nook interiors代表。二級建築士。住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手リノベーション設計企画会社での勤務を経て独立。日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わっています。建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、インテリアコーディーネーター資格対策テキスト監修、工務店の施工事例集ディレクションなどの実績も多数。
汲み取り式トイレは、従来から使われてきたトイレですが、快適性や清掃性などが気になるものです。毎日何度も使う場所なだけに、もっと使いやすくリフォームしたいですよね。
この記事では、汲み取り式トイレのリフォーム工事の流れや、必要となる費用の内訳、工事費用を安く抑えるコツなどを紹介します。汲み取り式トイレのリフォームをお考えの人はぜひ参考にしてください。
目次
汲み取り式トイレをリフォームする理由
汲み取り式トイレは、主に築年数の古い家で使われており、水洗トイレにリフォームするパターンが多いです。なぜ汲み取り式トイレをリフォームするのか、その理由とリフォームのメリットを紹介します。
衛生面が不安
汲み取り式トイレの特徴の一つは、便槽に排泄物をためるという点です。定期的にたまった排泄物を汲み取るとはいえ、ためておく間は強い臭いが発生します。便器をこまめに掃除していても、トイレの床下にある便槽には臭いの元である排泄物がたまっているので、清潔感は感じにくいでしょう。
汲み取った直後は、便器と排泄物の間に距離がありますが、徐々に排泄物がたまってくると、便器との距離が近くなり、使用中に排泄物が跳ね返ってくることもあります。細心の注意を払いながら使用していても、足元などが汚れてしまう可能性は常にあるのです。
汲み取り式トイレを水洗トイレにすると、排泄物は浄化槽や下水道へと流れ、処理されます。便槽がなくなるので臭いが残らず、排泄物が跳ね返ってくることもありません。衛生環境が格段によくなるため、安心して使えるようになります。
害虫対策が大変
汲み取り式トイレは、排泄物がたまっている便槽と床板一枚で隣接しています。便槽を視界に入れなければ、排泄物そのものは見ずにいられますが、排泄物があることで、ハエやゴキブリといった害虫が増えることは避けられません。殺虫剤をスプレーしたり、専用の消臭剤兼殺虫剤を便槽に入れたりして、こまめに害虫対策を行う必要があります。毎日こうした対策を続けるとなると、労力も時間もかかって大変ですよね。
汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォームすれば、排泄物は即座に処理されます。害虫の発生をかなり抑えられるので、快適なトイレ空間にできるだけでなく、対策の手間も大きく軽減できるでしょう。
便槽へ落下する危険性がある
汲み取り式トイレの便器は、洋式の場合もありますが、ほとんどは和式になっています。床面に直接設置された和式便器の開口部はかなり大きいため、便器をまたぐ際にスリッパなどが便槽に落ちてしまう危険性があります。また、背の小さい子どもが足を滑らせて便槽に落ちてしまわないよう、細心の注意を払わなければなりません。
汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームすれば、こうしたリスクを回避できます。小さい子どものいる家庭は、落下事故を防ぐ観点からも水洗トイレにするメリットは大きいでしょう。
災害時に排泄物が流出する可能性がある
汲み取り式トイレの便槽は、屋外の地下に埋設されています。地面よりも低い位置にあるので、台風や大雨などの自然災害が起きた時は、便槽内に水が侵入する可能性が高いです。大量の水が便槽内に侵入すると、排泄物が逆流し、便槽周辺の地上やトイレにあふれ出てしまいます。後処理が大変なのはもちろんですが、気温が高い夏期に起きてしまうと菌が繁殖し、住んでいる人の健康に支障が出る危険性もあるのです。
汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォームすれば、排泄物は下水道へと流れて処理されるので、逆流はほぼ起きません。自然災害が起きても、排泄物によってトイレ内が汚染される事態はかなり高い確率で避けられます。
汲み取り式トイレのリフォームの流れ
汲み取り式トイレをリフォームする場合、工事はどのような流れで進むのでしょうか。2つのパターンを紹介します。
簡易水洗トイレにリフォームする場合
簡易水洗トイレは、便槽に排泄物をためる構造は汲み取り式トイレと同じですが、少量の水を使って排泄物を流すことができるトイレです。便器内に水があることで、便槽から上がってくる臭いは大幅に軽減されます。
汲み取り式トイレから簡易水洗トイレにリフォームする場合、まず便槽のサイズの確認が必要です。汲み取り式トイレは排泄物だけを便槽にためますが、簡易水洗トイレは水と排泄物を便槽にためるので、現在の便槽の容量でまかなえるかをチェックしなければいけません。同居する家族の人数を元に計算し、従来の便槽では対応が難しいようなら、新しい便槽を手配し、交換を行います。
続いて、既存の便器を撤去し、給排水の配管工事を行います。温水洗浄便座を採用するなら、トイレ内に専用電源の新設が必要です。築年数が古い家の場合、換気扇がなく窓からの自然換気のみというケースもあります。そうなると、換気専用の電源の新設工事も必要です。
トイレ内の床は解体するため、床の張り替え工事が必要です。トイレ全体の内装も一緒に新しくする場合は、仕上げ材を剥がし、下地調整をした上で新しい仕上げ材を天井・壁・床に張ります。照明器具の交換や、換気扇の交換・新設などを行う場合は、内装工事と同時進行になることが多いでしょう。最後に、新しい便器を設置して完了です。
水洗トイレにリフォームする場合
水洗トイレへのリフォームは、浄化槽設置型と、下水道接続型という2つの方法があります。
浄化槽設置型
浄化槽設置型は、下水道が整備されていない地域で汲み取り式トイレをリフォームする際に採用されるパターンです。敷地内の地下に浄化槽を設置し、便器を接続して使います。排泄物は水と一緒に浄化槽に入り、ろ過処理した後近くの河川に流されます。
汲み取り式トイレから浄化槽設置型の水洗トイレにリフォームする場合は、既存の便槽を撤去し、浄化槽を埋設する工事から始まります。工事前に、自治体に建築確認または浄化槽設置届の提出が必要です。提出書類は自治体によって異なるため、詳細は自治体の窓口か、リフォーム業者に確認しましょう。
浄化槽の埋設が完了したら、既存の便器を撤去し、配管・配線工事を行います。電源の新設工事や内装工事も、簡易水洗トイレへリフォームする場合と同様の手順で進め、最後に新しい便器を設置して完了です。不要になった便槽は、処分します。
下水道接続型
下水道接続型は、下水道が整備されている地域で、汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォームする際に採用されるパターンです。自宅近辺の下水道に接続することで、排泄物は直接、下水道に流れます。簡易水洗トイレや浄化槽型水洗トイレは便槽や浄化槽のメンテナンスが必要ですが、下水道接続型はその必要がありません。
汲み取り式トイレから下水道接続型の水洗トイレにリフォームする場合は、便槽をまず撤去します。さらに、既存のトイレを解体してから、下水道や給水管の配管接続を行います。下水道への繋ぎ込みについては、事前申請が必要な自治体があるので、あらかじめ自治体の窓口やリフォーム業者に確認しておきましょう。電源の新設工事や内装工事を行った後、新しい便器を設置します。不要になった便槽は、処分して完了という流れです。
汲み取り式トイレのリフォーム工事の費用相場
汲み取り式トイレのリフォームを検討するとなると、リフォームにかかる費用が気になりますよね。汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームする場合の、工事費用内訳と目安を紹介します。
費用の合計相場
汲み取り式トイレのリフォームでよくある工事内容と費用の合計相場は下記のとおりです。
工事内容 | 費用の合計相場 |
---|---|
簡易水洗トイレへリフォーム | 35~65万円 |
浄化槽設置型水洗トイレへリフォーム | 100~220万円 |
下水道接続型の水洗トイレへリフォーム | 70~120万円 |
ただし、「どんな種類の便器を選ぶのか」「電気工事は必要なのか」などの様々な条件によって、費用の合計は大きく変わります。より詳細な費用相場は、ここから先で紹介する設備ごとの費用を参考にしてください。
機器本体価格
汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームする場合は、水洗トイレ用の便器が必要です。水洗トイレ用の便器は、タンク付き便器と便座を組み合わせる「組み合わせ便器」、タンク付き便器と便座が一体化した「一体型便器」、便器と便座が一体化した上にタンクがない「タンクレス便器」、タンクや給水管を収納キャビネットで隠した「キャビネット付き便器」の4種類があります。それぞれ、節水機能や脱臭機能、ふた自動開閉機能、自動洗浄機能などさまざまな機能があり、グレードが上がるほど搭載機能は多いです。
価格相場は、国内メーカーの一般的な定価では組み合わせ便器が15〜26万円、一体型便器が22〜28万円、タンクレス便器が27〜40万円、キャビネット付き便器が25〜33万円です。工事を依頼するリフォーム業者経由で購入するパターンが一般的なので、実際には定価から割引された価格が見積で提示されることが多いです。機能やデザイン、カラー展開などは、メーカーによってそれぞれ特徴があるため、カタログを見たり、ショールームで実物を確認したりして決めるのがおすすめです。
浄化槽設置型にする場合は、浄化槽本体の価格も予算計画に入れておく必要があります。住宅用の浄化槽は、5人槽、7人槽、10人槽の3サイズが一般的です。「○人槽」という名称から、同居する家族の人数で決まると思われがちですが、そうではなく、設置する家の延床面積(建物のすべての階の床面積を合計した面積)で決まります。5人槽は130㎡未満の家、7人槽は130㎡以上の家、10人槽はキッチンと浴室が2つ以上ある二世帯住宅などに採用するのが建築基準法上のルールです。浄化槽の本体価格は、5人槽で40〜60万円、7人槽で50〜90万円、10人槽で70〜130万円が相場と言われています。
撤去・解体費用
水洗トイレにリフォームするとなると、汲み取り式トイレの便器や便槽は不要になるので、撤去し処分します。給排水管がない汲み取り式トイレから、給排水管がある水洗トイレにリフォームするにあたり、浄化槽や下水道に接続する配管工事を行うための床の解体は必須項目です。「トイレ空間全体がひどく劣化している」「給水菅の配管や照明・換気扇の配線が現状のままでは対応しにくい」「補修が必要な箇所が広範囲にわたる」といった場合は、トイレ全体を解体するケースも考慮しましょう。
既存の便器を撤去する費用の相場は、2〜5万円です。床もしくはトイレ全体を解体する場合の費用は、5〜11万円が相場と言われています。便槽の解体費用は、埋設状況やサイズなどによって変わりますが、20〜30万円が目安でしょう。
内装費用
トイレの交換工事と同時に内装工事も行う場合は、どこまでリフォームするかによって費用が変わります。標準グレードの仕上げ材を選ぶ場合、床だけを張り替えるなら2〜5万円、床と壁を張り替えるなら4〜10万円が相場です。水拭きしやすい床材や、防汚機能のある壁紙などを選ぶと、材料費の相場も高くなります。
トイレは臭いや湿気が発生しやすい場所なので、調湿作用や消臭作用を持つ壁材を採用することも珍しくありません。効果を発揮するために最低限必要な面積を考慮して、施工面積を決めましょう。材料費と施工費を足した㎡単価は、使う壁材により変動しますが13,000〜28,000円が相場です。
配管費用
浄化槽設置型・下水道接続型いずれの水洗トイレにする場合も、給排水管の配管が必要になります。
配管費用は、20〜130万円が相場です。埋設する浄化槽の大きさや敷地状況、下水道の配管距離などの条件によって金額は大きく変動するので、リフォーム業者に詳細な現場調査をしてもらった上で、見積りしてもらいましょう。
電気工事費用
汲み取り式トイレで洋式の暖房便座を使っている場合は、トイレ内にコンセントがありますが、和式便器を使っている場合はコンセントがないケースがほとんどです。リフォームで水洗トイレに交換するなら、暖房便座用のコンセントを新たに配線する必要があります。
その他、換気扇の交換や新設、照明器具の交換や位置変更などを希望する場合も、それぞれ電気工事が必要です。電気工事の内容によって費用の相場も変わりますが、一般的な相場は3〜6万円と考えておくといいでしょう。
手洗い器の単独設置費用
タンクレス便器に入れ替える場合は、手洗い器が別途必要です。組み合わせ便器や一体型便器にはタンクに手洗い器がついていますが、「奥にあるから使いにくい」「掃除がしにくい」といった理由で手洗い器なしのタンクを選び、便器から離れた使いやすい位置に手洗い器を設置するケースも増えています。
手洗い器を単独でトイレ内に設置する場合は、手洗い器の本体価格と、配管・取り付け費用が必要です。手洗い器は「壁付けボウルタイプ」「収納キャビネットタイプ」「収納キャビネット+カウンタータイプ」などのバリエーションがあります。本体価格は、壁付けボウルタイプで4〜9万円、収納キャビネットタイプで8〜15万円、収納キャビネット+カウンタータイプで16〜33万円です(国内メーカーの一般的な定価)。
配管・取り付け費用は、給排水管を新しく配管する必要があるので、5万円前後が費用相場です。手洗い器のタイプによっては、7〜8万円になる場合もあります。
手洗い器を単独で設置する際に注意したいのは、トイレ内の広さとのバランスです。手洗い器の単独設置は、便器と手洗い器の両方を設置してもスペースに余裕がある場合に限られます。手洗い器を設置したことで、トイレの出入りや便座への立ち座りがしにくくなったのでは、せっかくリフォームをしても快適に使えません。手洗い器の設置スペースだけでなく、排泄や手洗いといった動きに必要なスペースも考慮したうえで、設置を検討してください。
その他の費用
便座への立ち座りがしやすいよう、壁面に手すりを新設したい場合は、仕上げ材を張る前に壁面の下地を補強する工事が必要です。体重がかかっても耐えられるように、手すりの取り付け位置を補強することで、安心して使えます。壁下地の調整や補強の範囲、手すり本体のサイズなどによって取り付け費用は変わりますが、手すりの価格と取り付け費をあわせて3〜15万円が相場です。
汲み取り式トイレのリフォーム工事費用を抑えるコツ
汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームする工事費用は、大がかりな工事が多いこともあって、まとまった金額になるケースが多いです。とはいえ、できるだけ費用は安くしたいのが本音ですよね。
ここからは、汲み取り式トイレのリフォーム工事費用を抑えるコツについて、紹介します。
機器や内装材を標準グレードにする
トイレの便器は、搭載されている機能によって複数のグレードに分かれます。ハイグレードになると機能が増える一方、本体価格も高いです。標準グレードとハイグレードとでは、本体価格が10万円以上の差になるため、リフォーム工事費用を安くしたいなら標準グレードを選ぶといいでしょう。内装材も同様で、標準グレードよりハイグレードの商品の方が、機能や色のバリエーションは多いです。その分、㎡単価が高くなり、内装工事費用は割高になるので、色や機能に強いこだわりがなければ、費用を抑えるために標準グレードを選択しましょう。
ただし、リフォーム後に数十年使うことを考えると、機能性やデザイン性にもこだわりたいですよね。「汚れにくい素材が使われている」「便器内洗浄やふたの開閉が自動でできる」といった機能が付いたハイグレードな便器を選ぶと、本体価格こそ高くなりますが、毎日のお手入れが楽になり、快適性も高まります。
内装材も、防汚機能や消臭機能の付いたハイグレードな製品を選べば、掃除にかかる時間を短縮できたり、臭いが室内にこもりにくくなったりとメリットは大きいです。トイレ空間をおしゃれにしたい場合、ハイグレードな製品だと色や柄の選択肢が増えるため、より理想的な内装のトイレに仕上げられるでしょう。調湿機能を持つ壁材は、標準グレードの壁紙の10倍近い㎡単価ですが、「施工面積を壁の1面のみにする」「壁の一部にアクセントとして貼る」など工夫することで、費用の調整が可能です。
さまざまな要望の中で優先したいのは何か、妥協できるのは何かを整理して、希望と費用のバランスを考えながら決めていくといいでしょう。
補助金を活用する
汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームする工事は、内容によっては補助金を活用できます。
たとえば、要支援・要介護の認定を受けている家族がいれば、和式便器から洋式便器に交換する工事はバリアフリー化にあたるので、介護保険の住宅改修費補助を受けられる可能性が高いです。
2050年のカーボンニュートラルの実現を目指す目的で設立された「こどもエコすまい支援事業」では、断熱リフォームと手すりの設置や床段差解消といったバリアフリーリフォームをセットで行うと、補助金が受けられます。トイレ内の断熱性が高まれば、冬場のトイレの寒さを軽減することができます。便器の交換や手すりの設置とあわせて、断熱工事を行うことも検討してみましょう。
その他に、住んでいる地域の自治体が、独自に補助金・助成金制度を運営しているケースも多いです。補助金の支給対象条件や工事条件を満たすなら、積極的に活用しましょう。ただし、前年度あった補助金制度が打ち切られたり、新たな補助金制度が開始されたりと変更が多いので注意が必要です。リフォーム工事を検討し始めた段階で、利用できる最新の補助金制度について自治体の窓口に確認するといいでしょう。
間取り変更をしない
汲み取り式トイレから水洗トイレへのリフォームは、便器の交換だけではなく浄化槽の新設と配管・下水道への接続といった工事が必要です。水洗トイレから水洗トイレへのリフォームと比べると、どうしても工事規模が大きくなります。そのため、必須の工事以外の追加工事が出ないようにするというのも、工事費用を抑える方法として有効です。
築年数が経った家のトイレリフォームでは、出入りしやすくしたり、トイレスペースを拡張して使いやすくしたりする目的で、間取りを変更する工事を行うことは珍しくありません。確かに使い勝手はよくなりますが、工事範囲がトイレの周辺にも及ぶ場合が多く、間仕切り壁の撤去や新設といった大がかりな工事になります。廊下や隣接する部屋とのアクセス、トイレ内の広さなどに問題を感じていなければ、間取りは現状維持を選び、工事費用を抑えましょう。
複数のリフォーム業者の見積りを比較する
汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームする場合、事前の現場調査だけでも時間がかかります。トイレ内の状況を確認するだけでなく、屋外で浄化槽の埋設や下水道との距離などを測定する必要があるからです。そのため、業者とのやり取りに疲れて、1社にしか見積り依頼をしないケースが目立ちます。しかし、1社だけの見積りでは、費用の相場がつかめません。もし他社より割高だったとしても、比較して判断する材料がないのです。
適正な見積りかどうかを判断するためにも、複数のリフォーム業者に見積を取りましょう。2〜3社から見積をもらうことで、工事費用の比較や相場の把握ができます。各社の提案内容から、機器や内装材などのグレードの違いも分かるため、機能やデザインをどこまでこだわるかについても検討しやすくなるでしょう。必要でないと思う項目は削っていけば、費用を抑えることができます。
効果的なリフォームで快適なトイレ空間を手に入れよう
汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームする工事は、作業が複雑で、費用も多くかかります。まずは、この記事で説明した必要な工事の内容を、正しく把握しておくことが大切です。また、設備の種類や違いを把握したうえで機能やグレードをじっくり選び、数社の見積りを比較検討することで、より納得のいくリフォームになるでしょう。
この記事を参考に、毎日快適に使えるトイレ空間を手に入れてくださいね。
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