旬の食材をおいしく食べられる煮物は、和食の定番料理です。愛知県の『煮味噌』や長崎県の『にごみ』など、有名な煮物が日本各地に存在します。定番の煮物からアレンジ方法まで、おすすめの人気レシピ8選を紹介します。
目次
日本各地の有名な煮物を紹介
(出典) Shutterstock.com
和食の定番として親しまれている煮物ですが、地域ごとに有名な料理があることを知っていますか?たとえば、味噌や落花生のような名産品を使用した『煮味噌』や『にごみ』が挙げられます。
そのほか、山形県民の食卓に欠かせない『芋煮』も有名です。日本各地を代表する、有名な煮物を紹介します。
大鍋で作る芋煮会で有名な山形県の「芋煮」
『芋煮』とは、山形県名物の里芋を使用した郷土料理です。大きな鍋で芋煮を作る『芋煮会』は、新年会や忘年会と並ぶ一大イベントです。家族や友人と一緒に作ったり、行事の慰労会として開催されたりすることもあります。
具材は里芋・牛肉・こんにゃく・ねぎなどを使い、しょうゆや味噌で味付けするのが一般的です。しかし、庄内地域は豚肉や厚揚げ、最上地域では山菜・きのこ・木綿豆腐を使うなど、地域・家庭ごとにレシピは異なります。
時代の流れとともに、カレールウを加える作り方も定着してきました。鍋のシメにうどんを入れて、芋煮を余すことなく味わう食べ方もおすすめです。
県民の食卓に欠かせない愛知県の「煮味噌」
愛知県といえば、『赤味噌』が有名です。赤味噌で作った『煮味噌』は、味噌煮込みうどん・味噌おでん・味噌カツなど、愛知県を代表する名物の一つです。
家庭ごとに作り方の違いがあり、冷蔵庫にある食材や旬の根菜で調理します。大根・にんじん・里芋・ごぼうなどと相性抜群で、寒い時期に食べる定番料理として親しまれています。
おすすめの食べ方は、多めに作って食べるたびに煮直して加熱する方法です。くり返し加熱することでで、だんだんと具材に味がしみ込みます。定番の煮物以外に、煮汁を多くして味噌汁のように調理するのも人気です。
名産の落花生を使用した長崎県の「にごみ」
『にごみ』とは、長崎県大村市の名産品である落花生を使用した郷土料理です。細かく切った鶏肉や根菜を一緒に煮込み、やや甘めの味付けに仕上げています。
具材を細かく切る理由として、二つの説があります。一つは、落花生の大きさに合わせて食材を切り、食べやすくしている説です。もう一つは、食材を余すことなく使い切る先人の知恵が引き継がれたという説です。
家庭によって使用する食材はさまざまで、鶏もも肉・厚揚げ・こんにゃく・にんじん・れんこんなど、冷蔵庫にあるものを使用します。
おもてなし料理として親しまれてきましたが、現在ではおつまみやおかずとして親しまれています。和食の定番として、幅広い世代から愛されている郷土料理です。
人気の煮物レシピおすすめ8選
ほっこりとした味わいを楽しめる煮物ですが、同じような味付けが続いてしまうことはありませんか?煮物がマンネリ化してきたときは、調味料や具材を変えてアレンジするのがおすすめです。
普段は買わない食材でも、シンプルな煮物であれば簡単に料理に取り入れられます。定番からアレンジまで楽しめる、人気の煮物レシピ8選を紹介します。
里芋と豚肉の照り煮
2022/9/29のテレビ朝日系【DAIGOも台所~きょうの献立何にする?~】で放送された、『里芋と豚肉の照り煮』について紹介します。
里芋をはじめとした根菜・こんにゃく・豚バラ肉を使用した、煮物の定番ともいえる一品です。
材料(2人分)
- 里芋 10個(600g)
- こんにゃく 1/2枚
- にんじん 80g
- いんげん 30g
- 豚バラ肉(かたまり) 100g
- 水 300mL
調味料(2人分)
- みりん 大さじ1 1/3
- 砂糖 大さじ2/3
- しょうゆ 大さじ2
<作り方>
(1)里芋は皮をむいて水で洗い、水気を軽く取り、耐熱皿に入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで5分加熱する
(2)こんにゃくはスプーンを使って一口大にちぎり、にんじんは一口大の乱切りにし、いんげんは4cmの長さに切り、豚バラ肉は2cm角の棒状に切る
(3)フライパンを中火で熱し、豚肉に焼き色をつけ、里芋・こんにゃく・にんじんを入れて炒め、いんげんを加えてサッと炒め、分量の水・みりん・砂糖・しょうゆを加え、落とし蓋をして中火で7分煮る
(4)照りが出るまで煮つめ、器に盛る
【ポイント!】
彩り豊かにするため、いんげんを加えるのがポイントです。火が通りすぎると食感がなくなってしまうため、仕上げの段階で加えましょう。
こんにゃくは一口大にちぎることで表面がでこぼこになり、調理時間が短くても味がなじみやすくなります。手順(4)でしっかりと煮つめると、煮汁に照りが出て見た目もおいしく仕上がります。
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旬の里芋を使った、ほっこりとした味わいの一皿です。豚バラ肉と一緒に煮るので、食べごたえも十分です。好みで『しいたけ』や『しめじ』を加えると、きのこが煮汁を吸ってよりおいしく仕上がります。
夕飯はもちろん、おつまみやお弁当のおかずとしても重宝するでしょう。できたてよりも、1度冷ましてから再加熱すると味がしみ込みます。
食材の煮崩れ防止もできるため、煮物を作るときは落とし蓋があると便利です。落とし蓋がないときは、クッキングシートやアルミホイルで代用できます。
豚バラとこんにゃくの煮込み
2022/9/6のテレビ朝日系【DAIGOも台所~きょうの献立何にする?~】で放送された、『豚バラとこんにゃくの煮込み』について紹介します。
こんにゃくと豚バラ肉を主役にした、食べごたえがありつつもヘルシーな一品です。
材料(2人分)
- こんにゃく 160g
- 豚バラ肉(かたまり) 150g
- しいたけ 3枚
- 青ねぎ 1本
- 赤唐辛子(輪切り) 1本
- サラダ油 小さじ2
煮込み調味料用
- 水溶き片栗粉 適量
- ごま油 小さじ1
調味料(2人分)
手順(4)用
- 豆豉醤(トウチージャン) 小さじ2
豚肉の下味用
- 塩 小さじ1/4
- こしょう 適量
- 酒 小さじ1
煮込み調味料用
- 中華スープ 180mL
- しょうゆ 小さじ1 1/2
- オイスターソース 小さじ1
- 砂糖 小さじ1/3
<作り方>
(1)こんにゃくは表面に5mm幅で深く斜めに切り込みを入れ、裏返して同様に切り込みを入れ、一口大に切る
(2)しいたけは4等分に切り、青ねぎは3cmの長さに切り、白い部分と青い部分に分ける
(3)豚バラ肉は1.5cm角の棒状に切り、豚肉の下味の塩・こしょう・酒で下味をつける
(4)フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を中火で炒め、青ねぎの白い部分・赤唐辛子の輪切り・しいたけを炒めて端に寄せる。トウチージャンを加えて弱火で炒め、こんにゃく・煮込み調味料の中華スープ・しょうゆ・オイスターソース・砂糖を加えて煮立て、アクを取り、中火で4分煮る
(5)水溶き片栗粉でとろみをつけ、強火にして青ねぎの青い部分、ごま油を加えて仕上げ、器に盛る
【ポイント!】
手順1でこんにゃくに切り込みを入れているため、食べたときの歯ごたえがよくなります。一口大に切っているため、よく噛めば少ない量でも満腹感を得られます。
使用する豚バラ肉はかたまりのほか、焼き肉用でも構いません。棒状にカットするので縦に切りやすく、おすすめです。
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ヘルシーな『こんにゃく』と、ジューシーな豚バラ肉を一緒に煮立てた一皿です。トウチージャンの香りとコクが、こんにゃくをメインおかずへと変身させています。
トウチージャンに辛味成分はないため、辛い料理が苦手な人や子どもでも安心して食べられます。子ども用に作るときは少量を取り分けておき、赤唐辛子を抜いて作るとよいでしょう。
おつまみにもぴったりな濃いめの味付けです。こんにゃくでかさ増しをしているため、ダイエット中でも罪悪感なく食べられます。中華風に仕上げているので、いつもの煮物をアレンジしたいときにおすすめです。
春雨のうま煮
2022/10/3のテレビ朝日系【DAIGOも台所~きょうの献立何にする?~】で放送された、『春雨のうま煮』について紹介します。
春雨のツルツルとした食感がクセになる、だしの風味をきかせた一品です。
材料(2人分)
- 春雨 70g
- 豚バラ肉(薄切り) 100g
- いんげん 6本
- にんじん 30g
- しめじ 70g
- しょうが(細切り) 15g
- いりごま(白) 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
調味料(2人分)
- だし 250mL
- 砂糖 大さじ1
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 大さじ2 1/2
<作り方>
(1)春雨は熱湯に5分つけて戻す
(2)いんげんは筋を取って3cmの長さに切り、にんじんは皮をむいてせん切りにし、しめじはほぐし、豚バラ肉は2cm幅に切る
(3)(1)の春雨をザルに上げて水気をきる
(4)フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を中火で炒め、色が変わったら、にんじん・いんげん・しめじ・しょうがの細切りを加えて炒める
(5)(4)にだし・砂糖・みりん・しょうゆを加えて煮立て、春雨を加え、中火で5分煮て煮汁を吸わせる
(6)器に盛り、いりごまを散らす
【ポイント!】
春雨は、たっぷりの熱湯で戻します。熱湯に浸す時間が長いと溶けて柔らかくなってしまうため、5分経過したら手早くザルに上げましょう。
いんげんに筋が残っていると食感が悪くなるので、下処理を済ませてから調理します。最初に筋の有無を確認し、筋がある方向にヘタを折ります。
そのまま下に引き、筋を取れば下処理完了です。筋は両端にあるので、片方が取れたら同じ要領で反対側も取り除きます。
筋がない場合は、ヘタを5mmほど切り落とせば問題ありません。手順(4)で春雨にしっかりと煮汁を吸わせると、おいしく仕上がります。
食感を活かすため、しょうがは細切りにしたものを使用しています。生のしょうがは風味が強いため、苦手な人はチューブタイプで代用可能です。
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しょうがをきかせた甘じょっぱい味付けがたまらない、ご飯が進む一皿です。春雨のほか、いんげん・にんじん・しめじなど、具材の食感を楽しめます。
里芋とさつま揚げの煮込み
2022/10/17のテレビ朝日系【DAIGOも台所~きょうの献立何にする?~】で放送された、『里芋とさつま揚げの煮込み』について紹介します。
ピリッと辛い、常備菜として活躍すること間違いなしの一品です。
材料(2人分)
- 里芋 8個(300g)
- さつま揚げ 5個(100g)
- にんじん 100g
- 青ねぎ(小口切り) 2本
- にんにく(みじん切り) 小さじ1
- ごま油 小さじ1
- サラダ油 大さじ1
調味料(2人分)
- 豆板醤(トウバンジャン) 小さじ1
- 豆豉醤(トウチージャン) 小さじ1
- スープ 400mL
- しょうゆ 小さじ2
- 砂糖 小さじ1
<作り方>
(1)里芋は皮をむいて半分に切り、耐熱皿に並べてラップをかけ、600Wの電子レンジで3分加熱する
(2)さつま揚げは半分に切り、にんじんは1cm幅の半月切りにする
(3)フライパンを熱してサラダ油・にんにくのみじん切り・トウバンジャンを入れて弱火で炒め、トウチージャンを加えて炒め、スープ・しょうゆ・砂糖・里芋・にんじん・さつま揚げを加えて煮立て、中火で7~8分煮る
(4)煮汁が少なくなったら強火にして青ねぎの小口切りを入れ、ごま油を加えて仕上げ、器に盛る
【ポイント!】
里芋は滑りやすいので、指を切らないように注意しましょう。ザルに上げて乾燥させるか、キッチンペーパーで水分を拭き取ってから切る方法がおすすめです。
また、里芋の皮むきは『垂直』と『水平』がポイントです。里芋の両端を垂直に切り落とし、残った皮に包丁を水平に入れると、きれいに皮がむけます。
里芋は火が通りにくかったり、煮崩れしやすかったりする食材です。電子レンジで加熱してから煮込むと、最初から煮るよりも火が通りやすくなります。
手順3では、煮汁が少なくなるまで煮立てることがポイントです。煮つめると具材の照りが増し、味もしっかり濃くなります。最後にごま油を加えるため、ごまの香りが一気に広がります。
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何度でも食べたくなる、定番メニューにぴったりの一皿です。トウバンジャンとトウチージャンを加えているので、風味豊かに仕上がります。
イカの洋風煮っころがし
2022/9/22のテレビ朝日系【DAIGOも台所~きょうの献立何にする?~】で放送された、『イカの洋風煮っころがし』について紹介します。
イカのうまみが溶け込んだ煮汁がたまらない、洋風に仕上げた一品です。
材料(2人分)
- スルメイカ(さばいたもの) 1杯
- じゃがいも 1個(100g)
- 玉ねぎ(みじん切り) 50g
- にんにく(みじん切り) 1/2片
- マッシュルーム 3個
- トマトの水煮(カットタイプ) 100g
- パン粉 大さじ1
- ブラックオリーブ(種なし) 6個
- イタリアンパセリ(みじん切り) 大さじ1
- バージンオリーブ油 大さじ1
調味料(2人分)
- チキンブイヨン 150mL
- 塩 適量
- こしょう 適量
<作り方>
(1)スルメイカの胴は裏返し、1cm幅の輪切りにし、エンペラは5mm幅の細切り、足は2本ずつに切り分け、塩・こしょうをする
(2)じゃがいもは2cm角に切り、少量の水と共に耐熱容器に入れ、ラップをして600Wの電子レンジで4分加熱する
(3)マッシュルームは6等分のくし形に切り、ブラックオリーブは4等分の輪切りにする
(4)鍋にバージンオリーブ油を熱し、イカを加えて強火でサッと炒め、胴だけを取り出し、玉ねぎとにんにくのみじん切りを加えて弱火で炒め、マッシュルームを加えてサッと炒める。トマトの水煮・パン粉・チキンブイヨン・塩・こしょうを入れて煮立て、じゃがいもを加えて中火で3分煮る
(5)煮汁が半分ぐらいになれば、イカの胴を戻しいれ、ブラックオリーブ・イタリアンパセリのみじん切りを加えて煮汁がなくなるまで煮て、器に盛る
【ポイント!】
イカは加熱しすぎると固くなるので、炒めすぎないように注意しましょう。玉ねぎとにんにくにじっくりと火を通すため、手順(4)では弱火で炒めています。
透明感が出るまで炒めることがポイントです。トマトの水煮缶とにんにくは相性がよく、イカの臭みも抑えられます。
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ほくほくのじゃがいもと、歯ごたえのよいイカがたまらない一皿です。噛むたびにイカのうまみを感じられます。トマト缶を使用するため、マンネリ化しやすい煮物も簡単にアレンジできます。
手順1で細切りにする『エンペラ』とは、イカの頭部にある三角形の『ひれ』です『みみ』とも呼ばれており、コリッとした固めの食感が特徴です。エンペラはイカそうめんに使用する部分でもあります。
柔らかい胴の部分と一緒に煮るので、食感の違いを楽しめます。
なすと冬瓜のさっと煮
2022/7/6のテレビ朝日系【DAIGOも台所~きょうの献立何にする?~】で放送された、『なすと冬瓜のさっと煮』について紹介します。
あっさりとした煮汁がじゅわっとしみ込んだ、旬の冬瓜を楽しめる一品です。
材料(2人分)
- 冬瓜 450g
- なす 2本
- ベーコン(かたまり) 120g
- みょうが 2個
- 青じそ 2枚
- サラダ油 適量
調味料(2人分)
煮汁用
- だし 500mL
- みりん 大さじ3
- 薄口しょうゆ 大さじ2 1/2
<作り方>
(1)冬瓜は適当な大きさに切り分けて種とワタを切り、皮を厚めにむいて厚さ1cmの一口大に切る
(2)なすは縦4等分に切って4cmくらいの乱切りにし、水にくぐらせて水気を取る
(3)みょうがは小口切りにし、青じそはせん切りにし、共に水にくぐらせて混ぜ合わせ、水気を取る。ベーコンは4cmの長さ・1cm角の棒状に切る
(4)フライパンに油少量を熱し、ベーコンは中火で焼き色をつけ、冬瓜となすを炒め、煮汁のだし・みりん・薄口しょうゆを加えて落とし蓋をし、煮立ってきたら中火にして10分煮る
(5)(4)を器に盛り、(3)をのせる
【ポイント!】
冬瓜の種とワタを取る際は、スプーンを使うのがおすすめです。くり抜くようにすると、簡単に取り除けます。
冬瓜の皮を薄く剥くと、煮崩れを防止できます。加熱時間が長いと崩れやすくなるため、落とし蓋をして短時間で仕上げましょう。手順(4)でベーコンに十分な焼き色を付けると、煮汁に香りがよく移ります。
できあがりはこちら!
煮汁を吸った冬瓜となすが絶妙の、爽やかな一皿です。シンプルな味付けですが、ベーコンのうまみや薬味の効果で深い味わいになっています。
『冬』の字が入る冬瓜ですが、実際の旬は夏です。冷暗所で保存すれば冬まで長持ちすることから、冬瓜と呼ばれています。
加熱後はきれいなひすい色に変わるのが特徴です。みょうがと青じその効果でさっぱりと食べられるため、夏バテで食欲がないときに最適です。
じゃがベーコンの煮っころがし
2022/5/9のテレビ朝日系【DAIGOも台所~きょうの献立何にする?~】で放送された、『じゃがベーコンの煮っころがし』について紹介します。
新じゃがいものほくほく感と、ベーコンの香りがたまらない一品です。
材料(2人分)
- 新じゃがいも 6個(300g)
- ベーコン(かたまり) 150g
- サラダ油 大さじ1
- バター 5g
- 青のり粉 小さじ1/2
(2人分)
- 酒 大さじ2/3
- しょうゆ 大さじ2/3
- みりん 大さじ2/3
- 一味唐辛子 小さじ1/2
<作り方>
(1)じゃがいもは皮ごと半分に切り、水でサッと濡らして耐熱皿に入れ、ふんわりとラップをして、600Wの電子レンジで5分加熱する
(2)酒・しょうゆ・みりんを合わせる
(3)ベーコンは1cm角・4cmの長さに切り、フライパンにサラダ油を熱し、中火で全体に焼き色がついたら取り出す
(4)(3)のフライパンにじゃがいもを入れて中火で焼き色をつけ、ベーコンを戻し入れ、手順(2)、バターを加えて手早くからめる
(5)器に盛り、青のりと一味唐辛子をふる
【ポイント!】
新じゃがいもの日持ちは比較的短く、1〜2週間ほどです。購入後はできるだけ早めに使い切りましょう。皮ごと調理すると表面がパリッと焼け、中がほくほくに仕上がります。
手順(4)では、スピード感が重要です。バターを全体的にからめ、手早く混ぜることで具材がカリッとした食感になります。
できあがりはこちら!
バターの香りが食欲を刺激する、新じゃがいも尽くしの一皿です。食べごたえがあるので、お弁当のおかずにもぴったりです。
子ども用に作るときは、新じゃがいもを1/4程度の大きさに切っておくと食べやすくなります。手順(4)でカレー粉を加え、カレー風味にアレンジしてもおいしく食べられます。
新じゃがいもの収穫時期は1年のうち2〜3回あり、春・初夏・秋ごろが旬です。通常のじゃがいもよりもしっとりした食感で、濃い味付けの料理と相性が抜群です。
あさりと春キャベツのうま煮
2022/5/3のテレビ朝日系【DAIGOも台所~きょうの献立何にする?~】で放送された、『あさりと春キャベツのうま煮』について紹介します。
あさりのうまみがギュッとつまった、春の訪れを感じられる一品です。
材料(2人分)
- あさり 300g
- 水 1L
- 春キャベツ 200g
- えのきだけ 100g
- 桜えび 5g
- サラダ油 大さじ2
- 木の芽 適量
調味料(2人分)
手順(1)用
- 塩 30g
煮汁用
- 酒 100mL
- だし 400mL
- 塩 小さじ2/3
- 薄口しょうゆ 小さじ1
<作り方>
(1)ボウルに分量の水、塩を入れ、海水ぐらいの塩水にザルに入れた、あさりを加えて1時間以上置き、砂出しする。殻をこすり合わせて水で洗う
(2)キャベツは4cm角に切り、えのきだけは石づきを切って小房に分ける
(3)鍋にサラダ油を熱し、桜えびを中火で炒め、キャベツ・えのきだけ・あさりを加えて1~2分炒め、酒を加えて蓋をし、蒸し煮にする
(4)あさりの殻が開いたら、煮汁のだし・塩・薄口しょうゆを加えてサッと煮て器に盛り、木の芽を散らす
【ポイント!】
あさりの砂抜きには、ザルとボウルの両方が欠かせません。ボウルだけで砂抜きをすると、吐き出した砂をあさりが再び吸ってしまうためです。
ボウルの上にザルを重ねれば、吐いた砂が下に落ちるので水を捨てるだけで済みます。あさりが砂を吐き出しやすくなるため、砂抜きは暗い場所がおすすめです。
アルミホイルや鍋の蓋をかぶせておくと、砂の中にいる状態を再現できます。なお、あさりにとって快適な水温は20度が目安です。
冷蔵庫に入れると水温が下がるため、季節に合わせて常温や冷暗所に置いておくとよいでしょう。
できあがりはこちら!
柔らかい春キャベツとぷりぷりのあさりを味わえる、春ならではの一皿です。桜えびの香ばしさがアクセントになっています。まさに、潮干狩りのシーズンにぴったりのレシピです。
人気の煮物レシピで旬の食材を楽しもう
(出典) Shutterstock.com
煮物は和食の定番料理で、地域ごとの名産品を使用した郷土料理も有名です。たとえば、里芋を使った山形県の『芋煮』や、愛知県名物の赤味噌で作った『煮味噌』など、さまざまな種類があります。
家庭によって作り方が違う点も、煮物の面白いところです。煮物といえば、根菜・こんにゃく・鶏肉などを使用したレシピが定番です。毎回同じ味付けだと単調になりやすいため、旬の食材や調味料でアレンジするとマンネリ化しにくくなります。
アレンジには、ベーコン・あさり・イカなどの『うまみ成分が豊富な食材』がおすすめです。煮汁にうまみがしみ込み、いつもと違った風味が出ます。簡単に作れる煮物レシピで、旬の食材をおいしく楽しみましょう。