オリゴ糖もはちみつもデザートや料理に使える甘味料。しかし、「この2つの違いがよく分からない」という人は多いのではないでしょうか。必ずしも家に両方常備しているとは限らないため、代用できるのかどうかも気になりますよね。
今回は、オリゴ糖とはちみつの違いを比較しながら、使い方や得られる効果について解説します。この2つの甘味料を頻繁に使用している人もこれから使ってみようとしている人も、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
オリゴ糖とはちみつの違いとは!甘さやカロリーを比較しよう
オリゴ糖とはちみつの違いは、そもそもの原料にあります。はちみつが自然から採取された甘味料なのに対し、オリゴ糖は天然の食材や母乳などに含まれる単糖を人工的に集めた甘味料です。たとえば、オリゴ糖には、砂糖を原料に作られるフラクトオリゴ糖や、大豆から成分を取り出した大豆オリゴ糖などがあります。
また、甘さとカロリーともにはちみつのほうが高く、砂糖の1.3倍の甘さがあるといわれています。少量でしっかりとした甘みを感じたい場合ははちみつ、反対に、クセのないさっぱりとした甘さが欲しい場合はオリゴ糖がおすすめです。
オリゴ糖 | はちみつ | |
性質 | 単糖が2~10個程度結合したもの | ショ糖 |
原料 | 砂糖・大豆・乳頭など | ミツバチによって採集された花の蜜 |
甘さ | オリゴ糖<はちみつ | |
カロリー(100gあたり) | 200kcal | 329kcal |
ただ、1 歳未満の赤ちゃんがはちみつを食べると乳児ボツリヌス症にかかることがあります。リスクが高い食品なので、1歳未満の赤ちゃんにはちみつとはちみつ入りの飲料やお菓子などは与えないようにしてください。
後ほど2つの甘味料の使い方を紹介するので、記事の後半もチェックしてくださいね。
オリゴ糖とはちみつに期待できる効果とは!便秘や美容に影響はあるのか
オリゴ糖とはちみつは、ただ甘いだけではありません。甘味料として日常的に幅広く使えるうえに、それぞれに含まれる栄養成分が体に良い影響を与えることが期待されています。
オリゴ糖とはちみつに期待できる効果について解説していきます。
- オリゴ糖は腸内環境をサポートする働きが期待できる
- はちみつは抗菌・殺菌作用が期待できる
上記の内容を順にみていきましょう。
オリゴ糖は腸内環境をサポートする働きが期待できる
オリゴ糖は腸内細菌の栄養源ともいわれるほど、体の健康を保つうえで重要な成分。ビフィズス菌などの善玉菌を増やし、腸内環境をサポートする働きが期待されています。腸内環境が整うと腸の運動が活発になることから、便秘に悩む人から注目されている甘味料です。
また、バランスの良い腸内環境は、肌質や免疫力にも良い影響を与えることが分かっています。美容と健康が気になる女性は、日々の食事から積極的にオリゴ糖を摂り入れると良いでしょう。
はちみつは抗菌・殺菌効果が期待できる
はちみつには殺菌作用のある栄養成分が豊富に含まれているため、抗菌・殺菌効果が期待できる最強の甘味料です。さらに、たんぱく質やアミノ酸、ビタミンB群なども含まれていることから、風邪や生活習慣病の予防など、健康維持に役立つと考えられています。
また、はちみつはすぐにエネルギーとして使うことができるため、胃や腸に負担がかかりにくいのが特徴です。疲れたときや運動中のエネルギー補給に摂取するのがおすすめですよ。
はちみつがないときはオリゴ糖で代用できる!分量は?
はちみつとオリゴ糖はどちらも甘味料なので、代用することができます。ただ、オリゴ糖ははちみつと比べて甘さが控えめなので「物足りない」と感じることがあります。甘みを強くしたい場合は、レシピに記載されているはちみつの量よりも多めに入れると良いですよ。入れすぎにはくれぐれも注意してくださいね。
はちみつのコクのある甘さや独特の香りを求めるのであれば、オリゴ糖で代用することはできません。はちみつを使うことをおすすめします。
ダイエット中ならはちみつよりオリゴ糖が良い!大量摂取には要注意
オリゴ糖ははちみつに比べてカロリーが低いため、ダイエット中におすすめの甘味料です。
また、オリゴ糖の摂取による腸内環境の変化は、お通じがスムーズになる効果も期待できます。スムーズな排便は、腸の機能が正常にはたらいている証拠です。腸が活発に機能することで肝臓の負担が減り、代謝力が高まります。エネルギー消費が効率的になり、ダイエット効果を高めてくれるでしょう。
ただ、オリゴ糖は甘さが足りないと感じて大量に摂取してしまいがち。過剰摂取したり甘みの強い甘味料を足したりすると結果的にカロリーオーバーになってしまうこともあります。
オリゴ糖が糖分であることには変わりないため「オリゴ糖だから大丈夫」と油断しないようにしてください。
オリゴ糖とはちみつはヨーグルトにかけて食べるのがおすすめ!
オリゴ糖とはちみつを美味しくかつ効果的に摂取するおすすめの食べ方を紹介します。いつも同じような食べ方になっている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
- オリゴ糖のおすすめの食べ方
- はちみつのおすすめの食べ方
上記を順にみていきましょう。
オリゴ糖のおすすめの食べ方
オリゴ糖は、ヨーグルトや飲み物に入れるのはもちろんのこと、卵焼きやきんぴらといった加熱料理にも使えます。砂糖の代わりに使用すれば、甘すぎないさっぱりとした味付けの料理に仕上がります。
ただ、加熱時間が2〜3時間を超えるとオリゴ糖が分解されてしまう場合があるので、なるべく加熱時間の短い料理に使用してください。
オリゴ糖のおすすめの食べ方
- ヨーグルト
- コーヒー・紅茶
- トースト
- フルーツ
- フレンチトースト
- 卵焼き
- きんぴら
オリゴ糖には、シロップタイプと粉末タイプがあります。シロップタイプはどんな料理にも使いやすい一方、他の糖質が一緒に含まれていることが多いのが難点です。商品パッケージに記載されている原材料を確認してから購入しましょう。
ダイエット中の人やできるだけ摂取カロリーを抑えたい人は、粉末タイプのオリゴ糖を摂取するのがおすすめです。
はちみつのおすすめの食べ方
コクのある甘さと独特の香りが特徴のはちみつ。他の食品と合わせて食べたり加熱料理に使ったりするなど、アイデア次第で美味しく食べることができます。
たとえば、トーストやパンケーキにかければはちみつの味をダイレクトに堪能することができます。また、はちみつはお肉をやわらかくする効果が期待されているので、お肉料理に使うのもおすすめです。
はちみつのおすすめの食べ方
- ヨーグルト
- トースト
- パンケーキ
- フルーツ
- 肉料理
- ナッツ
はちみつは砂糖よりも甘味度が高いにもかかわらず低カロリーです。砂糖の代用品としてはちみつを使えば、カロリーの摂り過ぎを防げますよ。
まとめ|オリゴ糖とはちみつは甘さもカロリーも違うから使い分けよう
はちみつとオリゴ糖はどちらも同じ甘味料ですが、そもそも原料が異なるため、甘さとカロリーが違います。どんな効果を得たいのか、どんな食べ物に使用したいのかによって使い分けると良いですよ。
また、はちみつもオリゴ糖も糖質を多く含んでいるため、過剰摂取には気をつけましょう。できるだけレシピに記載されている使用量を守って使用してくださいね。