外は涼しいのに部屋が暑い!すぐにできる対策と根本的な解決方法

この人に聞きました菊地重信

一級建築士、一級建築施工管理技士他様々な建築系資格を取得。ゼネコンで様々な業務を経験しながら一級建築士試験で苦労した経験を活かし、一級建築士試験を攻略するブログを運営。建設を学ぶ専門サイトの立ち上げ経験もあり。サッカーとお笑いが好き。フットサルとギターを嗜む。著書「学び直しの一級建築士」

 

外は涼しいのに、なぜか部屋の中だけ蒸し暑い。そんな違和感に悩まされていませんか?

その原因は、建物の構造や断熱の弱さ、そして熱の逃げ道がないことにあります。

この記事では、手軽にできる対策から、根本的に暑さを解消する断熱リフォームまで、具体的な方法をわかりやすく解説します。暑さの正体を知り、快適な室内環境を取り戻しましょう。

部屋が暑いのに外は涼しい原因

戸建てでもマンションでも、外の気温が下がっているのに部屋だけ暑いと感じる原因は、多くのケースで共通しています。屋根や壁にたまった熱、閉めきった空間での熱こもり、そして断熱の不足が主な要因です。

屋根や壁から熱が室内に放出される

昼間に太陽の光を受けた屋根や壁は、夜になっても熱を持ち続けます。この熱が屋根裏や壁を通じてじわじわと室内に放出されることが、外の気温が下がっても室内の暑さがなかなか引かない原因です。この現象は戸建て住宅だけでなく、マンションの上層階や西日が強く当たる部屋でも同様に起こります。

特に日差しが長時間当たる壁や、薄い屋根材で断熱が不十分な場合、日没後も長時間にわたって室温が下がりにくくなります。コンクリートや金属など、熱をためやすい素材を使っている建物は、夜になっても熱を放出し続ける傾向があり、外よりも室内の方が暑く感じられるのです。

このような「熱の蓄積と放出」は建物の構造によるものであり、窓を開けただけでは解決しないケースが多く、断熱や遮熱の工夫が必要になります。

部屋に熱がこもる

部屋の中では、一度たまった熱が逃げにくくなる場合があります。これは、空気が動かない閉め切った空間でよく起こります。

熱い空気は軽いため、部屋の天井付近にたまりやすく、特に高気密な住宅では空気の入れ替えがうまくいかない可能性があります。そのため、日中に上昇した室温が、夜になっても下がらず、外の気温が低くなっても部屋の中だけが暑いまま残ってしまうのです。

電化製品や照明、調理などによっても熱は発生しており、気づかないうちに室温が上昇しているケースもあります。風通しの悪い構造や換気不足、熱の出口がない間取りなどの条件が重なると、熱が逃げずにこもり、外との温度差が大きくなるのです。こまめな換気と熱源の見直しが必要になります。

断熱が不十分

建物の断熱性能が不十分だと、外気の影響を直接受けやすくなり、室内の温度が上がりやすいです。

夏は外から入ってくる熱の約73%が開口部、つまり窓から侵入しているとされており、屋根からは約11%、外壁からは約9%、換気による侵入が約5%、床からの影響は1〜2%程度といわれています。

このように、断熱が弱い部位からは容赦なく熱が入り、たとえ外が涼しくなっても、室内には熱がこもりやすくなります

築年数が古い住宅や簡易的な構造の建物では、断熱材が入っていない、または薄すぎるケースも多いです。窓ガラスやアルミサッシなどの断熱性が低い素材を使っていると、熱の侵入がさらに激しくなります。

結果として、冷房の効きが悪くなり、快適さを保つために多くの電力を消費してしまうのです。断熱性能の強化は、暑さの解消だけでなく冷暖房費の削減にもつながる、根本的な対策といえます。

部屋に熱がこもるときの対策

室内にたまった熱を逃がす工夫や、そもそも熱を入れない工夫で、暑さをやわらげることができます。ここでは、部屋に熱がこもるときの対策を紹介します。

窓を開けて部屋にたまった熱を逃がす

日中にたまった熱を外に逃がすには、風通しをよくすることが大切です。

外の気温が下がり始める夕方から夜にかけて、部屋の2方向の窓を開けて空気の通り道を作ると、室内の熱が効率よく排出されます。

南と北、または東と西など、風が通るような対角線上の窓を開けると、空気が流れやすくなります。風が弱いときは、扇風機を窓の方向に向けて熱を押し出すようにすると、空気の循環が生まれてさらに効果的です。

窓を開けるときには、室内の熱だけでなく湿気やにおいも一緒に出せるため、空気全体がリセットされて気分もすっきりします。毎日の習慣として取り入れることで、自然な温度調整ができるようになります。

遮光カーテン・断熱シェードを使い窓からの熱を遮る

強い日差しが部屋に入ると、床や家具が熱を持ち、室内の温度が急激に上がります。特に南向きや西向きの窓は、日中に直射日光が差し込みやすく、遮る工夫がないと室内がとても暑くなってしまいます。そこで役立つのが、遮光カーテンや断熱シェードです。

遮光カーテンや断熱シェードは光を遮るだけでなく、太陽からの熱も一緒にブロックする性質があります。窓に沿ってぴったりと取りつけることで、すき間から入る熱を防ぎ、室温の上昇を抑制できます。

窓ガラスに貼る遮熱フィルムを併用すると、さらに高い効果が期待できます。夏だけでなく、冬の寒さも軽減できるため、一年中活用できる手軽な断熱対策としておすすめです。

扇風機・サーキュレーターを使用して熱を追い出す

室内の空気が動かないと、熱が天井や壁の近くにたまり、室温がじわじわと上がってしまいます。そんなときには、扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させることが効果的です。

扇風機の風を部屋の外に向けると、中にたまった熱い空気を外へ押し出すことが可能です。窓の外側に扇風機を向けて、逆側の窓から風を取り入れると、家全体に風の流れが生まれます。

サーキュレーターは天井付近の熱を下に押し下げたり、エアコンの冷気を部屋全体に広げたりするのに役立ちます。空気が動けば体感温度も下がり、同じ気温でも涼しく感じられるようになるでしょう。冷房とあわせて使えば、エネルギー効率も高まり、電気代の節約にもつながります。

熱の発生が少ない家電や照明に入れ替える

家の中には、知らないうちに熱を出している電化製品がたくさんあります。とくに白熱電球や古いテレビ、冷蔵庫などは使用中にかなりの熱を発生させます。こうした家電をLED照明や省エネタイプの製品に変えるだけで、部屋の温度上昇を抑えることが可能です。

LEDはほとんど熱を出さず、消費電力が少ないため、電気代も安くなります。電子レンジや炊飯器などの使用時間をできるだけ短くしたり、調理中は換気扇を併用したりすると、熱のこもりを減少できます。

日常的に使う家電を見直すことで、室温の管理がしやすくなり、快適な室内環境が維持しやすくなります。少しの工夫で大きな効果が得られる方法です。

高性能のエアコンに入れ替える

古いエアコンは効きが悪く、設定温度を低くしてもなかなか涼しくなりません。そのため、余計に電力を使い、室内の温度管理もしにくくなります。

最新の高性能エアコンは、部屋の広さや温度、湿度に応じて自動で調整する機能があり、効率よく快適な環境を保つことが可能です。省エネ性能が高く、消費電力を抑えながら十分な冷房効果を発揮します。

冷たい空気を部屋全体に行き渡らせるためには、サーキュレーターなどと併用するのがおすすめです。さらに、フィルターをこまめに掃除するとエアコンの効きがよくなり、冷房の性能をより引き出せます。快適さと節電の両立を目指すなら、冷房機器の見直しも重要なポイントです。

除湿する

湿度が高いと、人は実際の気温以上に暑く感じてしまいます。これは、汗が蒸発しにくくなり、体温をうまく下げられないためです。そこで有効なのが、エアコンの除湿機能や専用の除湿機を使って、空気中の湿気を取り除く方法です。

除湿をすると、部屋の中がカラッとして涼しく感じられるだけでなく、カビやダニの発生も抑えられます。特に梅雨の時期や雨のあとなど、湿度が高くなりやすいタイミングで積極的に除湿を行うと、快適さが大きく変わるのでおすすめです。室内干しの洗濯物が早く乾いたり、ベタつきのない空間になったりと、日常生活の質も向上します。

エアコンの冷房だけに頼らず、湿度管理も並行して行うことが、暑さ対策としてとても効果的です。

断熱リフォームをする

暑さの原因が家の構造にある場合、一時的な対策だけでは効果が薄く、すぐに熱が戻ってきてしまいます。そんなときには、断熱リフォームを行えば、根本的に室内の温度上昇を抑制できます。

窓を断熱性の高いものに変えたり、壁や床、天井に断熱材を追加したりすると、外の熱を室内に入れにくくすることが可能です。断熱性が高まれば、冷房の効きがよくなり、設定温度を下げなくても涼しさを感じやすくなります。結果として電気代の節約にもつながります。

一部だけのリフォームでも、室温に大きな変化が出る可能性があります。建物の状態にあわせて適切な場所を見極めることが、効果的な暑さ対策につながるのです。

JR神戸駅前のHDC神戸には根本的に部屋の暑さを解消したい場合に相談できるリフォーム会社の窓口が複数あり、一度に様々な会社に相談ができて便利です。断熱リフォームをしたいとお考えの方は、施工事例などの話を聞くとどんな調査や工事が必要か想像できるのでおすすめです。

根本的に熱をシャットアウトするには

家の外側から熱が入り込まないようにする工夫をすると、もっと根本的な暑さ対策が可能です。戸建てとマンションでは、できることに違いがありますが、どちらも適切な方法を選べば効果的です。

屋根裏に断熱材を追加

太陽の光を直接受ける屋根は、日中に非常に高温になります。その熱が天井を通して室内に伝わると、夜になっても部屋が暑い状態が続く原因になります。

戸建て住宅では、屋根裏に断熱材を追加すると、この熱の伝導を減らし、部屋の温度上昇を抑えることが可能です。特に2階の天井裏が直接屋根に接している場合は、断熱効果の有無で室温が大きく変わります。

断熱材にはグラスウールや発泡ウレタンなど、空気を多く含む素材が使われているため、熱を伝えにくくします。

屋根裏は空間があるため断熱材をしっかり入れやすく、熱の侵入を抑える効果が高くなります。空調の効きも良くなり、室内の温度が安定しやすくなるため、日中の暑さを軽減できるだけでなく、冷房に頼る時間も短くなるでしょう。

一方、マンションでは屋根裏に個別で手を加えることは難しく、共用部の扱いとなるため、住戸単位での対策は現実的ではありません。そのため、マンションの場合は各住戸の専有部分の天井に断熱ボードを設置する、天井裏にグラスウールを敷き詰めるなどの工夫が主な対策になります。

夏だけでなく、冬の寒さにも効果を発揮するため、快適な暮らしに大きく貢献する方法です。

窓を二重窓に

窓は戸建て・マンションを問わず、建物の中で熱の出入りが特に大きい場所です。夏は強い日差しと熱がガラスを通して入り、部屋の中を温めてしまいます。二重窓にすることで、外の熱が室内に伝わるのを抑えることが可能です。

二重窓は2枚のガラスの間にある空気の層が断熱材のような働きをし、熱の移動をゆるやかにします。音の出入りを抑える防音効果や、ガラス面の温度差による結露の防止も期待できます。

マンションでは窓枠や外観を変更するリフォームは制限がありますが、内窓を設置して二重窓にする場合は居住者の判断で取り付けられるケースが多いです。見た目を大きく変えずに断熱性を高めることができ、冷房の効きも良くなります。特に日差しの入りやすい南向きや西向きの窓に取り入れると、夏の暑さを大きく減らすことができます。日射対策と断熱を同時に進めたいときに、有効な方法です。

外壁に断熱材を追加

外壁は、外の気温や日射の影響を直接受ける部分です。ここに断熱材を加えることで、家の内部に熱が伝わるのを抑えることができます。

断熱材は、外壁の外側や内側に取りつける方法があり、どちらの工法でも建物の断熱性能を高めることが可能です。外壁に断熱材を加えると、室内の温度が一定に保ちやすくなり、冷房に頼らなくても快適な環境が実現しやすくなります。

戸建て住宅では、既存の外壁に断熱材を貼り重ねる「外張り断熱」や、内側から断熱材を貼る「内断熱」など、構造に応じた方法を選ぶことができます。

一方、マンションでは外壁は共用部にあたるため、個別の住戸で外断熱を行うことは基本的にできません。しかし、室内側から断熱パネルや断熱ボードを貼る「内断熱」の方法であれば、住戸単位でも施工が可能です。部屋ごとに施工することで、寝室やリビングなど使用頻度の高い空間から効率よく改善できます。

外の気温が高い日でも、室内への熱の影響が少なくなるため、夏の午後の蒸し暑さを防ぐ効果があります。冬にも冷気が入りにくくなるため、1年を通して快適に過ごせる住まいづくりにつながります。外壁の断熱は、建物全体の性能を底上げする根本的な対策です。

床下に断熱材を追加

床下の空間も、外の気温の影響を受けやすい部分です。地面から伝わる熱が床を通して室内に届くことで、足元が暑くなったり、部屋全体がじんわりと温まったりします。床下に断熱材を取りつけると、こうした熱の伝わりを遮り、室温の上昇を抑える効果が期待できます。

戸建てでは、床下に空間がある場合、床の裏側に断熱材を取り付けることで、地面から伝わる熱を遮ることができます。夏の暑さだけでなく、冬の底冷えも防げるため、冷暖房の効率が上がり、光熱費の削減にもつながります。

一方、マンションは構造上、下階の天井と床が一体になっているケースがあるため、床下に断熱材を追加することはできない場合もあります。その代わり、床面に断熱材を含んだフローリングやカーペットを敷くと、体感温度が改善され、冷房効果も保ちやすくなります。簡易的な方法ですが、住戸内でできる断熱手段として有効です。

使われる断熱材には、発泡スチロールや繊維系の素材など、熱を伝えにくいものが選ばれます。床の裏側に密着させることで、下からの熱をブロックし、空調の効きも安定しやすくなります。

床下の断熱は冬の寒さを防ぐためにも効果的ですが、夏の暑さ対策にも役立ちます。建物の断熱性能を高めるうえで、見落とされがちな部分だからこそ、しっかり対策すると快適さが大きく変わります。

外壁・屋根に遮熱塗装

太陽の光を反射する力を持つ遮熱塗料を外壁や屋根に塗ると、表面温度の上昇を抑制できます。とくに屋根は日中に高温になりやすく、その熱が室内に伝わってしまいます。遮熱塗装を行うと、屋根や壁が太陽の熱を吸収しにくくなり、室温の上昇をゆるやかにできます。表面が60℃以上に達するような真夏でも温度の上昇を抑えることが可能です。

この方法は、建物の外観をほとんど変えずに暑さ対策をしたいときにも適しています。塗料の色や種類によって反射率が異なるため、より効果の高いものを選ぶと、熱の侵入を効果的に防ぐことが可能です。

とくに濃い色の屋根や金属系の外装材を使っている戸建て住宅では、遮熱塗装の効果が高く、建物全体の温度上昇を抑えるのに役立ちます。

遮熱塗装は、断熱材を追加するのが難しい建物でも対応しやすく、既存の屋根や壁を活かしたまま快適性を高める方法として活用されています。

一方、マンションでは屋根や外壁は共用部にあたり、個人で遮熱塗装を行うことはできません。ただし、ベランダやバルコニーの床面に遮熱マットを敷くなど、小規模でも熱を反射する工夫を取り入れることは可能です。

断熱リフォームの費用相場と工期

断熱リフォームは内容によって費用も工期も大きく異なります。どの部分に手を加えるかを明確にすることが、予算と工事計画を立てるうえで大切です。ここでは、主に戸建て住宅で施工可能な断熱リフォームの費用相場を紹介します。

屋根裏に断熱材を追加

屋根裏への断熱リフォームは、夏の暑さを防ぐうえでとても効果的です。

施工方法には、グラスウールなどの繊維系断熱材を敷き詰める方法や、吹き込み式の断熱材を使用する方法があります。

費用は1㎡あたりおよそ5,000円〜8,000円が相場で、30㎡の屋根裏なら15万円〜25万円程度です。工事は1日〜2日で完了するケースが多く、住んだままでも実施しやすいのが利点です。光熱費の削減にもつながり、費用対効果の高い断熱対策といえます。

窓を二重窓に

二重窓へのリフォームの1カ所あたりの費用は7万円〜12万円程度で、ガラスの種類やサイズによって異なります。掃き出し窓を2カ所、腰窓を2カ所といった標準的なプランでは、工事全体で30万円〜50万円ほどが目安です。1窓あたり1時間前後で取り付けが可能で、1日で複数箇所の施工を終えられます。

マンションでも内窓を設置して二重窓にする場合は戸建てと同等の価格、工期で施工できます。共用部である掃き出し窓など外部に面する部分では、管理規約の内容により内窓を設置することはできても、複層ガラスの窓などに交換はできませんので注意が必要です。

外壁に断熱材を追加

外壁に断熱材を追加する工事は、家全体の断熱性を高める非常に有効な方法です。既存の外壁の外側に断熱材を取り付ける「外張り断熱」は住みながら断熱工事ができる可能性が高いため主流となっており、建物を包み込むように熱の出入りを防ぎます。内断熱も可能ですが、外壁に面した内壁を解体して断熱材を入れるため、フルリフォームや1部屋だけのリフォームをする場合に選ばれるケースが多いです。

この工事では足場を組んで広い面積に作業する必要があるため、費用がかかり、工期も長くなります。相場としては1㎡あたり15,000円〜25,000円程度で、100㎡の外壁なら150万円〜250万円が目安です。

工事期間は10日〜2週間ほどかかりますが、住宅の断熱性能は大きく向上します。外壁塗装や外観リフォームと組み合わせて行うことで、見た目の改善と省エネを同時に実現できます。

床下に断熱材を追加

床下からの冷気や熱の影響を防ぐには、床の裏側に断熱材を取りつける方法が効果的です。床下が高いタイプの戸建てでは床下に潜って作業する場合もあるため、床材をはがさずに施工できるケースもあり、施工の負担が比較的軽いのが特徴です。

マンションでは床材を剥がして断熱材を追加するため、床の高さが変わる可能性もあります。発泡スチロールや高性能ウレタンなど、断熱性の高い素材が使用されます。

費用は1㎡あたり7,000円〜10,000円程度で、20坪(約66㎡)の住宅なら30万円〜40万円が目安です。工期は1日〜3日程度と短く、工事中も普段通り生活できます。

断熱効果は特に冬に実感しやすく、底冷えを防ぐことで暖房の効率もアップします。冷暖房の効きが安定すれば床から冷気が逃げず、夏の室温上昇も抑えられるため、一年を通じて快適な住まいづくりに貢献します。

外壁・屋根に遮熱塗装

屋根や外壁の表面に遮熱塗料を塗ると、太陽の光を反射して表面温度の上昇を防ぐことが可能です。

塗装にかかる費用は、屋根と外壁あわせて60万円〜120万円程度で、使用する塗料の種類や施工面積により変動します。工事期間は5日〜10日が一般的で、外観の色や質感も調整できるため、見た目を保ちながら機能性も高めることが可能です。定期的なメンテナンスとしても実施しやすく、リフォームのタイミングに合わせて検討すると無駄がありません。

JR神戸駅前のHDC神戸には、断熱リフォームついて相談できるリフォーム会社の窓口が複数あり、一度に様々な会社に相談ができて便利です。現在の住まいの状況や、今後の暮らし方に応じた提案を受けながら、それぞれの会社が提案する断熱方法を検討できます。

また、同じくHDC神戸や、グランフロント大阪のHDC大阪には住宅設備のショールームが多く出店しています。最新の住宅設備を見て、断熱リフォームと同時に浴室や洗面所といった設備を含めたリフォームを検討してみるのも、快適な住まいでの生活が想像できるのでおすすめです。

断熱リフォームの事例

実際に断熱リフォームを行った家庭では、暑さの改善や光熱費の削減など、さまざまな効果が報告されています。

二重窓を取り入れた断熱リフォーム事例

ビフォー

アフター

施工会社 ナサホーム
築年数 20年

大きな窓が断熱上の弱点となっていたため、空調が効きづらく結露も多い状態でした。

二重窓にリフォームしたことで断熱の最大の弱点であった窓をカバーでき、断熱の効果以外にも防音や結露軽減が期待できます。

リフォームの結果、快適な居住空間を実現できました。

戸建て全体を断熱リフォームした事例

ビフォー

アフター

施工会社 アートリフォーム
費用 4500万円
築年数 42年

築古の戸建ては気密性が低く、隙間風の影響による寒さが課題でした。そこで、全体的に断熱リフォームを施した事例です。床、壁、天井に断熱材を施工し、窓はペアガラス、基礎部分の断熱もしっかりと行いました。

断熱リフォームのために壁や床、天井を解体することから、間取り変更も合わせて行っています。リフォーム後は生活動線もすっきりとし、過ごしやすい空間に生まれ変わりました。

断熱材入りの鋼板屋根を張り増しリフォームした事例

ビフォー

アフター

施工会社 ナサホーム
築年数 20年

屋根が劣化してひび割れしたために水漏れしており、夏場に2階の部屋が暑くなるのをどうにかしたいとの要望で、断熱屋根の張り増しリフォームを行いました。

屋根材を全面的に張り増すと重量が増えることから、施主が耐震性能に不安を感じていたため、軽量性にすぐれた素材を選定しています。耐震性能に大きな影響を与えることなく、屋根の断熱性能を高めて水漏れを修繕できました。

外は涼しいのに部屋が暑い理由と、根本から解決する方法を解説

外の気温は涼しくなっているのに、部屋の中がいつまでも暑いままなのは、建物の構造や断熱性能に原因があるケースが多くあります。窓や屋根、壁といった部位からは目に見えない形で熱が入り込んでおり、それが室内にとどまり、時間が経っても熱が抜けにくくなるのです。日中に蓄えた熱が夜になっても放出され、空調の効きが悪くなる原因にもなります。

まずは、こもった熱を逃がすための換気や、日差しを遮る遮光対策、空気を循環させる工夫など、手軽にできる方法から始めるのが効果的です。

それでも改善が難しい場合は、断熱リフォームや遮熱塗装など、構造そのものを見直すことで根本的に暑さを防ぐことができます。屋根裏、窓、壁、床など、どの部分が最も影響しているかを見極めたうえで、段階的に対策を進めることがポイントです。

暑さの原因を正しく理解し、それに合った対策を講じると、冷房に頼りすぎることなく快適な室内環境が実現できます。今ある家をより心地よくするために、できるところから少しずつ見直していくことが、暑さ対策の第一歩です。

JR神戸駅前のHDC神戸には、部屋が暑い状況について相談できるリフォーム会社の窓口が複数あり、一度に様々な会社に相談ができて便利です。

また、同じくHDC神戸や、グランフロント大阪のHDC大阪には住宅設備のショールームが多く出店しています。最新のユニットバスの他にシステムキッチンなどを見て、断熱リフォームと同時に浴室や洗面所といった設備を含めたリフォームを検討してみるのも、過ごしやすい空間が想像できるのでおすすめです。

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