建物の照明はもちろん、空調からスマホまで、現代人の生活に電気は必要不可欠なものです。そんな中で急に停電が起こったとき、冷静でいられる人はなかなか少ないはず。
そこで今回は、みなさんが実際に感じた「停電して困ること」のランキングをご紹介します。どんなトラブルが起きるか知っておけば、いざというときの対策も立てやすくなります。ふとしたときに困らないよう、自分や家族との間で停電に対する備えを固めておきましょう。
目次
電気のない世界での生活!停電したとき起こりうるトラブルとは?
まずは、停電の原因や影響範囲について知っておきましょう。「どのくらいの時間を耐えればいいのか?」「どんなことが起きるのか?」といった知識を持っていれば、いざ停電が起きたときに物事を冷静に考えることができます。自分自身を冷静に保ち、家族や同じ空間にいる人たちを安心させてあげましょう。
停電が起きるタイミングや原因、復旧にかかる時間
そもそも、停電はどのようなタイミングで、何が原因になって引き起こされるものなのでしょうか。この章では、停電が起こる仕組みを解説します。
停電の種類と原因
家や建物に電気が通らなくなる原因は、主に以下の4つです。
- 高圧線にトラブルが起きた
- 低圧線にトラブルが起きた
- 引き込み線にトラブルが起きた
- 家や建物のブレーカーが落ちた
このうち、電気会社が「停電」として情報を出すのは、高圧線や低圧線にトラブルが起きたときだけです。各電力会社はWEBサイトなどで停電情報をお知らせしていますが、引き込み線のトラブルやブレーカーが落ちた場合は何も発信しません。
停電の種類ごとの原因・影響範囲・復旧目安
送電(高圧線・低圧線・引き込み線)に異常が起きた場合、各電気会社がトラブル発生に気づくまでにかかる時間はものの数分程度と言われています。数十分以内にトラブルが起きているエリアを特定し、作業者が現場に向かいます。
規模によって処置が変わりますが、劣化や飛来物などによる単なる断線であれば、数時間程度で復旧または応急処置が可能です。ただし、複数の電線に一斉にトラブルが起きた場合/電柱そのものが破損した・倒れた場合/悪天候や災害下で現着が遅れる場合/火災の消火活動が終わっていない場合などは、復旧に数日を要する場合があります。大型台風が原因で、1週間以上停電が続いたケースも発生しました。
ブレーカーが落ちた場合は、自力での復旧が可能です。スイッチやレバーを操作するだけなので、慣れている人であれば数分程度で復旧できるでしょう。
停電の原因の見分け方
- ブレーカーが落ちていないか確認する
- 電力会社の停電情報を確認する
人々が経験する「停電」のほとんどはブレーカーが落ちたことが原因です。照明が急に消えた、冷暖房が止まったなどの異常に気づいたときには、まずはブレーカーの状況を確認しましょう。
ブレーカーに問題がない場合、担当電力会社の停電情報を確認します。高圧線や低圧線による停電の場合、エリアと影響軒数を調べることができます。広範囲に起きている場合は復旧に数日以上かかる恐れがあります。限られたエリア・少ない軒数であれば数時間〜1日以内に復旧する場合がほとんどです。
ブレーカーに問題がなく、停電情報も出ていない場合、引き込み線のトラブルが起きていることになります。停電情報は出ませんが、引き込み線のトラブルも電気会社が把握しています。数時間〜1日以内に復旧するでしょう。
夜や早朝に停電が起こると視界が真っ暗に
ここからは、停電が起きたときに起こる現象について解説します。主なトラブルは、照明が点かなくなってしまうことでしょう。夜から早朝にかけて停電が起こると、視界が真っ暗になってしまいます。ブレーカーの状況を確認するためにも何らかの灯りが必要です。
停電を何度か経験している人であれば、急に視界が真っ暗になっても「停電かな?」と比較的落ち着いた心境になれるでしょう。しかし、小さな子どもやペットなどはパニックになってしまうかもしれません。自分は大丈夫でも、自分以外の人が平静でいられなくなるケースを想定しておきましょう。
家電は基本的に使えなくなる
コンセントを挿して使うような家電は、基本的にはすべて機能しなくなります。ノートPCやスマホなどのバッテリ駆動するもの以外、家電のほとんどが使い物にならなくなることを覚えておきましょう。
なかでも、冷蔵庫や炊飯器など、温度を管理するものには要注意。密閉しておくことで保冷・保存効果が持続する場合もあります。使えなくなる家電、停電後も効果が続く家電、バッテリで駆動する家電といったようにカテゴリ分けしておきましょう。
充電が必要なものの操作は慎重に
スマホ、ノートPC、卓上家電などはバッテリ駆動のため、停電時も使用できる道具として重宝することでしょう。しかし、充電ができなくなるので、使用できる時間が限られます。
消費電力を減らす機能があれば、まずは最小電力で駆動するように設定しましょう。その後、停電の原因と予想される復旧時間を把握します。数時間程度の停電であれば、普段のように使っても問題ありません。1日以上続きそうなときは慎重に使いましょう。
家によってはトイレやシャワーの水回りに影響することも
最近では、自動洗浄や暖房便座など高機能なトイレが広く普及しています。停電のときには、トイレのオプション機能は使えなくなります。ただし大抵の場合、手動で水を流すことが可能です。停電が起きたときにトイレの機能がどこまで使えるのか、しっかりと把握しておきましょう。
断水していない限りシャワーは使えます。しかし、温度管理がデジタル化されている家では、お湯が出なくなったり温度の制御ができなくなったりする場合があります。無理に水浴びをすると体調を崩すこともあるので、湯温管理のできない状態でシャワーに入るかどうかは慎重に考えましょう。
地味に不便!停電して困ることランキング12位→9位と対策法
ここからは、停電して困ることのランキングをご紹介します。それぞれの対策法についても解説しますので、停電が起きたときの参考にしてみてくださいね。
第12位:電気自動車、電動自転車の充電ができなくなる
通勤や家族の送り迎えで車や自転車を使っている人からの声が多かったのが、電気自動車やアシスト自転車の充電ができなくなることでした。
電気自動車の場合、大規模災害でない限り停電エリア外のステーションが機能している可能性が高いです。バッテリーの量がギリギリにならないように、普段からこまめに充電しておけば安心です。
電気自転車の場合、家庭で充電することがほとんどなので、停電時は使えなくなると考えたほうが良いでしょう。出先でバッテリーが切れてしまうと、20kg以上の重みのある自転車本体を手押しで持ち帰る必要があります。地域のシェアサイクルや公共バスなど、複数の交通手段を持っておきましょう。
第11位:固定電話が使えなくなる
電話回線が生きている場合も、固定電話への給電がなくなってしまうと電話が機能しなくなります。こちらからかける場合はスマホや携帯があるのでそこまで問題にならないかもしれません。しかし、相手から固定電話側にかかってきた電話を取れなくなってしまう点には要注意。
別のエリアに住む家族や親戚など、いざというときに連絡が取れなくなると困る間柄の人には固定電話以外の連絡方法を共有しておきましょう。LINEや各種SNSでのチャット連絡はバッテリ消費も少なく、一方的に情報を入れておくことができるので便利ですよ。
第10位:洗濯機や乾燥機が使えなくなる
停電が長引いてくると地味に困るのが、洗濯機や乾燥機を利用した洗濯ができなくなることです。夏場は冷房も使えなくなり汗をかくので、ずっと同じ服を着続けることには抵抗がありますよね。
手軽に洗濯をしたいときに役立つのは、トラベル用の洗濯グッズです。専用の洗濯バッグに洗濯物、水、洗剤を入れてバッグの上から手もみするだけでOK。ボール型の洗剤をメインで使っている人も、停電や災害時用に水性洗剤や粉末洗剤を用意しておきましょう。
さらに、トラベルやアウトドア用の物干しロープも大活躍。ちょっとした段差や突っ張りに引っ掛けることで手軽に部屋干しができます。竿やラック型ハンガーは通常時の収納に困りますが、ロープであれば収納場所をとりません。
第9位:PCが使えなくなる
デスクトップ型を使っている場合、停電してしまうとPCが動作しなくなります。急に停電してもPCそのものへのダメージはほとんどありませんが、作業中のファイルが消えてしまうトラブルが絶えません。また、外付けHDD(ハードディスク)を使用している場合にはHDDが破損する危険も。
停電時のシャットダウンを確実に防ぐのであれば、家庭用サイズのUPS(無停電電源装置)を接続しておくのがおすすめです。停電が発生したときもUPSがパソコンに電力を送り続けてくれるため、安全にシャットダウンするまでの時間を稼ぐことができます。
大切なファイルは、外付けHDDを使うよりクラウドストレージに保存しましょう。自動バックアップをとっておけば、急な停電時でも復旧できる確率が上がります。パソコンが使えなくなったときにスマホやタブレットから参照することもできますよ。
ないと不安…!停電して困ることランキング8位→5位と対策法
ここまでは「なくても何とかなるけど不便…」というケースが多かったですが、ここからは「使えないと結構困る…!」という内容が増えてきます。停電時のお悩みをふまえたうえで、どう対策をとるか家族と話し合っておきましょう。
第8位:スマホの充電ができなくなる
今やメインのコミュニケーションツールになったスマホや携帯。停電時や災害時に、情報収集でお世話になる場面も多いでしょう。バッテリ駆動のため停電時も使用できますが、充電ができなくなる点には注意が必要です。
スマホのバッテリ消費を少なくするために、まず画面の明るさを極力落としましょう。自動調節機能を切り、ギリギリ見えるくらいまで暗くするのがポイントです。次に、使用する必要のないアプリを閉じます。スマホのアプリは立ち上げ時の電力消費が大きいので、頻繁に使うアプリは立ち上げたままにするのがおすすめです。
充電手段を多く持っておくのも大切です。モバイルバッテリはもちろん、ノートPCやタブレットから給電できる組み合わせもあります。また、電池を使ったモバイルバッテリを1台保管しておくと役立つでしょう。
第7位:暖房器具が使えなくなる
冬場に困るのが、暖房器具が使えなくなってしまうこと。エアコンをはじめとして、電気ヒーターやこたつなどの機器も止まってしまいます。
お湯を用意できる状況であれば、40〜50程度のお湯を空のペットボトルに入れて簡易湯たんぽを作ることができます。夜中の停電であれば、いくつか湯たんぽを作って早めに寝てしまうのが良いでしょう。
寒いときに優先的に温めたほうが良いのは、お腹周りと耳、首、手先、足先です。服を何着も重ね着するより、腹巻き・ニット帽・耳当て・マフラー・手袋・厚手の靴下などの小物を活用したほうが体が温まります。
第6位:テレビやラジオが使えなくなる
停電時の大切な情報源になるテレビやラジオ。最新情報を確認できる必須ツールですが、本体に電源が入らないとテレビもラジオも使えません。
今はスマホやタブレットでも情報を得ることができますが、モバイルツールが苦手な人には手回し充電式のラジオがおすすめです。ラジオの機能だけでなく、ライト(照明)機能や、モバイルバッテリー代わりになる高機能なタイプもあります。
万が一、家の外へ避難することになったときに持ち出すこともできます。家に1台持っておくといざというときに大活躍しますよ。
第5位:トイレの電源が入らなくなる
センサーや操作パネルでの自動洗浄機能は、停電になると使えなくなってしまいます。トイレが流れなくて焦ってしまうこともあるかもしれません。しかし、「停電時にトイレが使えない!」という現象は実は誤解であることが多いです。
タンク式のトイレであれば手動で水を流すことができます。操作パネルが反応しなくなるだけで、本体のレバーを引けばちゃんと水が流れます。タンク式の水洗トイレは停電しても問題なく使えることを覚えておきましょう。
タンクレストイレの場合、緊急時に手動で機能させる方法が用意されていることがほとんどです。メーカーの説明書を確認し、停電時も流せるようにテストしておきましょう。
生活に支障が出る!?停電して困ることランキング4位→1位と対策法
ここからは、電気がないときに一番困るトラブルをご紹介します。どの家庭にも共通するお悩みなので、対策法をしっかり用意しておきましょう。
第4位:冷房器具が使えなくなる
暖房は服を着たり布団を被ったりすることで代用できますが、冷房となるとそうはいきません。裸になっても暑いような日に冷房が効かなくなってしまうと大事件ですよね。
まずは、現在の冷えた状況をできるだけ活かすために、部屋の中に日差しがなるべく入らないようカーテンを閉めましょう。日陰を多く作ることで、室温の上昇を緩やかにすることができます。部屋の中に熱気がこもってきたと感じたら、2箇所以上の窓やドアを開け、風が通るようにしておきます。
バケツなどに冷水を張り、冷たい足湯をするのもおすすめです。足先で冷やされた血液が全身にめぐり、暑さを軽減することができます。熱中症対策としてこまめに水分補給をすることも忘れないようにしましょう。
熱ざましのシートや湿布で体を冷ましたいときは、首元に貼りましょう。太い動脈が通っているところに貼付することで、血液を効率的に冷やすことができます。
第3位:電子レンジやIHが使えなくなる
停電時には電気を使った調理器具が使えなくなります。ご飯を作るどころか、お湯を沸かすこともままならないことも。
停電時も、点火が乾電池式のガスコンロであれば問題なく使用できます。オール電化の家では、万が一のときのためにカセットコンロを用意しておきましょう。
また、火がなくても調理できるものを知っておくことも大切です。カップラーメンは、味は落ちるものの水でも作ることができます。パックご飯は使い捨てカイロで温めることができます。火を使わなくても食べられる食品をいくつか常備しておきましょう。
最近では、味の美味しい非常食もたくさん発売されています。家族の人数×3日分が、災害時に必要な備蓄量の目安です。停電時にも役立つので、家族と相談ながら日々備えておきましょう。
第2位:部屋の照明が点かなくなる
夜に部屋の電気がいきなり消えてしまうと、あたりは途端に真っ暗に。家が停電する原因のほとんどはブレーカーですが、ブレーカーを戻すにも何らかの灯りが必要です。また、子どもやペットがパニックになって怪我をしてしまう恐れもあります。
急に停電が起きたら、まずは「停電だ!」「大丈夫?」などと声をかけ、家族の安全を確認しましょう。小さな子どもや室内飼いのペットがいる場合は、近づいて安心させてあげましょう。懐中電灯やスマホが手に届く範囲にないときは、まずは数分間落ち着きながら目を慣らします。夜目が効くようになったところで、怪我をしないように注意しながら懐中電灯やスマホを探しましょう。
最近では、あたりの暗さを感知して自動点灯するライトが発売されています。バッテリ駆動のものであれば、急な停電時も部屋の中を十分な明るさで照らしてくれます。普段使いもできるので、この機会に取り入れてみましょう。
いつでもランプ
バッテリー内蔵のLED電球「いつでもランプ」
LEDランタン
暗くなると自動で点灯する、ソーラー充電式「LEDランタン」
第1位:冷蔵庫や冷凍庫が使えなくなる
停電時の困りごと第1位は、冷蔵庫や冷凍庫が使えなくなってしまうことです。せっかく食材がふんだんに保管されていても、腐ってダメになってしまっては意味がないですよね。
冷蔵庫と冷凍庫のポイントは、開けるたびに温度が上がることです。しかし裏を返せば、開けなければ割と保温効果が続きます。中の食材を長持ちさせるには、なるべく扉を開けないことがポイントになります。
まずは冷蔵庫の中のものを「冷やさないと腐るもの」と「常温保存で良いもの」に分類しましょう。中身が思い出せない場合は、一瞬だけ扉を開いて中身を撮影しましょう。その後、常温保存で良いものを素早く取り出します。基本的には常温保存で良いものから消費し、冷蔵庫を開く回数を最小限に抑えます。
冷凍食品は、生肉や生食用以外の生魚でない限り自然解凍で食べられるものがほとんどです。冷蔵庫の中身が尽きてきたときは、冷凍庫の中身を自然解凍して食べましょう。
あってよかった!知っててよかった!停電対策チェックリスト
最後に、今までのランキングをふまえた停電対策チェックリストをご紹介します。家族でよく話し合いながら、突然の停電に備えましょう。
停電や災害の対策グッズの収納場所を家族で共有しておこう
停電時に、家族同士がどこで何をしているか決まっているわけではありません。全員が揃っていることもあれば、誰かが外出しているパターンもあるでしょう。
実際に対策グッズを用意していたとしても一部の家族しか収納場所を知らないと、その人たちが外出しているときにそれ以外の家族が対応できなくなってしまいます。対策グッズを揃えるだけでなく、どこに収納しているかを家族全員に共有しておきましょう。
手動で稼働する家庭用バッテリを用意しておこう
前章で紹介した手回しラジオのように、自力で発電できる家庭用バッテリを用意しておきましょう。今は、スマホ1台でできることが驚くほど増えました。スマホの光さえあれば、照明の問題はとりあえず解決します。
またモバイル回線の基地には予備電源が用意されていることが多く、停電時にもスマホがあれば情報の送受信ができる可能性が高いです。便利なスマホを半永久的に充電できる家庭用バッテリは需要が急上昇している最強アイテムと言えるでしょう。
手動に比べると憂いは残るものの、電池を使う小型バッテリも役立ちます。会社や学校の引き出しや車のダッシュボードなど、ちょっとしたところに忍ばせておくと役立つことも。手回しの家庭用バッテリと上手く併用するのがおすすめです。
そのまま食べられる、水だけで食べられる非常食を備蓄しよう
そのまま食べられる非常食というと、昔は乾パンと氷砂糖が主流でしたよね。人によって好みはありますが、あまり得意ではない人も多かったのではないでしょうか。それに比べ、現代は非常食にもさまざまな種類があります。
カロリー補給食のような簡易的なものをはじめとして、おかゆやおにぎりのようなご飯もの、パスタやパンなどの洋風主食、さらには魚の煮物やハンバーグのような本格的なものまであります。味も美味しく、子どもでも無理なく食べることができます。
また、お湯を入れて調理する食材は、水でも調理することができます。熱湯3〜5分の食材であれば、水で15分〜20分程度が調理時間の目安です。電子レンジで温める食材には使い捨てカイロを使いましょう。電子レンジで1〜3分の加熱が必要な食材は、使い捨てカイロを上下に設置して30分程度放置すれば食べられるようになります。
勤務中や外出中は無理に帰らないほうが良いことも
大規模な停電が起きたときは、自宅よりも会社のビルや公共施設のほうが過ごしやすいこともあります。大きなサーバールームや公的な基幹システムを抱える建物には予備電源が用意されていることが多く、停電の影響を受けにくい傾向です。また、行政機関が集中しているエリアや、都会寄りのエリアのほうが停電復旧の優先度も上がりやすいです。
「早く家に帰って安心したい!」と焦る気持ちを抑えて、自宅と今いる場所のどちらのほうが安全かよく考えましょう。無理して帰宅しようとすると、混雑に巻き込まれて帰宅難民になりかねません。
家に子どもやペットを残してきてしまっているときは、すぐに帰ってももちろん構いません。しかし、急ぎで帰宅する必要がないときは、その場にとどまったほうが良いことも多いです。公共の交通機関や幹線道路の利用は、本当に帰宅が必要な人に譲ってあげましょう。
会社や自宅の近くの避難場所を調べておこう
大規模災害が起きたときや停電が長く続く場合、避難場所が開放される可能性が高いです。バッテリ切れなどでスマホが使えなくなることも考慮して、会社や自宅近くの避難場所を調べておきましょう。
エリアのハザードマップを見ておくことも重要です。帰宅時や避難場所に移動するとき、危険な場所を避けて通ることができます。対策グッズと同様、避難場所やエリアの情報は家族と共有しておきましょう。
まとめ|日頃から備えて安心
停電の原因は、電線にトラブルが起こった場合と自宅のブレーカーが落ちたときが主です。ほとんどはブレーカーが落ちるトラブルなので、急に電気がつかなくなったときはまずは落ち着くことが大切です。
停電して困ることのランキングでは、「冷蔵庫・冷凍庫が使えなくなること」と「照明が点かなくなること」が上位になりました。冷蔵庫や冷凍庫は、開かない限りは保温性能がある程度保たれます。常温でも問題ないものは外に出しておき、扉を開けるのは必要最低限にしましょう。
照明対策には、自動で点灯するバッテリ駆動のライトがおすすめです。スマホをライト代わりにするときは、手回し式の家庭用バッテリがあると安心ですよ。
困りごとと対策を知っておけば、突然停電が起きたときも落ち着いて対応することができます。家族と情報を共有して、万が一の事態に備えておきましょう。