年齢やTPO問わず、男性の間で根強い人気を得ている髪型「アップバング」。清潔感があり、ビジネスシーンにおいても好感度の高い髪型です。
そんな中「夕方になるとセットが崩れる」「アップバングが似合っていないのではないかと不安になる」といった悩みを持つ男性は多いようです。
そこで今回、メンズのアップバングの失敗例をいくつか挙げながら、正しいセットのやり方やコツを紹介します。日頃なにげなくアップバングスタイルをしている人も、ぜひこの機会にセット方法を見直すきっかけにしてみてくださいね。
目次
アップバングとはどんな髪型?どんな人が似合うの?
アップバングとはアップ(上げる)とバング(前髪)を組み合わせた言葉で、その名の通り前髪を上げたへスタイルのことを指します。前髪を上げることによって顔全体がスッキリしてみえる特徴があります。面長の人やおでこが広い人など、どんな顔の形の人でも似合う髪型です。
アップバング以外にも、前髪や横髪のデザインの違いによって、さまざまなヘアスタイルがあります。アップバングとよく間違えやすいヘアスタイルの特徴や違いについてみていきましょう。
- ツーブロックやハーフアップバングとの違い
- 女性ウケする
アップバングが人気の理由についても、もう少し詳しく紹介します。
ツーブロックやハーフアップバングとの違い
先述の通り、アップバングは前髪を立ち上げて額を出すヘアスタイルですが、ハーフアップバングとは前髪を横に流しながら上げる髪型です。アップバングと比較して、やや自然な前髪の上がり方をします。
このハーフアップバングと間違いやすいのが「ツーブロック」。ツーブロックとは、トップの長さを残しつつ、サイドやもみあげ、襟足周辺を刈り上げてスタイリングした髪型を指します。全体的に、上部と下部の髪の長さにメリハリがついているという特徴があります。
アップバングとツーブロックは、ともに顔周りがスッキリしてみえることから、間違いやすい髪型です。しかし、ツーブロックは髪全体をスタイリングすることを意味するため、ハーフアップバングはあくまでも前髪のデザインに注目したヘアスタイルです。
ハーフアップバングとツーブロックを組み合わせた髪型もあるので、同じヘアスタイルだと混合しやすいのかもしれません。この2つの髪型は相性が良く、スーツなどのフォーマルスタイルにも合いますよ。
女性ウケする
アップバングは額に髪の毛がかからず顔全体が見えるため、相手に明るい印象を与えます。特に、初対面で好印象を持ってもらいやすい傾向があります。女性からのウケは良く「清潔感がある」「誠実そう」「男らしい」といった高評価を得ているヘアスタイルです。
ビジネスにもカジュアルにも対応できる髪型なので、毎日のスタイリングに悩む必要もありません。清潔感を出しつつおしゃれを楽しみたい人におすすめです。
アップバングの失敗例3選
一見簡単そうに見えて、意外と形を保つのが難しいアップバング。誰もが経験したことのあるようなアップバングの失敗例を3つ紹介します。
- 分け目を間違えた
- 前髪が落ちてきた
- ワックスやジェルを付けすぎた
失敗例を踏まえ、後ほど正しいセット方法を紹介します。ぜひ記事の後半も参考にしてください。
分け目を間違えた
前髪の流れは、つむじの向きや髪の毛のクセに左右されます。クセやつむじと逆方向に髪の毛を流そうとすると、前髪の立ち上がりが悪くなります。
アップバングには、単に前髪を真っすぐ上方向に上げるだけではなく、右または左に少し流しながらおでこを出すヘアスタイルもあります。自分のつむじの向きやクセをチェックして分け目を作るのが、アップバングで失敗しないコツです。
また、顔のバランスを無視した前髪の分け方も、アップバングに失敗する原因です。私たちの顔は左右で微妙に違うため、左側の顔と右側の顔の印象は異なります。センター分けで前髪を上げると、左右非対称なのが余計に目立ってしまいます。鏡で自分の顔をチェックし、自分の顔を良く見せられるほうに分け目を作ってみてくださいね。
前髪が落ちてきた
ワックスやジェルを使って前髪を上げても徐々に落ちてくる人は、髪質やスタイリング剤の使用方法などに問題があるかもしれません。前髪が落ちてくる原因として、以下のようなことが考えられます。
- 髪の毛が柔らかい、または固い
- 前髪が長い
- 髪の毛のクセが強い
- 髪の毛がストレート
- スタイリング剤が髪質に合っていない
- スタイリング剤の量が少ない、または多い
- セットの際にドライヤーを使わなかった
髪の毛が柔らかすぎたり固すぎたりする人は、スタイリング剤の影響を受けにくく、前髪がしっかり上がらないことがあります。ワックスとスプレーを両方使用しても前髪が落ちてくる場合は、パーマをかけると良いでしょう。髪の毛が根元からしっかり立ち上がり、セットも楽なので、忙しい朝のセット時間も短縮できますよ。
また、髪質に合っていないスタイリング剤を使うと、セットが崩れてしまいがち。アップバングに失敗しないためにも、ワックスを付ける量や種類をあらためて見直してみましょう。後ほど、正しいセット方法を紹介します。
ワックスやジェルを付けすぎた
ワックスやジェルを付けすぎると重みによって前髪が落ちてきてしまうため、アップバングヘアに失敗しやすいです。それだけでなく、テカテカして見た目のオイリー感が出てしまいます。
ベタベタとした印象は、女性だけでなく男性にも不潔だと思われ、不快な印象を与えかねません。前髪がなかなか上がらないからといって、スタイリング剤を多量に使うのは控えましょう。
もう二度と失敗しない!アップバングの正しいセットのやり方
失敗しやすいアップバングですが、コツを掴めば前髪が落ちてきたり分け目を間違えたりすることもありません。正しいセット方法を順番に紹介します。
- 髪の毛を濡らす
- ドライヤーで形を作る
- ワックスやジェルで形を整える
- スプレーで固める
今回紹介するセットのやり方は、一度試すだけで簡単にコツを覚えられますよ。
髪の毛を濡らす
前髪を上げるためには、髪の根元から立たせる必要があります。いきなりドライヤーを使ってブローするのではなく、まずは髪の根元までシャワーでしっかり濡らしましょう。
その後、頭皮と髪の毛の水分をタオルで拭き取ります。タオルドライである程度乾けば、ドライヤーの使用時間が短くなり、熱による頭皮や髪の毛へのダメージも最小限に抑えられます。根元を集中的に濡らしてから、頭皮と髪の毛の水分をタオルでしっかり拭き取ってくださいね。
ドライヤーで形を作る
アップバングを作るうえでもっとも重要なのが、ドライヤーを使ったブローです。ブローでアップバングの形が決まるといっても過言ではありません。前髪、フェイスラインと襟足、頭頂部と後頭部の順番で乾かしていきます。
まず、前髪を手で引っ張り上げながら、下から上に向かってドライヤーを当てます。毛先だけでなく根元もしっかり乾かし、根元を立ち上げるイメージで型をつけましょう。持ち上げる前髪の量が多すぎたり少なすぎたりするとバランスが崩れ、かっこ悪くなってしまいます。持ち上げる量としては、両黒目の内側部分の前髪がベストです。
フェイスラインと襟足は、ボリュームを抑えるために、手で押さえつけながら乾かしましょう。前髪の立ち上がりが際立つように、前髪とフェイスラインや襟足の乾かし方を変えるのがポイントです。
頭頂部や後頭部の髪の毛がぺちゃんこになっていると、つむじが目立ってしまいます。髪の毛を持ち上げながらドライヤーの風を当て、ボリューム感を出しましょう。ドライヤーの乾かし方を少し工夫するだけで、アップバングの失敗を防げますよ。
ワックスやジェルで形を整える
スタイリング剤を適量手に取って伸ばし、頭頂部と後頭部、フェイスラインと襟足、前髪の順番につけます。毛先につけすぎると立ち上がりが悪くなるため、根元からもみ込むようにしてスタイリング剤をつけると良いですよ。
しかし、髪質が柔らかい人がスタイリング剤を根元につけすぎると、重みで髪がペタンとつぶれてしまいます。ワックスやジェルは、固まるスピードやキープ力の違いによってさまざまな種類があるため、髪質が柔らかい人はソフトタイプを選んでくださいね。剛毛な人はハードタイプがおすすめです。
ワックスとジェルをつけすぎると、頭皮や髪にダメージを与えたり重みによって髪が立ちにくくなったりします。ワックスとジェルの使用量は、下記の表を参考にしてくださいね。
髪の長さ | ワックスの量 | ジェルの量 |
ショート | 一円玉 | 十円玉 |
ミディアム | 十円玉 | 五百円玉 |
スプレーで固める
ワックスやジェルだけではキープ力が怠ります。最後にヘアスプレーをして、前髪が落ちてこないように固定しましょう。
近距離からヘアスプレーを吹きかけると、白い粉が出たり、部分的に固まって不自然な髪型になったりします。髪の毛から20㎝程度離れたところから「シュッシュッ」と数回に分けて少量吹きかけるのがポイントです。前髪全体に吹きかければ、形が崩れる心配もありません。
どんな人・どんな場面でもアップバングは最適!
アップバングは、髪質や量に関係なく誰でも簡単にできるヘアスタイルです。おでこがオープンになり顔全体がハッキリ見えるため、好印象を与えます。「薄毛を隠せるスタイリングを知りたい」「高校生でもできるスタイリングを知りたい」といった人は、ぜひ参考にしてください。
- 薄毛や天然パーマで悩む人も大丈夫!
- 高校生やビジネスでもOK
上記を順にみていきましょう。
薄毛や天然パーマで悩む人も大丈夫!
薄毛が気になっている人は、頭皮が見えてきた箇所を前髪やサイドの髪の毛で隠す人が多いでしょう。しかし、無理やり隠そうとせず前髪を立ち上げれば、髪がボリュームアップしたように見えるため、自然と薄毛が目立たなくなります。サイドを短くすれば、トップの髪の量とメリハリがつくため、欠点に感じている部分をカバーできます。
天然パーマのような、髪の毛が上手くまとまらない人ほどアップバングはおすすめです。ショートヘアまたはベリーショートでアップバングにすれば、パーマをかけているように見せることができ、オシャレ感が倍増します。クセが強い場合は、ハード系のワックスやジェル、スプレーを使うのがおすすめです。
高校生やビジネスでもOK
アップバングは、老若男女問わず良い印象を与える髪型です。誠実な仕事ぶりが求められるビジネスにおいて、清潔感がありスッキリ見えるアップバングは人気があります。オンオフどちらにも適しているヘアスタイルなので、外出中に急に仕事が入っても、ヘアセットを整える手間がかかりません。
学校や部活の規則によって髪型が制限されている高校生にも、アップバングはおすすめです。しかし、校則でワックスやヘアスプレーの使用が禁止されている場合は注意してください。先ほど紹介したドライヤーを使ったブローをするだけでも、髪の毛は立ち上がります。ぜひ、ワックスなしのアップバングを試してみてください。
まとめ:アップバングの失敗例を元に正しいセットを学ぼう
アップバングは前髪をあげたスタイリングのことで、プライベートでもビジネスでも対応できるメンズの定番スタイル。面長の人やおでこが広い人、天然パーマの人など誰でも似合う髪型です。
前髪が上手く立ち上がらなかったり、バランスが悪くなったりしてアップバングに失敗していた人は、ブローやワックスのつけ方が間違っている可能性があります。今回紹介した失敗例と正しいセット方法を参考に、アップバングに再度挑戦してみてくださいね。