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お風呂を窓なしにして後悔したポイント【後悔しないために考えること】

この人に聞きました菊地重信

一級建築士、一級建築施工管理技士他様々な建築系資格を取得。ゼネコンで様々な業務を経験しながら一級建築士試験で苦労した経験を活かし、一級建築士試験を攻略するブログを運営。建設を学ぶ専門サイトの立ち上げ経験もあり。サッカーとお笑いが好き。フットサルとギターを嗜む。著書「学び直しの一級建築士」

窓なしのお風呂は最近人気を集めていますが、後悔するケースも少なくありません。

その理由は、窓なしのお風呂には以下のデメリットがあるからです。

  • 換気不足:カビや雑菌が繁殖し、結露が発生する
  • 採光不足:暗く閉塞感があり、リラックスしにくい
  • 景色や開放感の欠如:楽しみ方が限られてしまう

窓なしのお風呂にする場合は、これらのデメリットを理解した上で、対策を検討することが大切です。

本記事では、窓なしのお風呂にして後悔したポイントと、後悔しないための対策について解説します。

お風呂を窓なしにするか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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お風呂を窓なしにして後悔したポイント

お風呂を窓無しにして後悔したポイントは、主に以下の3つです。

  • 換気ができなくて臭いがこもる
  • カビが生える
  • お風呂が暗く開放感が無い

換気ができなくて臭いがこもる

お風呂は湿度が高く、水や石鹸カスなどの汚れが発生しやすい場所です。そのため、換気が不十分だと湿気や汚れがこもり、カビや雑菌が繁殖してしまいます。カビや雑菌は嫌な臭いの原因となるだけでなく、健康被害の原因にもなります。

お風呂の窓は換気の役割を果たしています。窓がないと換気が十分にできない場合があり、カビや雑菌の繁殖を抑えることができず、臭いがこもってしまうのです。

具体的には、以下のような臭いがこもってしまう場合があります。

  • 石鹸やシャンプーの臭い
  • 汗や皮脂の臭い
  • 生乾きの臭い
  • カビや雑菌の臭い

臭いがこもってしまうことで気分が悪くなったり、リラックスしにくくなるといったデメリットが起こりえます。また、お風呂に入ったときに臭いと家族が不快感を感じる場合もあるでしょう。

臭いがこもって後悔するのを防ぐためには、以下の対策が必要です。

  • 換気扇を常時運転する
  • 浴室乾燥機を利用する
  • 浴室に強い換気扇を設置する

カビが生える

カビは湿度80%以上、温度20℃以上の環境で繁殖しやすくなります。お風呂は湿度や温度が高くなりやすいため、カビが生えるリスクが高いです。

カビは浴室の壁や天井、浴槽などに発生し、見た目が悪くなるだけでなく健康被害の原因にもなります。カビが原因のアレルギーや皮膚炎などの症状を引き起こす可能性があります。

カビが生えるのを防ぐためには、臭いがこもるのを防ぐ方法と同じような対策が必要です。先述したように、換気扇を常時運転する、浴室乾燥機を利用する、浴室に強い換気扇を設置するといった対策に加え、カビ取り剤やカビ防止剤を使用するなどの対策が必要になります。

お風呂を窓なしにした段階で、強い換気扇にしたり、浴室乾燥機を設置したりしていれば、対策は比較的簡単でしょう。ですが、浴室乾燥機を設置しておらず、通常の換気扇の設置にとどまっていれば、清掃の頻度を上げるしかありません。メンテナンスが大変で後悔している人が多いようです。

お風呂が暗く開放感が無い

お風呂に窓があると自然光が入ってくるため、明るく開放的な空間になります。窓がないと、暗く閉鎖的な空間になりがちです。

明るく開放的なお風呂は、リラックス効果や気分転換の効果も期待できます。窓がないお風呂は閉鎖的な空間になるため、リラックスしにくく感じる人もいます。

また、窓がないことで外からの景色を楽しむこともできません。窓から見える景色は、お風呂での時間をより豊かなものにしてくれるものです。

窓なしのお風呂にする場合は、後悔しないために以下の点に注意しましょう。

  • 照明を十分に設置する
  • 明るい色の壁や床材を使用する
  • 窓なしでも開放感を感じられるデザインにする

 

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お風呂に窓は必要なのか【窓の機能とメリット】

お風呂に窓は必要なのか、という問いには一概に答えることはできません。というのも、窓には採光と換気という2つの重要な機能があるからです。

窓に求められる機能は採光と換気

窓に求められている機能は採光と換気です。採光と換気の基準さえ満たしていれば、窓は不要とも言えます。

採光

お風呂は日当たりが悪い場所にあることが多いため、窓から自然光を取り入れることで、ほがらかで広々と感じる空間にできます。

自然光には、以下のような効果があります。

  • リラックス効果
  • 気分転換効果
  • 視覚の回復効果
  • 体内時計の調整効果

お風呂は体を清潔に保つだけでなく、リラックスしたり気分転換したりする場所です。自然光を取り入れることで、より快適に過ごすことができます。

また、自然光には視覚の回復効果や体内時計の調整効果など、健康にも良い効果が期待できます。

一方で、窓がないお風呂は自然光が入りにくいため、暗く閉じた空間になりがちです。中には暗いお風呂が好きな方もいますが、多くの人にとってはリラックスしにくく、気分転換の効果も薄いでしょう。

また、窓がないことで、外の景色を楽しむこともできません。窓から見える景色は、お風呂での時間をより濃密なものにしてくれるものです。

換気

お風呂は、水や石鹸カスなどの汚れが発生しやすい場所です。そのため、換気が不十分だと、湿気や汚れがこもり、カビや雑菌が繁殖してしまいます。

窓は、換気の重要な役割を果たしています。窓を開けることで、外の空気を取り入れ、室内の湿気や汚れを取り除くことが可能です。

法的には窓がなくてもOK【窓の機能は満たそう】

建築基準法では、お風呂に窓がなければならないという規定はありません。ただし、換気設備を設置する必要があるため、換気扇や浴室乾燥機などの設置は必須です。

具体的に言うと、建築基準法第28条第2項では、居室には換気のための窓その他の開口部を設け、その換気に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、20分の1以上としなければならないと規定されています。つまり、居室には窓が必要です。

しかし、居室とは、居住、作業、娯楽などの目的のために継続的に使用する室のことであると、建築基準法第2条4号に定められています。つまり、お風呂は居室に含まれていません。そのため、建築基準法から考えると窓がなくてもOKです。

浴室は機能上の問題で湿度が高くなるため、換気がどうしても必要です。換気されなければ、臭いがこもりカビが生えて使いにくくなってしまいます。窓で一度に換気できれば良いですが、窓がない場合は換気扇でしっかりと換気できれば問題ありません。

また、浴室の窓は採光の役割も果たします。窓がない浴室は、採光窓の代わりに照明の設置が必要です。他方、採光窓がある場合でも夜間は真っ暗になりますし、夜間にお風呂に入る人が多いため、窓の有無に関わらず照明を設置するのが一般的です。

 

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お風呂に窓を設けるデメリット

お風呂に窓を設けるデメリットは、以下の4つが挙げられます。

  • 窓から熱が逃げる
  • 窓に結露する
  • 清掃性が悪い
  • 防犯対策が必要

窓から熱が逃げる

お風呂は水を使うため、熱が奪われやすい場所です。さらに、窓は家の中で最も断熱性能が低い場所とされています。そのため、お風呂に窓があると熱が逃げやすくなります。

窓から熱が逃げることで、以下のデメリットがあります。

  • 冬場は寒く感じる
  • エネルギー効率が悪くなる

冬場は窓から熱が逃げることで特に寒く感じ、お風呂の暖房にかかるエネルギーコストが高くなります。また、窓から熱が逃げることでエネルギー効率が悪くなる可能性があります。

お風呂に窓を設ける場合は、窓のサイズや位置を工夫して熱が逃げるのを防ぐことが大切です。具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • 窓を小さくする
  • 窓を浴室の奥に配置する
  • 断熱性の高い窓を選ぶ

窓に結露が発生する

お風呂は湿度が高い場所です。窓があると、窓に結露が発生しやすくなります。結露はカビや雑菌の繁殖の原因になるため、注意が必要です。

窓に結露が発生する原因は、以下のとおりです。

  • 窓の断熱性能が低い
  • 窓と空気に温度差が生じる
  • 浴室内の湿度が高い

先述しましたが、窓は家の中で最も断熱性能が低い場所とされています。断熱性能が低いため窓と浴室の空気に温度差が生じ、窓の表面に結露が発生しやすくなります。

また、浴室はお風呂やシャワーの使用、洗濯などの影響で、湿度が高くなりやすい場所です。湿度が高いと窓の表面に水蒸気が付着しやすくなり、結露が発生しやすくなります。

窓に結露が発生することで、以下のデメリットがあります。

  • カビや雑菌の繁殖の原因になる
  • 掃除が大変になる
  • 窓の劣化を早める

結露が発生するとカビや雑菌の繁殖の原因となります。カビや雑菌を繁殖させないためにも、掃除が必要となりメンテナンスが大変です。

また、結露は窓の劣化を早める原因にもなります。結露が長時間放置されると、窓のサッシやガラスにダメージを与え、窓枠が錆びるなど劣化を早めてしまいます。

清掃性が悪い

お風呂は、水垢やシャンプーの泡などの汚れがつきやすい場所です。そのため、窓も汚れがつきやすく清掃が必要です。

窓の汚れには、以下のようなものがあります。

  • 水垢
  • 石鹸カス
  • カビ
  • 雑菌

水垢や石鹸カスは、水や石鹸の成分が固まったものです。カビや雑菌は、湿度が高い環境で繁殖するものです。

窓の汚れがひどくなると、以下のデメリットがあります。

  • 見た目が悪くなる
  • カビや雑菌の繁殖を促す
  • 窓の劣化を早める

窓の汚れがひどくなると見た目が悪いです。水垢や雑菌によるピンク汚れや、カビによる黒ずみは見た目も悪く、カビや雑菌が増えた場所はより雑菌が繁殖して窓の劣化を早めます。

窓の素材や色は掃除しやすさに影響します。ガラスは掃除しやすいですが、木製やプラスチック製の窓は、汚れがつきやすく掃除が大変です。窓枠やサッシの隙間にも汚れがたまりやすく、メンテナンスが面倒なのがお風呂に窓をつけるデメリットでしょう。

防犯対策が必要

お風呂に窓を設けるデメリットとして、防犯対策が必要な点が挙げられます。

お風呂は外から見えやすい場所にあることが多いため、窓があると外から覗かれたり、侵入されたりする可能性があります。

窓から覗かれたり侵入されたりすることは、プライバシーが侵害されるだけでなく盗難や性的被害に遭う可能性さえあります。

お風呂に窓を設ける場合は防犯対策が必要です。具体的には以下の方法が挙げられます。

  • 目隠しや防犯フィルムを貼る
  • シャッターやブラインドを設置する
  • 防犯カメラを設置する
  • 窓の高さ、サイズを工夫する

目隠しや防犯フィルムを貼ることで、採光性を確保したまま外から覗かれにくくなります。シャッターやブラインドを設置することで、視線をさえぎる効果が強くなり、防犯性も向上します。防犯カメラを設置することで、不審者の侵入を未然に防げるでしょう。

また、窓の高さやサイズを工夫することで、防犯性を高めることも可能です。窓の高さを高くすることで、外から覗きにくくなります。窓のサイズを小さくすることで、侵入しにくくなります。

 

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お風呂に窓をつけるメリット

お風呂に窓をつけることで、以下のメリットがあります。

  • 必要に応じて換気ができる
  • 窓があれば開放感もある
  • 太陽光による除菌効果も期待できる
  • 窓枠を棚代わりに使える

窓があることで、お風呂の快適性や利便性が向上するでしょう。

必要に応じて換気ができる

窓があれば必要に応じて換気ができるので、湿度を適度に保てます。

具体的には、以下のメリットがあります。

  • カビや雑菌の繁殖を抑えられる
  • 結露を防ぐことができる
  • においやホコリを除去できる
  • 空気の入れ替えができる

先述しましたが、カビや雑菌は湿度80%以上、温度20℃以上の環境が繁殖しやすい条件です。窓を開けて換気をすることで湿度を大きく下げることができ、カビや雑菌の繁殖条件から外れることで、カビや雑菌の発生を抑えられるでしょう。

窓を開けて換気をすることで結露を防げます。結露はお風呂のような湿度が高い場所だと発生しやすいです。窓を開けて換気をすることで湿度を下げることができ、結露を防げます。

また、窓を開けて換気をすると空気の入れ替えができます。空気の入れ替えを行うことで、においやホコリも除去でき、新鮮な空気を取り入れられます。

窓があれば開放感もある

お風呂は狭い空間になりがちな場所です。窓があれば、外からの光や風を取り込むことで開放的な空間を演出できます。

具体的には、以下のメリットがあります。

  • 圧迫感を軽減できる
  • リラックス効果が期待できる
  • 気分転換になる

窓があることで視界が開け、外の景色や自然を感じられます。外の景色や自然を感じることは圧迫感を軽減し、リラックス効果が期待できるでしょう。

また、窓から外の景色を楽しむことで、気分転換にもなります。たとえば、

  • 夜空を眺めながら入浴する
  • 朝日を浴びながら入浴する
  • 花や緑を眺めながら入浴する

など、さまざまな楽しみ方ができます。

太陽光を取り込めば除菌効果も期待できる

太陽光には、除菌効果があるといわれています。窓から太陽光を取り込むことで、浴室内のカビや雑菌の繁殖を抑えられるでしょう。

具体的には、以下のメリットがあります。

  • カビや雑菌の繁殖を抑える
  • 衛生面が向上する
  • 健康を守ることができる

太陽光の紫外線はカビや雑菌の細胞を破壊する作用があります。窓から太陽光を取り込むことで、浴室内のカビや雑菌の繁殖を抑えられるでしょう。そのため、浴室内の衛生面が向上します。

カビや雑菌は健康被害を引き起こす可能性があります。窓から太陽光を取り込むことで、カビや雑菌の繁殖を抑え、家族の健康を守れます。

窓枠を棚代わりに使える

窓枠は棚代わりに使えるスペースとして有効活用できます。窓枠にシャンプーやリンス、タオルなどお風呂で使うものを置いておくと、使い勝手が向上します。

具体的には、以下のメリットがあります。

  • 収納スペースが増える
  • 小物が取り出しやすい
  • 掃除がしやすい

窓枠は浴室内の限られたスペースを有効活用できるスペースです。窓枠に収納スペースを確保することで、浴室内の収納スペースが増えます。ただし、窓枠を棚代わりに使う場合は以下の点に注意が必要です。

  • 窓枠の耐荷重を確認する
  • 窓枠に重すぎるものを置かない
  • 窓枠の周りに水が溜まらないようにする

窓枠の耐荷重を超える重いものを置くと、窓枠が破損する可能性があります。また、窓枠の周りに水が溜まると、カビや雑菌の繁殖の原因になるでしょう。

 

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お風呂の新築やリフォームで後悔しないためのポイント

お風呂は毎日使う場所だからこそ、後悔しないためのリフォームが大切です。ここでは、お風呂の新築やリフォームで後悔しないためのポイントを5つご紹介します。

換気をどれくらいしたいか

お風呂の換気はとても重要です。先述しましたが、カビや雑菌を抑えるのに換気がとても有効だからです。そのため、お風呂の計画ではどれくらい換気をしたいのかが重要になります。

換気の方法としては、以下の2つがあります。

  • 窓を開けて換気する
  • 換気扇で換気する

窓を開けて換気する場合は、窓の位置やサイズ、風の流れを検討する必要があります。また、防犯対策も必要です。窓のサイズを大きくすれば、一度に多くの空気を換気できますが、防犯対策が難しくなるトレードオフが発生します。

換気扇で換気する場合は、換気扇の種類や能力を検討が必要です。また、換気扇の音にも注意が必要です。換気能力を検討するのは素人では難しいでしょう。

JR神戸駅前のHDC神戸やグランフロント大阪のHDC大阪には大手住宅設備メーカーのショールームやリフォーム会社が複数入っているので、そういった店舗にいる住まいのプロに相談に行くのをおすすめします。

自分や家族の生活スタイルや好みに合わせて、適切な換気方法を選びましょう。 

通風性をどこまで確保するか

換気扇で換気する場合でも、通風性は重要です。

通風性とは、空気の流れやすさのことです。通風性が悪いと、換気扇の能力を十分に発揮することができず、カビや雑菌の繁殖を抑えることができなくなる可能性があります。

通風性を高めるためには、以下の点に注意しましょう。

  • 窓やドアを開けやすいようにする
  • 浴室内に換気口を設け、家全体の換気計画を考える
  • 浴室内の給気口の位置に注意して、空気の流れをよくする

窓やドアを開けて換気するのは、誰にでも思いつく簡単な換気方法です。ですが、通風性が確保されていないと、窓やドアを開けても換気が十分になされません。家全体の換気計画を考慮して通風性を確保することが必要です。

また、家全体の換気の排気場所を浴室にした場合、ドアに給気口を設けるのを忘れないようにしましょう。家の居室から浴室のドアを通って換気扇から空気が換気される空気の通り道ができるので、効率的に換気ができます。

浴室内の給気口が足元付近にあると、浴室内の空気が循環しやすくなります。ただの四角い空間に給気口が天井の付近にあると、空気が給気口から換気扇に一直線に向かってしまうので、床の方の換気がうまくいきません。水密性との折り合いをつけながら通風性を確保してください。

自然光をどれくらい取り込みたいのか

施工会社 ナサホーム
築年数 30年

先述しましたが、自然光にはリラックス効果や殺菌効果など、さまざまなメリットがあります。そのため、お風呂にどの程度の自然光を取り込みたいかでお風呂の窓の計画が変わります。

この画像の事例では施主が明るいバスルームを希望していたため、全面改装を行いキッチンだった場所に浴室を移動されたようです。もともとは暗いバスルームでしたが、既存の引き違い窓を活かすことで自然光を取り込み、明るいバスルームを実現できていますね。

ただし、窓をつけると防犯対策が必要になります。また、太陽光が浴室内の温度を上げる可能性があるため注意が必要です。

今回の事例では浴室も1階ではありませんし、付近の建物から覗かれる心配も少ないので、防犯対策よりも開放感を優先しています。防犯対策をしながら自然光を取り入れるなら、窓にルーバーを設けたり、窓ガラスをすりガラスにしたりすることで対応できるでしょう。

景色や開放感を楽しみたいか

お風呂に窓をつけることで、景色や開放感を楽しむことができます。しかし、景色や開放感を楽しむには防犯対策との兼ね合いが大切です。また、外からの視線が気になってしまうこともあるため、注意が必要です。

窓の位置やサイズを工夫することで、より広い景色を楽しむことができます。高い位置に窓があれば、外から覗かれる心配も少ないでしょう。間取りを工夫して中庭や坪庭に面するように浴室を配置すれば、防犯対策に悩まされることなく景色を楽しむことができます。

お風呂からの景色をあまり重視しないのであれば、すりガラスを採用すれば採光を確保して外部からの視線を遮ることができます。

断熱性を重視するか

断熱性が高いお風呂は冬場も寒さを感じにくく、夏場も暑さを感じにくくなります。ただし、断熱性が高いと浴室内の湿度が高くなりやすくなる可能性があるため、注意が必要です。

断熱性をどの程度重視するかを検討する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 住んでいる地域の寒暖差
  • 家族構成や入浴頻度
  • 浴室の使用時間

住んでいる地域の寒暖差が大きい場合は、断熱性を重視することで、冬場の寒さ対策に役立ちます。

家族構成でお風呂を使う回数が多い場合や、一人あたりの入浴頻度が多い場合は、断熱性を重視すると良いでしょう。追い炊きやお湯を足す回数を減らすことができ、光熱費の節約につながります。

以下に、断熱性を高める方法をいくつかご紹介します。

  • 壁や天井、床に断熱材を入れる
  • 窓やドアを断熱性能の高いものにする
  • 浴室換気乾燥暖房器を設置する

断熱材には、発泡ウレタンやグラスウールなど、さまざまな種類があります。窓やドアを断熱性能の高いものにする場合は、二重窓や断熱サッシなどがあります。浴室換気乾燥暖房器は、換気と暖房を同時に行うことができる設備です。

自分の予算や希望に合わせて、適切な方法を選びましょう。

お風呂の新築・リフォームで後悔しないために

注文住宅やリフォームで、お風呂の窓をなくすことを選択する人もいます。窓がないことでプライバシーが確保され、防犯対策がしやすくなるなどのメリットがあります。

しかし、窓がないお風呂にはいくつかのデメリットもあります。後悔しないために、以下の点をよく考えておきましょう。

  • 換気不足によるカビや雑菌の繁殖
  • 採光不足による暗さや閉塞感
  • 景色や開放感の欠如による楽しみ方の限界

これらのデメリットを解消するためには、以下の対策が必要です。

  • 換気扇を強力なものにし、浴室乾燥機を設置する
  • 浴室の照明を明るめにし、明るい色の壁や床材を使用する
  • 鏡やガラスブロックを設置する

また、窓なしのお風呂にすると、以下のメリットもあります。

  • デザインやレイアウトの自由度が高まる
  • 外からの視線を遮ることができる
  • 冬場の寒さ対策がしやすい

これらのメリットを踏まえて、自分のライフスタイルや好みに合わせて、窓なしのお風呂にするかどうかを検討しましょう。

 

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