小学校の夏休みの宿題の一つである自由研究や工作。テーマが絞られていないことが多いため、子供の興味関心を優先させて自由にのびのびと取り組めるメリットがあります。
ただ、材料によっては高くつくことがあるため「材料費をできるだけ安く済ませたい」と考えている親御さんは多いのではないでしょうか。
今回は、小学生の男の子におすすめの100均グッズで簡単に作れる夏休みの工作を紹介します。材料別で紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
夏休みの工作は何がいい?選び方や作業中の注意点などを紹介
夏休みの工作は、子供の自由な発想力を尊重してあげるものです。子供が「これがいい」「あれがしたい」と言えば、できる限り協力してあげましょう。
しかし、「何でもよい」がために、小学生の男の子に向いている工作が分からないという親御さんは多いでしょう。今回紹介する工作の選び方や作業中の注意点などを押さえれば、工作選びがしやすくなりますよ。
- 年齢と子供の興味を考慮して夏休みの工作を選ぼう
- 科学分野に興味のある子供であればキットを活用しよう
- 必要に応じて親がサポートしよう
後ほどおすすめの工作をいくつか紹介するので、ぜひ記事の後半も参考にしてくださいね。
年齢と子供の興味を考慮して夏休みの工作を選ぼう
小学生といえども、小学校1年生と6年生とではできる作業や取り組み方に大きな差があります。年齢を考慮して、夏休みの工作を選びましょう。
小学校1年生〜3年生なら、失敗しにくく短時間で作れる工作がおすすめです。未就学児や幼い子と比べてできることは増えますが、まだまだ親のサポートが必要な年齢です。工作の楽しさを知ってもらうためにも、作り手によって完成品のクオリティにばらつきが出やすいものは避けたほうが良いでしょう。
また、小学生4〜6年生であれば、クオリティ重視で達成感を味わえる工作を選んでみてはいかがでしょうか。たとえば、飾り物ではなく動かして使うものがおすすめです。うまく機能していることが分かれば、モノづくりに対する自信にもつながるでしょう。
ただ、年齢という平均的な物差しに当てはめずに、お子さんが興味を持つ工作を選ぶことも大切です。会話を重ねながらお子さんが関心を持っていることを聞き出し、どんな工作を作るか一緒に考えると良いですよ。
科学分野に興味のある子供であればキットを活用しよう
電池や磁石などを使用した電気工作は、作業が複雑なので作り終えるまでに長い時間を要します。途中で挫折してしまい完成しない可能性もあるため、最初から材料が揃っていて作りやすいキットを活用することをおすすめします。一つ一つ材料を買い集める必要もないので、費用面でも大助かりです。
キットはホームセンターやトイザらス、ロフトなどで販売されています。キットのパッケージには対象年齢が記載されているので、お子さんの年齢に合ったものを選んでくださいね。
必要に応じて親がサポートしよう
夏休みの工作は、まずテーマを決め、必要な材料を集めてから実際に組み立てていきます。子供一人では何から取り掛かれば良いのか分からない場合が多いため、年齢に関わらずテーマ決めからサポートしてあげるのが理想です。
また、実際に工作を作っていく段階に入ったら、ハサミやカッターなどの怪我をするおそれのある道具の扱い方に注意しましょう。側で見守ってあげたり代わりにしてあげたりするなど、子供が楽しく工作に取り掛かれる環境を作ってあげてくださいね。
ただ、何から何まで親がサポートしてしまうと、子供が自主的に行動しなくなり、やる気を削いでしまうことがあります。子供が親のサポートを必要としているかどうかを見極めることも大切です。
紙粘土を使った工作2選
土粘土や油粘土と比べて扱いやすい紙粘土。作りたいものに合わせて形を自由に変えられるため、手軽に作品作りを楽しめる魅力があります。
ダイソーやセリアなどの100均で販売されている紙粘土を使った工作を2つ紹介します。
- 貝殻の貯金箱
- 惑星モービル
貝殻の貯金箱は小学校の低学年、惑星モービルは小学校の高学年の子供におすすめの工作です。
貝殻の貯金箱
紙製の筒型空き容器をベースに、紙粘土を使った貯金箱を作ってみましょう。夏休みに海で拾ってきた貝殻を装飾すれば、夏の思い出がつまった貯金箱のできあがりです。
材料は100均で購入できる紙粘土とお菓子の筒型容器、貝殻などの好きなパーツだけなので、材料費はほとんどかかりません。できるだけ費用を抑えて工作を作りたい場合におすすめです。
また、ペットボトルを使った貯金箱は、紙粘土が剥がれてしまいやすいデメリットがあります。ペットボトルにくっつきやすい紙粘土が100均で販売されているため、ぜひチェックしてみてください。
材料
- 軽量紙粘土:1袋
- 紙製の筒型空き容器:1つ
- ビーズや貝殻などのパーツ
使用する道具
- セロテープ
- ハサミ
- カッター
- ニス
- 筆
作り方
作り方は以下の動画を参考にしてくださいね。
惑星モービル
太陽系の惑星模型をつるし、風が吹いたり触れたりすることで動く仕組みの惑星モービル。作った後も子供部屋に飾って楽しむことができるため、宇宙に関心を持ち始めた小学生の男の子におすすめです。
また、工作自体は簡単ですが、絵の具を使って各惑星の色を再現するのが難しいポイントです。惑星の写真や図鑑を用意して、どの絵具を混ぜたら惑星に近い色を作れるのか、親子で楽しみながら工作に取り組んでみてくださいね。
材料
- 軽量紙粘土(白):2~3袋
- 9ピン(針金の頭に輪っかがついている形のピン):10本
- 竹ひご:36センチ×2本
- 絵の具
- テグス
- 銅線
- タコ糸
使用する道具
- 工用ボンド
- クッキングシート
- ペンチ
- 惑星の写真や図鑑
作り方
- 絵の具を混ぜて惑星(太陽・水星・金星・地球・火星・木・土星・天王星・海王星・月)の色をつくる
- 各惑星の大きさのバランスを考えて紙粘土を10等分にする
- 紙粘土と絵具を混ぜて丸める
- 丸めた紙粘土をクッキングシートの上にのせて1日乾燥させる
- 丸めた紙粘土の真ん中に9ピンを刺し、ボンドを使って固定する
- 月に付けた9ピンを地球に差し込んで固定する
- 銅線を渦巻き状にして土星に差し込む
- タコ糸を使って、竹ひごが十字になるように固定する
- 竹ひごの真ん中に1箇所、端に4箇所、真ん中と端の間に4箇所の計9箇所にテグスを付ける
- 竹ひごとテグスの結び目をボンドで固定する
- テグスを惑星の9ピンに結びつける(太陽は真ん中、天王星と海王星は端になるように設置する)
ビー玉を使った工作2選
ビー玉を転がす台を手作りして、オリジナルの遊び道具を作ってみませんか。ビー玉は100均、土台となる段ボールはスーパーなどで入手できるため、材料集めに手間がかからないのが大きなポイントです。
ビー玉を使った工作を2つ紹介します。
- 段ボール迷路
- ビー玉コースター
上記2つは、完成した後もお友達と一緒に遊べる工作です。
段ボール迷路
段ボール迷路は100均で購入できるものや家にあるもので簡単に作れるため、1〜6年生の全ての子供におすすめの工作です。
高学年の子供であれば「どうすれば難しくなるか」と考えることで、クオリティの高い作品ができあがるでしょう。落とし穴やトンネルを作れば、さらに難易度の高い迷路を作れますよ。
材料
- ビー玉:1つ
- 段ボール:1箱
- 平たい空き箱:1箱
- 爪楊枝:1本
- 折り紙:1枚
使用する道具
- カッター
- ハサミ
- 定規
- ボンド
- セロハンテープ
- 鉛筆
作り方
- 空き箱の底に鉛筆で3~3.5cm幅の線を縦と横に引く
- 空き箱の底に書いた線で迷路を作り、いらない線を消しゴムで消す
- 迷路の壁用に段ボールを3.5cm幅に切る(長さは迷路の壁の長さに合わせる)
- 線の上に壁用の段ボールを立てて貼り付ける
- 爪楊枝と折り紙で作った旗をゴールポイントに立てる
ビー玉コースター
ビー玉コースターとは、ビー玉をレーンの上で転がして遊ぶ工作です。レーンの角度や長さを調整したりペットボトルの飲み口を着地地点にしたりするなど、楽しくかつ考えながら工作できるメリットがあります。
低学年のお子さんや手先の不器用なお子さんでも、親のサポートがあれば上手に組み立てられます。お子さんの年齢に合わせて難易度を上げていくと良いですよ。
配送でよく使われる厚さ5mmの段ボール箱ではなく、ビー玉コースターでは薄くて加工しやすい3mm段ボールを用意してくださいね。
材料
- ビー玉:1つ
- 3mm段ボール:1枚(30×30cm)
使用する道具
- 鉛筆
- ハサミ
- カッター
- 木工ボンド
- カッターマット
- 50cm定規
- 分度器
作り方
作り方は以下の動画を参考にしてくださいね。
油性ペンを使った工作2選
油性ペンは水に濡れても滲まず、プラスチックや布などに記入することができるため、作品の色付けに欠かせないアイテムです。また、カラーバリエーションも豊富なので、油性ペンを使えばお子さんの好きな色合いに作品を仕上げることができます。
自由に書いたり塗ったりして、オリジナル作品を作りましょう。
- ペットボトル風車
- ロボットキット
上記の内容を順にみていきましょう。
ペットボトル風車
季節感のある風車は、夏休みの宿題にぴったりの工作です。お子さんの好みの色を塗れば、作品が可愛らしく仕上がるだけでなく、お庭や窓際が華やかになります。
動物が庭の菜園を荒らして困っているご家庭であれば、動物除けとしても活用できるのでおすすめです。
材料
- ペットボトル(中央が六角になっているもの):1つ
- ワイヤーハンガー:1つ
- ペン
使用する道具
- カッター
- キリ
- ラジオペンチ
- ニッパー
- ビニールテープ
作り方
- ペットボトルのキャップと底の中心に穴を開ける
- 風車の羽になる部分(6面)に色付けする
- 下から5cm程のところでカットし、ペットボトルの底を切り取る
- フタから5cm程離れたところまで、6つの羽ができるように縦にカットする
- 切った羽根をねじりながら90度に曲げる
- 先ほど切り取ったペットボトルの底部分に数カ所切り込みを入れる
- ペットボトルの中心に底のパーツをはめ込む
- ハンガーのねじれを戻して真っすぐにする
- ハンガーをペットボトルのキャップから底に向かって差し込む
- 底から出てきたワイヤーをくるっと丸めて、ワイヤーが抜けないようにする
- キャップから出ているワイヤーを直角に曲げて完成
ロボットキット
ロボット好きの男の子であれば、キットを使ってロボット作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ロボットを生き物に見立てたこちらの商品は、付属のカラフル結束バンドや油性ペンを使って自分だけのオリジナルロボットを作ることができます。折り紙やマスキングテープを別で用意すれば、お気に入りの動物や魚に変身させることも可能です。
小学校でプログラミング教育が必修化され、ロボット作りに関心を寄せている親御さんも多いのではないでしょうか。実際に組み立てから動かすところまで経験することで達成感を得られるため、子どもの成長や学びにつながります。
付属の部品を組み合わせれば完成するため、低学年の男の子でも挑戦しやすいですよ。
ユカイな生きものロボットキット
布を使った工作2選
さまざまな種類の布が100均で販売されているため、布を使った工作は材料選びから楽しめるメリットがあります。ぜひ、子供の好きな色や柄の布を使って挑戦してみてください。
- ミツロウラップ
- 手作りマスク
アイロンや針を使う作業を子供が一人でするのは危険です。必ずサポートしてあげてくださいね。
ミツロウラップ
ミツロウラップとは、布にミツロウや植物性オイル、天然樹脂などを染み込ませて作るラップのこと。機能性が高く、繰り返し使うことで節約にもなるため、日常生活で活躍するアイテムです。
水洗いすれば繰り返し使える地球に優しいラップなので、SDGsと自由研究を組み合わせた作品を作ることができます。
ミツロウラップは使用する材料が少なく針や糸も使いませんが、ミツロウを布に染み込ませるためにアイロンを使用します。必ず、お子さんのサポートをしてあげてくださいね。
材料
- 綿100%の布(15×15cmサイズは小皿用、25×25cmサイズは大きめのお皿用、30×30cmサイズは野菜を包む用に)
- ミツロウビーズワックス:布の3倍の重量
- 天然オイル(松脂やホホバオイルなど):布の1/3の重量
- クッキングシート:布の2倍以上の大きさ
- 新聞紙または段ボール
使用する道具
- アイロン
- アイロン台
作り方
- 下から順に段ボール(もしくは新聞紙)とクッキングシート(片側)と布を重ねる
- ミツロウビーズワックスとオイルを布全体に散らす
- クッキングシートの片側を折り畳む
- さらに不要の布を重ねる
- アイロンを中温に温める
- ミツロウを溶かすように、クッキングシートの上からゆっくりとアイロンをかける
- ミツロウが布全体に染み込むまでアイロンをかける
- ミツロウが布全体に染み込んだら、クッキングシートをはがしてすぐに取り出す
- 風通しの良い場所で乾かして完成
手作りマスク
風邪をひいたときや給食当番の際に着用するマスクを手作りしてみましょう。
手縫いで簡単に作れるため、裁縫を習い始めた低学年のお子さんにおすすめです。ミシンを使えば短時間で完成するため、高学年の男の子はこの機会にミシンを使ったモノづくりに挑戦してみるのも良いですね。
針やミシンを使う際は、お子さんから目を離さないようにしましょう。過度のサポートはお子さんのやる気を削ぐ場合があるため、必要なときにサポートしてあげると良いですよ。
材料
- ダブルガーゼ生地:1枚(小さめ18×34cm、大きめ20×37cm)
- マスクゴム:2本(24cm)
使用する道具
- 縫い糸
- 縫い針
- まち針
- ハサミ
- チャコペン
- ひも通し
- 定規
作り方
- 生地の表面を下にし、片側の布端を1cm折り畳む
- 中表に二つ折りにし、上から1cmのところで縫い合わせる
- 中央に縫い代が来るようにして表に返す
- 縫い目を内側にして左右を折り畳む
- 端から1.5~2cmのところを直線に縫い、ひも通しを使ってゴムを通す
- ゴムの結び目を内側に隠して完成
木の板を使った工作2選
100均で購入できる木の板を使った工作を2つ紹介します。木を切ったり穴をあけたりすることが多いため、周りをよく確認しながら作業してくださいね。
- 手作りパズル
- 手作り時計
作り方を詳しく紹介します。
手作りパズル
大きさもピースの数も年齢に応じて自由自在に変えられる手作りパズル。100均で販売されている木の板を使って絵柄を描くパーツやフレームを準備できるため、材料費を押さえて工作を作ることができます。
丁度よいサイズの木材がなければ、のこぎりを使ってカットする必要があります。その場合は、ある程度道具を正しく使えるようになる高学年の男の子であっても、親がサポートしてあげてくださいね。
子供の好きなキャラクターや乗り物の絵を描いて、完全オリジナルパズルを完成させてみましょう。
材料
- 木材パーツ(3×3cm※):16個
- 木製フレーム(1×12cm※):2本
- 木製フレーム(1×14cm※):2本
※好みの厚さに調整し、揃えてください。
使用する道具
- 木工ボンド
- のこぎり
- ヤスリ
- 絵の具
- 筆
- 鉛筆
作り方
- 木材パーツをカットし、ヤスリを使って切り口や表面を滑らかにする
- 木材パーツを縦に4個、横に4個並べて、描きたい絵の下書きをする
- 絵に色を付け、完成したら乾かす
- 1×12cmサイズのフレーム用の木材を上下、1×14cmサイズのフレーム用の木材を左右に置いてボンドでくっ付ける
- 絵を描いた木材パーツをフレームの中に入れて完成
- 底抜けが気になるようであれば、段ボールや薄い木の板をフレームに貼り付ける
手作り時計
既存の掛け時計のパーツを使えば、簡単に手作り時計が作れます。木の板を使うことで自由度の高いデザインができるため、ビーズやスパンコール、石などを使って装飾してみましょう。
また、貝殻や砂浜の砂を使って夏の思い出を表現するのもおすすめです。夏休みの宿題らしい工作ができあがりますよ。
材料
- 木の板:1つ(L~2Lサイズ)
- 掛け時計:1つ
- ビーズや貝殻などのパーツ
使用する道具
- 木工用ボンド
- テープ
- キリ
- 絵の具
- 筆
作り方
- 掛け時計から針と裏側のムーブメント(時計を動かす機械)を外す
- 木の板の表面に装飾したり数字を書いたりしてアレンジする(時計の針の可動域を考え、針が当たらない位置にパーツ
- を付ける)
- 木の板の真ん中に時計のパーツを差し込むための穴をキリで開ける
- 裏からムーブメントの突起を穴に差し込み、テープで固定する
- ムーブメントの突起に短針→長針→秒針の順に差し込む
- 電池を入れて完成
まとめ|100均グッズを組み合わせて使えば立派な工作になる
小学生の夏休みの自由研究や工作は、100均で購入できる材料を使って作ってみましょう。男の子であれば、ゲーム感覚で遊べるものや電池を使ったロボットなどがおすすめです。
店舗によって品揃えが異なるため、欲しい商品があれば事前に問い合わせたり公式サイトで確認したりしてくださいね。