なぜマンションは結露がひどいのか【メカニズムから原因と対策を解説】

この人に聞きました菊地重信

一級建築士、一級建築施工管理技士他様々な建築系資格を取得。ゼネコンで様々な業務を経験しながら一級建築士試験で苦労した経験を活かし、一級建築士試験を攻略するブログを運営。建設を学ぶ専門サイトの立ち上げ経験もあり。サッカーとお笑いが好き。フットサルとギターを嗜む。著書「学び直しの一級建築士」

マンションで冬になると窓がびしょびしょに濡れたり、カビが生えたりすることがあります。暖かい空気が冷たい場所に触れると水滴になるため、気密性が高いマンションでは特に結露が起きやすくなります。

窓だけでなく、押入れや寝室など思わぬ場所でも発生する場合があり、放置すると建材の劣化や健康面のトラブルにつながるかもしれません。

この記事では、結露が起きる仕組みから原因、効果的な対策までをわかりやすく解説します。

結露ができる原因は3つ【結露のメカニズムを理解しよう】

結露は、暖かい空気が冷たい面に触れたときに水に変わる現象です。断熱不足、換気不足、過度な加湿が重なると、マンションでは特に結露が起きやすくなります。

断熱不足

マンションで結露がひどくなる大きな理由の一つが断熱不足です。

室内の空気は暖房によって温かくなり、目に見えない水蒸気を多く含むようになります。この暖かい空気が、外の寒さで冷やされた窓ガラスや外壁に近い部分に触れると、温度差によって空気中の水蒸気が水滴に変わります。これが結露の基本的な仕組みです。

断熱性が低いと、室内側の壁や窓の表面温度が外気の影響を強く受け、気温差が大きくなりやすいため、水滴が発生しやすい状況になります。特に築年数が経ったマンションでは、昔の断熱基準で建てられている場合が多く、窓ガラスが単板、外壁の断熱材が薄いといった可能性があります。そのような建物では、暖房を使うほど温度差が大きくなり結露が発生しやすいです。

外壁に面した北側の部屋は日光が当たりにくく、壁の表面温度が上がりにくいため、結露が頻繁に見られる傾向があります。窓際に家具を置くと空気が流れにくくなり、壁の表面温度が下がりやすくなるため、結露がより起きやすい環境が生まれます。

断熱不足を解消すると、室内と窓や壁の温度差が小さくなり、水滴ができる量が少なくなるため、結露の発生を大幅に抑えられます。

換気不足

換気不足も結露がひどくなる原因の一つです。

人が生活すると、多くの水蒸気が室内に発生します。料理や入浴だけでなく、呼吸や汗でも水分は空気中に放出されます。こもった湿気が行き場を失うと、室内の湿度が必要以上に高くなり、冷えた部分に触れたときに水滴へ変わりやすいです。

マンションは気密性が高いため、自然に空気が入れ替わる量が少なく、窓を閉め切る生活が続くと一気に湿度が上がってしまう場合があります。

近年の建物は断熱性と気密性が高い点が長所ですが、その分計画的に換気をしないと湿気が溜まりやすいという短所も持っています。特に冬は寒さを避けるために窓を開ける回数が減り、空気の流れが弱まることで湿度が上昇しやすいです。換気扇の使用時間が短い家庭ではさらに湿気がこもりやすくなり、壁や窓に水滴がつきやすくなります。

結露を防ぐためには、外から新しい空気を取り入れ、室内の湿った空気を外に出す仕組みを整えることが欠かせません。換気を少し意識するだけで、室内の湿度は大きく変わり、結露の発生を抑えられます。

過度な加湿

過度な加湿も結露の大きな原因です。

加湿器を使いすぎたり、洗濯物を室内に干し続けたりすると、空気中の水蒸気量が一気に増えます。湿度が高い状態が続くと、少しでも冷たい部分に触れた空気が水滴へ変わるため、窓や壁だけでなく天井にまで結露が広がる可能性があります。

マンションは戸建てに比べて気密性が高いため、室内の湿度が逃げにくく、加湿の影響が強く出やすい特徴があります。冬場は乾燥しやすい季節であるため、加湿器を使う人が多いですが、湿度が適切な範囲を超えると結露が急激に増えてしまうかもしれません。

適切な湿度は40%〜60%程度で、この範囲を保つと結露だけでなく、カビやダニの発生も抑える効果があります。ところが、湿度計を使わずに加湿器を運転している家庭では、知らないうちに湿度が70%以上になることがあり、窓や壁に水滴がつきやすくなります

料理や入浴で発生する湯気も湿度を上げる大きな要因です。換気扇を使わずに鍋を長く煮込んだり、浴室の換気扇を短時間で止めたりすると、湿気が部屋中に広がります。過度な加湿を避けて適切な湿度を保つことが結露防止に大きく役立ちます。

JR神戸駅前のHDC神戸には結露防止のために断熱や空調リフォームを検討したい場合に相談できるリフォーム会社の窓口が複数あり、一度に様々な会社に相談ができて便利です。結露防止のリフォームで後悔したくないとお考えの方は、実際にかかる工事費用の話や工事期間の話を聞くと、工事による負担がどの程度か想像できるのでおすすめです。

マンションで結露が発生しやすい場所と条件

マンションの結露は、温度差が大きい場所や湿気がこもりやすい場所で特に発生します。窓、浴室、キッチン、クローゼット、室内干しの部屋、寝室は条件が重なりやすく注意が必要です。

窓ガラス・窓枠

マンションで最も結露が多い場所が窓ガラスと窓枠です。

外の寒さが直接伝わるため、室内の中で最も温度が下がりやすい場所です。暖かい空気は冷たい部分に触れると水滴に変わるため、窓ガラスは水蒸気が集まりやすく、朝になると一面が濡れている場合があります。特に単板ガラスでは熱が逃げやすいため結露が発生しやすく、アルミ製のサッシは金属の特性で冷えやすいため、窓枠そのものにも水がつきやすいです。

窓際に厚手のカーテンを閉めきると空気の流れが弱まり、カーテンの内側が冷えやすくなることで結露がさらに増える傾向があります。

夜間は冷え込みが強まり、室内の湿度が高い状態が続くと早朝に大きな水滴が出ます。結露がふきとられずに放置されると、カーテンの裏面や窓の下枠にカビが発生する可能性があり、黒ずみや臭いの原因にもなります。

窓は外気の影響を受けやすいため、温度差が大きくなり結露が起きやすい条件がそろってしまいます。このため窓周りは日常の観察と結露対策が欠かせない場所です。

浴室

浴室は大量の水蒸気が発生するため、マンションの中でも特に湿度が高くなる場所です。

お湯を使うと瞬間的に空気中の水蒸気量が増えますが、使用後に換気が不十分だと湿気が部屋全体へ広がります。浴室自体はタイルや防水材で覆われているため表面に水がついても問題ありませんが、ドアの隙間から湿気が漏れると脱衣室や廊下の壁にまで結露が及ぶかもしれません。

マンションは気密性が高いため湿気が逃げにくい構造になっており、浴室換気扇を短時間で止めてしまうと湿気が長時間残る原因になります。冬場は特に換気を嫌いがちですが、湯気が冷えた壁に触れるとすぐに水滴がつくため、浴室周辺の結露につながります。

浴室乾燥暖房が付いているマンションでも、乾燥だけで換気を十分に行わないと湿気が室外に排出されない可能性があります。浴室は日常的に大量の水蒸気を生む場所であるため、換気の習慣と湿気の管理が重要です。

キッチン

キッチンでは料理によって多くの水蒸気が発生します。特に煮込み料理や湯を沸かす作業が続くと、室内の湿度が急上昇して近くの壁や窓に水滴がつきやすいです。

マンションのキッチンは壁面で囲まれているケースが多く、空気の流れが弱いと湿気がこもりやすりやすい構造です。換気扇を回していても、吸い込みが弱い状態だったり、油汚れでフィルターが詰まっていたりすると排気がうまくいかず、水蒸気がリビングまで広がる場合があります。特に冬場はキッチンの温度が下がりやすく、鍋の湯気が冷えた壁に触れた瞬間に結露として現れる可能性があります。

多くのマンションではキッチンが北側の配置になっており、日射が入りにくいため壁の表面温度が低くなりがちです。この環境に湿気が重なると結露が出やすく、長期間続くとキッチン下の収納のカビや木材の変形につながるケースもあります。さらに、料理中に窓を閉めきっていると湿度が逃げにくくなり、室内全体が湿った状態になるかもしれません。

キッチンでの結露は料理内容や換気の習慣に左右されるため、日常的な対策が必要です。

クローゼット・押入れ

クローゼットや押入れは湿気がこもりやすい場所で、マンションでは結露が発生しやすい空間の一つです。

収納内部は外からの空気の流れがほぼないため、一度湿気が入り込むと長時間停滞します。冬は外壁が冷たくなりやすいため、外壁側に設置された収納では内部の壁面が冷え、温かい室内の空気から移動した水蒸気が水滴に変わりやすくなります。

押入れは布団や衣類を収納するため、内部の湿気を吸いやすい点が特徴です。湿度が高い状態が続くと、衣類のカビ、布団の黒ずみ、独特の臭いが発生する場合があります。収納内部に荷物を詰め込みすぎると空気が動かず、湿気が奥へこもるため結露が発生しやすくなります

マンションは断熱性が戸建てより高い場合が多いですが、収納内部の壁が冷えることは珍しくありません。冬場に寝具や衣類を湿気を含んだ状態で収納すると、収納内部の湿度が急上昇し、結露を引き起こす原因となります。クローゼットや押入れは見えにくい場所だからこそ、定期的な点検が重要です。

洗濯物を室内干しする部屋

室内干しをすると大量の水分が空気中に放出されるため、結露が急激に増えます。

洗濯物に含まれる水分は思っている以上に多く、乾く過程で部屋全体に湿気を広げます。マンションは外へ湿気が逃げにくい構造のため、室内干しをすると短時間で湿度が上昇し、窓や壁に水滴が現れます。

冬は暖房を使うため空気が暖かくなり、水蒸気を多く含む状態が続きますが、夜になると外気温が下がり、窓や壁が冷えて結露が発生します。特に北側の部屋では温度差が大きくなり、結露の量も増えます。室内干しの際に換気が不十分だと湿気はさらに広がり、他の部屋にも影響します。

カーテンの裏側や家具の後ろは空気が動きにくいため、洗濯物の湿気がたまり、見えにくい場所で結露が発生する可能性があります。湿気が多い状態が続くとカビの発生リスクが高くなり、壁紙の変色や木部の劣化にもつながるかもしれません。

室内干しは便利ですが、湿度管理を怠ると結露が増えるため、対策と組み合わせて行うことが必要です。

寝室

寝室は人が長時間過ごすため、目に見えない水蒸気が多く発生します。

睡眠中は呼吸や汗によって水分が放出され、狭い空間では湿度が上昇しやすくなります。特に冬は窓を閉めきるため空気が循環せず、室内の湿気が滞留し、冷えた窓や壁に結露が発生します。寝室の窓はカーテンで覆われている場合が多く、空気が動きにくいため、窓ガラスの裏側が冷えて結露をさらに増やす原因になります。

ベッドや布団の位置が外壁に近い場合、壁の表面温度が下がり、寝具が湿気を吐き出すことで湿度が高くなりやすくなります。朝起きたときに窓が濡れていたり、カーテンの裏側にカビが生えていたりするのは、このような条件が重なるためです。

狭い寝室ほど湿度が上がりやすく、冷えた外壁との温度差が生まれやすいため、結露が発生しやすい環境になります。寝室は生活習慣が影響するため、湿度管理と換気が特に重要です。

結露対策のポイント

結露を防ぐためには、湿度の管理、換気の習慣、断熱性の向上、家具の配置見直しが欠かせません。生活環境を整えることで結露は大幅に減らせます。

湿度をコントロールする

結露を減らすうえで最も効果が大きいのが湿度の管理です。

湿度が高い状態が続くと、わずかな温度差でも水滴が発生しやすくなるため、適切な湿度を保つことが重要です。室内の湿度は40%〜60%を目安にすると、結露だけでなくカビやダニの発生も抑えられます。

湿度のコントロールを行うには、まず湿度計で現状を把握することが欠かせません。加湿器を使用している家庭では、湿度が上がりすぎていることに気づかないまま使い続けてしまうケースが多く、気づけば窓に水滴が広がっている場合があります。料理や入浴などで発生する水蒸気も湿度を上昇させるため、それぞれのタイミングで換気を行うことが必要です。

洗濯物を室内で干す場合は湿度が一気に上がるため、除湿機を併用したり、扇風機で風を当てたりすると水分の滞留を減らせます。観葉植物の数が多い家庭では、植物からの蒸散によって湿度が上がる場合があるため、置き場所や量を調整するのも対策の一つです。

湿度を適切に保つことで、壁や窓の温度差が少し大きくても結露が発生しにくくなるため、日常的な管理が大切になります。

室内を換気する

換気は湿気を外へ逃がし、新しい空気を取り入れるために欠かせない習慣です。

マンションは気密性が高く、外気との空気交換が自然に行われにくいため、意識的に換気を行わないと湿気が滞留して結露につながります。

冬は寒さを気にして窓を開ける回数が減りますが、短時間の換気でも湿度の低下に大きく影響します。5分〜10分窓を開けるだけでも、湿った空気と乾いた外気が入れ替わり結露のリスクを抑えられます。

24時間換気システムが備わっているマンションでは、スイッチを止めずに稼働させ続けることが大切です。停止してしまうと空気がほとんど動かなくなり、湿気が室内全体に広がってしまいます。

料理や入浴の後は、換気扇をしっかり使って湿気を外に出すことも重要です。特に浴室は使用後に長めに換気を行うと、湯気が他の部屋に流れるのを防げます。部屋の対角線上にある窓を同時に開けると、空気の流れが生まれて換気効率が高まります。

換気は結露対策としてシンプルでありながら効果が大きいため、毎日の習慣として取り入れる価値があります。

断熱性を高める

断熱性を高めると、室内と窓や壁の温度差が小さくなり、結露の発生を大幅に抑えられます。

結露は暖かい空気が冷たい部分に触れたときに起きるため、冷える場所を減らすことが重要です。最も効果が大きいのは窓の断熱対策です。複層ガラスや樹脂サッシを使用すると、外気温の影響を受けにくくなり、窓の表面温度が上がるため結露の発生が減ります。

既存の窓に内窓を取り付ける方法も効果があります。空気の層が作られることで断熱性が高まり、窓全体の温度差が小さくなります。手軽な方法としては、断熱シートを貼ったり、厚手のカーテンを使ったりする対策もありますが、カーテンを閉めっぱなしにすると空気が動かず逆効果になる場合があります。

断熱対策は住まいの性能を高めることにつながり、結露だけでなく光熱費削減にも効果があります。

家具の配置を見直して通風性を確保する

家具の配置は結露の発生に大きく関わります。

壁に家具をぴったり寄せて置くと、その部分の空気が動かなくなり、壁面の温度が下がって結露が起きやすくなります。特に外壁に接する面は外気の影響を受けやすく、表面温度が低くなりがちです。タンスや本棚、ベッドなど大きな家具を密着させて置くと、裏側に湿気がこもり、カビが発生する原因になります。

家具を配置する際は壁から数センチ離し、空気がゆっくりでも流れるようにすると結露のリスクを減らせます

収納内部に物を詰め込みすぎると湿気がこもりやすくなるため、スペースに余裕を持たせることが大切です。クローゼットの中は定期的に扉を開けて空気を入れ替え、湿気のたまり方を抑える工夫も必要です。

カーテンも通風を妨げやすい要素で、閉めきった状態では窓の表面温度が下がり、結露が増えることがあります。夜間はカーテンを少し開けて空気の通り道を作ることで、窓際の湿度と温度が適度に保たれます。

家具配置は簡単に実践できる結露対策の一つであり、部屋全体の空気の流れを意識すると湿気を減らせます。

マンションにおける結露対策の注意点

マンションで結露対策を行う際は、カビや健康被害、住まいの劣化、退去時の修繕費、管理規約、地域特性などを理解して対応することが必要です。

結露対策をしないとカビやダニによる健康被害の可能性がある

結露を放置すると、室内にカビが発生しやすくなり、健康への影響が大きくなります。

カビは湿気の多い場所を好むため、窓枠や壁紙、家具の裏側など、結露が生じた部分を中心に広がっていきます。カビの胞子は空気中に漂い、吸い込むことでアレルギー症状や喘息の悪化につながるかもしれません。

カビが発生した環境ではダニも繁殖しやすくなり、ダニの死骸やフンが室内に増えることで、さらにアレルギーリスクが高まります。特に小さな子どもや高齢者は抵抗力が弱いため、カビが原因で体調を崩しやすくなります。

寝室で結露が続くと、枕や布団が湿気を吸い込み、カビが発生するケースも少なくありません。布団のカビは気づきにくく、長期間使っているうちに健康被害が進む場合があります。

マンションは気密性が高く、一度カビが増えると室内全体に広がりやすい特徴があります。結露を防ぐことは住まいを守るだけでなく、家族の健康を守るためにも重要であり、日常的な湿度管理と換気が欠かせません。

結露対策をしないと住まいを劣化させる

結露を放置すると、住まいの建材が劣化しやすくなります。

窓枠や壁紙が濡れた状態が続くと、素材が水分を吸収して反りや変色が起きます。壁紙は湿気を吸うと剥がれやすくなり、継ぎ目にカビが発生して黒ずんでくる場合があります。窓枠のパッキン部分はゴム素材が使われていることが多く、長期間濡れた状態が続くと硬化したりひび割れたりすることも少なくありません。

木材に関してはもっと深刻で、含水率が上がると腐朽菌が繁殖し、内部から劣化が進む可能性があります。床材も湿気を吸うと膨らんだり、浮き上がったりする場合があり、張り替えが必要になるでしょう。

マンションでは室内の湿気が逃げにくいため、結露によるダメージが蓄積しやすい環境です。目に見える表面だけでなく、壁内部の断熱材やボードにまで影響する可能性があり、長期間放置すると補修費用が大きくなってしまいます。結露を早めに対処することは、住まいの寿命を延ばすためにも非常に大切です。

JR神戸駅前のHDC神戸には、結露対策について相談できるリフォーム会社の窓口が複数あり、一度に様々な会社に相談ができて便利です。現在の家屋の状況や暮らし方に応じた提案を受けながら、それぞれの会社が提案する結露対策のリフォームプランを検討できます。

また、同じくHDC神戸や、グランフロント大阪のHDC大阪には住宅設備のショールームが多く出店しています。最新の住宅設備を見て、結露対策のリフォーム検討時に無垢のキッチンやスタイリッシュなシステムバスといった水回り設備の一新を検討してみるのも、暮らしやすい家がイメージできるのでおすすめです。

対策をしないと退去時に修繕費を請求される

賃貸マンションでは、結露を放置した結果発生したカビや劣化について、退去時に修繕費を請求される可能性があります。結露が原因で壁紙が剥がれたり黒ずんだりした場合、それが通常の経年劣化ではなく入居者の管理不足と判断されるケースがあるためです。

国のガイドラインでは、通常使用による劣化は貸主負担とされていますが、結露によるカビや損傷が生活習慣に起因すると判断されると、借主負担になる場合が多いです。

窓枠の黒カビや壁紙のシミは、結露を拭かなかったり換気を怠ったりした結果とされやすく、原状回復費用の対象になります。押入れやクローゼット内のカビについても、荷物を詰め込みすぎて通気性が確保できていなかった場合、管理不足とみなされるかもしれません。

退去時に請求される修繕費は数万円から数十万円になる場合もあり、意外と大きな負担になるケースがあります。賃貸住宅では日常的に結露対策を行い、トラブルを避ける意識が大切です。結露の予防は生活の快適さだけでなく、将来の費用負担を軽減する意味でも重要な習慣です。

管理規約の確認が必要

マンションで結露対策のリフォームを行う際には、管理規約の確認が欠かせません。

マンションでは専有部分と共用部分が厳密に分かれているため、窓やサッシの扱いが規約によって異なることがあります。内窓を設置する場合でも、一部のマンションでは工事の申請が必要であったり、取り付け方法に制限が設けられていたりします。

窓の外側に手を加える行為は共用部分に該当する可能性が高く、独断でリフォームを進めると規約違反になるかもしれません。換気設備の改修についても、構造を変更する行為は許可が必要なケースがあり、専門業者と管理組合の確認が必要です。結露対策のために断熱材を追加する場合でも、壁を加工する工事は建物の耐久性に関わるため、管理側と協議しなければならない場合があります。

マンションは多くの住民が共同で暮らす建物であるため、個々の判断で工事を進めるとトラブルにつながる恐れがあります。対策を計画する際には、まず管理規約を確認し、必要に応じて管理会社や管理組合に相談することが重要です。そうすることで安心して結露対策を進められます。

結露しやすい地域の可能性もある

結露の発生には地域特性も影響します。気温が低く湿度が高い地域では、外気との温度差が大きくなり、マンションの内部で結露が起きやすくなります。

特に冬の寒さが厳しい地域では、暖房を使う時間が長くなるため、室内の湿度が上がりやすく、窓や壁が冷えることで結露が増える傾向があります。沿岸部では外気湿度が高いため、外からの湿気が入りやすく、室内の湿度が下がりにくい特徴があります。山間の地域では冷え込みが強く、朝晩の温度差が大きいため、結露の発生がほぼ毎日のように見られることがあります。

マンションは断熱性能が建物によって大きく異なるため、地域の気候と建物の仕様が組み合わさることで結露の発生状況に差が生まれます。住んでいる地域が結露しやすい環境にある場合は、湿度管理や換気だけでは改善しにくい場合があり、断熱性能を根本的に高める工事が必要になるかもしれません。地域の気候を理解し、自分の住まいがどのような条件に置かれているかを把握することで、より適切な結露対策が行えるようになります。

結露対策のリフォーム事例

結露対策にリフォームを行った事例をいくつかご紹介します。

二重窓にリフォームして調湿機能付き壁材で調湿した事例

ビフォー

アフター

施工会社 ナサホーム
築年数 30年

LDKで加湿器を使う場合が多く、結露を気にしていた施主。結露対策として二重窓の導入と調湿機能のある壁材を採用しました。

断熱上の弱点である窓をすべて二重窓としたことで、結露する壁面温度となる内装面を大部分で減らしています。加湿器の使用による過大な湿気は、調湿機能付き壁材を導入することで快適な湿度とし、二重の結露対策を実現しました。

断熱ガラスを採用して屋根も断熱リフォームした事例

アフター

施工会社 安江工務店
築年数 40年

リフォーム前は地下の湿気がひどくカビがはえており、各所で結露がでていることが問題でした。

カビや結露、湿気の対策として家全体の断熱性能や通風を見直し、換気経路も含めて全体をリフォームしました。断熱の弱点となりやすい窓ガラスは断熱性能の高いガラスに交換しています。古い家であることから屋根の断熱性能が低かったため、屋根に断熱材を増量して家屋全体で断熱性能を高めて結露対策をしました。

間仕切り壁の撤去で通風を確保して二重窓リフォームした事例

ビフォー

アフター

施工会社 アートリフォーム
費用 890万円
築年数 43年

生活スタイルが変わり細かく区切られた間取りが不要となり、カビや結露にも問題を感じていたことからリフォームしました。

結露対策の基本である断熱対策として、窓は内窓をつけて二重窓にリフォームしています。間仕切り壁を撤去してオープンなLDKとすることで通風を確保し、結露やカビにより配慮した間取りとしました。シンプルで過ごしやすい家へとリフォームできました。

マンションの結露を防ぐために押さえるべきポイント

マンションで結露が多くなる背景には、温度差の大きさや湿気のこもりやすさが深く関係しています。

窓や外壁に近い部分が冷えやすく、室内は暖房や料理、室内干しなどの生活行為によって湿度が上がり、結果として水滴が発生しやすくなります。特に気密性が高いマンションでは湿気が外に逃げにくく、窓、浴室、キッチン、押入れや寝室などで結露が目立ちやすくなります。

対策としては、湿度を適切に管理し、短時間でも換気を行う習慣が重要です。窓の断熱性を高めたり、家具の配置を調整して空気を流れやすくしたりするだけでも、結露の発生量は大きく変わります。

結露を放置すると、カビの発生や建材の劣化、さらには健康被害や退去時の修繕費負担といった問題につながる可能性があります。住まいの特徴や地域の気候を踏まえながら、できる対策を少しずつ整えることで、結露の悩みを軽減し、快適な室内環境が保てるようになります。

JR神戸駅前のHDC神戸には、結露対策の断熱リフォームや二重窓のリフォームついて相談できるリフォーム会社の窓口が複数あり、一度に様々な会社に相談ができて便利です。

また、同じくHDC神戸や、グランフロント大阪のHDC大阪には住宅設備のショールームが多く出店しています。最新の洗面台等の水回り設備の他に調湿可能な建材などを見て、家全体での結露対策と過ごしやすい家へのリフォームを検討してみるのも、暮らしやすい将来の生活が想像できるのでおすすめです。

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