主婦が実践できる節約術16選。続けるコツやNG例も

「毎月、お金が足りない」「どうも無駄な出費が多い」という人は、節約方法に悩んでいるケースも多いでしょう。節約は、無理のない理にかなったやり方で行うことが大切です。主婦でも実践しやすい節約術や続けるためのコツを紹介します。

主婦が使える食費の節約術

節約をする際に、実践しやすく効果も得やすいのが食費です。

「平均と比べて食費がかかり過ぎていないか」という現状把握から始め、無駄な買い物を減らしたり、自炊と外食費を分けて管理したりするだけでも、効果が期待できます。

まずは毎月の食費をチェック

節約を実践する前に、まずは毎月の食費はいくらくらいが適正なのか、理想と現状のギャップを知ることから始めましょう。家族の人数や収入に応じた適正な食費を知り、無理のないところから出費を抑えることが、節約を続けていくための秘訣です。

2019年の総務省統計局が発表した『家計調査報告(家計収支編)』によると、1カ月あたりの食費の平均額は、単身世帯だと40201円、二人以上の世帯だと80461円となっています。

4人家族の場合は、共働きかどうかにもよりますが、大体50000円から100000円くらいの間となるようです。

参考サイト:総務省統計局 家計調査

食品の在庫を把握しよう

実は、たくさん貯金できる人ほど、冷蔵庫の在庫をよく把握しています。

食品の在庫を常に把握しておくことで、スーパーで無駄な買い物をすることが減りますし、あるものを使った献立を考えられることで、食品自体を無駄にしてしまうこともなくなるからです。

「冷蔵庫の中身を把握するなんて無理!」と思ってしまう人は、そもそも買い過ぎているのかもしれません。

献立を考えてから買い物をするではなく、まずは冷蔵庫に残っているものから献立を考えることで、上手に冷蔵庫の中身を整理していきましょう。

また、使いかけの野菜は、まとめてトレーの目立つところに置いたり、消費期限や賞味期限の近いものは手前に置いておいたりといったひと手間も有効です。

自炊と外食費を分ける

食費が高くなりがちな人は、外食の割合が高いものです。だからといって、外食費0円を目指すのはおすすめできません。無理が生じて、結局節約が続かない可能性が高いためです。

外食費が多い場合に有効なのは、自炊と外食で予算を分けて管理することです。食費をどんぶり勘定にしないことで、これだけでも効果があります。

また、外食する際は、予約サイトを利用してポイントをためたり、クーポンを利用したりするなど、少し工夫するだけでも、いつもより節約できるはずです。

ふるさと納税を活用

ふるさと納税を活用するのも、食費節約のための、一つの方法です。どの返礼品も2000円の出費で受け取れるので、よりお得なものを選ぶとよいでしょう。

返礼品を選ぶ際は、スーパーでの販売価格を参考に、還元率の高い商品を選ぶのがおすすめです。

また、価格が一番高いものでも、量が少なければ節約にはなりません。レビューをよく見て、できるだけ容量の大きいものを選ぶのがよいでしょう。

固定費を節約するには?

(出典) photo-ac.com

固定費を見直すことで、節約につながるケースもあります。毎月の通信料金や保険料、電気やガス代など、この際、すべてチェックしてみるとよいでしょう。

通信料金を節約しよう

通信料金は一度見直しをすれば、その後は特に何もしなくても見直した額を維持できます。1カ月に節約できる金額が大きいので、少ない労力でかなりの効果が見込めるでしょう。

特に見直したいのは月々の携帯代です。格安SIMや各社の割安プランなど、選択肢が豊富にあるので、自分や家族にとって最適なものを選びましょう。

また、インターネット回線の契約は、特典を利用するとお得になります。工事費が実質無料になったり、現金キャッシュバックがあったりなど、さまざまなキャンペーンをやっていることがありますので、よく調べて申し込むのがおすすめです。

保険の見直しも節約術になる

保険料の定期的な見直しも、節約には効果的です。保険は、その時々の自分のライフステージや環境に合わせて選ぶようにしましょう。

特に、契約時と生活が変わっている場合は要注意です。家族構成に合わせて適切な内容のものを選び、不要な保障が含まれていないかどうかをよく確認しましょう。

光熱費の節約方法

光熱費は、特に労力をかけなくても抑えられます。

例えば家計に余裕のあるタイミングで、エコ家電に買い替えてみるのも一つの方法です。古いエアコンをエコ家電に買い替えたり、照明をLEDに変えたりすることで、年間の電気料金を大きく減らすことができます。

また、2016年に電力とガスの小売の自由化がスタートして以降、消費者が契約する会社やプランを自由に選べるようになりました。この機会に、契約しているガス会社や電力会社を見直してみるのもよいでしょう。

変動費を節約するには?

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食費や雑費などの変動費を節約するためには、まず家計簿をつけましょう。その中で無駄な出費が見つかれば、改善していくことが大切です。また、コンビニや自販機の利用を減らすことも、節約には効果的です。

家計簿で支出を管理

家計を把握するためには、家計簿をつけることが大切です。続ける自信がない人は、ノートにレシートを貼る方法でも代用できます。使った日ごとにレシートを貼り、後は週ごと・月ごとに使った金額を計算して記入するだけです。

また、家計簿アプリでレシート読み取り機能の付いたものなら、スマホのカメラでレシートを撮影するだけで自動的に入力してくれます。自分にとって、負担にならずに続けられる方法を取り入れてみるとよいでしょう。

無駄な出費が見つかれば対策を

家計簿をつける目的は、無駄な出費を見つけて、その分をカットすることです。完璧に記録することを目的としてしまった結果、途中で挫折してしまう人がいますが、これはよくありません。

大切なのはお金の動きを正確に記録することではなく、無駄な出費を見つけて対策を講じることです。

何のための出費だったのか・本当に必要だったのかを確認の上、「無駄だった」と思うところを改善しましょう

コンビニや自販機の利用を減らす

節約を意識するなら、コンビニや自販機の利用を控えましょう。コンビニや自販機は定価設定になっていることが多く、スーパーやドラッグストアなどで購入するよりはどうしても高く買うことになるためです。

ジュースやお菓子なら、金額の差は10円や20円と微々たるものだと思うかもしれませんが、塵も積もれば山となる、です。頻繁に利用することで、最終的に少なくない金額を損することになりかねません。

コンビニで買い物するときは、買いたいものを手にしたら、できるだけレジに直行することです。用もないのに、回遊して、無駄な買い物をしないように注意しましょう。普段からコンビニや自販機をよく利用する人は、これだけでも変わってくるはずです。

日常生活で使える簡単節約術

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日常生活で節約を意識するためには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは簡単にできる節約術を三つご紹介します。

ポイ活を始める

『ポイ活』とは『ポイント活動』の略です。買い物などでポイントをため、そのポイントを使って買い物をしたり、ギフト券に交換したりすることで、節約につなげましょう。

ポイントは普段の買い物の他、インターネットでの買い物でもためられます。普段利用しているECサイトにポイントサイト経由でアクセスしたり、アンケートに答えたりして賢くためましょう。

自分に合った、無理のない方法でポイ活を始めてみるのも、節約への一歩です。

キャッシュレス決済を使う

クレジットカード、電子マネー、QR/バーコード決済などを使ったキャッシュレス決済でも節約できます。

初めは不安に思う人もいるかもしれませんが、使い方によっては月に数千円分得をすることも珍しくありません。ポイント還元によって普段の買い物がお得になりますので、節約を意識するなら積極的に導入を検討してみましょう。

また、残高の確認や使い過ぎについての不安は、アプリを使ったりチャージ式にしたりすることで解消できます。

お金をかけずにレジャーを楽しむ

子どもがいると、夏休みや大型連休にはレジャーに出掛ける機会が多くなります。レジャー費は意外と家計を圧迫しますが、お金をかけずにレジャーを楽しむ方法もあります。

大きめの公園ならどれだけ遊んでも無料ですし、自治体が運営している児童館や図書館を利用しても、お金をかけずに楽しめるでしょう。少し遠出をしたければ、工場見学や無料のテーマパークを探してみるのもおすすめです。

大きな出費も節約術で見直しを

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日々の出費だけでなく、リフォームやローンなど、大きな出費についても見直すことで、大きな金額を節約できることがあります。具体的な節約術をご紹介しますので、しっかりチェックしておきましょう。

リフォームの節約術

家のリフォームは大きな出費になることもあり、可能な範囲で安く抑えたいと考える人も多いでしょう。

リフォーム費用を抑えるためには、業者の提案のままに進めるのではなく、本当に必要な設備かどうかをよく検討することです。使う素材のグレードを少し下げるだけでも、大きくコストダウンすることもあります。

また、水回りは壊れてからではなく、耐久年数を考えて検討しましょう。不具合が出てからでは検討の余地が少なくなります。在庫処分や新商品のPRなどで安くなる機会を狙えば、大幅に値引きしてもらうことも可能です。

「そろそろリフォームが必要かな」と思ったら、キャンペーンをよくチェックし、お得な時期に依頼するのがおすすめです。

ローンの見直しも検討しよう

大きな買い物をしたときに組んだローンも、定期的に見直すことで支払金額を減らすことができるかもしれません。例えば銀行の借り換えを上手に使えば、金利によってはとても得になることがあります。

より低い金利に借り換えれば、単純計算で返済額が減ることは明確です。また変動金利で借りていた人は、固定金利に借り換えることで、金利の変動を気にせず払えます。

まとまったお金があるときは、繰り上げ返済を検討してもよいでしょう。返済が早く終わるだけでなく、利息がかなり減ることがあります。

旅行予約サイトで割引も

旅行する際は、ホテルの自社サイトだけでなく、旅行予約サイトもチェックしてみましょう。

サイトによってはタイムセールをしていたり、割引クーポンを発行していたりするなど、ホテルの自社サイト経由で予約するよりもかなりお得に予約できることがあります。

複数の旅行予約サイトをチェックして、一番割安に利用できるところから予約するようにしましょう。

こんな節約はNG

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自分では効果的に節約できていると思っていても、実は損をしていたり、効果が薄かったりすることもあります。また、いき過ぎた節約を実践し続けると、自分だけでなく、周りも不快な気分にさせることもあるので、注意が必要です。

安いからと大量に購入する

スーパーなどで特売品があると、つい大量に購入してしまいがちです。しかし、大量購入は必ずしも節約につながるとは限りません。というのも、スーパーでの特売品の値引きは、数十円程度にしかならないからです。

特に食品の場合、大量に買った結果、結局食べきれず無駄にしてしまう可能性もあります。特売品であっても、必要な分だけ買うように心掛けましょう。

過度な節約を続ける

節約をすることはすばらしいことですが、やり過ぎは自分のためにも周りの人のためにもよくありません。あまりに厳しく家計を管理し、倹約していると、いつか物欲が爆発して、それまでの苦労が水の泡になってしまうこともあります。

また、交際費を削り過ぎるのも考え物です。食事の誘いを断り過ぎたり、食事代をきっちり割り勘にしたりするなど、他人にまで窮屈な思いをさせるのもよくありません。

使うときは気持ちよく使い、メリハリのある節約生活を心掛けることが、節約を続けるコツです。

効果の薄い節約を続ける

自分では節約効果があると思って実践していても、実はあまり効果がないこともあります。節約をする際は、その効果についても検証することが大切です。

例えば、待機電力のカットもその一つです。節約にかかる手間と比べると、あまり節約効果は見込めません。最近では電化製品が進化し、待機電力があまりかからないよう設計されているためです。

また、電化製品を買い替えずに同じものを使い続けるのもNGです。最近の家電は省エネ設計になっているものが多く、それらの商品に買い替えた方が電気代も安くなります。買い替え時に費用はかかりますが、効果の薄い節約を続けるよりはトータルで見てお得になるケースが多いのです。

節約を続けるコツ

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節約は継続することが何より大切です。そのためには、無理をしないこと、目標を立ててから始めることを意識して実践することです。

自分にできることを取り入れる

節約したいからといって、すべての節約術を取り入れる必要はありません。節約は毎日の積み重ねであり、自分のできる範囲で、無理なく長く続けていくことが何より大切です。

節約へのモチベーションを維持したい場合は、通信費や光熱費の見直しから始めてみることです。一度見直すだけで、大幅、かつ継続的なコストダウンが見込めます。家計簿の数字を見るだけで、モチベ―ションがアップするでしょう。

後は自分にとって無理のない節約を続けていけば、自然とお金を上手に使えるようになるはずです。

目標を立てることが大切

節約を続けるためには、目標を明確に定めておくことも大切です。「家族でハワイ旅行をする!」「100万円ためる!」といった目標があることで、モチベーションが維持しやすく、節約術も実践しやすくなります。

できれば目標は紙に書いて、日常的に目に触れるところに貼っておくとより効果的です。いつも目にすることで、目標を意識しやすくなり挫折しにくくなるでしょう。

節約術で日々の支出をコントロールしよう

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節約を始めようと思ったとき、抑えられる支出には、食費や光熱費などの日々の支出から、ローンなどの大きな支出、さらに旅行やレジャーといった不定期に生じる支出まで、さまざまあります。

やる気にあふれたスタート時には、あれもこれもとすべての節約術を実践したくなりますが、途中で息切れを起こしかねず、あまりおすすめできません。

まずは、自分にできることから、無理のない範囲で実践し、日々の支出を少しずつコントロールできるようになることが、節約生活を実践、目標達成のための第一歩です。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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