宿泊を伴う来客がある家庭には、ベッドとしても使える『ソファーベッド』がおすすめです。満足のいく商品を選ぶための大切なポイントや選び方を紹介します。サイズやおしゃれなタイプ、収納付きタイプなど種類別のおすすめ商品もチェックしましょう。
目次
ソファーベッドとは
見たことがあっても、実際にソファーベッドを使ったことがない人もいるのではないでしょうか。まず、どのような商品なのか把握するために、ソファーベッドの特徴を紹介します。
ソファーベッドのメリット
ソファーベッドのメリットは、多機能である点です。ソファーとしてだけでなく、ベッドとしても使用できるため、急な宿泊を伴う来客にも対応できます。
ソファーベッドを使うことで家具が減り、より広くスペースを使うことも可能です。近年は収納付きタイプもあるので、限られたスペースを有効活用したい人にもおすすめです。
また、家具を一式そろえると、かなり高額になることが少なくありません。ソファーベッドを選べば、ベッドを購入する必要がなく、出費を抑えられ節約になるのもメリットです。
デメリットもある
ソファーベッドは、通常のベッドとは用途が異なるため、どうしても寝心地のよさが劣ります。背もたれを倒すタイプや折りたたみタイプなど複数の種類がありますが、いずれの場合も折り目や底付き感が気になる人もいるでしょう。
また、ソファーとして使用している時は、布団類を片付ける必要があります。毎回しまったりベッドメイキングしたりするのを面倒に感じる人もいるかもしれません。
部屋の収納スペースによっては、布団の収納場所を確保するのが難しい場合もあります。しかし、近年は寝心地にこだわったものや収納スペース付きのものもあるので、しっかり考慮して選ぶことで欠点をカバーできるでしょう。
ソファーベッドの選び方
(C) Shutterstock.com
購入した後に後悔のないように、事前にソファーベッドの選び方をチェックすることが肝心です。知っておきたい大切な三つのポイントを紹介します。
展開した時のサイズをチェック
部屋の広さにマッチするタイプを選ぶだけでなく、ベッドにした時のサイズをチェックすることも大切なポイントです。
特にベッドとしてメインに使う場合は、身長よりも20~30cm程度長いものを選ぶとよいでしょう。横になった時に長さが足りないと、足を伸ばせずリラックスできないためです。
幅は寝返りを打つことを考慮し、シングルサイズと同じ97cm以上のものを選ぶと快適さが増すでしょう。
また、座面の高さによっても使い勝手が異なるため、チェックすることが大切です。ソファーとしてもベッドとしても使いやすい高さは、40~45cm程度になります。
切り替え方式を確認
ソファーベッドによって切り替え方式が異なるため、操作のしやすさと部屋のレイアウトにマッチするタイプを選ぶことも大切です。
例えば、背もたれを倒すだけの『リクライニング式』や座面を軽く持ち上げスライドさせる『前面スライド式』は、どちらも操作が簡単ですが、スペースが必要になります。
『折りたたみ式』は、ゆったりとしたサイズが多いのが特徴ですが、切り替える時に少し力が必要なので、人によっては扱いづらいかもしれません。
力の弱い人におすすめなのが、肘の部分をスライドさせたり戻したりするだけの『ドロー式』ですが、広いスペースが必要になります。
メインの用途でクッションの硬さを選ぶ
用途によって快適なクッションの硬さが異なるため、ソファーとベッドのどちらをメインに使うかを考慮して選ぶことも大切です。
来客時だけベッドとして使い、普段はソファーとして使う場合は、座り心地を重視しましょう。長時間座っていてもお尻が痛くなりにくい柔らかめのクッションが適しています。
寝心地を重視するのであれば、体に負担が掛かりにくい硬めがおすすめです。柔らか過ぎると腰を痛めてしまうこともあります。適度な反発力があるタイプだと、しっかり体が支えられ腰が痛くなりにくいでしょう。
ほかにもチェックしたいポイント
(C) Shutterstock.com
基本的な選び方のほかにも、着目したいポイントがいくつかあります。快適さや便利さをより追求したい人は、確認して満足度の高いものを選びましょう。
張地選びも大切
張地にはソファー向きのものとベッド向きのものがあるため、メインに使う方に合わせると使い心地がよくなります。メインがベッドの場合は、通気性のよい『ファブリック』がおすすめです。
ファブリックタイプは、カラーやデザインの種類が豊富で、部屋のインテリアにマッチするものが見つかりやすいため、ソファーとして使いたい人もいるでしょう。しかし、シミになりやすいため、食べこぼしや飲みこぼしに気を付ける必要があります。
その点、『レザー』は食べこぼしてもサッと拭くだけできれいになり、シミになりにくいため、ソファーをメインに使う場合に適しています。
一方、通気性が悪いため、ベッドとして使うと蒸れやすく快適さに欠けるでしょう。特に夏場は熱気や湿気がこもり、寝苦しく感じるかもしれません。
収納スペース付きも便利
座面の下に収納スペースが付いているタイプは、部屋の収納スペースが限られている家庭や物が多い家庭におすすめです。ソファーとして使用する時には、枕や布団を収納できます。リビングルームで使用するものや季節のインテリアなどを収納しておくのにも便利です。
商品によって収納量が異なるので、用途に合うものを選びましょう。収納方法も座面を持ち上げるタイプや引き出すタイプなど、さまざまです。
座面を持ち上げるタイプは、重過ぎると使いづらいこともあるでしょう。また、引き出し式の場合は前にスペースが必要になるので、使いやすさをチェックすることも大切です。
シングルサイズのおすすめソファーベッド
(C) Shutterstock.com
省スペースタイプを探している人には、シングルサイズがおすすめです。コスパの高い商品や魅力的なデザインの商品をピックアップしました。ロータイプや展開しやすいタイプも紹介します。
ベストバリュースタイル 「日本製 リクライニングソファベッド」
日本製ながらも低価格なのが魅力のリクライニング式ソファーベッドです。『ソファー』『カウチ』『ベッド』の3通りの使い方ができます。
リクライニングを14段階で調節できるため、好みの角度で快適にくつろげます。背もたれや座面のクッションはたっぷりな厚みがあり、奥行きも深くゆったり座れるでしょう。
スウェード生地で肌触りがよいことや、付属のロングクッションを枕として使用できるのも魅力です。ソファー時には、幅90×奥行72cmとコンパクトなので、狭い部屋でも置きやすいでしょう。
ベストバリュースタイル 「日本製 リクライニングソファベッド」
関家具 「CUBIC キュービック 3人掛け ソファーベッド 座面下収納付き」
海外のおしゃれなホテルにあるような、インパクトのあるパッチワーク柄が特徴です。3人掛け用で、座面の下にはたっぷりとした収納スペースが設けられています。
硬過ぎず柔らか過ぎない弾力の座面や、背中にフィットする程よいボリュームの背もたれなど、ゆったりとくつろげる設計になっています。
フレームはスキルの高いソファー職人によって丁寧に作り上げられており、耐久性が高く丈夫なのもメリットです。
ベッドとして使用する際は、幅が100cmとシングルサイズとしては広めですが、長さが177cmと少し短めになっているので注意しましょう。
関家具 「CUBIC キュービック 3人掛け ソファーベッド 座面下収納付き」
アイリスプラザ 「3人掛けリクライニングソファベッド」
幅185×奥行80×高さ59cmで、簡単に展開できるロータイプの3人掛けソファーベッドです。座面には2種類のウレタンが使われており、ロータイプながらも程よい弾力で体をしっかりサポートします。
リクライニングは3段階で調節可能なので、好みの角度でくつろげます。中央の背もたれは前に倒すとテーブルになり、飲み物を飲みながらリラックスすることも可能です。
部屋のインテリアにマッチするグレー・ブラウン・ネイビーの3色が用意されているのもうれしいポイントです。
アイリスプラザ 「3人掛けリクライニングソファベッド」
ダブルサイズ以上のおすすめソファーベッド
(C) Shutterstock.com
複数人で使用する場合やゆったりとくつろぎたい人は、ダブルサイズ以上のものをチェックしましょう。デザインや寝心地にこだわった人気の商品を紹介します。
インテリア王国 「Ceuta(セウタ)」
幅190cmのタイプは、ベッドにした時の幅が162cmでクイーンサイズになり、大人2人や夫婦と子どもの3人でも使えます。体にフィットし、負荷をバランスよく分散するポケットコイルを使用しているため、無理のない寝姿勢を保てます。
展開も背面を壁に付けたまま、背もたれを引き出すだけで完了するので、女性でも簡単に扱うことが可能です。高さが低いフロアベッドになるので、狭い部屋でも圧迫感なく過ごせます。
シンプルかつモダンなデザインで、どのようなインテリアにもマッチしやすいのも魅力です。
インテリア王国 「Ceuta(セウタ)」
モダンデコ 「2WAYソファベッド Throne」
座面幅が188cmと広めで奥行きもあるため、複数人でもゆったりくつろげるソファーベッドです。座面を引き出すだけで展開できる上に、キャスター付きのため女性でも無理なく扱えます。
ベッドとして使用する際も奥行きが125cmなので、広々と使えます。通気性や肌触りのよいファブリック製なことや程よい弾力なのもおすすめポイントです。
肘掛けに新聞や雑誌を入れられるポケットが付いており、収納に役立ちます。
モダンデコ 「2WAYソファベッド Throne」
ディノス 「Karup ヨーロッパ製ソファーベッド」
デンマークの家具ブランドで、木の温もりを感じられる北欧スタイルのおしゃれなデザインが人気です。ベッドにした時の幅が142cmで、大人2人がゆったり眠れます。
たっぷりのコットン綿がつまったボリュームのあるクッションで、座り心地や寝心地がよいのが特徴です。コットン100%で肌触りもよく、オールシーズン快適に過ごせます。
ボタンタフティングで中材がずれない工夫もされているので、長く使いたい人にもおすすめです。ワンタッチで切り替えできるため、ちょっと昼寝したい時にも便利でしょう。
ディノス 「Karup ヨーロッパ製ソファーベッド」
シンプルなソファーベッドのおすすめ
(出典) photo-ac.com
シンプルながらも洗練されたデザインのソファーベッドであれば、お部屋の雰囲気を崩しません。人気の北欧風やモダンなデザインなど、タイプの異なるものをピックアップしたので、好みに合うものを探してみましょう。
モダンデコ 「リクライニングソファ moln」
優しい温もりを感じられる北欧スタイルのシンプルなデザインで、3段階のリクライングができるソファベッドです。幅186×奥行88cmで、3人でもゆったりと座れます。
肘掛けがなく省スペースをかなえてくれることや、高さが低く狭い部屋でも圧迫感がなく過ごせます。背面も同一のファブリックで覆われており、どこから見ても美しいデザイン性の高さが魅力です。
通気性や肌触りに優れたファブリックで、オールシーズン快適に使用可能です。また、耐久性のある木材を使用し丈夫に作られているので安心して使え、長持ちするというメリットもあります。
モダンデコ 「リクライニングソファ moln」
LOWYA 「3人掛け ソファベッド S」
肘掛けがないシックなデザインが目を引く、3人掛けのソファーベッドです。ライトブラン・ダークグレー・ミント・ネイビーの4色が用意されており、いずれも質感のあるファブリックがおしゃれな空間を演出してくれます。
肌触りがよく通気性に優れているので、快適かつ清潔に使えます。3段階のリクライニングになっており、ギア式の簡単な操作で調節可能です。
背もたれを倒すだけでベッドとして使え、長さ180×幅94cmになるため、大きめの男性でも心地よく休めるでしょう。
LOWYA 「3人掛け ソファベッド S」
インテリアオフィスワン 「タモ突板伸長式ソファベッド Reija(レイヤ)」
温もりを感じられる木目の風合いを楽しめる、ナチュラルな北欧ヴィンテージ調のデザインです。背もたれの上部と背面には、小物を置ける収納スペースもあり、インテリア性が高くおしゃれです。
床面を伸ばすだけで、手軽にベッドに切り替えができます。中材にポケットコイルを使用し、座り心地や寝心地にこだわっています。通気性がよいファブリックで、サラッと心地よい肌触りも魅力です。
インテリアオフィスワン 「タモ突板伸長式ソファベッド Reija(レイヤ)」
フランスベッド 「スイミーM2 ショートサイズ」
ベッドに使用されている高密度連続スプリングが用いられており、寝心地や座り心地のよさ、耐久性の高さが自慢のソファーベッドです。スプリングは内部に空間ができるため、通気性がよくオールシーズン快適に使用できます。
背もたれと座面が連動しているので、壁際のスペースがあまりなくても利用でき、限られたスペースを有効活用できるのもうれしいポイントです。
好みに合わせて、脚の高さを9.5cmと15cmから選べます。
フランスベッド 「スイミーM2 ショートサイズ」
ニトリ 「ソファベッドスツールセット(Nシールド ロック2)」
合成皮革の高級感のある質感とモダンでスタイリッシュなデザインが特徴です。付属のスツールを使用することで、ソファーでもベッドでもゆったり足を伸ばせます。
背もたれはリクライニング式なので、好みの角度に調節して使えます。ニトリのオリジナルの素材が使われており、傷が付きにくく劣化しにくいのが魅力です。
食べこぼしたり飲みこぼしたりしても、水拭きするだけできれいに保つことができます。
ニトリ 「ソファベッドスツールセット(Nシールド ロック2)」
収納スペース付きのおすすめソファーベッド
(出典) photo-ac.com
限られた部屋のスペースを有効活用したい人は、収納付きのソファーベッドをチェックしましょう。数ある中からデザイン性にも優れたものをピックアップしました。
インテリア王国 「収納付きデザインソファベッド「Ohquist(オーキュスト)」
座面の下に大容量の収納スペースがあるソファーベッドです。座面を持ち上げるだけで開けられるため、前にスペースがなくても使える点もおすすめポイントです。
座面を持ち上げて倒せば、簡単にベッドになります。比重の異なるウレタンを2層にすることで程よい弾力が保て、快適な座り心地と寝心地を実現しています。
ツイード調の生地や細身のすっきりとしたアームなどデザイン性に優れており、おしゃれな雰囲気を楽しめます。
インテリア王国 「収納付きデザインソファベッド「Ohquist(オーキュスト)」
IKEA 「FRIHETEN 3人掛けソファベッド」
3人掛けの座面の下に、寝具がすっぽり収まるほど広々とした収納スペースがあります。合成皮革を使用しているため耐久性が高く、水拭きするだけで清潔に保てるのも魅力です。
本革のような風合いのシンプルで飽きのこないデザインなので、モダンでシックなインテリアに合わせたい人にもよいでしょう。
奥行きが105cmと広めなので、ゆったりとくつろぐことができます。展開するとダブルベッドサイズになり、幅も225cmと広いので、広々と横になれるのもおすすめポイントです。
IKEA 「FRIHETEN 3人掛けソファベッド」
DORIS 「ソファベッド Natura」
座面の下が引き出し式の収納スペースになっているソファーベッドです。引き出しは二つに分かれているため、一方にインテリアグッズ、もう一方に本というように分けて収納できます。
付属のスツールは、取り外しが簡単にできるので、その時々に合わせて自由自在にレイアウトを変えられます。背もたれの一部を前に倒すとテーブルになり、飲み物を飲みながら本を読んだり映画鑑賞したりできるのも便利です。
背もたれを3段階で調節できることや、レザー調のモダンでおしゃれなデザインも魅力です。
DORIS 「ソファベッド Natura」
用途に合ったソファーベッドを見つけよう
(出典) photo-ac.com
ソファーベッドは宿泊を伴う来客時に使用できたり、部屋のスペースを有効活用できたり、さまざまなメリットがあります。ただし、用途に合うものを選ぶことが大切です。
展開した時のサイズや切り替え方式、クッションの硬さなどをチェックしましょう。メインに使用する方に合わせて張地を選ぶことや収納の有無も見逃せないチェックポイントです。
紹介した商品の中から、用途に合うお気に入りを見つけましょう。