誰でも「掃除をしたくない」という気持ちになることはあります。とはいえそのままでは、いつまでたっても部屋が片付きません。自分に合う対処法で、前向きに部屋をきれいにしましょう。おすすめのやる気の出し方や、日々の掃除が簡単になるコツを紹介します。
目次
掃除のやる気が出ない理由
「きれいにしなきゃ」と分かっていても、掃除道具に手が伸びない…、誰しもそのような状況はあるものです。掃除のやる気が出ないのは、どのような原因が考えられるのでしょうか?
やる気が出ない理由について考えてみましょう。
疲労がたまっている
『疲れ』は人の思考力・やる気を奪います。毎日家事・育児・仕事などに追われている人は、肉体的に限界がきているのかもしれません。体が休息を欲しがって、掃除する意欲が湧いてこないのです。
また、肉体は元気でも、精神的疲労が蓄積しているケースもあります。家庭や職場で、悩んだり困ったりしていることはありませんか?
悩み事はストレスとなって蓄積し、心や体を疲弊させます。身体が弱ってあらゆることに無気力になれば、掃除どころではないでしょう。
どこから手をつけたら良いか分からない
シンクには洗い物がたくさん・リビングは子どものおもちゃだらけ・ソファの上には脱ぎ散らかした服や荷物が散乱…、このような状態では、「どこから手を付ければいいんだろう…」と、途方に暮れてしまいます。
掃除を始める前からうんざりして、モチベーションは下がるでしょう。
また、人によっては掃除が苦手で、効率的に掃除できないことがあります。このタイプの人は、掃除の手順を考えるうちに気が遠くなって、どこから始めたらよいか分からなくなるでしょう。
「きれいにできる気がしない」と、掃除を始める前から諦めモードに入ってしまいます。
掃除のやる気を出す方法
(出典) pexels.com
なかなか掃除のスイッチが入らないときは、ほかの人が実践している『やる気を出す方法』を試してみましょう。
自分に合う方法が見つかれば、「やりたくない」から「やるぞ」への切り替えが早くなります。
数分だけ掃除する
やる気の出ない自分を叱咤して、まずは数分だけ簡単な掃除をしてみましょう。掃除道具を手に持つうちに気分が高揚してきて、「ここもあそこも」と掃除したくなるかもしれません。
「面倒くさそう」「大変そう」とためらうことも、始めてみれば意外に簡単だったというケースはあるものです。掃除もこれと同様で、始めてしまえば意外に楽しいと分かります。
汚い場所がきれいになれば、ちょっとした達成感も得られます。自分の中の掃除スイッチも一気にオンになるでしょう。
チェックリストを作る
必要な掃除を書き出して、チェックリストを作りましょう。掃除できたらチェックを入れて、また次の掃除を始めます。チェックを入れるごとに達成感を得られ、掃除のモチベーションが上がってくるでしょう。
また、チェックリストは掃除量の把握・手順の効率化にも有効です。
必要な掃除をリストアップしておけば、掃除の全体像が見えやすくなります。「どのような道具が必要か」「どのように掃除していくと効率がよいか」が分かり、ムダなく掃除できるのです。
ただしあまりにも多くの項目を作ると、かえってモチベーションが下がるかもしれません。まずは最低限の掃除のみをピックアップして、『リストを完遂すること』を目指しましょう。
好きな音楽をかけて気分転換する
ひたすら掃除に集中するのもよいですが、飽きてくるのも早いかもしれません。掃除中はBGMを流し、音楽に意識を向けながら掃除するのがおすすめです。
好きなアーティスト・ジャンルの音楽なら気分が高揚し、自然に体が動きます。曲に集中していれば時間がたつのも早く、あっという間に掃除が終わるでしょう。
スマホにプレイリストを作っておけば、掃除用の音楽を編集するのは簡単です。「掃除のときはこれ」という定番を作ることで、自然に掃除スイッチが入るようになるでしょう。
ご褒美を決めてモチベーションを上げる
「ここをきれいにしたら、コンビニスイーツを食べる」「好きなドラマを3本見る」など、掃除後の『ご褒美』はモチベーションを上げるのに最適です。
イヤなことの後には楽しいことがあると思えれば、誰しもやる気が出るものです。早くご褒美にありつこうという気持ちが働き、イヤな掃除もあっという間に終わります。
ご褒美につられて掃除を続けていれば、やがて掃除することが当たり前になります。掃除しないと落ち着かない気分になって、ご褒美がなくても掃除しようという気分になるでしょう。
掃除の手間を減らす方法
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掃除の難易度が高いと、「掃除したくない」とやる気は下がってしまいます。掃除が苦にならないよう、汚れの少ない我が家を目指しましょう。
掃除の手間を減らすため、心掛けたいポイントを紹介します。
生活の「ついで」に掃除をする
家にいれば、必ずトイレに行ったり洗面所に行ったりします。このときほんの少し時間を取って、軽めの掃除をしましょう。
例えば『トイレに行ったときはお掃除シートで便座や周辺を拭く』『タオルを洗うときは鏡や洗面ボウル周りを拭いてから』などを習慣化すれば、トイレも洗面所も常にきれいな状態を保ちやすくなります。
小まめに掃除していれば、目を覆いたくなるような大きな汚れはたまりません。1回の掃除時間はわずかでも、掃除の負担を大幅に減らせます。
家の中の物を見直す
物が部屋に散乱しているということは、物の量が多過ぎるということです。物が収まりきらず、どんなに掃除を徹底しても散らかりやすくなります。
例えば食器や本・衣類などは、廃棄の前に新しい物を購入しがちです。不要な物が必要な物を圧迫していると感じたら、不要な物は思い切って処分してしまいましょう。
家庭の物量のバランスが整えば物の定位置が決まり、散らかりにくくなるはずです。
またミニマルな生活を好む人は、大きな家具を置きません。これを参考に「あるのが当然」と思っている家具も見直してみましょう。使っていない家具・邪魔な収納等があれば、処分を検討するのもおすすめです。
毎日少しずつ掃除する習慣を付けよう
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掃除のやる気が起きないのは、掃除のハードルが高いためです。見た瞬間に「やりたくない」と思わずに済むよう、やる気の出し方を把握しておきましょう。
大きな汚れをためないようにするには、小まめな掃除が必須です。トイレのついで・洗顔のついでなど、ちょっとしたすき間時間を掃除に活用しましょう。
毎日少しずつでも掃除していれば、きれいな状態を保ちやすくなります。掃除も自然に楽しくなって、「もっときれいにしたい」というモチベーションが湧いてくるでしょう。