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浴室のドアは自分で交換できる?交換方法や費用、業者に依頼する判断基準を紹介


この人に聞きました河野由美子

nook interiors代表。二級建築士。住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手リノベーション設計企画会社での勤務を経て独立。日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、インテリアコーディーネーター資格対策テキスト監修、工務店の施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

一日の疲れを癒す場所である浴室は、快適に使いたい場所である一方で、水やお湯を使うため劣化しやすい場所でもあります。特に、出入りするたびに開閉する浴室のドアは劣化が進みやすい箇所です。浴槽や床・壁はまだきれいなのに、浴室のドアだけ動きが悪くなってきたり汚れが目立ってきたりすると、浴室ドアだけを自分で交換したくなりますよね。

この記事では、浴室のドアの交換タイミングである症状や、浴室ドアの交換方法、自分で交換するか業者に依頼するかの判断基準などを紹介します。浴室ドアの交換費用を抑えるポイントについてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

 

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こんな症状が出てきたら交換のタイミング

浴室のドアは、使い方やお手入れ方法によって耐久年数が大きく異なります。一般的な浴室ドアの耐久年数は、15~25年と言われているものの、水やお湯がかかる頻度が高く、入浴や掃除のたびに開閉して力が加わりやすいので、新築後10年前後経過すると少しずつ劣化が目立つケースが多いです。

浴室のドアは、使い勝手が悪くなって、日々のお手入れだけではカバーできなくなってきたら、交換のタイミングです。次のような症状が出てきたら、近いうちに交換を検討するのがおすすめです。

パッキン部分が劣化してきた

パッキンとは、ドアや窓のサッシとガラスの間にあるすき間を埋める部材です。液体や空気が室内側から室外側に漏れたり、逆に室外側から室内側に侵入したりすることを防ぐために、家の外まわりや水まわりの開口部に使われます。

水やお湯をたくさん使う浴室のドアにも、パッキンが付いています。ドアにかかったシャワーのお湯が、隣接する脱衣室に漏れないのは、パッキンによってドアの密閉性が保たれているためです。

パッキンが新しいうちは、弾力性があるので高い密閉性がキープできます。しかし、設置してから年数が経ってくると、徐々に弾力性が低下して少しずつ縮みや小さなひび割れが起こります。この状態のまま使い続けていると、パッキンの劣化が進んでさらに開閉しにくくなることも。パッキンの縮みや小さなひび割れが確認できるなら、交換を検討するのがおすすめです。

パネル部分が壊れた

浴室ドアのフレームにはめ込んであるパネル部分が壊れたら、交換が必要です。そのまま使い続けると、脱衣室が濡れたり割れた箇所での怪我に繋がったりする可能性があります。

パネル部分は、アクリルパネルが入っているタイプが一般的です。一見すりガラスのように見えますが、万が一入浴中に人が倒れてドアにぶつかった時、ガラスだと破損して大怪我を負う可能性があるため、破損しにくいアクリルパネルがはめてあります。

パネル部分が透明なら、強化ガラスが使われていると考えていいでしょう。強化ガラスは、一般ガラスの数倍の強度がありますが、ピンポイントで強い衝撃を受けると簡単に割れます。ただし、一般的なガラスのように割れたガラスが鋭利な状態にはならず、粒状に砕けて散らばるため、ガラスによる怪我はそうひどくないケースが多いです。

浴室ドアのパネル部分がアクリルパネルであっても、強化ガラスであっても、通常の使い方ではほぼ壊れません。しかし、入浴中に足を滑らせて転倒したり、掃除中に掃除道具の先端を強くぶつけたりすると、へこみや破損が起きたり、フレームから一部分が外れたりすることがあります。

パネル部分が破損しても、ドアの開閉にはほとんど影響が出ませんが、シャワーのお湯が脱衣室に飛ばないよう注意しながら入浴しなければならないため、とても使いにくくなります。防水シートを貼るなどして一時的にしのぎながら、早急な交換手配が必要です。

ドアのすき間にカビが生えてきた

水やお湯をたくさん使う浴室は、カビが繁殖しやすい条件が揃っています。「お湯を使うので湿度や温度が高く、カビが生育しやすい」「石けんの泡や洗い流した皮脂などカビの養分になるものが多い」といった理由から、どれだけ丁寧に掃除し換気を怠らないようにしていても、カビが生えやすいのです。

浴室ドアは、さまざまな部品を組み合わせた構造で凹凸が多いため、汚れや水分が残りやすくなっています。特に、スポンジやブラシが届きにくい通気口や、水分が残ったままになりやすいパッキン部分などは、定期的に掃除していてもカビが生えてきます。

浴室ドア部分のカビを放置したままにしていると、ドアと脱衣室の床との間に設置した見切り部分にカビが広がることも。掃除しにくい場所にカビがたまってきたら、掃除だけでは対応できない場合が多いため、交換を考えた方がいいでしょう。

開閉時の動きが悪い

浴室ドアには、1枚のドアを浴室内部に向けて開閉する「開き戸」、2枚の細長いドアを折りたたんで開閉する「折れ戸」、1枚のドアを横にスライドさせて開閉する「引き戸」の3種類があります。浴室ドアの種類によって、開閉時の動きが悪い原因は異なるので、まず開閉しにくい原因を把握することが大切です。

「開き戸」の場合は、ドアを操作するハンドル部分や蝶番の不具合によって開閉しにくくなるケースがあります。ハンドル部分の部品が劣化したり、サビが発生したりすると、動きが悪くなってドアの開閉操作が難しくなるのです。また、ドア本体とドア枠をつなぐ蝶番が経年劣化によって錆びると、摩擦が大きくなって開閉しにくくなります。

開き戸を動かした時にキーキーという音が出る場合は、蝶番にサビが発生していると考えていいでしょう。蝶番のネジがゆるむことで、ドア本体とドア枠が数ミリずれて、ドア本体がドア枠をこすって動きにくくなるというケースもあります。単にネジがゆるんでいるだけなら、ネジを締め直すと改善しますが、ゆるみがないのにドア本体がドア枠をこする症状が改善しない時は、蝶番が劣化して締め直しが難しくなっていると考えられます。

「折れ戸」の場合は、開き戸と同じく、ドア本体とドア枠をつなぐ蝶番の劣化が原因になりやすいです。その他に、2枚のドアの接合部の不具合によって開閉しにくくなることも。折れ戸は、接合部の金具がスムーズに動くことで開閉する構造になっているので、接合部の金具が劣化したり破損したりすると、折りたたむ時に引っかかって動きが悪くなります。ドア枠の上下に設けられたガイドレールのすべりが悪くなって、ドアがスライドしにくくなるケースも少なくありません。

「引き戸」の場合は、ドア本体の下部に付いている戸車か、ドア枠の下のレール部分に不具合があると開閉しにくくなります。経年劣化によって戸車がスムーズに動かなくなった状態で使い続けていると、戸車自体が破損するだけでなく、無理やり動かすことでレールも傷めてしまい、ますます開閉が困難になります。また、レール部分にホコリがたまった状態のまま開閉し続けた結果、戸車にホコリが巻き付いて動きが悪くなり開閉に影響が出る場合もあります。

水漏れが起きている

パッキンの劣化が進むと、ひび割れが大きくなりますが、そのまま使い続けているとパッキンが切断されて、ドア本体とドア枠の間にすき間ができます。密閉性が失われるので、脱衣室側に水やお湯が漏れる状態になりやすいです。

経年劣化だけでなく、浴室ドアを勢いよく開閉する習慣があると、必要以上に力が加わってパッキンの一部が切断され、10年経っていなくても水漏れが起きることがあります。脱衣室の床や見切り部分まで傷んでしまうと、浴室ドアの交換だけでは済まなくなってしまうので、水漏れが起きていることが分かった時点で早急に交換の手配をしましょう。

 

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自分でできる?浴室ドアの交換方法と費用

一口に浴室ドアの交換と言っても、いくつかの方法があります。浴室ドアの不具合の状況に応じた方法で交換すると、効率的で費用も抑えやすいですね。

ここでは、代表的な浴室ドアの交換方法を5つ紹介します。

パッキン部分の交換

ドア本体やドア枠に劣化がなく、パッキン部分だけが傷んでいる場合は、パッキン部分のみを交換する方法を選ぶのがおすすめです。パッキンの交換は比較的簡単なので、自分で行えます。費用は3,000〜5,000円が相場です。

パッキンは、ホームセンターやネット通販などで購入できます。長さを調整しやすいように、現在のパッキンよりも5〜6cm長めのサイズのものを購入しておくといいでしょう。古いパッキンを引っ張って外した後、パッキンが設置してあった溝をきれいに掃除し、水気が残らないよう時間をおいて乾燥させます。乾燥した後、新しいパッキンを溝にはめ込めば完成です。

パッキンの役目は密閉性を高めて湯気や水・お湯を浴室の外に漏らさないことなので、溝の両端まできっちりはめ込みましょう。両端をローラーもしくはヘラなどで押さえ、すき間をなくすことが重要です。ドアの幅より短すぎると、端にすき間ができるためNGです。逆に、ドアの幅より長すぎるのも、パッキンが浮いてやはりすき間ができるので避けましょう。

ドア枠ではなく、ドア本体の下部にパッキンが付いている場合は、浴室側からカバーを取り外して交換できます。

パネル部分の交換

浴室ドアのパネル部分の汚れがひどい、破損や黒ずみがあるといった理由で交換する場合は、パネル部分の構造によって自分で交換できるか業者に依頼するかを判断します。

自分で交換できる条件は、「パネル部分がアクリルパネルである」「パネル部分の浴室側か脱衣室側にパッキンがはめてある」という2点がそろっていることです。

  • 新しいアクリルパネル
  • 軍手
  • パッキンもあわせて交換する場合は新しいパッキン
  • 浴室ドアの脱着方法を確認するための浴室の取扱説明書

を事前に準備しておきましょう。新しいアクリルパネルは、今のアクリルパネルと同じ大きさ・厚みのものを選びます。アクリルパネルやパッキンは、ホームセンターやネット通販で購入可能です。

取扱説明書に従って、ドア枠からドア本体を外します。ドアサッシのネジを外してパネル部分を外し、周囲についているパッキンをはがします。新しいアクリルパネルにパッキンをはめ込み、ドアサッシに取り付けてネジで固定した後、ドア枠にドア本体をはめて完了です。

自分で交換する場合は、5,000〜7,000円の費用がかかります。業者に依頼した場合は、15,000〜28,000円が費用相場と考えておくといいでしょう。

なお、パネル部分が強化ガラスになっている場合は、ガラスの脱着時に怪我をする可能性がありとても危険なので、業者に依頼するのが安全です。パネル部分にパッキンが入っていない場合は、パネル部分を取り外せる構造になっていないため、パネル部分だけの交換ではなく、ドアを丸ごと交換することになるので注意しましょう。

ドア本体の交換

パッキン部分の劣化やドアの開閉不良など、複数のトラブルがある場合は、ドア本体の寿命がきているかもしれません。使い始めて20年前後経過しているなら、部品交換や部分的な修理ではなくドア本体を交換したほうが、快適に使えるようになる確率は高いでしょう。

今と同じ品番のドアを準備できるなら、自分で交換作業ができます。新築時から年数が経っていると、同じ品番のドアは生産中止になっている可能性があるため、「現在もメーカーに取り扱いがあるか」、ない場合は「後継品があるか」をまず確認しておくといいですね。

交換作業は、交換するドアが届いてから開始します。ドア枠から浴室ドア本体を取り外したら、ドア枠をしっかり掃除しましょう。ドアが設置されている状態だとなかなか届かない部分の汚れを取るいい機会です。ドア枠がきれいになったら、専用部品を使って新しい浴室ドアをドア枠に固定します。取り外した古い浴室ドアは、地域で決まっている廃棄方法で処分しましょう。

費用の相場は、開き戸や折れ戸で3〜5万円、引き戸で8〜10万円が目安です。

既存のドア枠を使ったドア本体の交換

動きが悪くパッキンの劣化が激しいなど、ドア本体に複数の不具合が出ている一方で、ドア枠やその下地には傷みがない場合は、前述したようにドア本体のみを交換する方法を選べます。しかし、既存のドア枠が全体的に色あせているなど古さが感じられる状態だと、交換した新しいドア本体との差によってドア枠がさらに古く見えてしまうのが悩ましいですよね。

既存のドア枠の上に新しいドア枠を設置する方法を「カバー工法」と言いますが、カバー工法であれば、ドア本体もドア枠も新しくなるので見映えのバランスがよくなります。

カバー工法だと、ドア周辺の壁を壊さずにドア枠も新しくできる点が大きなメリットです。施工範囲が狭いので、工事費用も抑えられます。ただし、既存のドア枠の上に新しいドア枠を重ねて設置するため、開口部の幅や高さが一回り小さくなる点に注意しましょう。脱衣室と浴室の間に段差ができる点も、あらかじめ理解しておく必要があります。

普段からDIYをしていて工具やサイズ計測などの作業に慣れている人なら、自分で対応できる可能性はあります。ただし、ドア本体のみの交換方法と比べると複雑な作業が増え、作業に正確性も求められるので、業者に依頼した方が安心でしょう。

費用相場は、開き戸で4〜7万円、折れ戸で6〜8万円、引き戸で8〜11万円です。

ドア本体とドア枠の交換

ドア本体だけでなく、ドア枠もサビついたり歪みが起きたりしている場合は、ドア本体とドア枠両方を交換します。ドア本体だけを新しくしても、劣化したドア枠ではドア本体を支えられなかったり、サビなどが新しい浴室ドアに広がったりして、新しいドアに交換した意味が薄れてしまう可能性があるからです。

ドア枠を新しく交換するので、たとえば開き戸から引き戸にするなど、今のドアとは違う種類のドアを選べます。一方で、ドア周辺の壁を壊して古いドア枠を外さなければいけないため、他の交換方法よりも工事が大がかりになります。解体してみて壁下地が傷んでいれば補修作業を行い、新しいドア枠を設置した後に周辺の壁紙を張り直すという作業が必要です。自分で交換するには難しい作業が多いので、水漏れなどのトラブルが起きないよう、専門技術を持った業者に依頼しましょう。

費用相場は、開き戸で7〜10万円、折れ戸で9〜13万円、引き戸で12〜16万円です。

 

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浴室ドアの交換費用を安く抑えるには?

汚れや傷みが目立ち始めた浴室ドアを新しくしたいと考える一方で、交換費用はできるだけ抑えたいのが本音ですよね。浴室ドアの交換費用を抑えるポイントを4つ紹介します。

同じ品番の商品を使う

浴室ドアの交換費用を抑えるには、現在の状態からできるだけ変えないことが大切です。

たとえば、開き戸から開き戸に交換する場合は、現在の浴室ドアと同じ品番の商品を選べば、既存のドア枠が劣化していない限りそのまま使えるので、発注する部品が最小限で済みます。サイズが合わないといったトラブルも避けられますね。

しかし、開き戸から引き戸に交換するとなると、既存のドア枠は使えないので、引き戸用のドア枠へ交換しなければいけません。自分で交換することはかなり難しいため、業者に交換工事として依頼することになり、工事費用が高くなりがちです。劣化が気になるだけで、使い勝手には問題なかったのなら、現在と同じ品番の商品を使って交換するのがおすすめです。

ホームセンターで部品を購入する

特殊なサイズや仕様ではない一般的な浴室ドアで、パッキン部分やパネル部分などドアの一部を交換するなら、ホームセンターで部品を購入すると費用を抑えやすいです。「浴室ドアのメーカーが分からない」「取扱説明書がなく浴室ドアの品番が不明」といった場合でも、現在の浴室ドアのサイズやパッキンがはめ込んである溝の状態、パネル部分のサイズなどを確認してホームセンターで相談すれば、適した部品を提案してもらえます。

浴室ドアのメーカーや品番が分かっている場合は、メーカーのパーツ販売サイトで確認してみましょう。同じ品番の商品、もしくは後継品があれば純正品を購入できるため安心です。ただし、取り付け後の性能確保や交換作業時の安全性を考慮して、販売対象を業者に限定し、一般ユーザーには販売していない部品もあります。パーツ販売サイトの注意事項をよく確認して検討しましょう。

工事範囲を最小限にする

交換費用を抑えるためには、工事範囲をできるだけ少なくすることがポイントになります。既存のドア枠やドア周辺の壁に問題がないなら、ドア枠はそのまま使用し、ドア本体のみを交換する方法がもっとも安価です。ドア枠が使えるけれど色褪せなどが気になる場合は、周辺の壁を壊してドア枠を交換する方法よりも、既存のドア枠の上に新しいドア枠を設置するカバー工法を選ぶ方が、壁を壊さない分費用を抑えられます。

まだ使える部材は活用して、最小限の工事範囲に絞る工夫をしましょう。

介護保険を活用する

65歳以上のお年寄りや、40〜64歳で介護保険の対象となる特定疾病を持ち、介護サービスの認定を受けている人が家族にいる場合は、介護保険を使って浴室ドアを交換することで工事費用を抑えることができます。

「車いすのまま浴室に入れるよう開口部を大きくしたい」「浴室と脱衣室の間にある段差をなくしたい」といった目的で浴室ドアを交換するなら、介護保険を活用しましょう。開き戸や折れ戸から引き戸に交換する工事が対象となり、自己負担額を大幅に減らせます。

 

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浴室ドアをDIYで自分で交換するか業者に依頼するかの判断基準は?

普段DIYをしている人なら、浴室ドアの交換も自分でやってみたいと考えるかもしれません。とはいえ、水やお湯を使う場所だけに「業者に依頼した方が安心かもしれない」と迷うこともあるでしょう。

浴室ドアの交換を自分でするか、業者に依頼するかの判断基準のポイントを紹介します。

パーツ交換なら自分でもできるケースが多い

パッキンやパネルなど、浴室ドアのパーツを交換する場合は、作業工程が比較的簡単なので自分でもできる可能性が高いと言えます。普段からDIYをしていて作業に慣れていれば、交換作業だけでなく、作業前に浴室ドアの周辺が傷つかないために行う養生作業もスムーズにできるので、取扱説明書を確認しながら進められるでしょう。

ただし、取り外したドアを運ぶなどの作業がスムーズにできるよう、1人ではなく2人で作業する方が安全面から見て望ましいです。

既存のドア枠が使えるかどうかが判断の分かれ目

パーツ交換や、既存のドア枠を使うカバー工法での作業であれば、必要な部品と工具、養生用品などを準備して自分で交換することは不可能ではありません。しかし、既存のドア枠が劣化していて今後も使い続けるのは難しい状態だと、交換が必要となり、工事内容の難易度が上がります。

特に、既存のドア枠に歪みがある場合は、ドアを開閉するたびにドア枠まわりの壁にも衝撃が伝わり、ダメージを受けた状態になっていることが多いです。ドア枠と壁の間にすき間ができて、湿気が侵入し、壁の中にカビが生えていたり壁下地の木材が劣化していたりするケースも少なくありません。

ドア枠まわりの壁に補修が必要か、必要な場合どういった補修を行うべきかといった判断は一般の人には難しいので、業者に依頼した方が安心ですね。

浴室ドアの交換を業者に依頼したほうがいい理由

浴室ドアのパーツがホームセンターやネット通販で気軽に購入できることから、「パーツ交換くらいなら自分でできそう」「業者に依頼するより自分でやった方が安くできそう」というイメージがあるかもしれません。実際、DIYに慣れている人なら、パーツ交換だけであれば問題なくできることが多いでしょう。

しかし、浴室ドアは水まわりの一部だけに、家具を製作するようなDIYとは違って難しい作業が多いです。専門知識による判断に沿った適切な対応をしないと後々トラブルにつながる場合もあります。

たとえば、パッキンの交換だけで元のように使いやすくなるだろうと考えていても、いざ作業してみると両端までパッキンをきれいにはめ込む作業がうまくできないというケースは多いです。

現在の浴室ドアと同じ品番の商品があればいいのですが、新築時から年数が経過するほど生産終了になっている可能性が高く、使える商品がどれなのか判断がつかないケースもあります。既存のドアやドア枠のサイズを把握できれば判断しやすいものの、一般の人がメジャーを使って正しくサイズを測るのは大変な作業です。水まわりですから、少しでも計測に誤差があるとうまく納まらず、水漏れなどのトラブルに直結します。

交換部品を準備できたとしても、作業を正しく進めないときちんと設置できません。普段は浴室ドアがレールにはめ込んであるので軽く開閉できますが、いざドア本体を外すと意外に重いことに気づいて作業が思うように進まない可能性も。交換作業に慣れていないため、部材を落としたり工具の扱いを間違えたりして怪我をするリスクもあります。

確実に、そして安全に浴室ドアを交換するには、現場の判断や交換作業に慣れている専門業者に依頼するのがおすすめです。 現状をしっかり調査してもらい、希望する内容や予算を踏まえて相談してみましょう。複数の業者に現場調査と見積を依頼して、提案や見積の内容を比較すると、工事内容や金額の相場が把握できて業者選びがしやすくなりますよ。

浴室ドアの交換作業は業者に依頼して安心できる仕上がりに

浴室ドアは、水やお湯、湿気に直接影響を受けるため、年数が経過すると劣化が進みます。「開閉しにくくなってきた」「毎日掃除してもカビが取れず範囲も広がってきた」など気になる症状が出たら、使えなくなるほど劣化が進む前に交換を検討するのがおすすめです。

ドアの交換は、安全面を考えると業者に依頼するのが一番です。この記事を参考に、新しい浴室ドアへの交換を検討してみてくださいね。

 

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※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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