消費期限が切れたパンを食べてしまったらどうなる?期限切れを防ぐ対処法を紹介!

消費期限が切れたパンを食べてしまったときに気になるのが、「健康上問題ないのか?」といった点ではないでしょうか

今回は、消費期限切れパンを食べた場合に起こりうる症状や、腐っているパンの見分け方などを紹介します。

賞味期限切れパンを食べてしまって不安な人はもちろんのこと、消費期限内にパンを食べるのをよく忘れてしまう人は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

消費期限切れのパンを食べると食中毒を起こす危険性がある

消費期限切れのパンを食べると、食中毒を起こす危険性があります。主な症状としては、嘔吐や下痢、腹痛などです。

以下は、これまでに消費期限切れのパンから確認されたことのある微生物や細菌です。

摂取すると危険な微生物や細菌とその特徴

  • カビ:3時間の潜伏期間の後、倦怠感や頭痛などの症状があらわれる
  • ノロウイルス:1~3日の潜伏期間の後、発熱や腹痛などの症状があらわれる
  • サルモネラ:8〜48時間の潜伏期間の後、嘔吐や下痢などの症状があらわれる
  • O157:4~8日の潜伏期間の後、激しい腹痛と血便などの症状があらわれる

これらの微生物や細菌は、目視で確認できないのが怖いところ。カビの場合、白いフワフワとしたものであれば見つけやすいですが、カビの代謝産物「カビ毒」は見た目では分かりにくく除去するのが困難です。

消費期限が切れたからといって、必ずしも食中毒の原因となる微生物や菌が発生するとは言い切れません。実際、保存方法によって微生物や菌が発生する確率や増殖スピードが変わるのも事実です。

しかし、万が一食中毒を起こす危険性があることを考えると、消費期限切れのパンは食べずに思い切って捨てたほうが安全でしょう。

パンはいつまで食べられる?消費期限や購入場所をチェックしよう

一般的に、パンには消費期限が設定されていますが、中には消費期限ではなく賞味期限が設けられているものもあります。

「消費期限と賞味期限にはどのような違いがあるのか?」「その違いによってパンを食べられる期間はどのように変わるのか?」といった点が気になる人は、ぜひチェックしてくださいね。

  • 消費期限と賞味期限の違いについて
  • 市販・パン屋のパンの消費期限の目安
  • 賞味期限が1日・2日過ぎただけでも食べない方が良い?

上記を順にみていきましょう。

消費期限と賞味期限の違いについて

消費期限と賞味期限には、以下のような違いがあります。

消費期限と賞味期限の違い

  • 消費期限:保存方法を守ったうえで安全に食べられる期間
  • 賞味期限:保存方法を守ったうえで品質が変わらず美味しく食べられる期間

消費期限は、安全性が確保されている期間を指します。つまり、消費期限が切れたパンは、安全に食べられる期間を過ぎているということです。

コンビニやスーパーで販売されているパンの多くは、消費期限が設けられていますが、中には賞味期限のものもあります。購入する前に、消費期限と賞味期限のどちらが設定されているのかチェックするクセをつけると良いですよ。

市販・パン屋のパンの消費期限の目安

パンは、パン屋さんだけでなくスーパーやコンビニなどでも販売されており、包装の仕方や販売場所によって消費期限が異なります。

パンの消費期限

  • 市販のパン:3~5日
  • パン屋のパン:約1日
  • コンビニのパン:5~6日

パン屋さんのパンは食品表示の義務がなく、消費期限が設定されていないことがほとんどです。密閉包装されていないなど、すぐに傷んでしまう条件が揃っていることから、1日で食べ切るのが安全です。

賞味期限が1日・2日過ぎただけでも食べない方が良い?

結論からいうと、賞味期限を1日過ぎているパンは食べられる可能性が高いですが、2日過ぎているパンは食べないほうがいいでしょう

賞味期限は、安全確保のために、さまざまな検査で導き出された最大日持ち期間に安全係数(1以下)をかけて算出されます。つまり、品質保持できる期間よりも短く設定されているのです。

賞味期限が設定されたパンはいつまで食べられるのか

  • 6日(最大日持ち期間)×0.8(安全係数)=4日(消費期限)
  • 7.5日(最大日持ち期間)×0.8(安全係数)=6日(消費期限)

賞味期限が4日間のパンも6日間のパンも、期限切れ1日であれば品質的には問題のない可能性が高いです。しかし、賞味期限が2日過ぎたパンは、食べないほうが安全といえます。

食べられないパンの見分け方!ニオイ・見た目にどんな変化があらわれる?

青や黒のカビが生えていたり、酸っぱい味がしたりすると、腐っていると判断しやすいでしょう。しかし、中にはパンの特徴なのか食べられない状態なのか、見分けが付きにくいものもあります。

判断がつきにくいパンがあった場合は、以下の食べられるパンと食べられないパンの特徴を参考にしてください。

食べられる 食べられない
ニオイ
  • アルコールのニオイ
  • 酸っぱいニオイ
  • シンナーのニオイ
見た目
  • パンの表面に白い粉(小麦粉)が付いている
  • 白くてふわふわしたものが付着している
  • 青い斑点がある
  • 黒い小さなつぶつぶがある
  • 未開封の状態で袋が膨張している
味・食感
  • 固い   
  • パサパサしている
  • 酸っぱい
  • 苦い

パンは酵母の発酵によって生地が膨らみます。酵母の種類や発酵度合いによっては少しきつめのアルコール臭がすることがあります。食べてみて酸っぱい味がしなければ腐っていないので、食べられるでしょう。

また、パンに生えているカビを取り除いて残りの部分を食べる人がいますが、危険ですのでやめましょう。というのも、パンには目に見えるカビだけでなく目視で確認できないカビも生えているおそれがあるからです。

カビを少しでも確認したら、パン全体にカビが広がっていると考えて、丸ごと捨ててくださいね。

消費期限切れを防ぐためにパンは冷凍保存しよう

消費期限内にパンを食べ切れず捨ててしまった人や、期限切れと分かっていながら食べたことがある人は多いでしょう。特に1人暮らしの人や、大容量タイプのパンを頻繁に買う人にとっては、よくあることなのではないでしょうか。

消費期限切れを防ぐためには、パンを冷凍保存するのが1番の策です。簡単な方法で冷凍できるので、ぜひ試してみてくださいね。

  • パンの正しい冷凍方法
  • 冷凍パンの解凍方法

紹介する解凍方法を試せば、購入時と変わらない美味しさを味わえますよ。

パンの正しい冷凍方法

パンの正しい冷凍方法として、ラップとアルミホイルのそれぞれを使うやり方を紹介します。

余ったパンを冷凍するのではなく、購入したその日のうちにパンを冷凍するのがポイントです。購入してから数日経ったパンを冷凍するよりも、美味しさをキープすることができますよ。

  • アルミホイルを使った保存方法
  • ラップを使った保存方法

冷蔵保存はでんぷんの劣化を早めパンが乾燥してしまうため、おすすめしません

アルミホイルを使った保存方法

アルミホイルはラップと比べて熱伝導が高く、パンを急速に冷凍することができます。つまり、急速冷凍によってパンに含まれるでんぷんが老化するのを防ぎ、フワフワ食感をキープできるのです。

アルミホイルを使った保存方法は、約1ヶ月間の保存が可能です。少しでも美味しい状態で食べたいなら、2週間以内に食べましょう。購入時と変わらないフワフワ食感を楽しめますよ。

必要なもの

  • アルミホイル

保存方法

  1. アルミホイルを大きめにカットする
  2. アルミホイルでパンを1つずつ隙間がないように包む
  3. 2週間~1ヶ月冷凍可能

ラップを使った保存方法

ラップで包むときも食用保存袋に入れるときも、空気を入れずに密閉するのが大事なポイントです。乾燥を防ぐことで、解凍後も美味しいパンを食べることができますよ。

必要なもの

  • ラップ
  • ジップロックのような食品用保存袋

保存方法

  1. ラップでパンを1つずつぴったり包む
  2. 食品用保存袋に入れて密閉する
  3. 2週間~1ヶ月冷凍可能

フランスパンなどの大きめのパンは、食べやすい大きさにカットし、小分けにしてから冷凍保存すると良いですよ。

冷凍パンの解凍方法

食パンなどの薄いパンは凍ったまま、ハードパンや厚みのあるパンは自然解凍してから、オーブントースターで焼き上げましょう。

まず始めに、霧吹きを使ったり、蛇口の水に軽くくぐらせたりして、パンに水分を与えましょう。パンの表面を湿らせるか湿らせないかによって、食感に大きな違いが生まれます

焼き時間の目安は、200度で約4分です。低い温度で長時間焼いてしまうと、パンの水分が蒸発し、パサパサとした食感になってしまいます。高温で短時間焼き上げると、外はパリッ中はフワッとした食感に仕上がります

解凍を急ぎたいときは、電子レンジで一度解凍してから焼くのも良いでしょう。凍った食パンをラップで包んだまま、500Wで20秒ほど加熱しましょう。加熱し過ぎると食感が悪くなってしまうため、追加で温めたい場合は10秒ずつ様子を見ながら温めてくださいね

パンがたくさん余った!消費期限内にパンを使い切るアレンジレシピ!

パンがたくさん余ってしまったからといって、朝昼夜も同じ味つけで食べると飽きてしまいますよね。そんなときは、牛乳などを使ってパンをアレンジしてみましょう。

  • フレンチトースト
  • パングラタン
  • パンプディング

上記の3つの料理を紹介します。

フレンチトースト

卵や牛乳をパンに染み込ませ、フライパンにバターを熱して焼くフレンチトースト。固くなってしまった食パンやバケットも、美味しく仕上がります

甘めの味が好きな人は、砂糖やはちみつを多めに入れて卵液を作るのがおすすめです。甘い味つけが苦手な人は、卵液にラム酒を少し入れ、仕上げにカラメルソースをかけてみてください。ほろ苦い大人の味に仕上がりますよ。

朝食やおやつに作ってみてくださいね。

フレンチトーストに合うパンの種類

  • 食パン
  • バケット

パングラタン

夜ごはんとしてもおすすめなのが、パングラタンです。通常のグラタンにパンを追加で入れてもいいですし、マカロニの代わりに入れるのも良いでしょう

注意しておきたいのが、使用するパンの種類です。砂糖が多めに使われているパンはグラタンソースとの相性が悪く、それぞれの味が主張しすぎてバランスの悪い味になってしまうことが考えられます。

なるべくシンプルな材料で作られているパンを使って、パングラタンを作ってみてくださいね。

パングラタンに合うパンの種類

  • 食パン
  • バケット
  • ロールパン

パンプディング

卵と牛乳を使用する点はフレンチトーストと似ていますが、パンプディングの場合は小さくカットしてからオーブンで焼き上げます。焼き時間に約20分かかるため、朝食ではなくおやつ用に作ると良いでしょう。

チョコソースやはちみつ、フルーツなどいろいろなソースや具材を組みあわせて、自分好みの味付けにアレンジしてみるのも楽しいですよ。

パンプディングに合うパンの種類

  • 食パン
  • バケット

まとめ|消費期限切れのパンは食べないようにしよう

消費期限が切れたパンを食べてしまった場合、食中毒を起こす危険性があります。カビやノロウイルスを摂取してしまうと腹痛や嘔吐などの症状が出ることもあるため、消費期限切れのパンは食べないようにしてください。

パンをよく余らせてしまう人は、2週間〜1ヶ月間保存がきく冷凍保存がおすすめです。アルミホイルやラップで包み、空気に触れないように密閉しましょう。

余っているパンを食べても大丈夫なのか悩んだときは、今回紹介した腐っているパンの状態や食べられる期間を参考にして判断してくださいね。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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