家にしよう

木の外観を取り入れると、デザイン性の高いおしゃれな家になります。木材が持つ自然な温かい素材感は経年変化によりさらに深みが増し、住み続けるほど魅力的な外観を楽しめますよ。 また、木材は断熱性、調湿性、強度などに優れており、適切にメンテナンスすれば何十年も長持ちします。定期的に塗装や部分補修を行い、大切に外観を育ててみてくださいね。 なお、木材は防火性に劣るため、防火地域などに指定されている場合は使用できない可能性があります。木の外観の家にしたい場合は、必ず施工会社と相談しながら計画を進めましょう。

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