靴下に穴が開いたときは、どのように対処すればよいのでしょうか?「捨てるのはもったいない」という人に向けて、靴下の穴を繕う方法や活用術を紹介します。穴の再発を予防する爪の切り方や歩き方も確認しましょう。
目次
穴の開いた靴下の対処法は?
穴が開いた靴下の対処法は「靴下以外で利用してから捨てる」「繕って再び履く」の大きく二つに分けられます。それぞれの方法を具体的に解説します。
捨てる・靴下以外で利用
靴下に穴が開いたとき、「すぐに捨てるなんてもったいない」と思う人もいるでしょう。しかし場合によっては、小さな穴であっても捨てた方がいいときもあります。
特に外出先で靴を脱ぐ機会が多い場合、人目につきやすいためマナーとして新しいものに取り替えた方がよいでしょう。
また穴が開く頻度がそれほど高くないなら、都度交換したとしても費用の負担は大きくないはずです。そのまま捨てるのがもったいないと感じるなら、掃除に使ってから捨てる方法がおすすめです。
例えばブラインドやサッシ・トイレなどの掃除に使うと、汚れたらそのまま捨てられます。
繕ってまた履く
靴下によく穴が開く人やお気に入りの靴下を長く履きたいと考えている人なら、捨てるより繕って使い続けたいという人もいるでしょう。穴が開いたときの主な補修方法は以下の二つです。
- 針と糸で繕う
- 補修シートでふさぐ
針と糸や補修シートは、100均や手芸店で手に入ります。気付いたときすぐに補修すれば、穴が大きく広がる前に対処可能です。
靴下の穴の繕い方
(出典) pexels.com
糸と針で靴下を繕うときには、目立たないように補修するポイントを押さえておくときれいに仕上がります。縫う手順や補修シートの使い方をチェックしましょう。
糸と針で「縫う」
縫って靴下の穴をふさぐには、同系色の細めの糸を使うと目立ちません。基本の補修方法は以下の通りです。
- 靴下を裏返す
- 玉結びせずに穴の周りを円形に縫う
- 糸を引っ張り穴をふさぐ
- 玉留せずに糸を切る
補修跡をかわいく見せたい場合は、織物のように経糸と横糸を組み合わせて補修する『ダーニング』がおすすめです。あえて靴下とは違う色の糸を組み合わせて補修するため、カラフルな見た目でおしゃれに仕上がります。
- 丸みのある型に靴下をかぶせ輪ゴムで固定する
- 玉結びせず糸を10cmほど残し穴の周りを縫う
- 穴を囲んだ縫い目をガイドに経糸を縫って穴をふさぐ
- 色の違う横糸を経糸を1本おきに通す
- 端まで縫ったらひと針縫い折り返す
- 隙間が開かないよう針で横糸を詰めながら穴をふさぐ
- 靴下を裏返し糸の端を縫い目にくぐらせる
丸みのある型は本来ダーニングマッシュルームという専用具を使いますが、ガチャガチャのケースといった丸いもので代用可能です。
アイロンで簡単「補修シート」
縫うのが面倒・苦手という人におすすめなのが、補修シートで穴をふさぐ方法です。穴の大きさより少し大きめにシートを切り、靴下の裏側からアイロンで押さえるだけで簡単に直せます。
穴をふさいだのが目立たないようにするには、靴下と同系色の補修シートを選びましょう。伸縮性のあるストレッチタイプなら履き心地も自然です。
足裏に縫い目が触れると気になるという人でも、貼るだけのシートなら違和感なく履けるでしょう。
靴下に穴が開く原因と予防法
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繰り返し靴下に穴が開くなら、靴下のダメージにつながる原因が日常生活の中にあるのかもしれません。穴が開く原因を改善すれば、開きにくくなるよう予防できます。
靴のサイズが合っていない
サイズの合わない靴は靴下に穴が開く原因です。小さなサイズの靴を履いている場合、靴と足に挟まれ靴下の生地が伸びるため、穴が開きやすくなります。
また靴が大き過ぎるときには、靴の中で足が動いてしまい、靴下がこすれ穴が開きやすくなります。穴が開くのを予防するには、足に合うサイズの靴を履きましょう。大き過ぎる靴なら中敷きである程度調整できます。
足の爪が伸びている
伸びた足の爪が靴下に当たり、穴が開きやすくなっている可能性もあります。以下のポイントを押さえ爪を切ると、穴が開きにくくなるでしょう。
- 指より短い長さで切る
- 尖った部分がないように切る
- 切った部分をやすりでなめらかにする
短い爪をキープできていても、尖った部分や引っかかる部分があると穴が開きやすいため、切り方にも注意が必要です。
また厚くガサガサになりがちな足裏やかかとの角質が原因で、靴下がこすれているかもしれません。クリームで保湿し角質をケアするとよいでしょう。
歩き方が原因のケースも
普段の歩き方の癖が原因で靴下に穴が開くこともあります。前のめりに歩く癖があるとつま先部分に、後ろに体重をかけながら歩いているならかかと部分に、穴が開きやすいでしょう。
姿勢良く歩き体の重心が前や後ろに傾き過ぎないように注意します。同時に靴の中に異物が入っていないかも確認しましょう。小さな異物でも靴下に穴が開く原因につながるため、必ず取り除きます。
状況にあった対処法を試してみて
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靴下に穴が開いたとき、十分履いたものであればそのまま捨てたり、掃除に使ってから捨てたりしてもよいでしょう。まだ捨てるのはもったいない・気に入っているから長く履きたいと考えているなら、穴を補修します。
針と糸で縫ったり、手軽に直せる補修シートを使ったりして穴を繕いましょう。毎回同じような場所に穴が開くなら、靴のサイズが合っているか・足の爪は短く整っているか・歩き方のバランスが取れているか確認しましょう。
穴が開きやすい原因への対策で再発を予防できます。状況に合わせ、適した方法で靴下の穴へ対処しましょう。