【初心者必見!】多肉植物の上手な育て方と人気ランキングをご紹介します

ふっくらとした見た目が可愛らしくインテリア性もある多肉植物。ただ多肉植物は種類によって特性や育て方が異なるため、上手に育てられずに枯らしてしまった経験がある方も多いと思います。本記事では多肉植物初心者の方に向けて、上手に育てるコツや人気の種類について解説していきます。

多肉植物の育て方の基本




ここでは、多肉植物をこれから育てていきたいと思っている方に向けた「育て方の基本」について下記の通り解説していきます。

  • そもそも多肉植物ってなに?
  • 買ってきたらまず「土」と「鉢」を用意
  • 水やりのポイントについて
  • 「葉挿し」ってなに?

多肉植物ってなに?

そもそも多肉植物とは、アフリカの南部や北部のいわゆる乾燥地帯といわれる地域出身の植物です。そのため雨が少なくても生き抜けるよう、ふっくらとした葉に水分をしっかりと蓄えるようになっています。種類は豊富で、色の変化を楽しめるタイプや、花を見られるタイプもあるため、好みの種類をいくつか育ててみるのもおすすめですよ。

買ってきたら「土」と「鉢」を用意する

好みの多肉植物を買ってきたら、まず「土」と「鉢」を用意してください。この時に用意する「土」ですが、簡単に使えて多肉植物を育てるのに向いている「観葉植物用の土」「培養土の多肉植物用の土」がおすすめです。

園芸用の土もホームセンターなどで販売されていますが、園芸用の土は水持ちが良すぎるので、多肉植物にはあまり向きません。水やりのタイミングが難しく、水を与え過ぎてしまう根腐れを起こしてしまう危険もあります。そのため「オリジナルの土を作って育てたい」というこだわりがないのであれば、水はけがよく、鉢に入れるだけで簡単に育てられる「培養土」か「観葉植物用の土」を使用するのがおすすめですよ。

水やりのポイントは?

多肉植物の水やりは、その植物が生育期(よく育つ時期)か休眠期かによって目安が異なります。そもそも多肉植物は「春秋型(春と秋によく育つ)」「夏型(夏によく育つ)」「冬型(冬によく育つ)」の3種類に分類され、それぞれの型によって生育期と休眠期が異なります。

水やりの目安と量ですが、生育期の多肉植物は葉っぱがシワシワになってから、鉢底からお水が流れ出るくらいたっぷりとあげる。休眠期は断水するか、月1回程度の水やりで十分です。各型の休眠期(断水推奨時期)と生育期は下記の通りです。

  • 春秋型…気温30度以上の夏と、気温10度以下の冬は断水。生育期は春と秋。
  • 夏型…気温10度以下の冬は断水。生育期は夏。
  • 冬型…気温30度以上の夏は断水。生育期は冬。

また特に春から秋は、葉に水が入り込んでしまうと蒸れてしまい腐る原因となるため、水やりをする際には土にだけ水をかけるようにしてくださいね。

「葉挿し」ってなに?

多肉植物について調べるとよく「葉挿し」という言葉を目にすると思います。葉挿しとはポロッと取れてしまった葉や挿し木の際に取った葉を手順に従って処理することで、一枚の葉から子供の葉が出て来ることをいいます。葉挿しをして葉を上手に増やしていくことも、多肉植物を育てる楽しみのひとつです。

秋冬の多肉植物の管理方法について



もともと暖かい土地が原産の多肉植物にとって、冬はもっとも枯れるリスクが高くなる季節です。大切に育てている多肉植物を枯らすことなく冬越しさせたいですよね。冬越しの方法とコツを理解すれば一年中多肉植物を楽しむことができますよ。ここでは冬の多肉植物の管理方法について下記の通り解説していきます。

  • 冬越しってなに?
  • 屋外で冬越し
  • 屋内で冬越し

冬越しってなに?

暖かい土地で育ち、寒さが苦手な多肉植物の温度管理や対策をして冬を乗り切ることを「冬越し」といいます。冬越しの方法は多肉植物の型によっても異なりますが、基本的には水やりを極力控え、土を乾かした状態に近づけることが大切です。ただし冬型の多肉植物は冬は生育期にあたるため、土が乾いたらしっかりと水やりをするようにしてくださいね。

また、冬の間は水やりの際に冷たい水道水を与えるのは避け、常温で少しぬるめになったお水をあげるようにしてください。

屋外で冬越し

比較的温暖な地域にお住まいであれば、冬でも屋外で管理することは可能です。気温の目安としては、日中の気温が5℃を上回っているかどうかで判断しましょう。日中でも5℃以上の地域であれば、出来るだけ軒下などの日が当たりやすい場所に置いておくのがおすすめです。簡易的なビニールハウスを利用する場合には、密閉してしまうと高温多湿になり株が腐ってしまう可能性が高いため、注意してください。

屋内で冬越し

屋内で冬越しをさせた方がいい場合は、おもに下記の2つです。

  • 寒冷地に住んでいる場合
  • 霜が降りる時期

寒冷地に住んでいる場合は屋内で冬越しをさせてください。寒冷地の場合日の当たる戸外へ置いたり、不織布を掛けたりしても寒さを防ぎきれないことが考えられるため、冬は出来るだけ室内へ取り込むことをおすすめします。また霜が降りる時期も屋内に取り込むのが無難です。出来れば玄関や窓辺など気温の変化が少ない場所で管理するのが安心ですよ。

多肉植物の種類と人気ランキング

ここからは、多くの種類がある多肉植物の中でも特に人気の種類を下記の通りご紹介していきます。好みの種類やお部屋の雰囲気に合う種類を見つけてみてくださいね。

  • 【1位】つぶつぶとした小ぶりな葉の「セダム」
  • 【2位】バラのような見た目が特徴の「エケベリア」
  • 【3位】15cm程度のサイズ感が可愛らしい「ハオルチア」
  • 【4位】しっかりと開いた葉が目をひく「アエオニウム」

セダムは小さい葉とぷっくりとしたフォルムが特徴の多肉植物らしい見た目が特徴。春秋型の多肉植物で、寒さや暑さ、乾燥にも強いタイプなので、初心者の方でも育てやすくおすすめです。全体的に小ぶりで、寄せ植えをした際に隙間を埋めてくれる役割もあります。メインの多肉植物の周りに配置するのも可愛らしいですよ。

【2位】バラのような見た目が特徴の「エケベリア」

葉が重なり合っているのがまるで薔薇の花びらのように見える「エケベリア」。春秋型のエケベリアは初春から夏にかけて小さな花を咲かせることもあり、お部屋に飾るとアクセントになってくれる多肉植物です。エケベリアはほどよく日光が当たる場所であれば屋外でも問題なく育つので、初心者の方でも育てやすい種類です。

 【3位】15cm程度のサイズ感が可愛らしい「ハオルチア」

ハオルチアには2種類の葉のタイプがあり、硬い葉の「硬葉系」と、柔らかい葉をつける「軟葉系」があります。ハオルチアは直射日光よりも間接的な光を好むため、室内向けのインテリアプランツとしても人気です。

軟葉系」はぷっくりとした葉の先端部分が透明になっており、光が当たると葉が透けて見え、上品な輝きが出るのが特徴です。「硬葉系」はアロエのような先端が尖ったシャープな葉をつけます。個性的で存在感のある見た目は、部屋に置くだけで目を引くアクセントに。硬葉系は丈夫なためお世話があまりいらない種類でもあるため、忙しい方でも長く楽しむことができる多肉植物といえます。

 【4位】しっかりと開いた葉が目をひく「アエオニウム」

アエオニウムもエケベリアのような、葉の重なりを楽しめる種類。適度な日当たりを好むタイプの「冬型」の多肉植物です。葉の色のバリエーションが豊富なのも特徴で、鮮やかな緑や、紫、個性的でおしゃれな黒などもあります。そのため、ひとつ置くだけでもじゅうぶんな存在感で、インテリアの1つとして、お部屋の雰囲気を引き立ててくれますよ。

寄せ植えをしておしゃれにアップデート

寄せ植えとは、種類の異なる多肉植物をひとつの容器に植えることです。サイズやフォルムの異なる種類を一緒に植えることで、ボリューム感が増しておしゃれな印象にすることができます。ここでは、初心者でも失敗しない寄せ植えの方法やコツについて、下記の通り解説していきます。

  • 寄せ植えに必要なもの
  • 上手に寄せ植えするコツ
  • 寄せ植えのアイデア

 寄せ植えに必要なもの

寄せ植えに必要なものは下記の通りです。ホームセンターやネットなどでも簡単に手に入るものばかりなので、事前に準備しておくと安心です。

  • 多肉植物用の土
  • 鉢のサイズに合った鉢底石
  • 鉢底ネット
  • スコップ
  • ピンセット
  • ソイルスティック(割り箸でもOK
  • 寄せ植えしたい多肉植物やサボテンなど

鉢の種類はお好みのデザインのものでも大丈夫ですが、初心者の方は出来るだけ底に穴のついたものを選ぶのがおすすめです。穴がついているタイプであれば土の水はけや水やりの管理も断然楽にできますよ。多肉植物用の土は市販されているものがあるので、それを使用しましょう。

ソイルスティックはピンセットや割り箸でも代用可能です。細かい作業をする時や鉢に土を入れて整える際などにもあると便利なので、できるだけ用意しておくことをおすすめします。

 上手に寄せ植えをするコツ

初心者の方でも上手に寄せ植えができるポイントは、下記になります。

  • 寄せ植えする多肉植物は同じ生育のもの同士にする
  • 寄せ植えにはピンセットを使用する
  • 寄せ植え完成後はすぐに水やりをしない

多肉植物には3つの生育型があります。10℃〜25℃前後だと育ちやすい「春・秋型」、20℃〜35℃が育ちやすい「夏型」、5℃〜20℃程度だと育ちやすい「冬型」があります。生育のタイプによって水やりや管理の仕方が異なるため、寄せ植えは同じ生育タイプ同士でおこなってくださいね。また寄せ植えの際、多肉植物は必ずピンセットで掴むようにしてください。多肉植物は傷つきやすいので、優しい力で土に挿してあげるのもポイントですよ。

寄せ植えが完成したら、すぐに水やりをすることは控えましょう。水やり開始は多肉植物が根付いてくる7日後くらいから始めてください。

 寄せ植えのアイデア

ここでは、寄せ植えをする上での置き方のバランスやおすすめアイデアを下記の通り3つご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。

  1. おしゃれな鉢に寄せ植えする
  2. 季節のイベントに合わせた小物を使用してみる
  3. 大きめサイズの多肉植物の隙間に子株を植えてバランスよく

多肉植物のおしゃれさを引き立ててくれる鉢選びも大切です。素焼きタイプからカラフルなペイントのものまで、お気に入りの鉢を選んでみてくださいね。またクリスマスやハロウィンなどのイベントの時期であれば、それに合わせたモチーフの小物などを鉢の中に一緒に置くと可愛らしくておすすめ。いつもの寄せ植えにイベント感がプラスされます。

続いて寄せ植えをする際に重要な多肉植物の配置についてです。大きめサイズの多肉植物をメインに置いた際に、その隙間を埋めるように小さい子株の多肉植物を配置するとおしゃれに見えます。どんなサイズの鉢でもこのバランスでの配置がベストなので、ぜひ試してみてくださいね。

「多肉植物」こんな時どうする?

ここからは、多肉植物を育て始めたばかりの初心者の方が「こんな時どうすればいいの?」と疑問に思うことを、3つピックアップして解説していきます。

  • 多肉植物が伸びすぎてしまった時
  • 枯れそうになってしまった時
  • 100均の多肉植物ってどうやって育てるの?

伸びすぎてきた時

寄せ植えしたばかりの頃はバランスよく、可愛らしい印象だった多肉植物が、気が付けば伸びすぎて鉢から飛び出していた、という経験をした方も多いのではないでしょうか?ここでは伸びすぎてしまった多肉植物を仕立て直す方法である「胴切り」の5ステップをお伝えします。

  1. 伸びすぎた多肉植物の、理想の高さにある葉をつまんで優しく引っ張りながら取る
  2. 何枚か葉をもぎ取って、ハサミが入れられるように隙間を作る
  3. 清潔なハサミで、隙間を作った箇所の茎を水平にカットする
  4. 日当たりの良い場所に置いて、水やりを控える
  5. 切り口がしっかりと乾燥したことを確認したら、水やりを再開する

胴切りを行う時期は春か秋にしましょう。この時期におこなうことで胴切り後の回復がスムーズになります。また伸びすぎる原因としては日照不足や、水のやりすぎも考えられますので、多肉植物の種類に合った管理を心掛けてくださいね。

枯れそうになった時

比較的育てやすい多肉植物ですが、枯れてしまったという話もよく聞きます。ここでは多肉植物が枯れそうになっている時の対処法について解説していきます。枯れそうになってしまっている状態もさまざまですが、ここでは一般的に枯れかかっている状態に多い「根腐れ」への対処法について解説していきます。

根腐れの多くは加湿状態で起こることがほとんどです。根腐れを見極めるポイントは、根が黒くなっているかどうかです。根腐れを確認したらすぐに腐った部分を清潔なハサミでカットしてください。カットしたら7日間ほど水やりを控えて根を乾かします。根が乾いたら、新しい土に植え替えて対応完了です。この後さらに7〜10日間ほどそのままにしてから、水やりを開始すれば大丈夫ですよ。

 100均の多肉植物の育て方

今は100均でも多くの多肉植物が販売されています。どこで購入した多肉植物でも、生育のタイプに合った管理方法をしていれば問題ありません。初めての多肉植物を100均で購入しようとしている方は、寄せ植えに必要なグッズや多肉植物用の土も100円ショップで販売されていますので、一緒に購入しておくことをおすすめします。

まとめ|多肉植物は初心者でも育てやすいものが多い!ポイントを知って長く楽しもう。

多肉植物の基本や管理方法を見ても分かる通り、多肉植物は初心者の方でも比較的育てやすい種類が多い植物です。ポイントは育てる多肉植物の生育タイプに合った管理をすること。管理に少し慣れたら、寄せ植えなどにも挑戦して、さらにおしゃれにアップデートしてみるのもいいですよね。お好みの多肉植物を見つけて、成長を楽しんでみてくださいね。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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