外からの日差しや視線を遮るカーテンは生活に欠かせないアイテムです。しかし、カーテンは大きな布であるため汚れや匂いを吸着しやすく、いつの間にか汚れていることがあります。今回は汚れやすいカーテンをきれいにクリーニングする方法を紹介します。
目次
カーテンは実は汚れやすい!
カーテンは汚れをためやすい家具です。そのため定期的にクリーニングを行う必要があります。まずはカーテンの汚れの原因や、汚れを放置すると発生する問題を確認しましょう。
ハウスダストやホコリの温床に
カーテンは年中部屋に置かれているため、ほかの家具より汚れがたまりやすいといえます。
例えば、カーテンを開閉する際に手垢が付いたり部屋の中でホコリが舞い上がったりすると、カーテンが汚れる原因になります。外から入ってくる汚れは、目に見えないゴミや花粉などが代表的です。ホコリやゴミがたまっている場所は、ハウスダストの温床になります。
また、キッチンとリビングが一体になっている部屋では、空気中に漂う匂いがカーテンにつくケースも少なくありません。こうした匂いは室内の空気環境の悪化に繋がります。
気がつくとカビが生えていることも!
カーテンのクリーニングを怠るとカビが生えるケースがあります。
なぜなら、カビはホコリやハウスダストを栄養分としており、湿度が一定以上の環境で一気に繁殖するためです。そのためハウスダストや汚れがたまったカーテンが、室内の水分や湿気を吸収した場合、カビが生えやすい状態となります。
特に冬場の寒い時期に結露対策を行わなかった場合や、湿度が高くなる梅雨時期は注意が必要です。季節以外にも、カーテンの近くで部屋干しをしている場合、周囲の湿度が高くなりカビが生えるケースがあります。注意をしましょう。
カーテンは自宅で洗濯できる?
(出典) photo-ac.com
カーテンは布製であるため、工夫すれば自宅でも洗濯ができます。クリーニングに出さずに、カーテンを自宅できれいにする方法を紹介します。
カーテンを自宅で洗濯する方法
カーテンに付いている洗濯表示に従えば、自宅での洗濯も可能です。洗濯機可のカーテンであれば洗濯機で、手洗い可のカーテンならば洗濯機の使用は避け、お風呂で手洗いしましょう。
自宅で洗濯を行う際のポイントは、脱水時間を短くすることと、カーテンレールに干すことです。脱水を短くすることでカーテンが傷むことを防げます。また、カーテンレールを利用することでぬれたカーテンの重さを利用し、シワを防ぎながら乾かすことができます。
ちなみに、カーテンを洗濯する際にコインランドリーは避けた方が無難です。洗浄力が強力なため、カーテンが縮んだり傷む可能性があります。
自宅でクリーニングするデメリット
自宅でクリーニングを行うデメリットは、手間がかかり失敗する可能性があることです。
特に大きなカーテンや厚いドレープカーテンの場合、一度に洗濯ができません。何度も洗濯機を回す必要や、乾燥に時間がかかる可能性があります。
また、水洗い不可のカーテンを洗濯してしまった場合、カーテンの生地が傷んでしまうケースがあるでしょう。水洗い可でも麻や綿、レースといった素材の場合、シワができやすくなります。
最近は意図的にシワをつけるスタイルもありますが、シワをつけたくない場合はクリーニング店に依頼するのがおすすめです。
クリーニング店への依頼方法と費用
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クリーニング店にカーテンを持ち込む場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?クリーニング店のタイプごとに相場とメリットを紹介します。
店舗型クリーニング店のケース
店舗型のクリーニング店は、町中に店舗を持つタイプのクリーニング店です。店舗の営業時間中にカーテンを持ち込む、受け取りに行くという手間がかかりますが、店舗で洗濯するカーテンについての相談ができるメリットがあります。
価格は店舗によってまちまちですが、高さ1.5×横3.5m前後の小さなカーテンならば、1枚1000円前後が相場です。レースやドレープカーテンでも、そこまで大きな価格差はないでしょう。
また、最近では近隣住民に限定し回収サービスを行っているお店や、即日でクリーニングが可能なお店もあります。
宅配クリーニングを利用も視野に
物流やインターネットが発展したため、最近は宅配クリーニングも登場しています。
主にインターネットで予約を行い、後日カーテンをダンボールや指定のケースに入れ発送や集荷という形で依頼するサービスです。送るため日数がかかりますが、自分の好きな時間にクリーニングを依頼できます。
サイズや素材によっても異なりますが、1000〜2000円前後のサービスも多く、店舗型と価格差は縮まっています。料金形態にパックシステムを導入しているサービスもあるので、場合によっては店舗型より安く済ませることも可能です。
店舗が開いている時間に行けない人や、忙しい人におすすめの方法といえるでしょう。
クリーニングに出す際の注意点
カーテンをクリーニングに出す際は、クリップを外し忘れないように注意しましょう。つけたままクリーニングに出すと、紛失してしまったりカーテンが傷付いたりりする可能性があります。紛失するとカーテンの見栄えが非常に悪くなるため、クリーニングに出す際はクリップを外して保管しておきましょう。
また、カーテンをクリーニングに出すと基本的に即日では戻ってきません。視線や日差しを遮るためにも代わりのカーテンを忘れず用意しましょう。代わりのカーテンがない場合は、ホームセンターに売られている養生用紙カーテンが代用品としておすすめです。
カーテンをクリーニングに出す頻度は?
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クリーニングに全く出さないのも問題ですが、頻繁にクリーニングに出すのもおすすめしません。最適な頻度や、頻繁にクリーニングを行うべきではない理由を紹介します。
1年に1回はクリーニングをしよう
カーテンの掃除は必要ですが、頻繁なクリーニングはカーテンが傷む原因となります。
目安としてはドレープカーテンは1年ごと、ホコリやゴミがたまりにくく生地が傷みやすいレースカーテンは2〜3年ごとに行いましょう。
洗濯の回数が少ないとカーテンの洗濯を忘れがちですが、季節ごとに模様替えを行えばカーテンの洗濯を忘れずに済みます。
例えば、夏は強い日差しを遮るのに役立つ涼し気な色の遮光カーテンを使用し、冬は断熱効果の高い温かみのある色のカーテンに付け替えることで、クリーニングを行いながら快適な室内環境をつくることができます。
カーテンをきれいに保つ方法
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汚れや匂いが付きやすいカーテンですが、日頃から工夫することで汚れや匂いを抑えることができます。カーテンをきれいに保つ方法を確認しましょう。
日頃からケアをしよう!
カーテンは日頃から使用することでケアができます。カーテンを開け締めして動かすだけでホコリの付着を防ぐことができ、湿気が抜けるのでカビ対策にもなります。
理想は毎日開け締めすることですが、部屋やカーテンによって毎日動かさない場合は、定期的にはたきでホコリを落としましょう。
また、換気の際はカーテンに外の風を入れることがおすすめです。カーテンのホコリを落とし湿気を逃すだけでなく、カーテンに付いた匂いも取ることができます。
カーテンに汚れがつかないように、窓や網戸などの掃除も大切です。
洗濯物を干す際はカビに注意
花粉が飛ぶ時期や洗濯物が干せない梅雨時は注意が必要です。
特にカーテンレールを使って室内干しを行っている場合、カーテンにぬれた洗濯物がつかないようにする必要があります。カーテンと洗濯物がくっついていると、カーテンが湿気を吸い取りカビが発生する可能性があります。
また、カーテンに近くなくとも室内干しをしているのであれば注意が必要です。なぜなら、ぬれた洗濯物を室内に干している場合、部屋の湿度が高くなりやすいからです。特に加湿器や結露が発生しやすい冬場は注意をしましょう。
カーテンにカビが生えるとクリーニング費用は高額になります。カーテンのクリーニングも大切ですが、カビが生えないようにメンテナンスすることも大切です。
カーテンをクリーニングしてスッキリしよう
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カーテンは毎日使用する布の家具です。ほかの家具よりホコリや部屋の匂いを吸着しやすいため、一見汚れていないように見えても汚れているケースが多々あります。
室内環境の悪化やカビの原因となるため、カーテンは定期的にクリーニングをしましょう。
カーテンのクリーニングは家でもできますが、洗濯表示によっては自宅で洗濯できない場合があります。枚数がある場合、クリーニング店を活用すると良いでしょう。
日頃からケアを行うことで、きれいなカーテンを長く使用することができます。