あると便利な姿見鏡は、設置場所や用途に合わないものを選んでしまうと、不便に感じてしまいます。自分に合った姿見鏡を探すために、姿見の種類を把握しましょう。こちらでは姿見を選ぶときのポイントから、種類別のおすすめ姿見まで紹介します。
目次
姿見を選ぶときのポイント
姿見の役割は、全身を映すことです。しかし一般家庭で、アパレルショップのような大きい鏡を設置することは難しいでしょう。そのため姿見のタイプやサイズで、なるべく全身が映るようなものを探す必要があります。
姿見のタイプで選ぶ
姿見には大きく分けて五つの種類があります。設置場所や全身を見るタイミングによって、どのタイプを選ぶべきか決めましょう。
鏡を支えるスタンドを使って自立させて使う『スタンドタイプ』は、姿見を置くスペースが必要です。壁に立て掛ける『立て掛けタイプ』は、スタンドタイプや壁掛けタイプとしても使えるものが多くあります。
『壁掛けタイプ』や『壁貼りタイプ』は、壁に直接付けて設置するため省スペースです。壁に穴を開けるか貼り付けるかで、どちらにするか決めましょう。『収納付きタイプ』は収納と姿見が一緒になっており、収納力はさまざまです。
飛散防止性能があると安心
姿見は大きいため、割れてしまうと破片が多く飛び散りケガの危険があります。『飛散防止加工』がされている姿見は特殊なフィルムが貼ってあり、破片が飛散しないようになっています。
姿見を倒れたり落ちたりしないように設置しても、万が一の際や、子どもやペットがいるとやはり心配です。姿見を選ぶときには、飛散防止加工の有無にも注目しましょう。
自分に合ったサイズをチョイス
姿見を選ぶときの大きさは、身長によって映り方が変わるためベストな大きさは人によって違います。一般的に『高さは身長の半分以上、幅は肩幅程度』といわれていますが、設置場所のスペースも考慮しなければいけません。
設置場所に余裕がある場合は、理想の大きさやそれよりも大きい姿見を選びましょう。設置場所が狭く置ける姿見が限られる場合は、コンパクトなスタンドタイプか壁掛けタイプなど、場所を取らない姿見から理想の大きさに近いものを探すのがおすすめです。
自立できる「スタンドタイプ」
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折り畳み可能なスタンドで鏡を支えて自立させて使う姿見が『スタンドタイプ』です。組み立てる必要がないものが多く、手軽に設置できます。大きさの種類が多いことが特徴です。
プリズム「どこでもミラー TATTA」
薄型のフィルムミラーと奥行き約10.5cmのアイアンスタンドで、自立が可能な姿見です。従来のスタンドミラーのように斜めに支えるスタンドではなく、アイアンスタンドにミラーを差し込んで直立させるため、省スペースが実現しています。
スタンドは約5kgで安定感があり、フィルムミラーは約1.84kgと軽量です。ミラーをスタンドから外して壁に立て掛けたり、付属のチェーンを使って壁に引っ掛けたりすることもできます。
自立させても省スペースで、立て掛けたり壁に引っ掛けたりすることも可能なため、スペースの都合で姿見の設置を諦めていた人におすすめです。
プリズム どこでもミラー TATTA
HYOTOC「細枠スタンドミラーW」
幅約1cm、奥行き約2.3cmの細枠フレームで、スタンドは無段階に角度調節可能な姿見です。細枠フレームは鏡面が広く壁面になじみやすいため、圧迫感がありません。
飛散防止加工が施してあるため、スタンドミラーが倒れてしまい、万が一割れてしまったときにも破片が飛びりりにくく安心です。
フレームのカラーはブラック、ホワイト、ナチュラルの3種類から、置き場所の雰囲気に合わせて選ぶことができます。シンプルで使いやすい姿見を探している人や、なじみやすい天然木素材のものを探している人に向いています。
HYOTOC 細枠スタンドミラーW
東屋「スタンドミラー」
鏡部の幅約56cmで見やすい姿見です。フレームの幅も広く安定感があるため、スタンドタイプとしてだけでなく、壁に立て掛けて使うこともできます。
スタンドの角度調節はできませんが、閉じてしまわないようにストッパーが付いているため安定して置くことができます。鏡が割れてしまったときに破片が飛び散りにくい、『3mm飛散防止ミラー』です。
天然木のフレームはブラック、ナチュラル、ホワイトの3色から選ぶことができます。広くて見やすい姿見や、存在感のあるものを探している人に向いています。
東屋 スタンドミラー
壁際に置く「立て掛けタイプ」
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壁に立て掛けて使うことができる『立て掛けタイプ』は、手軽に導入できます。置くだけなので玄関でもリビングでも使いたいというように、姿見を移動させる機会がある人に向いているでしょう。『壁掛けタイプ』としても使えるものが多いことも特徴です。
MiraHope「全身鏡」
幅54cm、高さ163cmの薄型アルミフレームの姿見です。壁に立て掛けて使うだけでなく、U型スタンドを使ってスタンドタイプに、背面フックと付属の金具を使って壁掛けタイプにと3wayで使うことができます。
厚み5mmのミラーを採用することで歪みを防ぎ、HD鏡面のため明るく映ります。破片が飛び散りにくい飛散防止加工が施されているため、万が一鏡が割れてしまったときも安心です。
高級感がある薄型アルミフレームは、シルバー、ブラック、ホワイト、ゴールドの4色から選ぶことができます。
MiraHope 全身鏡
リフェクス「割れない軽量ミラー」
店舗の天井ミラーや美術館の壁面ミラーなど、数多くの実績がある『リフェクス』の姿見です。幅約80cm高さ約150cmと大きめサイズながらも、高精度極薄ポリエステルフィルム製ミラーのため、約2.5kgと軽量です。
壁に立て掛けて使うだけではなく、付属のチェーンを使用して壁に掛けることもできます。フィルム製のため倒れても割れにくく、破片が飛び散りにくいため安心です。フレームはシルバーから木目調など、4種類から選ぶことができます。
大きな姿見を探している人だけでなく、移動させていろいろな場所で姿見を使いたい人にも向いています。
リフェクス 割れない軽量ミラー
スペースに困らない「壁掛けタイプ」
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姿見を壁に固定して使うため、鏡の厚さ分のスペースで収まる点が『壁掛けタイプ』の特徴です。壁にビスの穴を開けてレールで固定するものと、下部を接地させて上部は押しピンで固定できるものを紹介します。
村松鏡店「DIY 姿見鏡セット」
幅60cm、高さ180cmでノンフレームタイプの薄型姿見です。壁に取り付けるためのステンレスレールと専用両面テープ、石膏ボードアンカーが一式付属するため、ドライバーとペンがあれば自分で壁に取り付けることができます。
1cmのスリム設計と高級ヘアライン仕上げの金具で、ノンフレームでも高級な印象です。正確に映す『厚さ5mmの歪まない鏡』を使用しているため、大型ながらも歪んで映ることがありません。
大型の鏡でゴルフやヨガなどのフォームチェックをしたい人や、場所を取らない姿見を探している人に向いています。
村松鏡店 DIY 姿見鏡セット
Accent+「スリム姿見」
ミラー上部を押しピンで固定するタイプで設置場所を取らず、ミラー下部のスタンドが床に接地するため、壁に優しく安定して設置できる姿見です。押しピンを挿す部分はカバーで隠すことができます。
ミラーを垂直に設置することで自分と鏡が同じ目線になるため、本来の自分の姿を確認することが可能です。鏡面部分が壁から3cmとコンパクトなので、扉やドアの存在を気にせず設置できます。
釘やボードアンカーが使えない賃貸で壁掛けタイプの姿見が欲しい人や、スリムなものを探している人に向いています。アイボリー、ブラウン、レッドの3色展開で、設置場所の雰囲気に合った色を選ぶことができます。
Accent+ スリム姿見
ジャパンヒューマンアート「インテリアミラー 柄なし」
付属の取り付け用金物のセットを使用してビスできっちり止める、ノンフレームタイプの姿見です。取り付ける際はしっかり位置を決め、ビス用の穴を壁に開けたりガタつかないように両面テープを貼ったりの作業が必要になります。
手間は掛かりますが、しっかりと壁に取り付けることができるため邪魔になりません。
設置場所が決まっている場合や邪魔にならない姿見を探している人、DIYに慣れている人に向いています。
ジャパンヒューマンアート インテリアミラー 柄なし
タカラベルモント「LIMミラー」
付属のレールとビスで壁にしっかり固定する、ノンフレームタイプの姿見です。石膏ボートパテも付いているため、ビスが不安定でもパテを買い足すことなく対処できます。石膏ボートパテは壁穴を隠す補修用としても使用できるため、ミラーを外したときに使うことも可能です。
奥行き1cmのスリムタイプのため、設置後は邪魔になりません。玄関や廊下、クローゼットなどの扉の裏にピッタリ設置できます。万が一割れてしまっても、飛散防止加工がしてあるため飛び散りが少なく安心です。
タカラベルモント LIMミラー
ペタっと貼るだけ「壁貼りタイプ」
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姿見には自立させたり壁に引っ掛けたりするもの以外に、シールで壁に貼る『壁貼りタイプ』があります。歪んで見えたりサイズが小さかったりというデメリットがありますが、安価で壁に穴を開けずに済むため、気軽に設置できる点がメリットです。
life_mart「ステッカーミラー」
幅約17cm、高さ約59cmの、壁に貼り付ける姿見です。ステッカータイプのため柔らかく、通常の鏡に比べて歪んで見えることがあります。しかし割れる心配がないため、子どもやペットがいても安心です。
『ステッカーミラー』は穴あけや工具が不要で、裏面が接着面になっているのでテープや接着剤も必要ありません。
紙製クロス・砂壁・繊維壁・塗装面以外の好きな場所に、手軽に貼ることができます。姿見としてはもちろん空間を広く見せたいときや、パーティー・イベントなどの飾り付けにも便利です。
life_mart ステッカーミラー
Bubblee「貼る鏡」
22cm×22cmの正方形がセットになった、貼るタイプの鏡です。付属の両面テープで壁に貼ることができるため、取り付けるとき壁に穴を開ける必要がありません。
縦に貼るだけでなく、横や斜めなど好みに合わせて並べ替えることができるため、設置場所をアートな空間に演出することができます。歪みが少なく耐久性が高いHD鏡面です。破損したときにガラスが飛び散りにくい、飛散防止加工が施してあります。
姿を映すだけではなく設置場所をおしゃれに演出したいときや、壁に穴を開けずに手軽に鏡を付けたい人に向いています。
Bubblee 貼る鏡
便利に使える「収納付きタイプ」
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姿見に収納が付いたタイプは、ドレッサー代わりに使ったり、洋服やバッグを取り出してすぐに全身をチェックしたりできで便利です。こちらでは姿見がメインのものと、収納力に優れたものを紹介します。
東屋「スタンドミラー」
アンティーク扉のような見た目がおしゃれなスタンドミラーです。扉の内側には鍵やアクセサリーなどを掛けられるフックと、小物を置くことができるレールが付いています。
万が一ミラーが倒れて割れてしまった場合でも、3mm飛散防止ミラーのため破片の飛び散りを抑えます。
使わないときは扉を閉じておくことができるので、姿見への映り込みが気になる人におすすめです。天然木の温かみを活かしたアンティーク調のデザインは、インテリアにこだわりがある人にも向いています。カラーはホワイトとブラウンの2色展開です。
東屋 スタンドミラー
アイリスオーヤマ「収納付きドレッサー」
棚の扉に高さ約113.9cm、幅約27.2cmの鏡が付いた、ドレッサータイプの姿見です。1枚の固定棚に可動棚が3枚付いており、収納するものに合わせて棚をセットすることができます。
全体の高さは約161cmで幅約38cm、奥行きが31cmです。鏡の下には引き出しが付いており、小物や雑貨を収納することができます。扉は左右付け替え可能なため、部屋のレイアウトに合わせて扉の向きを変えられます。
ドレッサーのように使える姿見を探している人や、収納力のあるものが欲しい人に向いています。ホワイトとブラウンの2色展開です。
アイリスオーヤマ 収納付きドレッサー
HAGIHARA「ハンガーラックにもなる回転ミラー」
全身鏡の後ろ側にハンガーラックが付いており、回転させて使うことができる姿見です。ハンガーを掛けるための切り込みが6個と、ポールにフックが3個付いているため、ハンガーだけでなくカバンを掛けることもできます。
360度回転させることができるため、服を取った後に回転させれば、すぐに全身を確認することができて便利です。回転盤の上にもバッグや小物などを置くことができます。
カラーバリエーションはブラウン・ホワイト・ナチュラルの3色です。
HAGIHARA ハンガーラックにもなる回転ミラー
おしゃれな姿見で身だしなみをチェック
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姿見にはスタンドで自立させるタイプをはじめ、壁に掛けるタイプや貼るタイプ、収納付きなどのタイプがあります。設置場所と使う人の身長に合わせたサイズを選びましょう。
組み立てる必要がないものが多い『スタンドタイプ』や『立て掛けタイプ』は、すぐに設置できます。壁に掛けたり貼ったりするタイプは、場所を取らずに済むため便利です。姿見と収納が一体になっている『収納タイプ』は、収納できる分大きくなりますが、ドレッサーやハンガーラックになるものもあり省スペースにつながります。
設置場所と自分の好みに合わせて選び、身だしなみをチェックしましょう。