白い床×ダークブラウン家具でおしゃれコーディネート。部屋別に実例で詳しく解説

この人に聞きましたcaramel

インテリアコーディネーター インテリア商社勤務中にインテリアコーディネーター、カラーコーディネーター3級、福祉住環境コーディネーター2級を取得し、ショールームでの接客やセミナー講師などを経験。主婦の立場から、簡単に取り入れやすいインテリアのコツをご提案していきます。

最近、一戸建てやマンションの床で白い床に、ダークブラウンの家具を合わせるインテリアが流行っているのをご存知でしょうか?今回は、部屋別に実例を挙げながら、「白い床✕ダークブラウン家具」のおしゃれなインテリアの作り方をご紹介します。

白い床×ダークブラウン家具はどうして相性が良いのか?

実は今、白い床が人気なことをご存じでしょうか?フローリングと言えば、ナチュラル系、バーチ系、ダークブラウン系の3択というイメージがある方もいると思いますが、各フローリング、床材メーカーから木目や石目で白い床がたくさん販売されています。

そしてSNSを中心に「白い床にダークブラウンの家具を合わせる」という組み合わせが、おしゃれでメリハリがあり、相性がいいということが浸透してきました。今回は、「白い床×ダークブラウン家具」の人気の理由を、実例を参考にしながらご紹介していきます。

白い床×ダークブラウン家具:メリットとデメリット

白い床のメリットとデメリット

白い床というと「汚れが気になりそう」「なんとなく床は濃い色の方が落ち着くのでは?」と、敬遠している方は実際たくさんいらっしゃると思います。また、白い床と一言で言っても、ベージュ系ホワイト、グレー系ホワイト、石目、木目などさまざまなタイプがありますよね。

インテリアの基本として、明るい色は部屋を広く見せる効果があり、暗い色は落ち着きを与える効果があるという特徴を持っています。床→壁→天井の順番で段々明るくしていくと、落ち着く空間を作り出すことができ、さらに部屋の高さを感じることができるとされてきました。

しかし、新築住宅を中心に白い床も人気が出てきています。白い床はほこりが目立ちにくく、部屋全体を広く見せる効果や、家具の色を選ばなくてもいいというメリットもあります。これらの点を踏まえると、白い床は十分選択肢となり得ますよね。

ファブリックでカラーを入れる北欧風インテリアと白い床も相性がよいのも、白い床の人気を後押しする一因です。ちなみに、デパートの床に光沢のある石目の白い床が使われている理由は、空間にラグジュアリー感や開放感を与える心理的な効果があるからです。

反対にデメリットとしては、落ちた髪の毛や汚れなどが目立つという点で、濃い色の床に比べると掃除の頻度が高くなることでしょう。床にワックスやフロアコーティングをするなどして汚れに強くしたり、汚れても拭き取りやすくしたりと工夫が必要になります。

ダークブラウン家具のメリットとデメリット

白い床と相性のいい家具の色の一つとして、ダークブラウン系の家具があります。ホワイトの床と対象的な強さのあるカラーですが、部屋全体にメリハリができておしゃれな空間に仕上がります。

白、黒、グレーを使った定番のモノトーンインテリアは依然人気のインテリアテイストですが、黒よりも少し優しい雰囲気を持つダークブラウンの家具は、白い床とも当然相性がいい色です。大きな失敗もなくお部屋全体をおしゃれに作り上げることができますよ。

ダークブラウン系の家具のメリットは、白い床に濃いブラウンを入れることで、お部屋全体が引き締まり、おしゃれな空間に仕上げることができる点です。いくつか家具を置く際は、木目のトーンを揃えてレイアウトすると、よりまとまった印象になるでしょう。

ダークブラウンの家具のデメリットとしては、白い床よりもホコリが目立つので、頻繁に拭き掃除が必要になります。簡単にホコリを拭き取れるハンディタイプのホコリ取りが売られているので、上手に活用するといいでしょう。

また、ダークブラウンは存在感のある色なので、お部屋の空間が狭い場合は圧迫感を与えてしまうことがあります。そこで、家具の脚を華奢なものにしたり、抜け感のある家具や背の低い家具を選んだりすると、圧迫感を与えることなくレイアウトできますよ。

白い床×ダークブラウン家具インテリアで気を付けるポイント

ダークブラウン家具の専有面積

ダークブラウン家具のデメリットでも紹介したように、ダークブラウンの家具をお部屋全体に入れると、お部屋が狭く感じてしまうことがあります。家具の理想の専有面積は、床面積の3分の1と言われているので、それ以上の割合で家具を置きたい場合は、実例のように白やシルバーなどの家具にするといいでしょう。

床の専有面積だけでなく、家具の場合は高さにも注意が必要です。濃い色は圧迫感を与えてしまうので、高さのあるダークブラウンの家具を置いてしまうと、より狭さを感じてしまいます。大きさだけでなく、高さにも注意して家具選びをしましょう。

白い床×ダークブラウン家具×ファブリック

白い床にダークブラウンの家具を置く場合、テイストにもよりますが、お部屋全体が無機質な感じのインテリアになってしまうこともあります。そういった場合には、ファブリック(生地や織物のことで、一般的には布を使ったもの全般)をプラスするといいでしょう。

ソファやカーテン、クッションなどの布がもつ柔らかさをプラスすることで、無機質な感じのお部屋に柔らかい印象をプラスできます。実例のように、白い床×ダークブラウン家具はグレーとも相性がいいので、ファブリックにおすすめのカラーです。

白い床×ダークブラウン家具×グリーン

白い床×ダークブラウン家具の組み合わせは、ほぼ無彩色(白・灰色・黒などの色味のない色)なので、ファブリックで色を取り入れない場合には、相性のいいグリーン(観葉植物)をレイアウトすると、より柔らかいおしゃれなお部屋になるでしょう。

お部屋の空間に余裕がある場合は、少し大きめのグリーンをレイアウトすることで、お部屋全体に色味が入り、無彩色の空間におしゃれさをプラスしてくれます。空間に余裕がなければ、家具の上に小さめのものをレイアウトするだけで、お部屋のアクセントとなってくれますよ。

部屋別:白い床×ダークブラウン家具インテリア

「白い床×ダークブラウン家具」リビング・ダイニング編

リビングやダイニングには、ダイニングテーブル、テレビボード、チェストなどの大型家具が入ることが多いでしょう。ダイニングテーブルを大きめのものにしたい場合は、実例のように椅子をベンチタイプにしたり、ファブリックの椅子にしたりすると空間を広く見せることができます。

ダークブラウン自体の圧迫感が強い場合はベンチタイプの椅子をテーブルの中にしまったりすることで、お部屋全体に占める色の割合を調整しましょう。

「白い床×ダークブラウン家具」キッチン編

キッチンを「白い床×ダークブラウン」の組み合わせにする場合は、実例のような少し柔らかいダークブラウンにするのもおしゃれですね。

キッチンのキャビネットカラーはカラー展開も豊富なので、グレイッシュ( カラーにグレーを混ぜて彩度を下げたカラー)なブラウンも取り入れやすく、リビングのグレーインテリアとも相性抜群です。

「白い床×ダークブラウン家具」寝室編

寝室の家具としては、ベッド、サイドテーブル、チェストなどの家具が考えられますが、部屋の専有面積のほとんどはベッドカバーの色がメインとなります。ベッドカバーの色を何色にするかで、部屋の雰囲気も大きく左右します。

実例では、白い床にダークブラウンの家具、ディテールにこだわったベッドスプレッドに、2色のピローやトルソーなど、お部屋全体におしゃれでこだわりのあるものばかりが揃っています。大好きなものに囲まれた空間でリラックスできる寝室が作られていますね。

「白い床×ダークブラウン家具」子ども部屋編

子ども部屋を作るタイミングはお家によってそれぞれですが、子どもが小学生になる前に作る家庭が多いのではないでしょうか。その際にデスクの色を、ナチュラルウッドやホワイト、あるいはお子さんの好きなピンクやラベンダーなどといった比較的明るい色を選択することもありますよね。

しかし、数年も経つと明るい色のデスクが、いつの間にか鉛筆で黒ずんでいたり、汚れが落ちにくくなっていることはよくあり、デスクの色選びを失敗した!と思っている方は意外と多いはずです。

そこでおすすめなのが、ダークブラウンのデスクです。ダークブラウンの家具は鉛筆汚れも目立ちにくく、高校生や大学生になっても、おしゃれなワークスペースとして使えるメリットがあり、子ども部屋にもおすすめのカラーです。

ダークブラウンは小さな子どもにはまだ早いかな?と思われる方もいますが、子ども部屋には必然的にカラフルなものがたくさん入ってくるので、小物でキレイな色を取り入れれば十分かわいらしいお部屋作りができますよ。  

「白い床×ダークブラウン家具」ワークスペース編

テレワークが推奨され、今までは必要なかったけれど急遽テレワークスペースが必要になった方も多いのではないでしょうか?ダイニングテーブルやリビングテーブルでなんとか代用し、使い勝手に満足できない方は、これを機にワークスペースを作るのもいいでしょう。

こちらの実例では、お部屋の一角にダークブラウンのデスクを置き、ワークスペースとされています。日当たりのよいダイニングであれば、前向きな気持ちで仕事時間を過ごすことができそうですね。

「白い床×ダークブラウン家具」ベランダ編

こちらの実例では、ベランダに華奢なダークブラウンのガーデンテーブルセットが置かれています。外に置いておくものであれば、色の濃いものをセレクトすると汚れも目立ちにくく、取り扱いが楽になるでしょう。 

実例のガーデンテーブルセットは、折り畳みタイプで必要なときにだけレイアウトでき、白い床と白い壁に囲まれた空間を作り出せます。室内で過ごす時間とは違う、素敵なランチタイムやティータイムを楽しむことができますね。

白い床×ダークブラウン家具実例集

白い床×ダークブラウン家具実例パターン①

こちらの実例では、ダイニングテーブルの椅子の座面にファブリックを取り入れ、有彩色のブルーがプラスされています。また、ゴールド・シルバー・ブロンズのかわいらしいペンダントライトがアクセントとなり、とてもおしゃれなお部屋に仕上がっています。

ダイニングテーブルの椅子の背もたれの高さが低いので、ダークブラウンの家具の圧迫感も減り、白い空間の引き締め役として、とても上手なバランスでレイアウトされていますね。  

白い床×ダークブラウン家具実例パターン②

こちらの実例では、ドレープカーテンを取り付けず、レースカーテンだけのとても陽あたりのいい空間が広がっています。また、レースカーテンとダークブラウンの家具の相性もよく、おしゃれな空間が作り出されていますね。

チェストも枠と棚板だけの抜け感のあるタイプなので、ダークブラウンの家具でも圧迫感がなく自然とお部屋に馴染んでいて、「白い床×ダークブラウン家具」の相性の良さを引き立たせるとても参考になるレイアウトです。  

白い床×ダークブラウン家具実例パターン③

こちらの実例では、ヘリンボーン(魚の骨のような形)スタイルの個性的な建具の隣に、建具の1色とよく似たチェストをレイアウトされています。白い床とブルーの腰壁との相性もよく、目を引く個性的な建具でよりおしゃれな空間に仕上がっています。

このように、建築の段階で白い床や白い壁に合わせて、建具などを全てダークブラウンにされる方も多くいらっしゃいます。そのような場合は、家具の色のトーンも建具のトーンに揃えるとより統一感が出て、すっきりとした清潔感のあるインテリアに仕上げることができます。

白い床×ダークブラウン家具実例パターン④

こちらの実例では、白い床や白い壁と相性のいい、ダークブラウンのライティングビューローとチェアがとてもスタイリッシュで、おしゃれな空間に仕上がっています。周辺にレイアウトされたサボテンのグリーンや窓辺のグリーンが、よりダークブラウンの良さを引き立てています。

ライティングビューローの脚は華奢なタイプ、重厚感のあるチェアの脚もシルバーで抜け感のあるタイプなので、圧迫感を減らし、バランスよくお部屋に馴染んでいます。色の濃い家具を選ぶ際のポイントをしっかりと押さえているので、白い床をより素敵に見せています。

白い床×ダークブラウン家具実例パターン⑤

こちらの実例のように、白い床はアンティークなインテリアテイストの空間とも相性がいいのが特徴です。実例では、作品が映える濃い茶色の壁やアンティークチェアをレイアウトし、お部屋全体をまとまりのあるおしゃれな空間に仕上げています。

また、白い床と棚に飾られたいくつかの白いフラワーベースや、雑貨などがカラーリンクして、統一感のあるコーディネートがされています。お部屋全体は白、濃い茶色、茶色の3色で作られ、 棚の上の雑貨のレイアウトにも余白があり、見た目にもとてもセンスを感じさせますね。

白い床×ダークブラウン家具でおしゃれにコーディネートしよう!

いかがでしたでしょうか?敬遠されがちな白い床は、相性のいいダークブラウン家具をレイアウトすることで、とてもおしゃれな空間に仕上げることができます。

ぜひ、この記事を参考にしながら相性のいい「白い床×ダークブラウン家具」をおしゃれにレイアウトして、素敵な空間を作ってみてくださいね。   

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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