最近ではさまざまなメーカーから冷凍餃子が販売されており、「冷凍のまま焼ける」「羽根つき餃子が簡単に作れる」などと謳っている商品もありますよね。しかし、いざ作ってみたものの上手く焼けないことや、そもそも作り方がパッケージに記載されていないこともあるでしょう。
今回は、失敗しない冷凍餃子の美味しい焼き方と、羽根つき餃子を作るポイントを紹介します。何度チャレンジしてもうまく焼けなかった人は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
目次
失敗しない・焦げない冷凍餃子の焼き方!フライパン以外を使った方法も紹介
美味しい冷凍餃子の焼き方を紹介します。生の餃子とは作り方が多少異なるため、まずはお手元にある餃子が冷凍なのかチルドなのかを確認しましょう。
- 一般的なフライパンを使った冷凍餃子の焼き方
- フライパン以外を使った冷凍餃子の焼き方
紹介する焼き方は、商品パッケージに作り方が記載されていない餃子にも使える方法です。
一般的なフライパンを使った冷凍餃子の焼き方
冷凍餃子は、冷凍された状態のまま焼きましょう。フライパンの底が見えなくなるほど冷凍餃子を入れてしまうと、仕上がりが悪くなります。8〜12個を目安に、フライパンに並べてくださいね。
用意するもの
- お湯:約100cc
- サラダ油:大さじ1
- ごま油:小さじ1
冷凍餃子の作り方(12個分)
- お湯を準備する
- フライパンを温めてサラダ油を入れる
- 油が全体的になじんだら、一度火を止める
- 間隔をあけて冷凍餃子を並べる
- 並べ終わったら、再度火をつけて強火にする
- お湯(冷凍餃子が1/3ほど浸かる程度)を入れ、すぐにフタをする
- お湯が少し残っている状態でフタを取り、弱火にする
- ごま油をフライパンの鍋肌から回し入れる
- 底面がキツネ色になったら完成
餃子の上からお湯をかけるのではなく、フライパンの空きスペースに注ぎ入れます。蒸し時間は、おおよそ10分です。冷凍餃子の数によって蒸し時間は変わるため、残りの水分量を目安にフタを取るタイミングを調整してください。
最後に油を入れることで、カリっとした食感に仕上がります。
フライパン以外を使った冷凍餃子の焼き方
フライパン以外を使った餃子の作り方を紹介します。家族が多くホットプレートを使う機会が多い人や、鉄のフライパンを使ってキャンプ飯を作りたい人は、ぜひチェックしてくださいね。
- ホットプレート
- 鉄のフライパン
- オーブン
順にみていきましょう。
ホットプレート
大量の冷凍餃子を一気に焼きたいときに便利なホットプレート。
フライパンで作る場合と同様、フタを使って蒸す必要があります。フタがない場合は、アルミホイルで代用しましょう。水分が残り少なくなってアルミホイルを取る際は、やけどしないように気をつけてください。
用意するもの
- お湯:約100cc
- サラダ油:大さじ1
- ごま油:小さじ1
ホットプレートを使った冷凍餃子の作り方(12個分)
- お湯を準備する
- ホットプレートを温めてサラダ油を入れる
- 油が全体的になじんだら、一度火を止める
- 間隔をあけて冷凍餃子を並べる
- 並べ終わったら、再度火をつけて高温(約200度)にする
- お湯(冷凍餃子が1/3ほど浸かる程度)を入れ、すぐにフタをする
- お湯が少し残っている状態でフタを取り、弱火にする
- ごま油をフライパンの鍋肌から回し入れる
- 底面がキツネ色になったら完成
鉄のフライパン
鉄のフライパンは、一般的なフライパンと比べて熱が下がりにくい特徴があります。ムラなく均一に熱が伝わり、外はカリッと香ばしく、中はふっくらと焼くことができます。
ただ、一般的なフライパンと比較して、鉄のフライパンは温まるまでに時間がかかる点には注意が必要です。鉄のフライパンに火をつけ、煙が出てから冷凍餃子を並べましょう。
冷凍餃子が鉄のフライパンにくっつかないよう、油を多めに入れるのがポイントです。
用意するもの
- お湯:約70cc
- サラダ油:大さじ1
- ごま油:小さじ1
鉄のフライパンを使った冷凍餃子の作り方(8個分)
- お湯を準備する
- 煙が出るまで鉄のフライパンを温める
- 鉄のフライパンにサラダ油を入れ、しっかりなじませる
- 一度火を止め、間隔をあけて冷凍餃子を並べる
- 並べ終わったら、再度火をつけて強火にする
- お湯(冷凍餃子が1/3ほど浸かる程度)を入れ、すぐにフタをする
- お湯が少し残っている状態でフタを取り、弱火にする
- ごま油をフライパンの鍋肌から回し入れる
- 底面がキツネ色になったら完成
オーブン
皮全体がパリッとした餃子を味わってみたい人におすすめなのが、オーブンを使った焼き方です。オーブンだけでは餃子の中心まで火が通りにくいため、あらかじめ電子レンジで温めるのを忘れないようにしましょう。
用意するもの
- サラダ油:小さじ1
オーブンを使った冷凍餃子の作り方
- 冷凍餃子は500~600Wの電子レンジで約2分加熱して解凍する
- オーブンを180度に予熱する
- クッキングシートを敷いた天板に、間隔をあけて餃子を並べる
- 全体にサラダ油を垂らす
- 約10分焼き上げて完成
美味しい冷凍餃子を作るためのポイント3つ!
「冷凍餃子がフライパンにこびりついた」「水っぽい仕上がりになった」などの失敗をよくしてしまう人は、以下の3つのポイントに注意して冷凍餃子を焼いてみましょう。
- 冷凍餃子は解凍せずにそのまま焼こう
- 水ではなくお湯を使用しよう
- 油なしで作れるのは一部の冷凍餃子のみ
これらのポイントを意識して焼くことで、美味しい餃子ができあがりますよ。
冷凍餃子は解凍せずにそのまま焼こう
焼く前に冷凍餃子を解凍すると、具の水分が出て水っぽい仕上がりになってしまいます。冷凍餃子を冷凍庫から取り出したら、凍ったままフライパンに並べて焼きましょう。
オーブンを使って冷凍餃子を焼く場合は例外です。冷凍状態だと中まで火が通りにくいため、レンジで温めてからオーブンで焼いてくださいね。
水ではなくお湯を使用しよう
冷凍餃子を焼くときは、水ではなくお湯を使いましょう。熱したフライパンに水を入れると、フライパンの温度が急激に下がり、皮がくっついて仕上がりがべちゃっとしてしまいます。お湯なら水分が早く蒸発し、焼き面はパリッと中身はふっくらジューシーに仕上がります。
冷凍餃子を焼き始める前にお湯を準備しておくと、スムーズに作業が進むでしょう。
油なしで作れるのは一部の冷凍餃子のみ
市販されている冷凍餃子の中には油なしで調理できるものもありますが、種類としてはそれほど多くありません。商品パッケージをよく確認し、油や水が必要かどうか必ずチェックしてから作りましょう。
たとえ油なしで作れる冷凍餃子でも、焦げやすいフライパンを使用する場合は少量の油を入れて焼くことをおすすめします。
羽根つき餃子の作り方!小麦粉と片栗粉どっちを使う?
結論からいうと、小麦粉と片栗粉のどちらでも羽根つき餃子を作ることができます。それぞれできあがりが多少異なり、小麦粉を使うとサクサクと軽めの羽根になり、片栗粉を使うとバリバリと固めの羽根になります。
また、片栗粉を使用した場合、小麦粉よりも焦げやすい傾向にあります。初めて羽根つき餃子に挑戦するなら、小麦粉を使って羽根つき餃子を作ると良いですよ。
用意するもの
- お湯:100cc
- サラダ油:大さじ1
- ごま油:小さじ1
- 小麦粉の場合:小さじ2
- 片栗粉の場合:小さじ1と1/2
冷凍餃子の作り方(12個分)
- お湯を準備する
- お湯と小麦粉または片栗粉を合わせて羽根の素を作る
- フライパンを温めてサラダ油を入れる
- 油が全体的になじんだら、一度火を止める
- 間隔をあけて冷凍餃子を並べる
- 並べ終わったら、再度火をつけて強火にする
- 羽の素をしっかりかき混ぜてからフライパンに入れ、すぐにフタをする
- お湯が少し残っている状態でフタを取り、弱火にする
- ごま油小さじ1をフライパンの鍋肌から回し入れる
- 羽根の部分にこんがりと焼き色がついたら火を止める
- 皿をかぶせ、ひっくり返して完成
手作り餃子が余った!パリッとした食感を楽しむなら生のまま冷凍保存しよう
手作り餃子を多く作り過ぎてしまったときは、冷凍保存しましょう。焼いてから冷凍すると味が落ちやすいため、生の状態で保存するのがおすすめです。
冷凍方法を間違えると、見た目が悪くなり味も落ちてしまいます。今回紹介する冷凍保存の方法と注意点をぜひ参考にしてみてくださいね。
- 冷凍保存のコツ!手作り餃子を美味しく食べるために注意すべきこととは
- 手作り餃子の冷凍方法
上記を順にみていきましょう。
冷凍保存のコツ!手作り餃子を美味しく食べるために注意すべきこととは
餃子の具の水分が多いと、餃子同士がくっつき皮が破けることがあります。
手作り餃子を冷凍する場合は、水分が出やすい野菜を減らし、水分が外に染み出ないように厚めの餃子の皮を使うのがポイントです。具の中の水分を吸収してくれる片栗粉を肉や野菜と一緒に混ぜるのもおすすめです。
冷凍保存のコツ
- 水分が出やすいニラやキャベツの量を減らし、肉多めで作る
- 厚めの皮を使う
- 餃子の具に片栗粉を入れる(餃子20個に対して大さじ1)
手作り餃子の冷凍方法
手作り餃子を冷凍する場合は、餃子同士がくっつかないよう1個ずつバラバラの状態で保存しましょう。お弁当用に1〜2個だけ焼くなど、使いたい個数だけを取り出せるメリットもあります。
また、保存袋ではなく容器に入れておくことで、凍った餃子が割れてしまうのを防ぐことができますよ。
手作り餃子の冷凍方法
- バットにラップを敷く
- 成形した餃子は間隔をあけてバットに並べる
- 餃子にラップをかけて冷凍する
- 1晩おいて完全に冷凍できたら、保存容器に移し替える
- 冷凍庫で2週間程度保存可能
まとめ|水の量や温度に気をつければ冷凍餃子は美味しく焼ける
冷凍餃子を焼く際は、水の量と温度に気を付けましょう。水ではなくお湯を用意し、冷凍餃子が1/3ほど浸かる程度にお湯を入れます。解凍せずに冷凍状態のままフライパンに並べるのも、失敗しないためのポイントです。
冷凍餃子は一般的なフライパンだけでなく、鉄のフライパンやオーブンで焼くことも可能です。それぞれ作り方や用意するものが異なるため、今回紹介した作り方をぜひ参考にしてみてくださいね。